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第5話「キキョウジム、VSハヤト」パート2
ヒビキ現在の手持ち
ワニノコ、オタチ(戦闘中)、オニスズメ、イシツブテ
「オタチ、ひっかくだ!」
「オタチーっ!」
ヒビキの指示でオタチは走り出してホーホーにひっかきに出た。
「かわせ、ホーホー!」
ハヤトの指示でホーホーは一本の足をバネのように弾ませてこれをかわした。後ろに回ると、つつくに出てきた。オタチはバック転してかわし、でんこうせっかに出た。
「甘いな!」
ハヤトの指示でホーホーは再びジャンプしてかわして、背後に回り回し蹴りをしてオタチを攻撃した。
「羽ばたけ、ホーホー!」
「ホーっ!」
ホーホーは羽を羽ばたかせて宙に舞った。空を飛ぶホーホーにオタチはジャンプして迫った。
「行け、オタチ!」
「オタチ!」
オタチは再びでんこうせっかに出た。その時だった。
「掴め、ホーホー!」
「ホーーーーーーーーっ!!!」
ハヤトが指示を出すとホーホーはヒビキが考えてもいなかった行動に出た。
ビヨーーーーーン!!!
ホーホーの一本足がゴムのように伸びだした。足は小さな体よりもはるかに伸びて長い棒のようになりオタチを掴むと地面に強く叩き付けた。
オタチはダメージを受けたがすぐに立ち上がった。一方、ホーホーは背丈よりもすさまじく伸ばした足を収縮させて元のサイズに戻した。
「な、なんじゃありゃあ・・・・・・・・」
ホーホーの怪奇な戦い方にヒビキは口をあんぐり開けて見てはいけないものを見てしまったとばかりに何も言えなかった。
「ホーホーの足って・・・・・あんなに伸びるんだっけ・・・・?」
ツクシも今見たものが信じられないとばかりにホーホーの生態が載ってないかポケモン図鑑を調べだした。
「驚いたか?俺のホーホーは他のホーホーとは違うのだ。何しろ、小さい背丈からは考えられないくらい足が伸びるのだ!」
ハヤトが自慢すると、ホーホーは羽ばたいた状態で一本足をゴムのように伸ばしてきた。再びオタチを捕まえようとしたのである。
「うわ、見るのもこええ戦い方をまたしてきやがった?!い、いやかわせ!」
ヒビキが指示を出すとオタチはサッと動いてこれをかわした。伸びた足が足場にぶつかり爪が食い込んだ。
「ホーホー!」
ホーホーは羽ばたいてオタチに向かい足を伸ばして捕獲にかかった。足を柔らかいゴムのように伸ばして執拗にオタチを狙った。
「ホー!」
ホーホーがいなないて足をオタチに伸ばしてきた。
「ジャンプだ、オタチ!」
ヒビキの指示でオタチはジャンプしてこれをかわそうとした。
「無駄だ!ホーホー、曲がれ!」
「ホーーーーーっ!!!」
ハヤトが叫ぶと、ホーホーは伸ばした足を円を書くように曲げて上の方向に足先を伸ばしてオタチを捕まえた。
「うわ、こんなのありか!」
「これじゃあどこへ逃げても・・・!」
「叩きつけろ、ホーホー!」
ハヤトの指示でホーホーは足を振るってオタチを叩き付けた。そして伸ばした長い足を回してオタチを蹴飛ばした。オタチはハヤトのいる方向へ吹っ飛ばされた。
「危ない、壁にぶつかる!!」
ツクシが大変だと叫んだ。
「ちっくしょ、その手は使わせないぜ!オタチ、壁をキックだ!」
ヒビキの言葉にオタチはハッとして壁に背を向けて両足を壁に接触させて力を込めてカベキックした。その反動でオタチはヒビキのいる方向へ接近してホーホーにアイアンテールで攻撃した。しかしホーホーは足を垂直に伸ばして足を地面に着けて衝撃を抑えて、ゆっくりと足を元のサイズに戻した。
「野郎、一筋縄ではいかねえってか・・・」
「あの足を何とか防ぐ方法を考えないと」
「ん?それだ!」
ツクシの言葉にヒビキは何かを閃いた。
「オタチ、戻れ!」
ヒビキはオタチを戻すと、オニスズメを出した。
「イーーーっ!」
オニスズメは羽ばたいてホーホーに接近した。
「どのポケモンで来ても同じだ、掴めホーホー!」
ハヤトが指示を出すと、ホーホーはまたしても足を伸ばしてきた。
「オニスズメ、こうそくいどうだ!」
「オニーーーっ!」
ヒビキが指示を出した。オニスズメはこうそくいどうをしてこれをかわしたが、ホーホーはゴムのような足を曲げてオニスズメを捕まえようとした。
「よし、あたり一面に飛び回れ!」
ヒビキが指示を飛ばすとオニスズメは左右上下に飛び回った。ホーホーは捕まえようと四方に足を伸ばして捕まえに出ようとした。そして、何かが足場に落下した。
「ホ、ホー、ホー・・・?!」
「な、何だって?!」
ハヤトが驚くと、そこには伸ばした足が体中に絡みついて動けなくなってしまったホーホーがいた。オニスズメがホーホーに乗っかって、やったぞといなないた。
「なるほど、巻き付けに出たんだ」
「そう言うこった、戻れ、オニスズメ!」
ヒビキはオニスズメを戻して再びオタチを出した。登場早々にオタチはたたきつけるをしてホーホーを倒すのだった。
「おっしゃあ!」
「オタチ!」
オタチは一回転のジャンプをして喜んだ。
「ぐ、俺のホーホーを・・・だが、まだもう一体いる。それは俺の切り札だ!」
ハヤトはホーホーを戻してピジョンを繰り出して来た。ピジョンを上空を飛び回ってヒビキ達を見下ろした・・・。
続く・・・。