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ポケモンストーリー ハートゴールド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 215ページ)
関連タグ: ポケモン 冒険 友情 第7世代要素有り 
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第39話(最終話)「チャンピオンワタル、友情の旅の終わりと始まり」パート1


ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、アローラロコン、モルフォン、ルージュラ、ホウオウ、アクジキング


・今回の注目ポケモン
・オーダイル
・アローラロコン
・モルフォン
・ルージュラ
・ホウオウ
・アクジキング
・ギャラドス
・プテラ
・リザードン
・アローラナッシー
・バクガメス
・カイリュー


・今回の注目ポイント
・本作の最終回
・チャンピオンとの真剣な勝負
・ヒビキとツクシのそれぞれの思い



 ヒビキ、ワカバタウンで生まれ育った一人の少年、やんちゃで無鉄砲でだけれどもポケモンへの愛情は強く決して諦めない心を持ったトレーナー。研究所に届けられたタマゴから孵ったワニノコとの出会いから彼の旅は始まった。
 幾多の困難を乗り越えて今、チャンピオンとの決戦を間近に迎えていた。
「ヒビキくん、いよいよだね」
「ああ、そうだな」
 チャンピオンの間に続く道をずっと一緒だった親友のツクシと一緒に歩いている。
「向こうにある扉を開ければチャンピオンとのバトルだよ」
「ああ、これに勝てばチャンピオンだ!」
 サムズアップをして親友の前で喜んでしまう。
「ヒビキ君、喜ぶのはチャンピオンになってからにしよう」
「へへ、そう言われてもついついな」
「変わらないね、君は」
「あたぼうよ、これが俺なんだからさ」
「ヒビキ君、思い出すね・・・」
 ツクシは上を見上げてこれまでの旅路を思い浮かべていた。
「ああ、そうだよなあ。ツクシ君と初めて出会ったのを・・・」
「あれが君との出会いだったね・・・」
 思い出す、ヒビキが旅をし始めた時、ひと眠りした木の下で、頭上から落ちて来た少年との偶然との出会い、その少年がツクシだった。彼がヒビキの初めての友達だった。
「しっかし、木から落っこちて来た奴とこうしてずっと旅をするなんて思わなかったな」
「そうだね、僕も君との出会いでここまで来れるなんて夢にも思わなかったよ」
「色々あったなあ・・・」
「うん」
 ポケモン泥棒と疑われた時にフォローしてくれた時、ポケモンの捕まえ方を教えてくれたり、初のジム戦に付き添ってくれて、アカネとも出会い・・・。
「遺跡でプテラが出た時はびっくりしたね」
「ああ、俺も皆もアカネちゃんを助けるのに必死だったからな・・・」
 プテラとの命懸けの戦い、ヤドンのいどでのロケット弾との戦い・・・。
「あそこでツクシ君がジムリーダーだって事を知ったんだよな」
「ヒビキ君には教えてなかったからね」
「それで勝って、約束したもんな」
「俺がチャンピオンになった姿を見てほしい、てね」
 ツクシがヒビキの声真似をしながら彼が自分に語った夢を言った。
「そうそう、覚えてるじゃん!」
「もちろんだよ、忘れるわけないじゃない」
 アカネとのバトルに苦戦して、とうのポケモン達との出会い、アローラロコンとの運命の出会い、うずまきじまでのルギアとの出会い、ウルトラビーストの出現・・・。
「しまでは僕を助けてくれたね」
「たりめえだろ、友達として当然の事をしたまでさ」
「ウルトラビーストでも僕の事を励ましてくれた・・・ヒビキ君」
「何だ」
「僕、君の熱さに呆れる事はあったけど、その熱意に心を打たれたんだ。僕も博士になるっていう夢を抱いているんだけど、その夢に熱意と熱さも必要なんだって思えたんだ。どんなものにも情熱が必要だってね」
「ツクシ君、俺だって教えられたさ。戦いには知恵や頭も必要だって事を教わった。まあ、もちつもたれるだよな」
「そうだね、こういうのって絆と言うのかな?」
「ああ、そうだろうな。俺とツクシ君は一心同体、惚れたからには生涯だ」
「惚れたら生涯って?」
「男の縁は切っても切れないって事さ!」
「そうか、君らしいや」
 多くのジムリーダーに勝利し、ウルトラビーストを倒し仲間にしてジョウト地方を救い、そして今、ポケモンリーグに挑み運命の戦いに挑もうとしていた。
「ヒビキ君、僕も全力でアドバイスするよ」
「ああ、頼むぜ、ツクシ君、いよいよだ」
 ヒビキは扉を開けてチャンピオンの間に入った・・・。

続く・・・。

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