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ポケモンストーリー ハートゴールド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 215ページ)
関連タグ: ポケモン 冒険 友情 第7世代要素有り 
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第38話「vs、四天王カリン!」パート2

ヒビキ現在の手持ち
オーダイル(戦闘中)、アローラロコン、コンパン(戦闘中)、ルージュラ、ホウオウ、アクジキング


「何い?!」
「電撃を飛ばした?!」
 電撃がオーダイルに命中して吹っ飛ばされた。
「さあ、まだ行くわよ。ゲンガー!」
「ンゲゲ!」
 カリンの指示でゲンガーはシャドーボールをラフレシアのくぼみに入れた。
「ラッフーっ!」
 ラフレシアは花火を上げるように飛ばすとシャドーボールが火花のように飛び散った。落ちたシャドーボールの欠片がボールのように弾みながら向かっていく。オーダイルとコンパンがこれを叩き割っているとゲンガーがシャドーパンチでオーダイルを急襲して攻撃し、羽交い絞めにした所へラフレシアがくぼみを向けてエナジーボールを飛ばして来た。
「大変だ、このままじゃオーダイルがやられちゃう、ヒビキ君、コンパンをどう使うかだよ!」
「ああ、どうする、そうだ!」
 ヒビキが何かを閃いた。
「コンパン、前に出ろ!」
「コンパン!」
 ヒビキの指示でコンパンが盾になるようにオーダイルの前に立った。
「ヒビキ君?」
「大丈夫、見てろ!」
 エナジーボールが目の前に来た。ここでヒビキが指示を出した。
「膨らめーっ!」
 指を上げると、コンパンは空気を吸い込んで体を膨らませた。
「あらまあ・・・」
 カリンが冷静に、落ち着いた表情で手を顎に添えた。コンパンは気球のように大きく膨らみ、ラフレシアの飛ばしたエナジーボールを跳ね返した。ゴムのように弾んで返って来たボールにラフレシアは当たってしまった。
「ウゲゲ?!」
 ゲンガーが動揺した隙にオーダイルが背負い投げをして投げ飛ばした。ここでコンパンが元のサイズに戻った。
「どうよ!」
「でもあのラフレシアが厄介だね。ゲンガーの技を飛ばして攻撃して来るみたいだ」
「それなら元を絶っちまえばいい!」
 ヒビキが何かを思い付いた。
「何か考えたようね、けれど簡単にはやらせないわ!」
 カリンが指示を出すとゲンガーはラフレシアにヘドロばくだんをくぼみに投げた。ラフレシアはくぼみから毒のシャワーを飛ばして来る。
「オーダイル、アクアリングだ!」
「オーダイル!」
 オーダイルはアクアリングでバリヤーを張ってこれをガードした。しかしそこへゲンガーがシャドーパンチでリングを壊してオーダイルと戦いに入る。オーダイルとゲンガーが戦っている所へラフレシアがヘドロのシャワーを飛ばして来る。オーダイルはこうそくいどうをしてかわしていきながらゲンガーを攻撃した。
「今だ、コンパン!」
「コンパン!」
 ヒビキの指示でコンパンは体に隠し持っていた大きな石をラフレシアのくぼみに投げ飛ばした。すると石がくぼみにすっぽりとはまった。
「あらら・・・」
「ラ、ラフ!」
 くぼみを塞がれたラフレシアは石を取り除こうと力んだ。ゲンガーが慌てている所でオーダイルがかみくだくをしてゲンガーにダメージを与えた。
「今だ、ふぶき!」
「オー、ダイル!!!」
 ふぶきを放ってゲンガーとラフレシアを見事に倒したのだった。
「やった!」
「よし!」
「ごめんなさいね、でもご苦労様よ・・・」
 カリンはラフレシアに付いた石を外して二体を励ましてボールに戻したのだった。
「さすがよヒビキ君、進化していないポケモンでここまで、でも次はどうかしら?」
「?」
「あたくしの最高なポケモン達でこのバトルに華を咲かせてやりましょう!」
 カリンがボールを二つ投げ飛ばした。漆黒の赤い瞳をしたポケモン、ブラッキーとそれとは真逆の恰幅の言い顔をした白く精悍な顔立ちをしたペルシアンとは違う、灰色の丸い顔立ちのペルシアンだった。
「どうかしら、あたくしのペルシアンは?中々珍しい、アローラからのペルシアンよ」
「ペルシアン?にしては・・・」
「何か丸っこいよな?」
「そこがキュートでしょ、でもブラッキーもクールで素敵。顔は違うけれど一角ではいかない戦いを、存分に味わいなさい!」
 カリンが指示を出してアローラペルシアンはパワージェムを飛ばした。
「ブラッキー、ひみつのちから!」
「ブラッキ!」
 ブラッキーがひみつのちからを使うとパワージェムが一つに集まって巨大な石になって迫って来た。
「まずい、避けろ!」
「させない、かなしばりよ!」
 ブラッキーがかなしばりをしてオーダイルとコンパンの動きを封じ込ませた。ジェムがぶつかって二体にダメージを与えた。ジェムは砕けて破片がフィールドに散らばると水晶上の花を咲かせた。
「これは・・・」
 美しい花が咲いた事にツクシも思わず見とれてしまった。只の花ではない、透明に、水晶で出来た美しい花が一面に咲き誇っていたのだ。
「こいつはすげえや・・」
「どう、言った通りに花を咲かせたわよ。でも、ただの花と言う訳でもないのよ・・・」
 アローラペルシアンとブラッキーが走り出してきりさくやだましうちで攻撃して来た。オーダイルとコンパンが立ち向かう中、水晶の花が怪しく光り始めた・・・。

続く・・・。

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