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ポケモンストーリー ハートゴールド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 215ページ)
関連タグ: ポケモン 冒険 友情 第7世代要素有り 
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第26話「ラジオ塔、ロケット団最終決戦!」パート6

ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、オオタチ、オニドリル(戦闘中)、ゴローニャ、アローラゴローニャ、アローラサンドパン



「へえ、ランスって奴と同じドガースを使うんだな?」
 ヒビキが首をかしげてアポロのドガースを見た。
「ええ、ですが私のドガースはランスのドガースとは違います・・・」
「何、どこが?」
「今に解ることです・・・」
 無言で片手を上げると、ドガースが前進して来た。オニドリルはエアカッターを発射する。ドガースはこれをかわしていくと口からえんまくを吐いてまき散らしてオニドリルの視界を奪った。
「オニドリル、おいかぜだ!」
 ヒビキの指示でオニドリルは翼を羽ばたかせておいかぜを飛ばし、煙を吹き飛ばした。ドガースがヘドロばくだんを飛ばして来ると翼を翻してこれを弾き飛ばした。
「ほう、中々鍛えられている、ですが・・・」
 指を弾くとドガースが突起から煙を出して来る。すると煙が触手のように動いてオニドリルに巻き付いて投げ飛ばした。更に伸ばして拳のように殴ってオニドリルを叩き付ける。
「何い、煙のくせに物を掴めるだって?!」
「ええ、私のドガースは煙を固形化出来る能力があるのです。この能力があれば・・・!」
 目を大きく見開いて指を鳴らすと、ドガースが煙を勢いよく放出した。
「あ、げげ・・・!」
 ドガースを見てヒビキとオニドリルが仰天する。今目の前にいるドガースは煙を固形化させてそれを大きなポケモンの形にした。ドガースが上部に入り込み、煙の体を自在に動かした。
「へえ、煙で別のポケモンみてえになれるのか?」
「今、変えているのはエレキブルと言うポケモンです。この能力を持ってさえすれば・・・」
 エレキブルに固形化させた煙の腕をドガースが動かしてパンチを見舞った。拳は電気を纏っていてオニドリルはダメージを受けてしまう。
「電気だって、どうなってんだこりゃあ!」
「ふふふ、煙で固形化したポケモンに合わせて、そのポケモンの能力も使えるのです」
「おいおい、やけに強すぎる能力じゃねえか!」
「おやおや、怖気着いたのですかな?」
「まさか、こっからが俺とオニドリルの見せ所って奴だよ!」
 伸脚をするとオニドリルにドリルくちばしの指示を出した。くちばしは煙に当たったが、全く効き目が無かった。そこへドガースがほうでんを飛ばして吹っ飛ばしてしまう。
「固形化された煙は強固な作りになっている。そう簡単には壊されませんよ」
「くそー、固え作りになってんのか。でも煙だったら・・・!」
 オニドリルを戻すと、オーダイルを繰り出した。
「オーダイル、あまごいだ!」
「オーダイル!」
 ヒビキの指示で最上階に雨を降らさせた。降り注ぐ雨が固形化されている煙に染み込んでいく。
「うん、雨を降らせる?何を・・・」
「よし、戻れ!」
 オーダイルを戻すと再びオニドリルを出した。
「オニドリル、ドリルくちばしだ!」
「イーっ!」
 ヒビキの指示でオニドリルは旋回しながらドリルくちばしに出た。
「ふ、愚かな、同じようなことをしても、何?!」
 ドリルくちばしは固形化された体を突き破って大きな穴を開けた。更に旋回して次々と当てては固形化した煙を消滅させていった。
「バカな、何故このようなことが?!」
「水で湿らせちまえば脆くなるだろう、そいつを狙ったのさ!」
「その手がありましたか、ですがまた噴射させれば・・・!」
 ドガースが煙を出そうとする。
「はがねのつばさだ!」
 ヒビキの指示でオニドリルははがねのつばさを飛ばした。翼は突起に刺さって煙を出させなくさせる。煙を出せなくなってドガースが膨らみ始める。
「今だ!」
 ヒビキの指示でドリルくちばしをしてドガースを攻撃、今のが決め手となってドガースは力尽きた。
「く、ならばこれで!」
 次にアポロがブースターを繰り出して来た。ヒビキもオニドリルを戻してゴローニャを出す・・・。続く・・・。

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