二次創作小説(新・総合)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

逃走中#CR07 白猫温泉物語 混沌編【完結】
日時: 2021/01/21 23:08
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 6..SoyUU)
参照: https://www.kakiko.cc/novel/novel7a/index.cgi?mode=view&no=1611

どうもです、灯焔です。
のらりくらりと7回目の開催を迎えた逃走中#CR07。ニアの不穏な言葉の裏でグレン達5人は温泉旅行へと旅立つ。彼女の言っていた言葉の真意、そして裏でうごめいている『もう1つの物語』にも遂に決着の火蓋が…?
今回の舞台は、白猫プロジェクトより『アオイの島』。温泉事業で有名な四季折々の景色が見える島を舞台に、逃走者とハンターとの7回目の逃走劇が今、幕を開ける―――!


※注意※
 ・登場するキャラクターは全て履修済みの作品からの出典です。かつ基本的な性格、口調等は原作準拠を心掛けております。が、表記上分かり易くする為キャラ崩壊にならない程度の改変を入れております。
 ・原作の設定が薄いキャラクター等、一部の登場人物に関しては自作設定を盛り込んでおります。苦手な方はブラウザバックをお願いいたします。
 ・誤字、脱字、展開の強引さ等ございますが温かい目でお見守りの方をよろしくお願いいたします。



<ルール>
【逃走エリア】
『アオイの島』 出典:白猫プロジェクト
和風な景色が広がる、情緒豊かな島。
四季のルーンの力によって、変化にとんだ風景を楽しませてくれる。
今回逃走エリアに使用するのは、天守閣周りの『温泉街エリア』と呼ばれる場所となる。
エリア紹介 >>1




逃走時間:85分

賞金:51万(1秒100円)

ハンター:初期3体or4体(OPゲームの結果に基づき変更)

自首方法:『侍の寄合所』にいる侍に『自首届』を記載し、小判を1枚添付した状態で提出する。


<参加者>

【pop'n musicシリーズ】より (3人) 詳細>>2
ウーノ
アン
クアトロ

【ファイアーエムブレムシリーズ】より (3人) 詳細>>3
アルフォンス
シャロン
アンナ

【ダンガンロンパシリーズ】より (3人) 詳細>>4
大和田紋土
弐大猫丸
獄原ゴン太

【スーパーマリオシリーズ】より (3人) 詳細>>5
ワリオ
ヨッシー
ドンキーコング

【光神話 パルテナの鏡】より (3人) 詳細>>6
ピット
パルテナ
ブラックピット

【作者枠】 (3人) 詳細>>7
junris
YUMA


【逃走中#06 MVP】 (2人) 詳細>>8
及川徹
エフラム

計20名



◎AfterBreakTime

 ①『非日常は唐突に訪れる』 >>9
 ②『香る赤い松の気配』 >>26
 ③『溝を乗り越える勇気を持って』 >>36
 ④『魔族と神と人間の関係』 >>47
 ⑤『鳥をも落とす霊刀でも』 >>53
 ⑥『支配から手を伸ばせ!』 >>68
 ⑦『神と邪神は紙一重』 >>71
 ⑧『立ち向かえ!悪魔の手の元に』 >>76
 ⑨『松の絆は永遠に』 >>83
 ⑩『理は人知を超えて』 >>90
 ⑪『打ち上げ』 >>112-113 >>116-118



○逃走中#CR09 シード枠争奪アンケート実施中!
※締め切りました
結果発表 >>99


○逃走中#CR08 MVP投票受付中!
※締め切りました
次回参加者 >>103
MVP発表 >>111


以上、逃走中#CR 運営本部がお送り致します。

Re: 逃走中#CR07 白猫温泉物語 混沌編 ( No.93 )
日時: 2021/01/11 22:10
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 6..SoyUU)

どうもです。灯焔です。
逃走中#CRもいよいよクライマックス。一体誰が逃走成功するのか。それとも全滅してしまうのか。どうか最後までお見守りください。



>>YUMA 様

どうもです。コメントありがとうございます。
えーと。昨日も申し上げましたが、当小説に関係のない事柄は書かないようにお願い申し上げましたよね?質問事項があれば、出来ればご自分のスレでしていただくようにお願いします。連絡手段が分からないのであれば、連絡できる他の方法をお教えいたします。自小説の宣伝がメインのコメントは流石に勘弁していただきたいので。
後、理解してない方もいらっしゃると思うので自小説の『特例』等は一度具体的な説明を入れた方がいいと思います。
特に問題等ございませんが、そこまで炎にこだわるのならば火一貫でよろしいのではないでしょうか…。

ミッション④クリア。残りは4人です。一体誰が逃げ切るのか。それとも全滅してしまうのか。どうか最後までお見守りください。
後々記憶障害等は出ないと思います。仮にも彼ら全員神様ですからね。



>>柊 様

どうもです。コメントありがとうございます!
ミッション③は条件を満たした人数でゴエモン像を移動し、ハンター放出を阻止するミッションでした。柊様は弐大くんと無事ミッションをこなすことが出来ました!良かった良かった。
そしてミッション④は宝玉を全て黒く染めてアラームを阻止するミッションでしたね。邪神もどき阻止しないと逃走者的にもまずいやつです。
そして再び訪れた絆の秘湯にて無事柊様もブロマイドゲット。違う。ミッションクリアに貢献しました。ちなみに天の声は天下五剣のブロマイドゲットしましたよー。みんな美しい。
そしてそのまま確保されてしまいました…。お疲れ様です。ミッション④もクリアし、後は誰が逃走成功するかを見守るだけ。最後までお見逃しなく!


おそ松とのことも決着がつきました。彼の負の感情も理解した今の三つ子ならば、ちゃんとおそ松と仲直り出来るはず。それに関しても乞うご期待です。
そして、アオイの島の不可解な事件の真相も明らかになりました。ハスターもどきを召喚しようとしていたんですね。何故外に宝玉を壊しに行ったはずのグレンやクレアが大広間の中で倒れていたのか。そして、サクヤさんと光世さんに襲い掛かる2つの意味の『非日常』。
ハスター、もといアマリーとの挨拶も終え、サクヤさんと光世さんは記憶を曇らせる魔法をかけに行きました。そうです。某TRPGの某あれです。なんせ教えてる奴がにゃる様ですからね。
こちらもそろそろ決着がつきそうな予感。どうか最後までお見守りください。

Re: 逃走中#CR07 白猫温泉物語 混沌編 ( No.94 )
日時: 2021/01/11 22:19
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 6..SoyUU)

【04:43】





~城下町・外れ~





パルテナ「さーて。やることも終わりましたし、残り5分の隠れ場所をそろそろ探しましょうか」



 ゲーム終了まで残り5分。一秒たりとも気が抜けないのに呑気に身体を伸ばしているパルテナ。どこまでもマイペースな女神です。
 どうやら最後の5分はハンターから身を隠すようですね。



パルテナ「無駄に動いてハンターに見つかっても私の体力じゃ逃げられそうにありませんし、それならば隠れてゲーム終了を待った方が得策です。ピットもブラックピットも盾に出来ませんからね」



 まーだそんなこと言ってたんですか。2人とも序盤、中盤退場だったのであれですが…。もしここまで生き残っていたら囮にして自分だけ逃げていた、なんて展開もあったかもしれません。本当に何が起こるか分かりませんからね。
 パルテナはいつものペースを崩さず、外れにある死角になりそうな場所に移動を始めたのでした。



パルテナ「油断は出来ませんが…。しばらくはこの外れで休みましょう」



 その決断が吉と出るか凶と出るか。それは我々にも分かりません。吉と出ることを祈るだけですね。














【03:24】





~城下町・天守閣付近~





及川「あと少しで2度目の逃走成功だから頑張らないとね~」



 パルテナとは逆に、前回と同じく動き回ってゲーム終了まで逃げることに決めた及川。見た目に反して実はアクティブな彼。もし逃走成功したら、逃走中#CR初の2回目の逃走成功になります。基本的に2度目のチャンスが与えられないこの逃走中では激レアな快挙だったりします。
 逃走MVPとしても、影山よりも十分目立っているとは思いますが更に爪痕を残す為。及川は走り続けます。



及川「折角ここまで残ったし、逃走者初の快挙を残してみたくもあるよね~」



 警戒しつつも言動は余裕っぷりが見えます。これも一度逃走成功を経験しているが故のものなのでしょうか。そのまま及川は町中に向かって駆け出しました。



及川「でも、ここじゃ曲がり角から出てきたハンターに鉢合ったら撒ける自信ないな…。もう少し見晴らしのいいところに移動しようかな」



 そう思い、広い場所に向かって移動を始めたその時!









































ハンターAK「…………!!」





ダッダッダッダッダ!!!!!





ROCK ON【TORU OIKAWA】





ピーーーーーーーーーーーー





及川「わわっ?!」



 及川が行こうとしていた方向からハンターが走ってきました!及川を既にターゲットに捉え、こちらに向かって全速力で追ってきています。彼はすぐに方向転換をし、商店街の道を使ってハンターを撒く作戦に切り替えました。



及川「最後の最後で捕まりたくないもんね!」



 ハンターを曲がり角で撒きつつ広い場所に出れば、自分の目的も果たせて一石二鳥。そう考えたのか、ジグザグに曲がる及川。しかし、ハンターも負けじと食らいつきます。
 バレー部の主将でもある及川。ゲーム終了間際で体力も使い果たしているでしょうに。その脚力は衰えることを知りません。



及川「確かこの角を曲がれば広い場所に出れる…!」



 マップを思い出し、広い場所に出れるルートで走る及川。ハンターもまだ追いかけてきているようですね。
 曲がる予定の角に辿り着き、早速広い場所に出ようとしましたが―――。






































ハンターCA「…………!!」


及川「わ、別のハンターは振り切れないって~~~!!!」



 曲がり角の先に、別のハンター……!!








ポンッ







【02:03】
及川徹 確保 残り3名





及川「こればっかりはしょうがないよ…。挟み撃ちみたいなもんじゃんか…」



 流石の逃走MVPでも2体のハンターを振り切ることはできなかった…!お疲れ様です。








ピリリ ピリリ








~牢獄ルーム~





アンナ「あっ。通知が来たわ。『及川徹 確保 残り3名』 及川君、確保よ!」

大和田「マジかよ!あいつ前の逃走中で逃げ切ったんだろ?」

シャロン「でも、MVPの皆さんって次回参戦時結構バラバラなタイミングで捕まっていたようなイメージでしたし…。ここまで残るのは凄いと思いますよ!」

ゴン太「まぎれもない最長記録だよね!凄い凄い!」

ピット「アスリートでも駄目ならパルテナ様本当に大丈夫なのかなぁ」

アン「部下である貴方が信じなくてどうするのです!最後まで諦めたら駄目なんですよ!」

柊「これで残りはアルフォンスくん、ウーノさん、パルテナさんか…。正直誰が逃走成功してもおかしくない面子だよな」

jun「ウーノ、ここまで残ってるの凄いよ…。全然話が出来なくてちょっと寂しいけどさ」

エフラム「誰がいつ捕まるかなんて誰にも分からないからな」

弐大「儂らは最後の最後までっ!!!!!応援するのみじゃああああああ!!!!!」

ヨッシー「ヨッシー♪ヨッシー♪(がんばれ!がんばれ!フレー!フレー!)」

ブラピ「フン。オレは誰が逃げ切っても興味はないが…。全滅なんて後味の悪い結末にはするなよな!」




 前回逃走MVPの及川が確保され、波乱を迎える逃走中#CR。最後まで何が起こるか分かりません!
 逃走者3人vsハンター4体。まだまだ予断を許さない状況ですね。

Re: 逃走中#CR07 白猫温泉物語 混沌編 ( No.95 )
日時: 2021/01/12 22:01
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 6..SoyUU)

【01:48】





~牢獄ルーム~





及川「ヤラレチャッタ~」

ピット「ルカリオみたいな声でボクの真似するな!」

アン「何にせよ、長時間お疲れさまでした。見た目とは裏腹に、勇気のある方だったのですね!」

及川「それ褒めてるのか貶してるのか分からないけどありがと~☆」



 確保された及川が牢獄ルームに合流。見た目と言動とは裏腹に、やる時はやる男。今回も逃走中のミッションクリアに大いに貢献していましたもんね。
 そして、ゲーム終了まで2分を切りました。誰が逃走成功するのか。緊張感が牢獄ルームにも走ります。



エフラム「確認の為に再度言うが、残りの逃走者は『ウーノ』『アルフォンス』『パルテナ』の3人でいいんだよな?」

クアトロ「ええ、間違ってないワ♪全員実力者揃いだもの。全員逃走成功出来るに決まってるわヨ♪」

大和田「今まで逃走成功した最高の人数って2人なんだろ?もし3人が粘って逃走成功したら、こりゃすげー快挙じゃねーか!」

ブラピ「そんな簡単に逃走成功させる気なんてないだろ。逃走者3人にハンター4体だぞ。ハンターの方が多いし、今に限っては逃走者の方が圧倒的に不利だ」

ヨッシー「ヨッシー?ヨッシー!(でも、エリアも広いし充分3人が逃走成功できると思うよ!)」

シャロン「お兄様、無理をしすぎていないでしょうか…。唯でさえ長時間気を張っているのですから、ハンターに見つかって撒ける想像が出来ません…」

ゴン太「アルフォンスさん、足が遅そうには見えなかったけど…」

アンナ「ああ見えて、実はシャロンより足が遅いのよね…。だから…例えば私達が3人一緒に見つかったとすると、逃げ遅れるのは確実にアルフォンスね」

弐大「しかし!!足の速さで逃走劇を語れるものではなかろう!!!」

柊「足の遅さで言ったらパルテナさんだってそうだし、それなりの対策は考えてるだろうしなぁ」

DK「ウッキー!ウホホ!(オレより頭がいいから絶対大丈夫だ!)」

ピット「自分が頭悪い自覚はあるのかよ」

jun「ウーノ…。絶対逃走成功してほしいなぁ。ここまで残ったんだからさ…。気が気じゃないよ…」

YUMA「心機一転とはならずとも、推しが逃走成功してくれりゃ誰だって嬉しいからなぁ」

ワリオ「ワ~ッハッハッハッハ!!!誰が逃走成功しても、最後に目立つのはこのオレ、ワリオ様だからな!!ケツブリブリしながら待ってろよ~!!」

ブラピ「お前は何を言っているんだ」

アンナ「それはともかく!もうすぐゲーム終了だし、こっちも気が抜けないわね。頑張りなさい、3人共!!」



 残っている3人に関しての印象を話し合い、逃走成功できるように祈る牢獄ルームの面々。確かに今まで最高2人が逃走成功してますからね。もし全員ハンターを撒ければ、逃走中#CRの初の快挙となります。
 果たしてそれを本当にできるのか。遂にクライマックスです!














【01:22】





~城下町・下町~





アルフォンス「あ。あれは…」



 残り1分30秒を切りました。ゲームの最後を城下町で逃げることにしたアルフォンスは、ふと下町で何者かの後ろ姿を見かけます。黒くはないのでハンターではなさそう。
 彼は近付いて声をかけました。その正体は……。





ウーノ「うわっ?!驚いてしまった…。なんだ、アルフォンスか…。ハンターに気付かなかったのかと思ったよ」

アルフォンス「あはは…。驚かせてすまない。だけど、折角会えたんだから少し挨拶を思ってね」

ウーノ「最後の最後なんだが…。王族ってみんなそうなのかい?」

アルフォンス「みんながみんなそうではないけど、少なくとも僕に限ってはそうじゃないかなぁ…。といっても、妹のシャロンの方がもっと積極的だけどね」



 アルフォンスが声をかけたのはウーノ。こんな時間に挨拶とは暢気なものだと彼は呆れますが、アルフォンスは『知見を広める為』にもこの逃走中に参加しています。時代も文化も違う逃走者達との交流が刺激になるのは火を見るよりも明らか。
 ―――彼らに関しては何回かミッションで一緒になったような気がしますが、黙っておきましょう。



ウーノ「それにしても、もう少しでゲームが終了するのだな…。随分と長い間逃げてきたが、ここまで緊迫感のあるゲームは中々ないよ」

アルフォンス「僕が元々いた世界でも『武塘大会』と称して様々な大会に参加してきたけれど…。この大会はハンターに捕まったら終わり。確かに緊迫感があることには頷けるよ」

ウーノ「疲れより達成感の強い大会にしたいものだな。その為には最後まで逃げ切らねば」

アルフォンス「ここまで残れたのなら大丈夫さ。あと出来ることといえば、運と自分を信じることだけかな」



 そう言いながらアルフォンスはタイマーを確認。タイマーには残り時間が表示されていました。





【00:43】





ウーノ「おっと、もう1分切ってるのかい?!」

アルフォンス「このまま立ち話をしているとハンターに見つかるかもしれないね。そろそろ別々に逃げようか。わざわざ引き留めてしまってすまなかった」

ウーノ「いや、こちらも話が出来て良かった。気力を最後まで持ちこたえられそうだよ」



 残り1分を切っています。遂に終わりが見えてきましたね。長々と話をしていてはならないとアルフォンスは会話を切り上げ、別々に逃げることを提案。ウーノもそれに賛成し、彼らは移動する為足を踏み出しました。
 その時―――。








































ハンターKY「…………!!」





ダッダッダッダッダ!!!!!





アルフォンス「ウーノ殿!後ろから来てる!」

ウーノ「最後の最後になんでなんだよ…!!」




 アルフォンスとウーノに迫るハンター!!なんてタイミングで来てるんですか!ハンターがターゲットにしたのは?2人は無事にハンターを撒いて逃走成功を果たせるのか?そして隠れているパルテナの運命は?
 次回、全てが完結します!ゲーム終了!勝利の女神は誰に微笑むのでしょうか…。

Re: 逃走中#CR07 白猫温泉物語 混沌編 ( No.96 )
日時: 2021/01/13 22:01
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 6..SoyUU)

【00:41】





~城下町・下町~





ハンターKY「…………!!」





ダッダッダッダッダ!!!!!





アルフォンス「ウーノ殿!後ろから来ている!」

ウーノ「何故こんな時に…!二手に分かれて逃げるぞ!」



 ハンターに狙われたのは―――。




































アルフォンス「(僕じゃない!)」







































ROCK ON 【UNO】





ピーーーーーーーーーーーー





ウーノ「私か…!」



 ハンターに狙われたのはウーノ!その間にアルフォンスはハンターの向かっていない方向へと逃げ始めます!走る速度ではウーノの方が上なのですが、だからといってアルフォンスにハンターを擦り付けるわけにも行きません。彼もアルフォンスとは別方向に逃げ始めました。





ウーノ「しかし…。見晴らしのいいところで見つかってしまって中々撒けそうな場所が見当たらない…」



 冷静に場所を考え走るものの、この辺りは見通しの良い道が広がっています。つまり、ハンターを見つけやすいがハンターにも見つかりやすいというエリア。そんな場所でハンターに見つかってしまっては、得意の体力も中々生かせません。



ウーノ「このまま1分逃げ切れる自信はないが…走れるだけ走ってみるか」



 ハンターに追いつかれないよう全力で逃げるウーノ!このままゲーム終了まで引っ張るようです。しかし、唯でさえミッション④で島中を駆け回った彼のスタミナはつきかけていました。
 頑張って粘りますが、徐々にハンターとの距離は縮まり……。









ポンッ








【00:23】
ウーノ 確保 残り2名





ウーノ「駄目だったか…。あと25秒だったのに…」



 ミラクル☆4のリーダー、残り25秒を逃げ切れずリタイア…!








ピリリ ピリリ









~牢獄ルーム~





及川「来たみたいだね」

アンナ「読むわよ。『ウーノ 確保 残り2名』 ウーノさん確保!」

jun「そんなぁ~~~~~!!!」

アン「兄妹アイドルグループとしてとても残念です…」

クアトロ「これでポップンチームも全滅、というワケね…。でも、爪痕はちゃんと残せたからいいんじゃないかしら?」

YUMA「ユマも推しの応援をこの世界でしたいな~」

大和田「共通点がほぼねーから無理なんじゃねーか?あと作風もどことなく違いそうだしよ」

シャロン「天の声さんは道は外れつつも『王道』を好みますからね!変なことはしないんです!」

柊「逃走成功は敵わなかったけど、長曾祢さんのブロマイド貰えたからいいや…。帰ったらケースに入れて飾ろう」

エフラム「そのブロマイドどうしたんだ?」

柊「『絆の秘湯』でルキナちゃんに貰った」

アンナ「……ルキナ王女、あんな見た目してこんな商売やってるの…?くぅっ、早く捕まってなかったら真っ先に向かったわ。『絆の秘湯』…」

ゴン太「『一日番台』って言ってたから彼女、多分次来た時はいないと思うよ?」

ヨッシー「ヨッシー?(いちにちばんだいって何だろう?)」

DK「ウホ…(気にしたら負けだと思うぜ…)」

ピット「そんな呑気に話してていいんですか?!残り20秒切ってるんですよ!パルテナ様もアルフォンスも残っているんですし、応援しましょうよ!」

ブラピ「切羽詰まってるはずなのにこの間の抜けた空気は何なんだ」

シャロン「お兄様…パルテナさん…頑張ってください…!」



 ウーノ確保の通知を受け、落胆するjunris。そりゃあ推しが捕まればそうなりますわ。話が逸れましたがとにかく。残りは2人!そして時間も20秒を切っています。














【15:00】










アルフォンス「もう見つかっても逃げ切れる確率の方が高い…。このまま終了を待とう」

パルテナ「残り15秒ですが、油断は出来ませんよね。様子を見つつこの場にとどまりましょう」
















ワリオ「残り10秒なのだ!!!」

シャロン「それでは恒例のカウントダウン!」

弐大「開始じゃあああああ!!!!!」










【00:10】







ゴン太「10!!!」







アンナ「9!!!」







柊「8!!!」







アン「7!!!」







ピット「6!!!」










アルフォンス『あと5秒…!』

パルテナ『……大丈夫。逃げ切れます』









大和田「5!!!」








エフラム「4!!!」









【00:03】







『3!!!』







【00:02】







『2!!!』







【00:01】







『1!!!』








































【00:00】GAME SET!!



ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー











アルフォンス
パルテナ



【逃走成功 CONGRATULATION!!!】








アルフォンス「ふぅ…はぁ…終わったんだね…。ヴァイス・ブレイブとして恥じない活躍出来たかな…?」

パルテナ「ふふっ。人間の嗜みというものも中々楽しかったですよ。お疲れさまでした」













アクラル『アルフォンス!それにパルテナ!熱い逃走劇をありがとな!!逃走成功、本当におめでとう!!!
     牢獄ルームの連中も一旦OPゲーム会場まで戻ってきてくれよな!』

アカギ『OPゲーム会場で表彰式と…次回の逃走中の形式の説明やら何やらあるから…ちゃんと聞いて行ってくれ…』

柊「あれ?いつもの『次回逃走中の募集』じゃない?」

アカギ『それも踏まえての話だからちゃんと聞いて行ってくれ…』




 アルフォンスとパルテナが見事逃走成功を果たしました!おめでとうございますー!3人成功とはなりませんでしたが、今回も2人逃走成功者が出たということで。万歳!
  次回、表彰式&次回逃走中のお知らせです!お見逃しなく!

温泉旅行の進捗 ⑤ ( No.97 )
日時: 2021/01/13 22:09
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 6..SoyUU)

 これは、サクヤと彼女の刀が大和城に突入する前のお話。


 ルーニーの言葉通り島中にある『黄色い宝玉』を破壊する為駆け巡るグレンとクレア。『黄色い宝玉』は2人から見ても、サイズは小さいですがあの大広間で見た大きな宝玉と感じるものは一緒。放置してはならないものだとすぐに判断します。
 全て破壊しただろうと判断し、グレンとクレアは再び大和城の前に集合しました。



グレン「クレア殿。宝玉の破壊はどうなった?」

クレア「5つ割れました!グレンさんはどうですか?」

グレン「私も5つ割った。そうだな…。5つ目を割った時に島中に充満する不快な気配が少し収まったように思う」

クレア「では、ルーニーさんに頼まれた『黄色い宝玉』は全部割れたってことでいいんでしょうかね?」

グレン「分からない。だが…。彼女達がまだ部屋の中にいるかもしれない。戻ろう」

クレア「はい!」



 どうやら2人、大和城に戻る様子です。タケモトとルーニーが交戦していそうな気がしますが本当に大丈夫なんでしょうか…。一抹の不安を覚えながらも、彼女の様子を見に2人は城までの道を再び走り出しました。











 大広間までの道をひた走ります。2人が既に避難を促していた通り、倒れている人以外の動ける人々は既に城の外まで逃げたようです。それに安堵しながらも急ぐグレン。チタ達は既に宿で休ませているものの、彼の心が落ち着くことはありませんでした。
 そして、大広間の前の部屋へとやってきました。グレンが襖に手をかけます。……どうやら封印が切れているようで、このまま力をかければすんなりと開きそうですね。



グレン「……封印が切れているな。このまま開けば大広間へ行けるだろう」

クレア「ルーニーさんが心配ですし、早く話をしましょうよ!」



 この先で何が起こっているか想像が出来ない。つまり、ルーニーが危険な目に遭っている可能性もあると判断したグレンとクレアは、この襖の向こうに行くことを決意。本当に大丈夫なんでしょうか。
 グレンは意を決し、襖を開き大広間へと入ります。そこには―――。































『よくもっ……よくもよくもよくもぉぉぉぉぉッ!!!!!』





 激高し、表情が歪んだタケモトの姿があったのでした。



クレア「グレンさん!!!」



 素早くグレンがクレアを突き飛ばした為彼女は無傷。しかし、タケモトの手がグレンの首にかかり彼は床に押し付けられてしまいます。
 タケモトは徐々に宝玉の効力が弱まっていることを不審に思い、原因を調べていたのです。しかし、大広間はいつもと同じ。つまり、グレンとクレアが何かをしたに違いない。戻って来た時に殺してしまおうと考えていたのです。
 首にかかる手の力が強まり、グレンから苦痛の声が。クレアが助けようとタケモトに掴みかかりますが、絞められている彼が『くるな』と声を絞りだして伝えた為、動くに動けませんでした。



タケモト「こんな時に他人の心配とは…。貴方も愚かな人ですねぇ…!!」

グレン「がっ……!私が……愚かな人間なんて、分かってる、ことだ……。彼女を巻き込むわけには……っ!!」

クレア「グレンさん…!」

タケモト「『グレン』?どこかで聞いたことが…。あぁ。もしかして、噂に聞いていたあの『狂皇子』と称されていたあの紅土の国・ルブラムの…?」

グレン「―――っ!」

タケモト「あぁ、やはりそうだったのか…!ならばお前も私と同類だ!!人の皮を被った『化け物』…。お前はどれだけその手で罪のない人間を斬り殺して来たんだろうなぁ……!!」

クレア「いい加減にしてくださいっ!!グレンさんの過去なんてどうでもいいじゃありませんか!!!」



 どうやらタケモト、白猫の世界を重点的に活動場所としていたらしく。噂でルブラムのことも知っていたようです。『グレン』という名前を聞いて、すぐにその国の皇子…『狂皇子』と同じ存在であることに気付きました。
 自らも人の道を堕ちたことにはとっくに気付いていたのでしょう。彼のことを『同類』だと告げ、更に首を締める力を強めます。流石にクレアも我慢の限界。彼の静止も聞かず、タケモトの手をどかそうと近付きます。
 意識と酸素がはち切れそうな中、それでもクレアの手を汚す訳には行かないと近付くことを許さないグレン。そんなせめぎあいの中―――。









 彼の中で、『何か』が切れた。









グレン「…………」

タケモト「どうした?こと切れたのか?こんなにもあっさりとした幕切れとは…。『狂皇子』とやらも大したことがないではないか」

クレア「グレン、さん……?」



 突如掴んでいた手を床にだらんと放り出した青年。その目は閉じていませんが、焦点はタケモトではなくその上。天井を見ていました。生きている人間の向く方向ではありません。そんな彼の様子に、クレアも本当にこと切れてしまったのかと不安な表情を見せます。
 完全に自分がやってしまったと思い込んだタケモトは、彼の後処理をする為彼の首から手を離しました。その、時でした。









 ダン。彼の腹に強烈な蹴りが命中したのを、彼が認識するのは。予想外の行動に驚きを隠せないタケモト。そして―――。『化け物』がゆるりとその場から立ち上がります。戦いに飢えた目。獲物をただ捉えて逃がさないその口。
 クレアは瞬時に理解してしまいました。彼女は、それを『知って』いました。


 化け物は目の前の獲物に一瞬で詰め寄り、その喉元を切り裂こうとタケモトに襲い掛かります。化け物の変わりようにタケモトはただ恐怖で逃げ回ることしか出来ません。困ったような表情のクレアに何が起こったのか問いかけるも、帰って来たのはこんな言葉でした。



タケモト「な、な、なんなのだねあれは?!人間じゃない……人間のとれる表情じゃない!!!化け物、化け物めぇ!!!」

クレア「―――あれがグレンさんの血族…。ルブラムの皇族の象徴…らしいんです。私もこの世界に混ぜられる前、グレンさんに話をしていただいたことしか知識がないのですが…。戦を好み、蛮族のように我を忘れ戦場を血に染める―――。それが、『狂皇子』である過去の自分なのだと」

タケモト「し、知らんぞ私は!!!こんな…こんな人の道理を外れた化け物など……!!!」

『―――ァァア!!!』



 目の前に迫る『化け物』。人間のはずなのに、人間じゃない。人の道理を外れた自分から見ても、それ以上に『人ではない』と判断するには難しくありませんでした。自分が死んでしまえば邪神も呼べなくなってしまう。ただ、そんな身勝手な理由で。彼は化け物の攻撃をひたすら避け続けていたのでした。クレアはその化け物の正気を取り戻す為必死に語りかけていますが、彼には届かず。理性なんてものは今の化け物には存在しないのでしょう。
 そして、壁際に追い詰められたタケモトでしたが―――。彼はそこでとんでもない選択をするのです。



クレア「きゃっ?!」

タケモト「―――こいつがどうなってもいいのか!!!」



 彼の首を貫こうとしていた腕は、クレアの眼前で止まりました。タケモトがクレアを人質に取ったのです。盾にされた時点で貫かれると目を瞑ったクレアですが…。その腕が止まっていることに気付きます。そしてこんな考えも頭によぎりました。『グレンは完全に血に支配されたのではないのではないか』と。
 クレアは考える頭もどこかに置いて、グレンの腕を握り必死に声をかけ続けます。



クレア「グレンさん!血に負けちゃ駄目です!確かにこの人は酷いことを言いましたよ?!でも、今の貴方は『狂皇子』じゃないことは私達みんなが知っています!!もし本当に『狂皇子』の血が残っていたのなら、私達はとっくに酷い怪我をしていたはずですよ!!
    でも…でも…グレンさんはここに来るまでの間…あのおじいさんをはじめ、沢山の人を避難させるよう誘導したではありませんか!!見境なく人を傷つけるような人はそんなことは絶対にしません!!グレンさん!!!」

グレン「…………」



 クレアの声が届いたのか、静かにグレンは腕を降ろします。持ち上がった瞳には……『光』が戻っていました。
 しかし―――。





グレン「クレア殿―――!!」

クレア「えっ?」



 背後。タケモトの不意打ちを、グレンが庇いました。反応が遅れその殴打をまともに喰らってしまい、壁にぶつかってそのまま彼は意識を失ってしまいました。唐突な出来事が次々と起こりついていけないクレア。すぐにグレンを起こそうと身体を揺さぶりますが、流石に傷が酷く目を覚ますことはありません。
 タケモトはクレアも始末しようと少しずつ迫ってきています。グレンだけでも守ろうと、彼を抱きとめ盾になろうとするクレア。今度はタケモトの手が、クレアの首に―――。














『愚かですわ、ね…。勇気のある者をこんなやり方で滅ぼそうとするだなんて』

『オレもどきを召喚しようっていうんだからどんな奴かと思ったけど、大したことないじゃん』

クレア「え……?」



 タケモトの手は、目の前に現れた『影』によって遮られていました。その代わりに彼女に襲い掛かって来たのは、強烈な眠気。すぐにも意識が飛ばされそうな程に強いものでした。自分が眠ってしまえばグレンが何をされるか分からない。倒れるわけにはいかない。その思いで必死にこらえていたのですが…。




『大丈夫。貴方はよく頑張りましたわ…。お眠りなさい』




 どこからか、そんな優しい声が響いてきていました。クレアは包まれるような優しさを覚えます。そのまま、ゆっくりと、ゆっくりと。彼女は闇へと引きずられていったのでした……。









































 ―――ピチチ。ピチチ。鳥のさえずりが聞こえます。それと同時に、自分の名前を呼ぶ威勢のいい声が。



『クレアちゃーん!あーさーだーよー!おーきーてー!』

クレア「う……ん?朝……?」



 まどろんだ目を開けると、そこに広がっていたのは自分が泊まっていた宿でした。随分とぐっすり眠っていたのでしょう。昨日の旅の疲れが取れ、とても気持ちのいい朝です。隣ではシェリルが『おはよ!』と明るい笑顔を見せていました。



クレア「おはようございますシェリルさん!」

チタ「チャンクレおっはよー!随分ぐっすりだったけどダイジョブ?昨日はしゃぎすぎて疲れた?」

ルーファス「それを言うなら君達の方じゃないのかい?でも…。ゆっくり出来たのなら『休暇』って意味では良かったんじゃないかなぁ」

グレン「あぁ。しっかりと眠れたことがその証拠だからな」

クレア「うーん…。そうじゃない気はするんですけどねぇ…。何か、物凄い夢を見ていたような…」

チタ「ユメー?なーんか確かにふわふわした感じはしたけど…。覚えてないなら大したことなかったんじゃない?」

クレア「そうですかねぇ…。とても、とても大事な夢だったような気がするんですけど…」

グレン「思い出せないものを思い出そうとしても仕方のないことだ。……時が思い起こさせてくれることもあるだろう」

クレア「…………。それも、そうですね!」



 ふと時計を見ると、既にルーニーが指定した集合時間の20分前。急いで荷物を整えないと時間に遅れてしまいます。慌てて帰宅の準備をする彼女に、グレンは思わずくすくす笑っていたんだとさ。














~アオイの島 港~



ルーニー「こちらが港になります。皆様、本当にお疲れ様でございました」

セオリ「あー!みなはーん!」

シェリル「セオリちゃーん!温泉ちょー気持ちよかったよ!お誘いありがとう!」



 ルーニーと合流し、港まで案内を受けた5人。そこではセオリがこちらに手を振って出迎えてくれました。既に帰りの船は到着しており、これに乗って本部に戻れば『温泉旅行』が終了することになりますね。
 セオリに感想を伝えると、彼女は嬉しそうに『せやろせやろ!』と喜んでくれたのでした。え?もう1人いたんじゃなかったけって?……気のせいじゃないですかね?



ルーファス「ルーニーさんも今まで本当にありがとうございました。楽しかったです」

ルーニー「そう言っていただけてこちらも感無量でございます。今後も我が旅行会社をよろしくお願いいたしますね」

クレア「はい!ディーゼラの島の方々にもしっかり伝えておきますからね!」

グレン「本当にお世話になりました。ありがとうございました」

チタ「そんなかしこまらなくたっていいんだって!また来たくなったら来ればいいんだからさ!」

セオリ「旅行でなくても、温泉だけの用事でも来てくれはってええんやでー!ウチらはいつでも歓迎するさかい!」

シェリル「ほんとー?!ねーねしゃちょーさん、また来ようよ!気持ちよかったし!」

ルーファス「あのなぁ…。ま、でもいいか。仕事で疲れた時なんかにでもまた利用させてもらうよ」



 船の係員が5人に話しかけてきました。もうそろそろお別れの時間なのですね。受付を済ませ、1人ずつ船の中へと入っていきます。そんな中、グレンとクレアは改めて自然豊かな島を見ました。



グレン「自然豊かな島…。我が国も、こんな素晴らしい島に近付けるように努力せねば」

クレア「グレンさんなら大丈夫ですよ!いい皇帝さんにいつかなれます!」

グレン「そう……で、あれば。いいのだが」



 そんな言葉を残して、2人も船の中へと姿を消したのでした。










ルーニー「(……全部、全部。都合の悪いことは忘れてしまえば何の不都合もございません、わ)」



 小さくなっていく船を見守りながら、『邪神』はそんなことを考えます。そして、彼女の瞳にもう1つ。『黄色いハンカチ』が空に舞っていくのが見えました。



セオリ「なんや?幸せの象徴にしてはちょっとどぎつい色やなぁ」

ルーニー「……そうでございますね」



 そのまま、黄色いハンカチは海の方へ。陸から離れていくごとに、端から灰になってボロボロになり……。その残骸は、海の藻屑となったのでした。




























『……これでよし、と。面白そうだったけどな『運営本部』。ニャルが目をつけてるから接触してみたけど……。確かに灰にするには勿体ないくらいの良い奴らが揃ってる。……また相まみえる時がくるのを楽しみに待ってるよ』




 灰になったハンカチを別の場所で見つめながら、黄色いパーカーを羽織った男は口角を挙げて笑ったのだとか…。





『白猫温泉物語 混沌編』 THE END.


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25