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第35話「VS、四天王イツキ!」パート1
ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、アローラロコン、コンパン、ルージュラ、ホウオウ、アクジキング
・今回の注目ポケモン
・ネイティオ
・ヤドラン
・ナッシー
・アローラライチュウ
・ハギギシリ
・今回の注目ポイント
・ポケモンリーグに到着したヒビキ
・アカネが一時離脱?
・ネイティオの能力
・ヤドランのシェルダーを使った戦い
「着いたぜ・・・」
ワカバタウンへ戻り、なみのりとたきのぼりを使って草むらとチャンピオンロードを潜り抜けてヒビキ達は遂にポケモンリーグのあるセキエイこうげんに到着した。
「ここがセキエイこうげん、カントー地方にあるリーグか・・・」
そびえ立つ荘厳な建物を見てツクシは呆気に取られていた。ジョウト出身でジムリーダーである彼にとってここにこられるなんて思ってもみなかったからだ。
「ツクシくん、遂にここまで来たんだぜ」
「そうだね、ヒビキくん、良く頑張ってたからね、けど今見ても凄いなあ・・・」
「ああ、これほどの物とは思わなかったぜ。いやあ、その努力が報われたと思うと・・・」
ツクシやアカネを始めとするジムリーダー達との戦い、そしてロケット団やウルトラビーストとの戦い、そしてジョウトの運命を決する最終決戦、様々な出来事が彼の脳裏によぎっていた。途中で挫折する事があっても諦めずにここまでこれて良かったと思うと感激の涙が流れて来る。
「ヒビキくん、落ち着いて。喜ぶならチャンピオンになってからね」
「あ、ああ、そうだったな。ツクシくんにも約束したもんな」
そう、ヒビキはずっと覚えていたのだ。ツクシと会ってジムに勝利した後、自分がチャンピオンになった姿を見て欲しいと言った。ツクシはその言葉を信じてここまで来てくれたのだ。
「ツクシくん、俺、必ずなるぜ」
「もちろん、絶対に見届けるよ」
そう言って互いの手を交差する様に合わせた。
「あ、あかん!」
アカネが突然、何かを思い出した。
「アカネちゃん、どうしたの?」
「ツクシくん、ヒビキさん、うち、大事な用事があったんや」
「用事だって、おいおい、これから挑戦だってえのに?」
「すまへんなあ、どうしても外せない用事なんや、二人には悪いねんけど、でも終わったらすぐに走って応援に来るから、な?」
アカネが手を合わせて言う。
「解ったよ、それじゃあ仕方ねえな。出来るなら早めに終わらせてくれよ、アカネちゃんにだって見せてえんだからさ」
「もちろんや、じゃほな、行って来るで!」
アカネは手を振って用事のある場所へと行った。
「アカネちゃん、一体どうしたんだろう?」
「まあ、色々あるんじゃねえの、となるとツクシくんが付いてくれるな」
「そうだね、ヒビキくん、頑張ってね。僕もアドバイスや応援は出来るから」
「ありがとな、ツクシくん、じゃあ・・・!」
頬を叩いて門を見つめる。
「待ってろよ四天王にチャンピオン、この俺が今行くぜ!」
喜び勇んで門の中へと入って行った。
「ヒビキくん、変わらないな。よし、僕も行かなきゃ・・・」
ツクシもその後を追い掛けて行った・・・。
続く・・・。