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ポケモンストーリー ハートゴールド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 215ページ)
関連タグ: ポケモン 冒険 友情 第7世代要素有り 
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第26話「ラジオ塔、ロケット団最終決戦!」パート4


ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、オオタチ、オニドリル、ゴローニャ、アローラゴローニャ、アローラサンドパン(全員戦闘中)


 二人のポケモン達が突撃してぶつかり合った。オーダイルはメガニウムにアッパーを振るった。メガニウムのずつきをかわしていくと、れいとうパンチで後ずさりさせた。
 メガニウムが触角からどくとしびれごなを飛ばして来る。オーダイルはアクアリングを出してこれをガードした。パンチしてリングを飛ばし、メガニウムを攻撃した。
「ユン!」
 ユンゲラーが両手をクロスしてかみなりパンチによる雷の光線を飛ばして来た。オオタチは横向きに回転して光線を打ち消しながら移動、体当たりしてユンゲラーを吹っ飛ばした。
 オニドリルとゴルバットはつばめがえしの応酬を繰り広げて、ゴローニャはテッカグヤをいわなだれで沈め、フェローチェはアローラサンドパンに連続蹴りを振るい、アローラゴローニャはでんきを飛ばしてレアコイルを拘束させるとヨーヨーのように振り回して床に叩き付けた。
「オー、ダイル!」
 オーダイルがれいとうビームを飛ばしてメガニウムを倒し、オオタチがほのおのパンチでユンゲラーを、ゴルバットがアクロバットでオニドリルを、岩に沈んでいたテッカグヤが飛び出てラスターカノンでゴローニャを、フェローチェのとびひざげりがアローラサンドパンを、アローラゴローニャのマグニチュードがレアコイルを倒したのだった。
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
 激しい激闘の末、両者共残っているポケモンは三体ずつだった。
「へ、引き分けだな」
「ふん、俺とあろうものがな。だが言っておくが手加減はしてねえぞ」
「べらんめえ、それはこっちの台詞だよ。でも、お前が解ってくれて嬉しいぜ」
「嬉しい?」
「ああ、もうこれで俺とお前は文句なしにぶつかり合える宿敵だろう?」
「ふ、これだから暑苦しい奴は、だが、嫌いではないがな・・・」
 フッフと笑っているレイ。小ばかにしているように見えるがヒビキ本人には真摯に自分の考えを受け止めてくれていると理解していた。
「引き分け?」
「何はともあれ、ヒビキくんは敗けなかった、てことでいいのかな?」
 引き分けの結果にツクシとアカネもホッとしていた。
「いやあ、お見事でしたよ」
 すると上から小ばかにしたような拍手が聞こえて来た。階段から幹部のランスとアテナ、ラムダの三人が降りて来たのだ。
「あ、お前!」
「ふふふ、この私を覚え・・・」
「誰だっけ?」
 ヒビキが首をかしげるとランスが盛大にずっこけた。
「く、私はロケット団でもっとも冷酷な男、ランスですよ!ヤドンのいどでもお世話になった!」
「ああ、あの時自分のポケモンを自爆させやがった馬鹿野郎か」
「きいいい、この私を怒らせましたね!」
 怒ったランスがゴルバットを繰り出して来た。
「やれやれ、この我々がお子様の駆除をしないといけないとはな」
「あんた達にあたし達の邪魔はさせないわ!」
 ラムダとアテナもボールを構えた。
「ヒビキくんここは僕達に任せて!」
 ツクシとアカネ、そしてレイが前に出た。
「うちらだってジムリーダーだもん、こいつらには簡単に敗けへんで」
「だとさ、ほら、さっさと行け、みじめに敗けるなよ」
「お前等、ありがとうな。おし、行って来るぜ!」
 ヒビキが階段を上っていくのを見届けて三人は幹部達と対峙した。
「ほう、あの時私に屈辱を味わわせたジムリーダーですか・・・よろしい、今度こそこの私、ランスの本気を見せて差し上げましょう!」
「悪いけど、僕も強くなってるんだよね、簡単には勝たせないよ!」
「このあたしに無様に敗けなさい、小娘!」
「声が大きいおばはんやな、早く倒さんとな!」
「このラムダ様はしつこいぜ!」
「くだらん、すぐに一敗地にまみれさせてやる」
 

「着いたぜ!」
 遂にヒビキはラジオ塔の最上階に到着した。展望台でモニターに出て来たあの男、アポロが立っていた・・・。

続く・・・。

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