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ポケモンストーリー ハートゴールド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 215ページ)
関連タグ: ポケモン 冒険 友情 第7世代要素有り 
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*210*

第38話「vs、四天王カリン!」パート3

ヒビキ現在の手持ち
オーダイル(戦闘中)、コンパン(戦闘中)、アローラロコン、ルージュラ、ホウオウ、アクジキング



 ブラッキーがシャドーボールを連射して来ると、オーダイルは腕を振るって叩き落していった。
「え?」
 ツクシが咲かれている花の異変に気付いた。怪しく光りだした花は無数の結晶を生み出して宙に浮かせた。
「ヒビキ君、気を付けて!」
「何、浮いてる?」
「驚いたかしら、花からパワージェムを生み出せるのよ、そして・・・!」
 カリンが手を伸ばすして号令を出すと、浮かんだ石が一斉にオーダイルとコンパン目掛けて飛んで来た。突然の攻撃にオーダイルとコンパンは石にぶつかってダメージを受けてしまった。
「さあ、まだまだ行くわよ!」
 花から再び石が浮かんできて飛んで来た。
「かわせ、オーダイル、コンパン!」
 ヒビキの指示でオーダイルとコンパンは緊急回避をしながらかわしていく。
「攻撃はこれだけじゃないのよ、行きなさい!」
 カリンの指示でアローラペルシアンとブラッキーがパワージェムとシャドーボールを飛ばして来た。かわしたばかりのオーダイルとコンパンは避け切れずに直撃してしまった。
「ブラッキー、ひみつのちからをペルシアンに!」
「ブラッキ!」
 ブラッキーはアローラペルシアンにひみつのちからを与えた。するとアローラペルシアンの尻尾が二本になって肥大化した。
「尻尾が増えただと?!」
「気を付けて、伸ばして来るよ!」
「遅いわ、ペルシアン!」
「ブルニャー!」
 アローラペルシアンは尻尾を伸ばして二匹を巻き付けて投げ飛ばした。そこへブラッキーがジャンプして体を回転させてオーダイルとコンパンを地面に叩き付けた。
「ブラッキ!」
 更にひみつのちからをアローラペルシアンに与える。アローラペルシアンの体を黒い炎が纏い、体を回転させて黒いかえんぐるまをさせてオーダイルを攻撃した。そうしている間に花からパワージェムが浮かんで来た。
「びっくりする芸を見せてあげるわ!」
 カリンの指示でブラッキーはひみつのちからで頭上にブラックホールを生み出して浮かんだ石を吸い込ませていった。
 カリンが指を鳴らすと、ブラックホールが五つに分かれてそこから一斉にパワージェムが飛んで来た。
「ブラックホールからジェムが飛んだ?!」
 オーダイルとコンパンはダメージを受けてしまうが背後からもブラックホールが五つ出て来てそこからまたパワージェムが飛んで二体にダメージを与えていった。更にブラッキーとアローラペルシアンがあくのはどうを飛ばしていく。
 ダメージを受けてオーダイルは膝を付き、コンパンは転がってしまった。
「さあ、ヒビキ君、他のポケモンに変えてもいいのよ。それともまだ粘ってみる?」
 カリンが髪を撫でて余裕を出して見せる。
「ヒビキ君、あの花を何とかしないと。頑張れる?」
「ああ、まだまだやれるさ。大体の事は解ったぜ。ブラックホールを使う所で閃いたぜ!」
「?」
「行くぜオーダイル、まだやれるだろ?」
「オー、ダイル!」
 オーダイルがやる気を取り戻すとヒビキはzリングにアクzを装着させた。
「行くぜ!」
 アクzのz技、ブラックホールイクリプスを発動、オーダイルは両手にエネルギーを溜めてブラックホールを作り出すと花から浮かんで来た石を全て飲み込ませていった。
「あら・・・」
「ようしジャンプだ!」
 オーダイルとコンパンがジャンプしたのを合図にブラックホールから巨大なジェムが飛んで来た。ブラッキーとアローラペルシアンに直撃するとその爆風で水晶の花も砕け散った。
 着地すると、アローラペルシアンは力尽きていた。
「今だ、コンパン!」
 動揺しているブラッキーにコンパンが走り出してむしのさざめきをしてブラッキーを倒すのだった。
「よっしゃあ!」
「やった、ヒビキ君が勝った!」
 カリンのポケモンを全て倒してヒビキとツクシはvサインを作った。
「二匹とも、ご苦労様よ。ゆっくり休みなさい」
 カリンはブラッキーとアローラペルシアンの労を労ってボールに戻した。
「お見事だったわ。ヒビキ君、ここまで来てあたくしに勝利するなんて、素敵よ」
「へへ、どんなもんよ!」
「しぜんこうえんで会った時はどんなトレーナーになるかは解らなかったけど、あたくしの言った事を真摯に守ってトレーナーとして大事な事をちゃんと守ろうとしている。貴方はとてもいいトレーナーよ」
「よ、よせやい。美人の姉さんにここまで褒められても何も出ねえぜ」
「あれえ?ヒビキ君、照れてるの?」
「な、茶化すんじゃねえや!」
「ヒビキ君、君のコンパンだけど・・・」
「うん?」
 見るとコンパンに異変が起きていた。体中を光が包んでその姿を変えていった。
「フォーン!」
 紫の羽を羽ばたかせてコンパンはモルフォンに進化した。
「ヒビキ君のコンパンが進化した?」
「お、ここでようやくか」
「ヒビキ君、さっきコンパンが投げていた石だけど」
 カリンがヒビキにコンパンがラフレシアの花に蓋をした時に投げた石を渡した。それはかわらずのいしだった。
「あ、そうか、こいつにこの石を持たせてたんだ。それで進化しなくて、このタイミングで・・・」
「そうみたいね、けど、進化させずにここまで来れたのは凄い事よ」
「でも、もう同じ戦術は使えないね」
「ああ、けど、また別の戦略を考えればいいさ。こいつは充分強い、なあ」
 ヒビキが言うとモルフォンが回転した。
「君はいいトレーナーよ。その気持ちを忘れないでね」
 カリンがヒビキの頬にキスをした。
「お、おう、ありがと」
「さあ、次の部屋に行きなさい、チャンピオンが待っているわ」
「そうだったな、じゃあ行こうぜツクシ君!」
「うん、じゃあ僕達はこれで!」
 カリンに手を振ってヒビキとツクシは先へと進んでいった。
「応援してるわよ、頑張りなさい!」
 手を振って二人を見送るカリンだった・・・。

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