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ポケモンストーリー ハートゴールド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 215ページ)
関連タグ: ポケモン 冒険 友情 第7世代要素有り 
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*10*

第5話「キキョウジム、VSハヤト」パート1

ヒビキ現在の手持ち
ワニノコ、オタチ、イシツブテ、オニスズメ

今回の注目ポケモン
ホーホー、ピジョン、オタチ

今回の注目ポイント
・ホーホーの戦い方に気をつけてください。(軽くトラウマになるかもしれません・・・)
・ピジョンの芸当な戦い
・オタチが大活躍
・ひこうタイプへの溢れる愛情が爆発

「頼もーっ!」
 ヒビキはキキョウジムの門を叩いた。中に入ったが、
「うん?誰もいないぜ。頼もーっ!」
 ジムには人の気配がどこにもなかった。ヒビキはもう一度声をかけたがどこにも反応がなかった。
「何だよ、今日はお休みなのか?」
 ヒビキが頭をかくと、足元に何やら木で出来た足場があった。
「何だこりゃ?」
 ヒビキはこれを踏んでみた。すると、スイッチを押す音がしてその足場が上へと上がっていった。
「うわあああああ!」
「ヒビキくん、そうか、これがエレベーターになって上に繋がってるんだ」
 エレベーターは最上階に到着して足場付近で止まった。
「ふう〜、ちびっちまう所だった・・・。こええぜこれ。ツクシくん、早く上がって来いよ!」
 ツクシもエレベーターに乗って最上階に着いた。二人は早速先へと歩いていく。最上階は曲がりくねった足場のようになっていて少しでもバランスを崩せば真っ逆さまに落ちてしまいそうだった。
「うわあ、落ちたら絶対にまずいよ」
 ツクシは下を見て背筋が凍りそうになった。
「押すなよ、絶対に押すなよ」
「じゃあ押してあげようか」
 ヒビキが心配そうに言うと、ツクシが笑顔でそう言ってきた。
「え、おいおいおい、それはやめ・・・!」
「冗談だよ、冗談」
「冗談?!かーっ、ツクシくんも人がわりいな」
 ヒビキは苦笑いして先へと進んでいった。そして一回り広い足場、バトルステージに着くと、そこで一人の少年が待っていた。
「よく来たな、キキョウジムに・・・」
 水色の羽織に青の半袴、白のすね当てを着た眼光の鋭い少年がヒビキ達を待ち構えていた。
「おう、挑戦者だ、俺はヒビキ。あんたは?」
「俺はジムリーダーのハヤト。ひこうタイプの使い手だ。所で、お前はひこうタイプを知っているか?」
「ひこうタイプ?知ってるけど・・・」
「そうだろう、ひこうタイプは大空を華麗に舞い、静かに、俊敏に獲物を捕らえ、時に電光石火の空中戦をやってのける素晴らしい種族だ。だが、だが・・・」
 ハヤトは突然体を震わせた。ヒビキがどうしたんだ、と不安になるとツクシは、ああ始まりそうだと作り笑いをした。
「うおーーーーーーっ、世間ではでんきポケモンでイチコロだとか役に立たないとかひでん要員で充分だとか散々に言いやがってーーーーーーーーっ!!!」
「な、何か、すげえ怒ってねえか・・・?」
「ま、まあ、凄くストレスを溜めてたんだな、てことは言えるよ・・・」
 ひこうタイプが世間では評価が芳しくないことをハヤトは怒号を上げて怒っていた。ヒビキ達はただただ黙っているしかなかった。と言うよりも受け流すしかないと思った。
「そんな風に馬鹿にされるのが俺には耐えられん!ひこうポケモンだって立派に戦えるんだぞ、それを他のトレーナー達は!!!おいお前!」
「う、うい?!」
「俺とバトルするんだな!なら丁度いい、お前にひこうポケモンの恐ろしさをたっぷりと教えてやる!」
 ハヤトは怒りに任せてボールを投げてきた。
「ホー、ホーっ!」
 ボールから一番手として、ふくろうポケモンのホーホーが出てきた。
「おいおい、こんないきなりかよ?!」
「ヒビキくん、こうなったら受けて立つしかないよ・・・」
「しょうがねえ、腹くくって熱が冷めるまでやりあってやるか!」
 ヒビキは帽子をしっかりはめてオタチを出してこれに挑んだ・・・。

続く・・・。

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