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ポケモンストーリー ハートゴールド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 215ページ)
関連タグ: ポケモン 冒険 友情 第7世代要素有り 
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第35話「VS、四天王イツキ!」パート2

ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、アローラロコン、コンパン、ルージュラ、ホウオウ、アクジキング


「いよいよだぜ・・・」
 目の前にある扉、その先に四天王が待っている。ヒビキは覚悟を決めて扉を開けた。
「たのもーっ!」
 ジムに入る度に叫んでいたお決まりの台詞、それを言った途端、扉が締められた。
「ヒビキくん、ここからは勝つか負けるまでは戻れない」
「ああ、元から覚悟はしてたさ、さあて最初はどいつだ、て言うかこの部屋暗いな・・・」
 見ると室内はとても暗く明かりがついていなかった。
「ようこそポケモンリーグへ!」
 誰かの掛け声とともに光が灯され部屋が明るくなった。目の前には黒の舞踏会に付けるマスクを付けた紫のスーツを纏った青年がヒビキにお辞儀をした。
「あんたか?」
「ほう、君が今回の挑戦者か、僕は四天王のイツキ、エスパータイプの使い手だ。それを極めるために修行を重ね、そして遂に四天王の一人となった」
「へえ、あんた努力家なんだな」
「その通り、君よりは努力をしていると自負しているよ」
 努力家と呼ばれるのを好んでいるのだろう、イツキは得意げに髪を撫でて誇らしげな顔をする。
「だが、その地位で満足している訳じゃないさ。僕は更に強くなって高みを目指す、そのためにも僕の鍛錬に付き合ってもらうよ!」
 ボールを構えるイツキ、バトルの合図だと察してヒビキもボールを構えた。
「俺もここで勝ってチャンピオンになる約束をしているんだ」
 そう言ってツクシの方を見る。ツクシも頑張ってとヒビキに微笑み、ガッツポーズをした。
「では始めようか、ネイティオ!」
 一番手としてイツキはネイティオを繰り出した。登場したネイティオは着地するなり翼を畳んで動かなくなった。
「俺はこいつだ、オーダイル!」
 ヒビキはオーダイルを出した。両者とも動かず睨み合いに出る。しばらく静寂の状態が続き・・・、
「クワーっ!」
 ネイティオはいなないて翼を広げた。そして翼からエネルギー状の無数の矢を飛ばして来た。オーダイルはハイドロポンプを飛ばしてこれを凌いだ。
「こうそくいどうだ!」
 ヒビキの指示でオーダイルはこうそくいどうでネイティオの前に立った。
「飛べ、ネイティオ!」
 イツキの指示でネイティオは羽ばたいて上空に上がった。
「何する気だ?!」
「ふふふ、ネイティオの能力を存分に味わいたまえ!」
 イツキが指を弾くとネイティオは体を真っ二つにした。
「何、体が割れた?!」
「驚くのはまだここから!」
 割れた体からブラックホールが出て来てオーダイルを引き摺り込もうとした。
「ヒビキくん、飲み込むつもりだ。放れるんだ!」
「オーダイル、ジャンプしてハイドロポンプだ!」
「オー、ダイル!」
 オーダイルはジャンプしてハイドロポンプをした。激流の勢いで後ろの方へと戻って行った。
「れいとうビームだ!」
 ヒビキの指示でオーダイルはれいとうビームを放ってネイティオに当てた。ビームを喰らってダメージを受けたネイティオだが、イツキは薄く笑っている。
「何だってんだ、あの余裕の顔・・・」
「ヒビキくん、見て!」
「何?!」
 ダメージを受けたネイティオはいなないて翼を広げた。すると二体の分身が出て来て三体になった。分身したネイティオ達がシャドーボールを連射して来た。
「避けろ、オーダイル!」
「オー、ダイル!」
 こうそくいどうをしてかわしたオーダイルはハイドロポンプを飛ばして一体に当てたがその一体から再び二体の分身が出て来た。
「さらに増えてる?!」
 ツクシが驚いているとイツキが説明した。
「どうかな、僕のネイティオは普通のネイティオとは違う、特殊攻撃を受ける度に分身を生み出す事が出来るんだ」
「じゃあ、俺の支持した技は・・・!」
「そう、全て特殊攻撃だ、それを使い続ければネイティオは更に数を増やしていく。さあ、どう対抗するのかな?」


続く・・・。

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