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ポケモンストーリー ハートゴールド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 215ページ)
関連タグ: ポケモン 冒険 友情 第7世代要素有り 
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第26話「ラジオ塔、ロケット団最終決戦!」パート7


ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、オオタチ、オニドリル、ゴローニャ(戦闘中)、アローラゴローニャ、アローラサンドパン


「ブーっ!」
 ロケット団に育てられたのだろうか、アポロのブースターは首を振って唸り声をあげて目を鋭くして牙をぎらつかせてゴローニャを見ていた。ゴローニャは握り拳を作ってブースターと睨み合う。
「ゴローニャ、ころがれ!」
「ゴロン!」
 ヒビキの指示でゴローニャはころがってブースターに攻撃に出ようとした。
「ブースター、飛び乗りなさい!」
「ブースター!」
 ブースターは走ってゴローニャに乗ると更にジャンプして上空からだいもんじを当てるとフレアドライブで急降下してゴローニャを急襲した。体当たりしてバック転するとゴローニャに薄笑いを浮かべる。
「ゴローニャ、抑えろよ」
 怒りに燃えそうなゴローニャだったがヒビキのアドバイスを受けて冷静になる。ブースターがかえんほうしゃを吐いて来るとゴローニャは腕をクロスしてガードする。
「ゴローニャ、ロックブラストだ!」
 ヒビキの指示で岩を飛ばした。しかしアポロは指を鳴らしてブースターに指示を出した。指示を受けてブースターは口を開けて空気を吸い込んでいく。
「何い?!」
 ブースターの体が風船のように膨らんでいき丸っこい巨体になった。岩が当たるも弾力でクッションのように岩を吹っ飛ばしてしまった。
「風船みてえにでかくなりやがったか!」
「さあブースター、こちらもころがりなさい!」
「ブーっ!」
 巨体になったブースターがゴローニャに目掛けて転がって来た。ゴローニャも転がってしのぎを削るがブースターは空気を吸い込んで更に巨体になって行き、圧迫させてゴローニャを吹っ飛ばした。風船のような体を弾ませてゴローニャにのしかかってバウンド攻撃を繰り返して体内の炎を放射、大爆発を起こさせた。元のサイズに戻ったブースターが着地する。一方、ゴローニャは黒焦げになるも何とか起き上がって、体の煤をはたきおとした。
「ほう、まだ倒れていなかったのですか。ある意味検討に値しますね。普通だったら消し炭になっているはずですが・・・」
「げげ!」
 ブースターが尻尾を点火させてきた。燃え上がった尻尾は触手のように伸びてゴローニャを掴むと縦横に振り回して地面に叩き付けた。
「畜生、尻尾も油断ならねえな・・・」
 ヒビキはどう作戦を取るか考える。風船のように膨らむ体をどうするのか、そう考えている内にブースターが口を開けた。
「そうか、ゴローニャ!」
 ヒビキの指示でゴローニャはうちおとすの岩をブースターに飛ばした。
「おや、何度来ても、何?!」
 飛ばした岩はブースターの口を塞いでしまい、これ以上空気が入らないようにした。挟まった岩を吐こうとするブースターだが外すことが出来ない。
「ええい、ならば尻尾で!」
 ブースターが燃え盛る尻尾を伸ばして来た。ゴローニャはストーンエッジを隆起させる。尻尾は岩を砕いたが、ゴローニャは再び岩を隆起させる。
「小癪な、だがここまでです!」
 その岩も砕いて掴みかかろうとしたが、そこにゴローニャはいなかった。どこにいったかブースターが辺りを見る。すると地面が揺れていることに気付く。
「ようし、今だあ!」
 ストーンエッジが隆起してブースターを吹っ飛ばした。穴からゴローニャが出て来ると、いわなだれをしてブースターを倒した。
「おっしゃあ!」
 ヒビキとゴローニャがサムズアップをする。
「まさか、この私が追いつめられていると言うのか、己!」
 ブースターを戻すと、今度はヘルガーを繰り出して来た。ヒビキもゴローニャを戻してアローラサンドパンを出した・・・。  続く・・・。

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