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第26話「ラジオ塔、ロケット団最終決戦!」パート5
ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、オオタチ、オニドリル、ゴローニャ、アローラゴローニャ、アローラサンドパン
「ほう、遂にこの階までたどり着きましたか・・・」
アポロは静かに笑みを浮かべてヒビキを見据えた。
「おい、今すぐ悪さを止めろ!」
ヒビキが声高に言うが冷笑を浮かべて首を横に振る。
「子供に言われて止めるようではロケット団の名が廃ってしまいますよ」
「てめえらロケット団が何でここまでして悪さをするんだ!」
ヒビキの言葉に天を向いて目的を語り出した。
「全ては、我々の輝かしい栄光を取り戻すためです・・・」
「・・・・・・」
「我等ロケット団は3年前白い帽子をかぶった一人の少女の活躍により完膚なく叩きのめされました。そのことにより我等の崇拝すべきボス、サカキ様は解散を宣言され修行のために姿をくらませた・・・。ですが私は諦めたわけではわりません。地下に潜伏して力を蓄え、遂に地上に立って復活を宣言するのです。そうすればサカキ様もお戻りになりロケット団を復興して下さる。それを、お前のような小僧に邪魔されるわけにはいかないのです!」
ヒビキに仁王立ちして睨んで来るアポロ、だがヒビキは表情を一つも変えないでいた。
「はいはい、ご清聴は聞いておいたぜ。解散だとか復活だとか言ってるけど、俺はそんな話にはとんと興味はねえ。俺は、俺達はなあ、ポケモンを金儲けの道具としか考えてねえ、てめえらをぶっ倒しに来ただけだ」
「なに・・・?」
「ヤドンのいどで尻尾を切ったり、みずうみで悪さしたり、これ以上、ジョウトの皆に迷惑をかけんなよ!」
「ほう、随分と思い切りのいい小僧ですね。どうやら情けは無用のようだ。いいでしょう、ロケット団の幹部でサカキ様に近い私の恐ろしさを見せて差し上げましょう!」
「来いや!」
塔の屋上でヒビキとアポロはボールを手に取り対峙する。ボールを投げてオオタチとデルビルを繰り出した。
「さあ、どちらかの手持ちが全滅するまで戦いますよ!」
「ああ、俺が必ず勝ってやるぜ!」
オオタチが大の字になってだいもんじをデルビルに飛ばした。
「デルビル、かえんぐるまです!」
「デルル!」
アポロの指示でデルビルは体を回転させた。回転する体が燃える車輪のように回転して宙を舞い、回転しながらオオタチに迫って来た。
「かわせ、オオタチ!」
ヒビキの指示でかわしていくオオタチ、かえんぐるまが上空に来た所でかみなりを飛ばした。だがかみなりの威力で車輪が破裂して火花が飛び散った。はじけるほのおを食らうオオタチにデルビルが飛び掛かってほのおのキバで攻撃した。
吹っ飛ばされたオオタチは起き上がったが、やけどの状態異常を受けてしまう。
「オオタチ、受け取れ!」
ヒビキがチーゴのみを投げてやけどを回復させた。
「デルビル、かえんほうしゃです!」
間髪入れずにデルビルがかえんほうしゃを飛ばして来た。
「オオタチ、冷気を飛ばせ!」
ヒビキの指示でオオタチは腕にれいとうパンチの冷気を溜め込んだ。
「飛ばせ!」
「タチ!」
腕から氷のビームを発射してデルビルが吐いたかえんほうしゃを凍らせてしまった。
「ほう、中々やる、では、これはどうでしょう?」
アポロが指を鳴らすとデルビルははじけるほのおで火の玉を無数に地面にまき散らした。当たったほのおがマグマのようにへばりついた。デルビルはマグマの中に飛び込んで姿をくらました。
「何い?!」
あたりを警戒するオオタチ。背後からデルビルがかみつくをして攻撃した。振り向くがすぐにマグマの中に入って身を隠してしまう。至る所から現れては攪乱していく。
「どうです、この私のデルビルの能力はマグマの中は特殊な空間になっており、そこを行き来することが可能なのです」
「くそー、たねポケモンの割にはやるじゃねえか。待てよ、だったら・・・。オオタチ!炎を纏え!」
「オオタチ!」
ヒビキの指示でオオタチは体中に炎を纏い、マグマの中に飛び込んでいった。
「なんと・・・」
マグマの中は不思議な空間の世界になっていた。燃えるように熱い、溶岩が流れた荒れた大地の灼熱の世界でオオタチとデルビルが戦っていた。
デルビルの顎を抑えるとアッパーで攻撃するオオタチ。突撃するがデルビルがスモッグをまき散らして怯まされてしまう。
「デルル!」
かえんほうしゃを飛ばすデルビル。オオタチは尻尾に電撃を纏ってエッジを飛ばして相殺させた。相対する二体。デルビルがかえんほうしゃを飛ばすと、オオタチは体を回転させてこれを防ぎ、雷の手裏剣を飛ばした。しかしデルビルに全て噛み砕かれてしまう。
手裏剣を噛み砕いたデルビルが爆弾型にしたスモッグを三発飛ばして来た。
「タチ!」
オオタチはかみなりパンチで地面を叩き雷の衝撃波を高く上げてバリヤーにしスモッグを防いだ。しばらく睨み合いが続き、デルビルが一直線の火炎光線を飛ばすと、オオタチは片手で払い、かみなりを直撃させた。
「デルル・・・!」
かみなりを食らったデルビルは力尽きて倒れ込んだ。すると異空間が揺れ動きオオタチは急いで動く。
マグマが破裂して消滅し、最後の一つからオオタチがデルビルを抱えてジャンプした。
「タチ!」
倒れているデルビルに良く戦ったとオオタチがサムズアップした。それを見てデルビルは静かに笑う。
「く、己、ならば!」
デルビルを戻すと、ドガースを繰り出して来た。
「よし、オニドリル、行くぜ!」
ヒビキはオオタチを戻すとオニドリルを出した・・・。 続く・・・。