完結小説図書館
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~ 170~ 180~ 190~ 200~ 210~
*80*
第18話「タンバジム、VSシジマ!」パート1
ヒビキ現在の手持ち
アリゲイツ、オオタチ、オニドリル、イシツブテ、コンパン、ウソッキー
今回の注目ポケモン
・コンパン
・メタモン
・オニドリル
・オコリザル
今回の注目ポイント
・ようやくタンバシティに着いたヒビキ達、だが・・・
・ヒビキのコンパン、メタモンの戦い
・ここで遂にZ技を発動
ルギアに乗せてもらい、空中の眺めを楽しんでいたヒビキ達、そしてある街が見えて来た。
「あ、見て!」
アカネが指を差すとそこは目的地であるタンバシティだった。
「お、着いたか、あれがタンバシティか?」
「うん、あそこだよ」
「おし、ルギアさん、お願いだ。あの街に降ろしてくれよ」
ルギアは静かに頷いて、ゆっくりと浮遊して街の方へと降下していき、タンバシティの海岸に到着した。三人は砂地に降りてルギアにお礼する。
「あんたのお陰で助かったよ、ありがとうな」
「本当に、感謝します」
ヒビキとツクシ、アカネがお辞儀をする。
『礼には及ばん。当然のことをしたまでだ。だが、これから先もお前達に数々の試練が待ち受けるだろう。だが、お前達なら何があっても大丈夫であろうな・・・健闘を祈っているぞ!』
うずまきじまの伝説ポケモンはゆっくりと上昇して一直線に飛び、元ある場所へと戻っていった。
「おっしゃ、着いたぜタンバシティに。長かったぜ、ここまで来るのも」
「後はひでんのくすりをもらうだけやけど、薬屋はどこにあるん?」
「そうだね、マップだとポケモンセンターの近くにあるみたいだからそこへ行ってみようよ」
ツクシの言う通り、薬屋はそこにあった。早速ひでんのくすりをもらいに走っていく。
「うん、ツクシくん?」
振り向くと、ツクシが何かをしていた。
「どうしたんだよ!行こうぜ!」
「ああ、ごめん、今行くよ」
歩いていくツクシ、実はあの時、ここまで来たことをジムのトレーナー達に電話していたのだが、それはヒビキに言わないでおくことにした。店に入ると・・・。
「え・・・?店長さん、マジかよ・・・」
「うそ、もう無いの?!」
ヒビキが口を開けて、アカネは口を手で塞いで驚いていた。
「すまんな、ひでんのくすりはもう在庫が切れてしまったんや」
店長が言うにはもう品切れ状態になってしまい、次に出荷されるのも一ヶ月かかると言うのである。
「どうすんだよ、山あり谷ありで骨を降りながらようやくこの街に来たって言うのに」
ガックシと膝を落とすが、ここで店長がある話をした。
「そうやった、確か一つをシジマさんが持ってたはずやで」
「シジマさん?」
「シジマさんって言うのはこのタンバシティのジムリーダーでかくとうタイプの使い手なんだ」
ツクシがタンバシティのジムリーダーがどんな人なのかを話した。
「じゃあ、そのシジマさんに会ってもらってくればいいんだな。よっしゃあ、行ってくるぜ!」
「ちょ、ヒビキくん!」
「あちゃ、行ってしまおうたわ、うちらも行かへんと」
取り敢えず手持ちを一体変更してタンバジムに入る。。
「押忍、何用でまいった!」
二人のからておうがヒビキ達の前に立った。
「俺達、シジマさんに会いに来たんだ!早く会わせてくれよ!」
「うむ、会ってもよいが・・・」
「が・・・?」
「今、シジマさんは滝に打たれる修行をしているのだ。一度あの修行をやると、心を無にしている状態になるのだ」
「だから、何だって」
「つまり、あれをすると他の・・・」
「だーっ、じれってえ、そのシジマさんとこに行ってくるぜ!」
待ちきれずに走り出した。奥に行くと、そこには噴射口から流れる水を頭から受けて一心に精神統一をする、ずんぐりとした半裸の体格に木のように太い大きな腕、一直線に長いヒゲを生やしたジムリーダー、シジマがいた・
「この人か、シジマさんって」
「うん、どうやら滝に打たれてるみたいだね」
「あちゃ、悪いタイミングや。うちらも解ってたけど、こうなると終わるまであのままやで」
「じゃあ、声をかければいいだけのことだろう、俺がちょっくらでけえ声をかけてやるぜ」
ヒビキは息を吸ってシジマに声をかけた。
「シジマさーん!」
しかしシジマはピクリともしなかった。
「シージーマーさーん!!!」
更に大きな声を出すが全く微動だにしない。
「シジマ、さーーーーーーーん!!!返事してくれーーーーーっ!!!」
とてつもなく大きな声を出す。あまりの大きさにツクシとアカネは耳を塞ぐ。
「ぜえ、ぜえ、こんなにでかい声を出すの久しぶりだぜ。これだけやりゃあ・・・・あれ?」
ヒビキが見てみると、シジマは全く聞こえておらず、変わらず滝に打たれていた。
「何だよ・・・全然聞こえてねえじゃん・・・」
「せめてあの噴射口を何とか出来へんのかな・・・」
アカネの言葉にピンと来た。
「そうか、だったら滝の流れる元を閉じちまえばいいんだ!」
ヒビキはウソッキーを出すといわなだれをさせて滝の流れる噴射口を塞いだ。これにより滝の流れが止まった。
「よし、これで・・・」
滝が注がなくなったことにシジマが気付いた。
「おおお、流れる滝がわしの頭に、うおおおお今こそ精神を、てくおらああああああああ!」
「げええ、すげえ怒鳴り声!」
「シジマさんの怒った顔見るの久しぶりかも?!」
「ひいいい、いつ見ても恐いわーーーっ!」
真っ赤に怒るシジマにヒビキ達は及び腰になってしまう。
「おいお前、わしの修行を邪魔するとはいい度胸だ!お仕置きに木っ端微塵にしてくれるわ、行けい!!!」
怒りに任せてボールを投げてオコリザルを繰り出して来た。
「あちゃ、やっぱこうなっちゃうのか・・・」
「ヒビキくん、シジマさんのポケモンもかなり鍛えられてる、注意して」
「おう、任せろ」
ヒビキはウソッキーを前に出してこの勝負に挑んだ・・・。
続く・・・。