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ポケモンストーリー ハートゴールド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 215ページ)
関連タグ: ポケモン 冒険 友情 第7世代要素有り 
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第9話「ヒワダジム、VSツクシ」パート4

ヒビキ現在の手持ち
アリゲイツ、オオタチ、イシツブテ、オニスズメ



「ヒビキくん、君にこれを」
 ツクシはヒビキにヒワダジム公認のインセクトバッジを直接ヒビキに手渡した。
「そのバッジがあれば人からもらったポケモンもレベル30までなら言うこと聞く、そしていあいぎりをバトル以外でも使えるようになるよ」
「ありがとう、ツクシくん」
 ヒビキははにかんだ笑顔でツクシにお礼をした。
「やったねヒビキくん、これでバッジも二つ目や」
「おう、となると今度はアカネちゃんが相手になるな」
「うん、じゃあ早うコガネシティに行こうか!」
 アカネはヒビキに次の街へ行こうと飛び跳ねて催促した。
「じゃあ、ヒビキくん。僕はこれで・・・」
 ツクシは寂しそうになるもそれをこらえてヒビキに言った。
「何だ、ツクシくんも来いよ?」
「ええ、でも僕はここのジムがあるから」
 ツクシが断ろうとすると、ヒビキは真剣な顔をして頼んだ。
「ツクシくん、これからも俺と一緒に旅してくれよ。俺、初めて友達になったのがツクシくんなんだ。友達になれたの、俺、すごく嬉しかったからさ。だから・・・その・・・」
 ヒビキは照れた顔をして思わず言葉を詰まらせた。
「その・・・俺が、チャンピオンになったのをツクシくんに見てもらいたいんだよ・・・」
「・・・・ヒビキくん。僕に君の立派な姿を見てもらいたいの・・・?ふふ、強気で勇気がある子だと思ってたけど、照れ屋で可愛い所もあるんだね。ふふ、解ったよ、友達の君が僕に望んでいるなら、喜んで君と一緒に旅するよ」
 ヒビキの思いを聞いたツクシはニコリと笑い、ヒビキに手を差し伸べた。
「ありがとう・・・、ツクシくん」
 二人の少年は互いの手を固く握り合った。少年同士の温かい友情にアカネはうっとりしてしまっている。大切な友達の夢を見届けるというもう一つの目的が出来たツクシはヒビキ、そしてアカネと一緒に旅をする決意をするのだった・・・。

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