二次創作小説(新・総合)
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- 逃走中#CR07 白猫温泉物語 混沌編【完結】
- 日時: 2021/01/21 23:08
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 6..SoyUU)
- 参照: https://www.kakiko.cc/novel/novel7a/index.cgi?mode=view&no=1611
どうもです、灯焔です。
のらりくらりと7回目の開催を迎えた逃走中#CR07。ニアの不穏な言葉の裏でグレン達5人は温泉旅行へと旅立つ。彼女の言っていた言葉の真意、そして裏でうごめいている『もう1つの物語』にも遂に決着の火蓋が…?
今回の舞台は、白猫プロジェクトより『アオイの島』。温泉事業で有名な四季折々の景色が見える島を舞台に、逃走者とハンターとの7回目の逃走劇が今、幕を開ける―――!
※注意※
・登場するキャラクターは全て履修済みの作品からの出典です。かつ基本的な性格、口調等は原作準拠を心掛けております。が、表記上分かり易くする為キャラ崩壊にならない程度の改変を入れております。
・原作の設定が薄いキャラクター等、一部の登場人物に関しては自作設定を盛り込んでおります。苦手な方はブラウザバックをお願いいたします。
・誤字、脱字、展開の強引さ等ございますが温かい目でお見守りの方をよろしくお願いいたします。
<ルール>
【逃走エリア】
『アオイの島』 出典:白猫プロジェクト
和風な景色が広がる、情緒豊かな島。
四季のルーンの力によって、変化にとんだ風景を楽しませてくれる。
今回逃走エリアに使用するのは、天守閣周りの『温泉街エリア』と呼ばれる場所となる。
エリア紹介 >>1
逃走時間:85分
賞金:51万(1秒100円)
ハンター:初期3体or4体(OPゲームの結果に基づき変更)
自首方法:『侍の寄合所』にいる侍に『自首届』を記載し、小判を1枚添付した状態で提出する。
<参加者>
【pop'n musicシリーズ】より (3人) 詳細>>2
ウーノ
アン
クアトロ
【ファイアーエムブレムシリーズ】より (3人) 詳細>>3
アルフォンス
シャロン
アンナ
【ダンガンロンパシリーズ】より (3人) 詳細>>4
大和田紋土
弐大猫丸
獄原ゴン太
【スーパーマリオシリーズ】より (3人) 詳細>>5
ワリオ
ヨッシー
ドンキーコング
【光神話 パルテナの鏡】より (3人) 詳細>>6
ピット
パルテナ
ブラックピット
【作者枠】 (3人) 詳細>>7
junris
YUMA
柊
【逃走中#06 MVP】 (2人) 詳細>>8
及川徹
エフラム
計20名
◎AfterBreakTime
①『非日常は唐突に訪れる』 >>9
②『香る赤い松の気配』 >>26
③『溝を乗り越える勇気を持って』 >>36
④『魔族と神と人間の関係』 >>47
⑤『鳥をも落とす霊刀でも』 >>53
⑥『支配から手を伸ばせ!』 >>68
⑦『神と邪神は紙一重』 >>71
⑧『立ち向かえ!悪魔の手の元に』 >>76
⑨『松の絆は永遠に』 >>83
⑩『理は人知を超えて』 >>90
⑪『打ち上げ』 >>112-113 >>116-118
○逃走中#CR09 シード枠争奪アンケート実施中!
※締め切りました
結果発表 >>99
○逃走中#CR08 MVP投票受付中!
※締め切りました
次回参加者 >>103
MVP発表 >>111
以上、逃走中#CR 運営本部がお送り致します。
- ABT⑤『鳥をも落とす霊刀でも』 ( No.53 )
- 日時: 2020/12/20 22:33
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: lyEr4srX)
松野家の三つ子を追っていたサクヤと大典太。
何とか合流を果たしますが、既に日は傾いていて…。
------------------------
~アオイの島 田園街道付近~
大典太「……主、いたぞ。人間が3人。似たような服を着ている」
サクヤ「間違いなく三つ子さんですね。合流を急ぎましょう」
城下町と田園街道を繋ぐ道のど真ん中。サクヤと大典太は遂に三つ子らしき影を発見。おそ松を追っていたのは会話からして分かってはいますが、どうやらかなりもたついている様子。
このまま放置しておくと後の祭りになってしまうかもしれない。そう思ったサクヤは、大典太と共に彼らの元へと急ぐのでした。
チョロ松「あいつ逃げ足速すぎるんだけど…。どこに行ったか見失っちゃった…」
カラ松「3人がかりとはいえ、オレ達は人間でおそ松は今は悪魔だもんな…。姿を消すことなんて簡単なことなのかもしれないしな」
十四松「それにしても…ここはどこなんですかいにーさん?」
チョロ松「地図持ってないんだから分かるわけないだろ!!!あぁ…ここで立ち往生して野垂れ死ぬのかな僕達…」
カラ松「悲惨なことをいうなチョロ松!いざとなったらオレの『フリーハグ』で金を稼げばいいだろう!」
チョロ松「『フリーハグ』の『フリー』の意味わかってねえだろお前?!金取ったらフリーじゃねえんだよ!!!」
一方。おそ松を見失ってしまった三つ子は、右も左も分からない場所で立ち往生。何しろサクヤ達本部の面子に無断で来たのが仇となり、今現在どこにいるのかも分からない状態でした。
このまま野垂れ死ぬのかと不安視するチョロ松に、またもや見当違いの解決法を提案するカラ松。チョロ松がすかさずツッコミを返すも、どうやら彼には届いていないようですね。
そんな賑やかな声が目印になったのか、彼らの向こうでこちらに近付いてくる影が。小柄な女性と大柄な男性。もしかしなくても1人と一振りでした。
大典太「……あんた達。何やってるんだ」
チョロ松「ひゃいっ?!ちょっと!!僕達今忙し……サクヤさん!それに大典太さん?!」
サクヤ「やっと追いつけました…。立ち往生していたのでどうしたものかと思い、声をかけたのです」
カラ松「え、えっと、それは…」
大典太「……誰にも言わず、ここに来てたようだな。本部でもあんた達の状況を把握してる奴はいるぞ」
十四松「ばれてますがな!」
チョロ松「ひぃぃごめんなさいぃぃ…!!」
サクヤ「大丈夫です、大丈夫ですから落ち着いてください。とりあえずここで立ち止まっていたら他の方のご迷惑となりますし、近くの建物で話をしましょう」
大典太「……主。近くに少し規模の大きそうな茶屋があった。そこがいいと…俺は思う」
サクヤ「ありがとうございます大典太さん。では行きましょう」
カラ松「あ、あぁ…」
既に彼らが来ていることを知られていると話すと、ばれてしまったとカラ松とチョロ松は顔を青くしひたすらペコペコ謝り始めました。そりゃあ本部の総督そのものである彼女の手を煩わせてしまったのがありますからね。そんな2人の様子を見て、まずは『話がしたい』と落ち着かせた彼女。近くにそこそこの広さの茶屋を見つけたという大典太の案内で、一旦人目につかない場所で話をすることになったのでした。
~アオイの島 茶屋~
十四松「うんま~!にーさん!この抹茶クリームあんみつうまいでっせ!」
チョロ松「オイ。遠慮もなしにバクバク食うな!僕達は甘いものを食べに来たんじゃないんだからね!」
サクヤ「いえいえ。緊張したままではお話も聞けませんし、追加で注文があればどうぞ。今回は私が全て代金を持ちます。勿論大典太さんも頼んでいいんですよ?」
大典太「……俺はいい」
カラ松「大典太さんは甘いものが苦手なのか?」
大典太「……俺なんかの為に金を使うもんじゃない」
十四松「でもあんみつおいしいでっせ?」
サクヤ「およよ。まぁいいでしょう。ではキリのいいところで本題に入りましょうか」
茶屋の空いている席に座り、三つ子はサクヤに何故か甘味をおごられていました。『緊張したままだと本当のことを話してくれない』と判断しての行動だったのでしょうが、それにしても食べっぷりが凄いですね。特に十四松。
大典太はサクヤの隣で彼女を守るように座っています。まぁ近侍ですからね、しゃーない。美味しそうに甘味をバクバク食べる十四松の様子を見つつ、彼女は2人に本題を投げかけました。
サクヤ「…存じ上げているとは思いますが、私が質問したいのは1つ。『なぜ独断でアオイの島に来たか』です。一連の流れから、発端は恐らくニアなのでしょうが…」
チョロ松「そこまで分かってたんですか…。確かに、おそ松兄さんがこの土地に来ると情報をくれたのはニアさんです。僕達は彼女の言葉を受けて、この島に無断で来ました」
カラ松「おそ松のことを本部のみんなにこれ以上迷惑かけたくなくて…。それで、オレ達だけで何とか出来るなら何とかしたいと思って。それで…サクヤさん達に黙ってここまで来たんだ。
だが、結局おそ松は見失うし、右も左も分からないところをサクヤさん達に見つかって…。本当に申し訳ない。怒るならオレだけにしてくれ!」
大典太「……怒ってはいない。だが、自分の力量を知らんまま得体のしれないものに接触する姿勢は看過出来んな。それで怪我でもされたら…それこそ迷惑がかかること、だ。自分達で壊せない壁が目の前に出てきたと判断したのならば…他人を、頼るべきだ」
チョロ松「仰る通りです…」
サクヤ「はい。現在のおそ松さんは人間ではありません。いくら戦えるとはいっても、まだ日が浅いのは貴方達三つ子さんも一緒。人外の力がどれ程のものなのかが分からない今、独断で接触するのは良くないことですよ」
十四松「ごめんなさい…」
3人に悪気がないのは分かっていました。ただ、『兄を元に戻せるかもしれない』。その可能性にかけてここまで来たのです。十分にその気持ちも、自分達が動いたことによる危険さも思い知った3人は、ひたすらサクヤと大典太に頭を下げていたのでした。
その後、事情を知ったサクヤと大典太もおそ松を元に戻す手伝いをしてくれることになりました。元々そのつもりで前田と分かれたんですもんね。『さて』と彼女が手を1回叩きます。その頃には、既に日が傾きかけていました。
大典太「……もうじき夜が来るな。主。彼らの兄弟を探すならば、明日にした方がいいと思う。このまま対策を練って夜中に探しても、体力が持つ気がしない」
サクヤ「我々だけならば何とかなりますが、人間は休まねば邂逅する前に倒れてしまいますからね。分かりました。本日は宿を取りましょう」
チョロ松「何から何まですみません…」
サクヤ「いえいえ。これも何かのご縁だと思いますし。トラブルも楽しんだもの勝ちですよ」
十四松「あ、それおそ松にーさんっぽい!あはは!」
このまま夜通しおそ松を探しても、三つ子が倒れてしまうのが先だろう。そう判断したサクヤは今夜は宿を取って、明日の早朝改めておそ松を探そうと提案をしました。
最初は申し訳なく思っていた三つ子でしたが、サクヤの強い念によって首を縦に頷くしかありませんでした。今この状態を突破するには彼女の力が必要だ。そう判断したのでしょう。
では、と移動しようとした矢先でした。前田から連絡が入ります。
前田『主君。前田藤四郎です。三つ子殿達とは合流できましたか?』
サクヤ「はい。滞りなく。日も傾いてきましたので、本日は我々も宿を取ろうかと思っています。前田くんにはそのまま5名の偵察を続けていただきたいのですが…。申し訳ありません」
前田『いえ、大丈夫ですよ。寧ろ僕を頼っていただけて嬉しいです!…大典太さん、この際ですから三つ子殿と仲良くなってみてはどうでしょう?真摯に話を聞いてくれると思いますよ』
大典太「……余計な気遣いはいらないんだが…。まぁ、あいつらが悪い奴じゃないのは分かったからな…」
前田『そう思えるようになっただけでも成長ですよ!では、僕はこのまま偵察を続けます。もうじき夕食をとりに旅館へと戻りそうなので』
サクヤ「了解しました。前田くんも何かあればすぐにご連絡くださいね」
前田『了解しました。それでは失礼します!』
現状5人に大きな変化はないようですね。前田はまた何かあったら連絡すると告げ、念話を切りました。前田の念話はしっかり三つ子にも聞こえていたようで、彼の言葉を嬉しく思ったのか十四松が大典太の傍でぴょんぴょんと跳ねています。
そんなやりとりを満足そうに見やった彼女は、早速近くの民宿に彼らを連れて行ったのでした。
~城下町・下町 民宿『桜小鉢』~
サクヤ「あいにく部屋が1つしか空いていませんでしたが…。まぁ大丈夫ですね」
チョロ松「どこが?!サクヤさんそろそろ自覚しようか自分が『女性』だってことを!!僕達松野家は全員揃って『童貞』です!!いやサクヤさんに何かしでかそうとは絶対思えないけど!!!」
サクヤ「神に性別は取ってつけたようなものですよ、チョロ松くん」
チョロ松「え?あれ?僕が間違ってんの?ねえ大典太さん僕が間違ってんの?!」
大典太「……あんたは間違ってないから安心してくれ。流石に主を一緒の部屋に泊めるのは俺も気が引けるんだが…」
サクヤ「およよ。大典太さんまでそう言いますか…。しかし、部屋が1つしか取れなかったのです。仕方ないと思って諦めてください。それでも不安ならば竜の姿に戻りますが…」
大典太「……やめてくれ主。宿が壊れる…」
カラ松「神様ってたまに突拍子もないことをしでかそうとするよな」
十四松「あはは!人間じゃないからよくわかんないや!」
宿について早速何をやっているんですか。一部屋しか借りられなかったのだから仕方ないと割り切るサクヤと、神とはいえ女性の姿の彼女と一緒の部屋に泊まるのに気が引ける三つ子。そして大典太。満室ならば仕方がないでしょうね。
言い争っていた彼らですが結局どうも出来ないということで諦め、素直に早朝の捜索に備えることにしたのでした。
……そんな中。大典太が珍しく自分からカラ松に話しかけました。
大典太「……おい。あんた」
カラ松「ん?それにオレは『あんた』じゃなくて『カラ松』さぁ~!名前で呼んでくれると嬉しいぜ、『sword boy』!」
大典太「そおど、ぼおい…?」
チョロ松「こいつのイタイかっこつけには反応しなくていいですよ。それで…どうしたんですか?」
大典太「……あぁ。役に立つかどうかは知らんが…。これを」
十四松「なにこれー?おまもりー?」
大典太がカラ松に差し出したのは小さなお守りでした。真ん中に彼の刀の紋が描かれていますね。サクヤと彼らを探す前に『自分の霊力が役に立つかもしれない』と口にしていた事例がありましたが、それ絡みでしょうか。
不思議そうに見つめる3人に、大典太は静かに答えました。
大典太「……このお守りに俺の霊力を込めた。俺は…『病も怪異も退ける』刀だ。だから、あんた達の兄弟を元に戻す助けになるかもしれないと思って…。持っておいてほしい」
カラ松「い、いいのか…?!そんな凄いものを…!」
大典太「……例え兄弟を見つけたとしても、その時に俺や主が傍にいるとは限らん。気休めだが…。あんた達を怪異から守れる程度の霊力は込めておいた。……いらないなら別に捨ててもいいんだが。どうせ俺なんて置物だしな…」
チョロ松「ちょっと待って!!ネガティブにならないで!!!相当凄いものであるってのは十分分かってるから!!!―――でも、いいんですか?自分の霊力を僕達に分けるってことと同じなんでしょ?」
大典太「……これくらい、造作もない。鳥でさえ殺してしまう程だからな…。この程度で俺の霊力は尽きない」
十四松「さいでっか!すっげーね、おおでんたさん!」
『自分のような霊力でも彼らの役に立つかもしれない』。彼の思いは続いていました。その証明がこのお守り。そう感じたカラ松は、1つ大きく頷いた後、大典太からお守りを受け取ったのでした。
その後、早朝に備え眠った彼らを包み込むように。―――静かに。静かに。夜は更けていくのでした…。
『―――君、主君!聞こえてますか!!主君!!!』
「―――!!」
唐突に耳に聞こえてきた自分のよく知る声。サクヤはその声で目を覚ましました。ガバリという布団の音に、隣で寝ていた大典太も目を覚まします。
何事かと返事をしようとしたところ、声の主―――前田の焦った言葉が耳に入ったのです。
前田『主君!!すみません、睡眠中のところ…。いなくなってしまったんです』
サクヤ「いなくなった?」
前田『5名部屋で就寝するところまでは偵察していたのですが…。僕が仮眠を取って目を覚ましたら、3人がいなくなっていたんです!!』
大典太「……3人?全員じゃないのか」
カラ松「ん……どうしたんだ2人共…まだ朝焼けを迎えた頃だろ…」
様子のおかしい1人と一振に気付いたのか、3人も目を覚まします。前田の言葉をそっくりそのまま話すと、3人の顔つきも変わりました。脳裏に悪魔と化した兄の姿が浮かびます。
チョロ松「もしかしたらおそ松兄さんも動いてるのかも…!」
サクヤ「前田くん。残りの2名の様子はどうですか?」
前田「ぐっすり眠っています…。どうしますか。このまま偵察を続けますか」
サクヤ「はい、お願いします。行方不明の3名の捜索は我々が引き受けます。―――とりあえず外に出てみた方がいいかもしれませんね」
カラ松「オレ達はおそ松を追います!もしかしたらこの混乱に乗じて動いてるかもしれませんし…」
大典太「……あぁ。そうした方がいい。―――この島の……『大きな城』がある方向。そこから殺気を感じる。あんた達はそこに近づかない方がいいだろう」
サクヤ「『大きな城』…。『大和城』か『天守閣』のどちらか…。わかりました。そちらに行ってみましょう」
チョロ松「ということは、ここで別れるんですね…」
サクヤ「大丈夫ですよ。貴方達が道を違えることはありません。己を信じて、その言葉をお兄さんにぶつけてあげてください」
十四松「……うんっ!!」
サクヤと大典太は行方不明になった3人の捜索。三つ子は変わらずおそ松の捜索。お互いにやることは決まりましたね。素早くチェックアウトを済ませ、外に出てみると―――。
そこにはとんでもない光景が広がっていました。
サクヤ「こ、これは―――!」
チョロ松「何が起こってるの…?!」
彼らが見たものは、『黄色い布』を片手に持った人間が『1つの方向』に歩いていく光景でした。大典太が近くを通りかかった人物を止めても、まるで操られたかのように反応はありません。話しかけてみても無駄でした。
―――向かっている方向は。大典太が察知した通り、『大和城』でした。
サクヤ「大和城で何かが起きようとしている…」
大典太「……主。急いだほうがいいかもしれん。城に向かっている連中の生気が徐々に薄くなっている。―――恐らく、いなくなった連中も巻き込まれている可能性が高い」
サクヤ「ありがとうございます。それでは大和城へ向かいましょう。残りの2人に関しては今は前田くんにお任せしましょう」
十四松「……いそいでおそ松にーさんを探して説得しよう、にーさん!きっと繋がってるよ!」
カラ松「―――わかった。オレ達も急ごう」
サクヤと大典太、そして三つ子はお互いに頷き合い、己のやるべき方向へ向き合います。十四松がくんくんと犬のようなマネをし始めました。どうやらおそ松の匂いをかぎ取っている様子。犬か。
―――彼が城下町の方向を指さしたと同時に、彼女達はお互いを向いている方向に駆け出しました。
サクヤ「大和城…。何が起こっているかは分かりませんが、嫌な予感がする。―――心して行きますよ、大典太さん」
大典太「―――承知した」
果たしてアオイの島を取り巻く事件を解決に導くことは出来るのでしょうか…?そして、いなくなった3人の正体ももうすぐ…明らかになるはずです。
みんな、みんな。無事に助かりますように!天の声も祈っています。
- Re: 逃走中#CR07 白猫温泉物語 混沌編 ( No.54 )
- 日時: 2020/12/21 22:19
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 5VHpYoUr)
【53:11】
~田園街道~
ワリオ「うーむ!オレ様のカンだと、この先にある小屋に温泉があると思うぜ!」
ミッション②クリアまで残りのスタンプ1つとなったワリオ。街に向かうとハンターと鉢合わせる危険性があった為、彼はまっすぐ田園街道の温泉を目指していました。
身体は小さいが中々小回りの利く考えをする男。こういう機転が逃走成功に導くのかもしれませんね。そのまま自分の考えを信じ、街道を走っていると―――。思惑通り、『草木の湯はこちら』という看板が見えてきました。
ちなみにミッション①で装置を止めた時よりも町からの距離があります。
ワリオ「『くさきのゆはこちら』?やっぱりな!オレ様のカンは正しいのだ!!」
看板の道の通りに進むと、近くに『草木の湯』という看板が立てかけられた建物が。到着しましたね!時間も無いのですぐに温泉の中へと突入するワリオ。受付の近くにある自動販売機。その隣に、目的のスタンプ台はありました。
ワリオ「ワ~ッハッハッハ!!こんな分かりやすいトコロにあるとは、このオレ様を待ちわびていたようだな!!よし、今すぐオレ様がはっつけてやるから安心しろ~!!」
自信満々にスタンプを手に取り、アプリにスタンプを増やしました。すると…。
他の逃走者と同じように、クラッカーのような音がスマホから鳴り響き、真ん中に『ミッション②クリア』という文字が浮かびました。無事ワリオもミッション②クリア!
【52:47】
ワリオ
ミッション② クリア
ワリオ「何人たりともこのオレ様を止めることは出来ないのだ!!ワッハッハッハッハ!!!」
その余裕がいつまで続くのやら。見ものです。
そして、ワリオがミッション②をクリアしてから少し経った頃―――。4つ目のスタンプを押せそうな逃走者がもう1人現れたようですよ!
【51:33】
~城下町・天守閣付近 『菊の湯』~
ウーノ「ま、間に合ったぁ~…。街の中を探してて幸いだったね」
4つ目のスタンプを押す為温泉に辿り着いたウーノ!彼も不運にも行く先々でハンターを見かけてしまい、随分と遠回りではありましたが何とかたどり着くことが出来ました。
後はスタンプを押すだけ!さぁ、時間もありません。急ぎましょう!
ウーノ「えーと…。わかりやすい場所にあってよかったよ。基本的にスタンプ台は『休憩所』のような場所の付近にあると思っていいのかな?そうだったらもう少し考えて動いたんだけどなぁ…」
ぶつぶつとそんなことを言いつつもきちんとスタンプ台を見つけ、4つ目のスタンプを押すウーノ。流石はミラクル☆4のリーダー。自分の動きをもゲーム中に見直すなんて凄いですね。
他の逃走者と同じように、クラッカーのような音がスマホから鳴り響き、真ん中に『ミッション②クリア』という文字が浮かびました。ウーノもミッション②クリアです!
【51:01】
ウーノ
ミッション② クリア
ウーノ「よし。何とか間に合ったね…。ミッションをクリアできていない逃走者は……うーん」
無事ハンターへの位置情報通知を回避できたのか、安堵するウーノ。そして、まだミッションをクリアできていない逃走者を心配し始めました。そんなところもリーダーです。
ピリリ ピリリ
エフラム「通知だな。『ワリオ ウーノ ミッション②クリア』 残りは1分弱か。全員クリア通知が来てないってことは、まだクリアできていない逃走者がいるみたいだな…」
ヨッシー「ヨッシー…(みんなクリアできるといいなぁ…)」
パルテナ「なるようにしかなりません。位置情報が知られた逃走者を追うハンターに巻き込まれないよう、今から移動しておきますか」
ミッション②終了まで残り1分を切ろうとしています。現在、ミッション②をクリアできていないのは…。
アン「残り1つなのに…!ハンターが近くにいて温泉を探せません…!」
DK「ウホ?ウッキー?(この地図、どうやって読めばいいんだー?)」
ミッション② 進捗 【スタンプ収集率】
【ミッション②クリア者】 11名
ウーノ
アルフォンス シャロン
弐大猫丸 獄原ゴン太
ワリオ ヨッシー
パルテナ
柊
及川徹 エフラム
【3個】 1名
アン
【1個】 1人
ドンキーコング
アン、そしてドンキーコング。彼らの運命や如何に…?!次回、ミッション②終了!
- Re: 逃走中#CR07 白猫温泉物語 混沌編 ( No.55 )
- 日時: 2020/12/22 22:19
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 5VHpYoUr)
【50:49】
アルフォンス「ミッション②終了まで残り1分切ったね…。まだクリア通知が来ていないということは、4つ集めきれていない逃走者がいるはずだ」
及川「ゴリラ君大丈夫かな~。あれから彼の名前を見てないような気がするんだけど…。ま、まさか。あの1つの後全く集めきれてないってことはないよね…?」
ワリオ「ハンターでもどんだーでもいいからかかってこいなのだー!!ミッションをクリアしたワリオ様は無敵なのだーー!!」
ミッション②終了まで残り1分を切りました。スタンプを4つ集め終え、ミッションをクリアした逃走者は刻々とミッション終了の時間を待っています。
そして、ミッションをクリアできていない逃走者も未だ残っています。
アン「もう少しで温泉に辿り着ける…!油断は出来ませんけれど、ハンターに邪魔されたら終わりですね…」
DK「ウホ?ウホホ?(うーん…。どっちに行けばいいんだ?)」
アンはスタンプ3つ。現在温泉に向かっている途中だそうなのでクリアの可能性はありますが、ドンキーコングは道のど真ん中で逆さまに持ったスマホを掲げて首を傾げています。ちなみにドンキーコングのスタンプは1つ。…どう頑張っても挽回は出来なさそうですが、最後まで様子を見ましょう。
【50:37】
~侍の寄合所付近~
アン「何とか間に合いました…!急いでスタンプ台を見つけなければ」
アンが温泉付近に到着!もうじきミッション終了まで30秒を切ります!急いでください!
扉を開き温泉に入ろうとした彼女でしたが―――。不幸にも、近づいてくる影が……!!
ハンターCA「…………!!」
ダッダッダッダッダ!!!!!
ROCK ON【ANNE】
ピーーーーーーーーーーーー
アン「あぁ…!!」
こんな時にハンターと鉢合わせー!!見つかってしまっている為、建物に入ってもハンターは追いかけてきます!ミッションを諦め、ハンターから逃げる選択をした彼女。全速力で来た道を戻ります!
アン「もう少しでクリアでしたのに…!!」
ハンターCA「…………!!」
走力には自信があるものの、街の中を逃げるのは至難の業。更に見つかった距離が割と近かった為、一瞬で距離を詰められるアン。自分の全力を出しますが、開けた道ではハンターの方が何倍も速さは上なのでした…。
ポンッ
【50:24】
アン 確保 残り12名
アン「ハンターにさえ鉢合わなければクリアできたのに…」
タイミングが非常に悪い。マジカル☆4のリーダー、ここで脱落となってしまいました…。
ピリリ ピリリ
ウーノ「…通知か。『アン 確保 残り12名』 駄目だったか…。そして、残りは私だけになったな」
シャロン「清楚かつ活発そうで話したかったのにー!!残念です…」
弐大「疲れた身体で無理をしてはいかん。ゆっくり休むんじゃああああ!!!!!」
そして、アン確保の通知から数刻後。……『終わり』を告げる時がやってきます。
【50:00】
DK「ウホ?」
ミッション②をクリアできなかったドンキーコングの位置情報が、エリアにいるハンター全てに通知される―――!!
ピリリ ピリリ
及川「『50分を経過した為、ミッション②をクリアできなかったドンキーコングの位置情報をハンターに通知した。』 あらら。俺の嫌な予感当たっちゃったよ~」
ヨッシー「ワオ!アワワワワ……(ドンキー?!た、大変だよー!)」
ワリオ「バナナばっかり食べるからミッションの意図も理解できないのだ!!」
ハンターAK『…………!!』
ハンターIE『…………!!』
ハンターCA『…………!!』
ハンターKY『…………!!』
ダッダッダッダッダ!!!!!
ROCK ON【DONKEY KONG】
ピーーーーーーーーーーーー
~城下町 紅葉散歩道~
ハンターAK『…………!!』
DK「ウホ?!ウッキー!!(うわっ?!ハンターが来たぞ?!)」
ドンキーコングを確保する為に動き出したハンターを彼も認識!追われていることに気づき、何とか逃げようと反対方向に逃げ出します!
しかし―――。
ハンターKY『…………!!』
DK「ウッキー?!(あっちからも来てるぜーー?!)」
逃げ出そうとした方向からもハンター!挟み撃ちです。体力自慢の彼でも、挟み撃ちでは太刀打ちできません!
しどろもどろしている間にもハンターとの距離が迫ってきていました。ハンターからは逃れられない…!!
ポンッ
【49:31】
ドンキーコング 確保 残り11名
DK「ウホホ…(ここまでかよ…。残念だぜ…)」
2体のハンターに挟まれ、項垂れながら確保されるドンキーコングなのでした。
ピリリ ピリリ
エフラム「『ドンキーコング 位置情報通知により確保 残り11名』 これ、2人以上が失敗だった場合は全員をハンターが追いかけたんだろうな…。なんにせよ、お疲れさまだ」
ゴン太「ドンキーコングさんとはもっとお話ししたかったなぁ…。でもゴン太、頑張って生き残るからね!逃走成功したらいっぱいお祝いしよう!」
柊「逃走時間もそろそろ半分近くになりそうだけど、11人まで減ってきているのか…。油断しないようにしないとな」
パルテナ「さーて。呑気に様子を見ている場合でもなくなってきましたね。もうそろそろ真面目にやってもいい頃合いでしょう」
【49:00】 ミッション②終了時 逃走者詳細
●確保者 9名
ピット junris クアトロ
大和田紋土 アンナ YUMA ブラックピット アン ドンキーコング
○既存逃走者 残り11名
ウーノ
アルフォンス シャロン
弐大猫丸 獄原ゴン太
ワリオ ヨッシー
パルテナ
柊
及川徹 エフラム
ミッション②終了ー!クリアできそうな時が一番油断してしまうものです。そして、ドンキーコングは多分ミッションの意味をはき違えている可能性がありますね…。何はともあれお疲れさまでした。
今回、確保ペースがいつもより早い気がします。このままのペースで行くと…4回目以来の全滅があり得るかもしれません。そうならない為にも死力を尽くして逃げてくださいね!
To be continued……
- Re: 逃走中#CR07 白猫温泉物語 混沌編 ( No.56 )
- 日時: 2020/12/23 17:55
- 名前: Ga.c=evo. ◆/3YY/mapGo (ID: g8fOXsqd)
どうも!Ga.で……クレアたそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!
前逃走者だったこととか色々考えてお手伝いにしたんですけどお留守番……でも、クレアたその嬉しそうな顔が見れただけで僕ぁ幸せです。
気を取り直し、元気だして行きましょー!!
クレアたそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!
前逃走者だったこととか色々考えてお手伝いにしたんですけどお留守番……でも、クレアたその嬉しそうな顔が見れただけで僕ぁ幸せです。
気を取り直し、元気だして行きましょー!!
クレアたそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!
(以下同じような文が続く為省略)
承知してはいるけど、やっぱりね……(ちなみに自分がツアーに行くのを想像してました(先のABT出る前から書き始めてるんですけど気持ちだけでありがたいですッ……!))
でも、クレアたそにツアー楽しんでもらうためにもゲームを安定して続けることが重要だし、そのためには自分がしっかりしてないと……(ゴエモンが出てこないって明言されているのでかなり覚悟は必要ですけど……)
それでも頼りになる味方、コネクトワールドの皆様とメタマリとミレイユ、それにkonakun.さんの世界の皆様もいるし、どんなことが起きても一件落着させますよ〜!
さて、今回のOPゲームは……ファイアーエムブレムサイファのカードを使ってジャンケンみたいな感じですね、自分もスターターデッキ、買ってみようかしらね……
ってピットきゅんぁぁぉああああああああああああああ!!!!!
(以下同じような文章が数千文字程続く為省略)
さて、クレアたその旅の様子は……クレアたそ〜♡
申し訳ないです、旅行を楽しんでいるクレアたそ、自分のためのお土産を模索してるクレアたそが可愛すぎて、クレアたそ〜♡が出てしまいました。
ルーニー、タケモト……どちらも怪しい雰囲気……シェリルが見たことがあるってのも気になるところですけどそれより超絶美人ってことが気になりますね、やたらとAPPが高すぎる。
(グレンさんなんかロールミスった?)
ってタケモトの幸せの黄色いハンカチがあああ!!??
ということはアイツが?というか黄色の布ということは……
すいません、Securityの監視カメラで松兄弟達とサクヤさんと大典太さんがエリアにVENTしているのを見かけました(それはAmong Usや)
でも作者ーズ以外にはバレなかった?なんでだろー……おそ松の方、なんか進みそうな予感がしますね……
さて本編は……ミッション1で作者が残り柊さんだけという危機的状況!
じーくんが逃げ切ったから運の神様がお怒りになった?じーくん、またなんかやっちゃいました?
絆の秘湯は島埋める時に印象深かったですね〜……
ドンキーコングの散り際、なんというかイケメンが居たようなこのイケゴリラめ……それはそれとして、ここまでの確保ペースが早いってコレまずくない?じーくんのせいで全滅しない?(?)
それはそれとして、この先の展開が本当に見えないですね……ルーニーとタケモトの正体、黄色い布、今回の事件とおそ松の関係性、取り残された人はどう立ち向かうのか、この先も楽しみにしてます!
- Re: 逃走中#CR07 白猫温泉物語 混沌編 ( No.57 )
- 日時: 2020/12/23 22:25
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 5VHpYoUr)
どうもです。灯焔です。
喉の乾燥の天敵な人種なので、日夜襲い来るエアコンの風の乾燥からの痛みと戦いながら過ごしています。加湿器ほしい。
>>Ga.c=evo. 様
どうもです。コメントありがとうございます!
クレアたそは今回温泉旅行に行ってしまいました…。なので、残念ながらすれ違いに。6枚あればよかったんですけどね。ないからね。仕方ないね。
OPゲームの勝敗の結果、今回の最初の脱落者はピットになってしまいました。サイファ、という訳ではないですがシリーズの展開が終わってしまっていますし、スターターデッキも色々種類あるのでお悩みの際はお気軽にご相談を。
モチーフが何なのか既に勘付いてらっしゃるようですので深くは申し上げませんが、一つだけ確定したことは『クレアたそはGa.様の為にお土産を沢山持って帰るつもり』ということです。良かったですね!
おそ松のことも少しずつ進展している様子。波乱のミッション②が終わり、ここの時点で残り11人。確保ペースがいつもより早いような気がします。今回も無事に逃走成功者が出るといいのですが…。
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