コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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オタクな生徒会長は絶好調!?『参照1200突破とか…』
日時: 2012/06/09 11:42
名前: 棋理 (ID: SGJxjeZv)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode=view&no=15788

初めまして!そうでない方はこんにちは!
現在シリアス・ダークで小説を書いています、棋理と言います。
こちらでは何度か書いたことはあるんですが…あまりにも
ぱっと来ないので、書き直すことにしました!

ジャンルは生徒会ものです。
二次元にしか興味がないオタクな女生徒が何故か生徒会長になってしまうという、
すでに危険な匂いしかしませんが、どうか暖かく見守ってくれると嬉しいです。

———————書いている小説———————
シリアス・ダーク
【Voice of the devil〜悪魔の声〜】
※名前は星都です 参照URL

【椿原小学校探偵部、始動】

コメディ・ライト
【*田中さん家の日常*】

———————書いている小説———————

————————注意事項————————
1 荒らし、中傷分の書き込みはご遠慮くだ
  さい。
2 更新はかなり遅いです。
3 駄文です。
4 アドバイスは好物ですが、とげとげしい
  言葉はやめてください…。
5 感想とかくれると嬉しいです。

————————注意事項————————

————————目次————————
目次【>>0
登場人物【>>1
プロローグ【>>2

参照400突破記念【>>83
参照500突破記念のスレ主からのコメント【>>104
参照500突破記念【>>107
参照600突破記念【>>157
参照700突破記念【>>159
参照800突破記念【>>179

オリキャラ募集と人気投票について【>>110
オリキャラ用紙【>>111
投票用紙【>>112
アピールポイント
・星宮玲【>>117
・星宮龍【>>118
リク依頼掲示板にて
・玲に質問【>>198

第1話【>>3】   第21話【>>52】   第41話【>>162
第2話【>>4】   第22話【>>53】   第42話【>>166】     
第3話【>>5】   第23話【>>54】   第43話【>>167】      
第4話【>>8】   第24話【>>55】   第44話【>>169】    
第5話【>>9】   第25話【>>56】   第45話【>>172】      
第6話【>>13】   第26話【>>57】   第46話【>>174】   
第7話【>>15】   第27話【>>60】   第47話【>>177】   
第8話【>>18】   第28話【>>65】   第48話【>>178】    
第9話【>>20】   第29話【>>71】   第49話【>>181】      
第10話【>>21】  第30話【>>86】   第50話【>>182
第11話【>>22】  第31話【>>87】   第51話【>>185
第12話【>>23】  第32話【>>89】    第52話【>>190
第13話【>>24】   第33話【>>94】   第53話【>>194
第14話【>>32】   第34話【>>102】  第54話【>>195
第15話【>>35】  第35話【>>108】 第55話【>>201
第16話【>>36】  第36話【>>131
第17話【>>43】   第37話【>>137
第18話【>>47】  第38話【>>142
第19話【>>49】  第39話【>>151
第20話【>>50】   第40話【>>152
   【>>51】  

番外編1【>>58】          
番外編2【>>61
番外編3【>>70
番外編4【>>85
番外編5【>>88
番外編6【>>93
番外編7【>>97
番外編8【>>103
番外編9【>>123
番外編10【>>134
番外編11【>>140
番外編12【>>141
番外編13【>>143
番外編14【>>147
番外編最終話【>>148
————————目次————————
—————来てくれた方々—————
♪凜風さん
♪インク切れさん
♪nataさん(なっちゃん)
♪ユゥさん(ユゥ)
♪野宮詩織さん
♪野祓さん
♪王翔さん
♪咲世革 未澪さん
♪友梨さん
♪柴揮さん
♪ゆみさん
♪玲奈さん
♪緋賀アリスさん
♪ ダイヤモンド(^^♪さん
♪梓さん
♪ぱるさん
—————来てくれた方々—————

どうかよろしくお願いします!!


  

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Re: オタクな生徒会長は絶好調!?参照400突破 『番外編更新』 ( No.86 )
日時: 2011/06/25 11:15
名前: 棋理 ◆U9Gr/x.8rg (ID: EISW2Oxw)

第30話『文化祭を青春の一枚とか言うけれど、非リア充の私にとっては違うのよ!!by会長』

「そういえば明日から期末試験ですよね」
「そうねぇ〜」

今日から7月に入った。一学期もあと3週間で終わりだ。そういう時期にさしかかったと言うことは、そう、テストが待っている。期末テストは中間より難しく、だいたいの生徒が成績が落ちるという傾向にある。俺もそのうちの一人なのだが、この生徒会は違う。なぜなら————

「俺以外全員成績上位者って、世の中は不公平だぁ……」
「何言ってんのよ」

終都は毎回十位以内には入るし、その終都に勉強を教わっている瑞樹も上の下ぐらいの成績。勇翔はサッカーバカかと思えば、以外と勉強は出来るらしく上位に食い込んでいる。龍先輩はつねに五位には入っているし、会長に限ってはもうハイレベルすぎる。ほぼ満点に近い点数をたたき出しては毎回一位になっている。そのことはもう他の学年にも知れ渡っていて、赤点成績者の勉強を見るのに各教室に借り出されるというのも、毎度のことだ。

「会長は良いですよねぇ。ゲームやってラノベ読んで妄想したりしているのに、なんでそんなに成績が良いんですか?」
「何でって……。そりゃ勉強しているからでしょう」
「龍先輩、会長っていつ勉強していれるんですか?」
「私はそこまでダメ人間じゃないわよ!!」

龍先輩は大好きな会長の話だからか、いつもより楽しそうに話し始めてくれた。

「俺が見ている限り、姉さんはいつも勉強してるよね」
「え、マジですか?」
「うん。俺が時々部屋に行って教えてもらおうかなって思うと、いつも参考書開いてるし」
「意外ですね……。ちなみに、どんな参考書ですか?」
「えーっと……たしか、ファ○通とかビー○ログとか」
「それって絶対違いますって!参考書は参考書ですけど、意味が違いますって!!」

予想はしてたけど!って、結局会長はテスト前でもゲームとかやってるんだな。
なのにどうしてあんなに成績が良いんだ?

「会長のオススメ勉強法とかあります?」
「オススメ?うーんと……」

会長はP○Pを机の上に置くと、俺の方に向き直った。
ちょっと真面目なトーンで言う。なんだかんだ言って、教えてくれるらしい。

「まぁ私の場合は普段の授業で事足りてるし」
「今さらっと俺を敵に回しませんでした?」
「強いて言うなら、休み時間ごとに予習復習よね。休み時間は10分あるのだから、前半5分は一時限目の復習。後半5分は二時限目の予習」

ほうほう。……ってじゃあいつ休んでるんだこの人は。つーか会長が意外と真面目だったと言うことに、じゃっかんのキャラぶれが見られるんだが。

「あとは暗記よね。暗記は10分やったら5分休憩とか」
「あー、それは良く聞きますよね」
「まぁね。ま、そんなところかしら」

会長はそれだけ言うと、再びゲームに戻った。しかし、何か言い忘れたことがあるのか、俺の方にもう一度向き直った。

「ちなみに私はゲームやりながら暗記するわ」
「それはある意味すごいな!つーか予想してたわ!!」

俺が最後の突っ込むと、今度こそゲームに戻った。
結局参考になったというか、最後のはまったく聞きたくなかったというか……。まぁ相変わらず会長はオタクだということは、再確認できた。というより、そろそろ本気でダメ人間海道まっしぐらだな。
俺は会長ではなく、普段しっかり勉強してそうな龍先輩に聞く。

「龍先輩はどんな勉強法してるんですか?」
「ん?俺?俺は姉さんと違って、家に帰ってもやることないから勉強するって感じかな?」「ああ、なるほど……。それじゃあ食事とか以外はほとんど勉強ですか?」
「まぁ、だいたいそんな感じかな」

やはり双子なのにまったく性格が違うらしい。龍先輩は爽やかな笑顔で答えてくれた。
それにしても、一日のほとんどを勉強に使うって……俺にはとうてい無理だな。
仕方なく、今度は同級生の勇翔に聞いてみる。

「勇翔は?って、お前は体育会系だよな」
「失礼だなぁ、俺だって勉強ぐらいするさ。現に毎回上位に入ってるし」
「まぁそれはそうだな」
「強いて言うなら、俺は体を動かしながら覚える」
「期待通りの回答ありがとう」
「俺のターン終了!?」

いや……ねぇ?期待通りって言うか、予想済みというか、普通というか……。
最近勇翔の存在が薄くなってきたというは禁句ね。一応本人もそれなりに気にしてるみたいだから。
今度は後輩連中に聞く。終都はよく瑞樹に勉強を教えているから、言い答えがもらえそう。

「終都はよく瑞樹に教えてるよな?どうやって?」
「僕は、覚えるまで体にたたき込んでいるだけです」
「お前のキャラはドSに決定だ!!」

ここで新たなキャラが生まれた!?っつーかだんだんそうじゃないかと思ってたけど!!
あえて言わなかったのは優しさなんだけども!!
その横では瑞樹が苦笑しながら、涙目で言う。

「終都は本当にスパルタで……。50問連続正解しないと次の問題に進めなかったり、単語100個覚えなければ参考書一冊増えるし……」
「うわっ。って言うか、それをほいほいと片付けられるキミはMかい?」

ここに来て、どうしてこの性格が正反対のこいつらが親友なのか分かった気がする。
って言うかすでにSとMのキャラが確定しつつある。

「はっ!新たなカップリングができt「それは言うな会長!!」———」

なんだか危険な言葉を発しそうになった会長を、勇翔が確実に仕留める。
あの人、本格的にあっちの道を突き進み始めたな……。

Re: オタクな生徒会長は絶好調!?参照400突破 『第30話更新』 ( No.87 )
日時: 2011/06/25 20:39
名前: 棋理 ◆U9Gr/x.8rg (ID: EISW2Oxw)

第31話『テストって……なんであるんだろうなby颯人←いいから勉強しろby勇翔』

「それにしても、無理矢理で頭に入るのか?」
「僕はもう慣れてますから」

さらりと怖いことを言うな、この後輩は……。その元凶である終都は、暇そうに欠伸をしている。
すると、短いターンで終わった勇翔が怪訝そうな顔で言った。

「それはそうと颯人。お前、勉強法聞いているということは……さてはお前、テスト勉強してないだろ?」
「ドキッ!」
「え、マジかよ……」

いきなり図星を指されて、俺は焦る。……ほ、ほら良くいるじゃん?
前日まで遊んで、前日に追い込んで勉強やるタイプ。俺はそれなんだよねぇ……。

「そういうのは勉強やってる奴が言うんだよ!」
「それは違うね!勉強やってないから前日に追い込むんだよ!」
「威張って言うな!!」

だいたい、俺は生徒会の皆さんのように頭が良くないんですよぅ。それぐらい分かって欲しいなぁ。

「と言うことで、勉強教えてくだs「嫌よ」———」

俺の言葉が言い終わる前に、会長がばっさりと切り捨てる。
は、反論する隙さえ与えてくれなかった……。おまけに後輩連中も「俺(僕)は関係ないですよ」とでも言わんばかりに目を逸らしている。くっ、俺もここまでか———。

「そんなこと言っている場合じゃねぇだろ。さっさと勉強しろよ」
「はいはい」

俺は勇翔に急かされながら、教科書とノートを机の上に出した。
うぅ……気乗りしない。憂鬱。でも、周りの視線に「さぼるなよ」っていう言葉が込められている気がする……。渋々ながらも、俺は勉強を始めた。

「えーと……問1の答えはっと……晴れ。問2は……ハレ。問3は……ユカイっと」
『!?』
「これらの答えを合わせて出来る言葉は……よし、ハ○晴れユカイっと」
『ちょっと待ったぁぁあああ!!』
「うわぁ!?なんだよいきなり!」

なんだなんだなんだっ!?何か俺間違ったことしたか?!

「どうしてそんな答えになるのよ!!」
「どうしてって……そんなの知りませんよ」
「ここの教師はゆがんでいるわ!」
「それ会長にだけは言われたくないですよ。とりあえず、進めて良いですか?」
「え、ええ……」

気を取り直して、俺は次の問題へと取りかかる。

「問1幸せを英語で言うと……ラッキー。問2、星を英語で言うと……スターっと」
「…………」
「問3、神様しか知らないこと……神のみぞ知るセ○イ」
『突っ込んだら負けというルールなのか!?』
「だから何なんだよ!?」
「どうして!?どうしてその問題は私のようなものしか分からないような答えなのよ!」
「知りませんって……」

会長達がげんなりするから、俺は勉強道具を片付ける。何で問題を答えるごとにみんなから突っ込まれるんだろうか……。

「まぁ今日はこれで解散する?大多喜のテスト勉強のためにもさぁ」

ということで、今日の生徒会はお開きとなった。



———テスト終了後———
「いったいこの学校のテストはどうなっているのよ!!」

3日間のテストが終わり、今日は久々の生徒会。そして、みんなが集まったときに会長が発した第一声は、それだった。
確かに、テストは問題がアレだった。国語のテストでは『強敵』『決着』という漢字の答えが『とも』『けり』だったし、社会のテストでは『第3新東京市の場所は何処か』とか、理科では『スイヘ○リーベ〜魔法の○文〜の歌詞をすべて書け』とか。

「私は全然良いのだけれど、これじゃあダメだわ!!」
「会長は良いのかよ……」

勇翔が呆れたように言う。まぁ結果は来週にでも出るから、そのときだなぁ……。

Re: オタクな生徒会長は絶好調!?参照400突破 『第31話更新』 ( No.88 )
日時: 2011/06/30 11:07
名前: 棋理 ◆U9Gr/x.8rg (ID: 3AgavhBe)

番外編5『自分の趣味というのは、相手に話すとどん引きする場合もあるから、気をつけなはれや!!』

「今日の議題は『漫画の持ち込みについて』だよ」

私と原田君が生徒会に入ってから早くも一週間が過ぎた。この一週間生徒会を見てきて分かってきたことがある。それは、良くも悪くも生徒から信頼されていると言うことだった。悪くもというのは、信頼されているからこそ変な要望が多いということ。明らかに私たち生徒会がやらなくても良いだろうと思われるような要望が、実際に多数よせられている。 しかし今日の議題は要望書ではなく、先生から与えられた議題らしい。というか、議題を与えるのだったら自分たちで考えろと思うのは、私だけなのだろうか。

「いきなりどうしたんですか?今日はいつにもなく真面目な議題ですねぇ」

私の隣の原田君が、ポッ○ーを食べながら言う。原田君は何というか……うん、本当にフリーダムに会議に参加している。今日も相変わらずに面倒くさそうな表情は崩さない。

「先生から言われてねぇ」
「詳しくは我から話そう」

会長さんの目配せで、幸田先輩が咳払いをしながら話す。この二人は同学年で同じクラス、一年生からの親友らしく、とても良いコンビだ。幸田先輩の言葉遣いを3年間聞き続けるなんて、私にはとうてい出来そうにない……。

「教師殿からお達しがきてだな。生徒会を信頼してこのお題を提供してくれたのだ。
 ありがたく受け取りやがれ!というような目でな」

先生……なんていうか、生徒会を信頼してくれてると言うより、面倒ごとを押しつけているような気がしてならないのだけど……。

「と言う訳なので、議題に入る」

幸田先輩の言葉で、隣の原田君が面倒そうに溜息をついた。今日は珍しく桜田先輩も会議に参加していた。いつもだったら会議の途中に参加して、机に突っ伏しているけれど。その隣の姫神先輩が楽しそうに言う。

「漫画の持ち込みかぁ。それにしても、どうして急に?」
「最近漫画を持ってきて、授業中に教科書で隠しながら呼んでいる生徒が多いらしいよ。だから、そのことについて先生達もちょっと困っているみたい」

姫神先輩の質問に会長さんが答える。なんというか、今時そんなありきたりな手法を使っている人がいるということに、少し驚きだわ……。

「さっそく会議を始めようか。義久はどう思う?」
「高校生にもなって漫画しか読まないなんて、まったくもって遺憾であるな。社会に出る第1段階として、きちんと小説を読むべきであろう」
「うーん……なるほどね。春は?」
「僕は、別に漫画いいと思うけどなぁ。だって、小説とか新聞だけじゃつまらないし。たしかに授業中に読むことはダメだけれど、休み時間や放課後に読むぐらいならいいと思うけれど」

たしかに、私も漫画は読むけれどそれは家でだからなぁ。さすがにわきまえているというか、学校内での私のキャラを守るためというか……。

「蓮は?どう思う?」
「……別に漫画はいいと思う」
「原田君は?」
「漫画には興味ありません」
「某ハ○ヒさんっぽく返されても……」

ある意味キャラが似ている二人はあてにならないし……。
そのことを知ってか、会長さんは私に話を振ってきた。

「玲ちゃんはどう思う?」
「えと……。漫画の持ち込みにかんしては、別にいいと思いますけど……。でも、やっぱり授業中に読むのはいけないかなって……」
「確かにね……。それじゃあ、持ち込みは可。だけれど授業中に読むのは不可、だね」

意外と真面目な会議になった。……面白くないなぁ。こういうの。
それを感じ取ったのか、会長さんが苦笑しながら言う。

「仕方ないよ。というか、真面目な会議じゃない会議は会議じゃないと思うけど……」

と言うことで、今日の会議は終了した。……なんて言うか、本当に面白くないしつまらないけれど、そういうのは、ほら。私が一番よく分かっているから。だから苦情とか「山も落ちが無くてワロタww」とか、そういうのを書くのはダメだからね!?メッだよ!

Re: オタクな生徒会長は絶好調!?参照400突破 『番外編5更新』 ( No.89 )
日時: 2011/07/02 21:36
名前: 棋理 ◆U9Gr/x.8rg (ID: cwdkZwkQ)

第32話『テストの点数があまりよろしくない教科とよろしい教科に、必然的にかなりの差があったbyスレ主』

テストから一週間後。今日は書く学年の連絡掲示板に、点数と順位が発表される日だ。正直言って気が重い。生徒会のメンバーの役に立ったか分からないようなアドバイスで、俺の成績というか点数が上がるとも思えない。ちなみに、前回中間テストの総合点数は300点。まぁまぁじゃないかな……うん。一教科60点だったし。平均点60点だったし。とにかく、俺は学校に着くまでにずっと落ち着きませんでした。



「よう、颯人。今日はテストの点数が発表されるな」
「……気にしているのに、なんで言うんだよ」

学校の昇降口で、さっそく勇翔が声をかけてきた。それも今の俺の気持ちが晴れない元凶の話題で。もう少し気を遣ってくれないかなぁ。

「まぁ大丈夫だろ。今回も平均点で」
「それは大丈夫と言えるのか?」
「だって、クラスの良い点と悪い点の基準がお前だろ?『ねぇねぇ、点数どうだった?』『大多喜より上だった!』『大多喜越えてて良かったじゃん!』みたいな会話が日常茶飯事になる日も、そう遠くは無いんじゃないか?」
「その会話はなんかヤダ!俺が基準って言うのは、俺が平均的っていうのは納得しがたい!」
「ということで、さっそく順位見に行くか」
「この会話の流れで良く行けるなぁ!?」



———連絡掲示板———

ホームルームまであと10分前なのに、連絡掲示板の前には人だかりが出来ていた。まるで合格発表のような感じ。
その人だかりをわけて進むと、ようやく順位表にたどり着いた。とりあえず、真ん中の方の順位を見る。そしてようやく見つけた。

『100位  大多喜 颯人  245点』

………………。えと、どうしよう。これ、喜んで良いの?ど、どうしよう。
わ、わーい。100位ってとるの難しくない?そう思うと、俺ってすごくね?それに、前回より5点上がってるし。うん、俺頑張った!さぁ、褒め称えよ愚民ども———

「何勝手に寂しく威張り散らしてるんだよ」
「寂しい言うな!ああ、寂しくないさ。ちっともな!」
「涙目で言っても説得力無いな、おい」
「だって、100位だぞ!すごくないか?この学年200人居るから、ちょうど真ん中だぞ!!」
「なぁ颯人」
「ん?なんだ?」
「……その言い訳、虚しくないか?」

…………ち、ちくしょう!!なんで、なんで俺は平均的なんだよ!!
特に秀でてる物なんて、無いじゃないか!

「それがお前の個性」
「うっさい!!お前は点数どうなんだよ!」
「12位」
「…………へ?」

あ、あれぇ?お、おかしいなぁ。なんだか俺より88位も上の順位が聞こえたような……。うん、気のせいだよな!気のせいにしておこう!

「おい、現実逃避するなよ」
「し、してない!とにかく、俺よりすぐれていると言うことは分かった。うん、そうだよな。最近影が薄くなってきているのに、ここで俺より順位が下とかだったら、もっと忘れ去られるよな」
「嫉妬か?それともただ俺に八つ当たりしているだけか、おい」

俺は一人でぶつくさ言っている勇翔を置いて、教室へと向かった。
……ど、どうしよう。俺の無能っぷりが世間に露見してきたぞ。



———昼休み———
「はぁ……」
「おいおい、どうした颯人。ものすごく暗い顔をして」
「いや……な。俺は平凡こそが一番と思っていたけど……違ったんだな」
「なんだか戯れ言はさておき、あれだな。テストの点数で自暴自棄になってるんだな」

クラスメイトで、俺よりも平凡だと思う山田が言う。ちくしょう、反論が出来ない。
今回のテストで平均点以下だった人は、昼休み自習。俺も自習。点数的にも順位的にも余裕の勇翔は、昼休み開始のチャイムと同時にサッカーをやるために校庭へかけていった。……人の勉強を見てくれそうな性格でもないな、あいつは。
俺が恨めしく校庭を見ていると、女子達がどこからか帰ってきた。しかも、いくらか頬を紅潮させている。何があったんだ?

「それにしても、本当に会長さんはあったま良いよねぇ〜」
「うんうん!私、思わず天才!って叫んじゃった♪」
「それに、やる気のない人なのかな?って思ってたけど、私たちの質問一つ一つにちゃんと答えてくれるし」
「素敵だよねぇ。ああ、私百合に目覚めそう!」
「やっだぁ〜。……あ、でもそっち属性とか意外とアリ……かなぁ」
「ちょっと、何よ二人とも。だったら私は会長さんの事、お姉様って呼んじゃう♪」
「「えぇ〜。ずる〜い」」

…………こ、これは……聞いてる方はとても気まずいと言うことを知っているのだろうか?しかし、その会話を聞いて俺はひらめいた。会長……か。よし、会長の所に行って勉強を教えてもらおう。ついでに、会長は普段どんなキャラで生徒に接しているのか、確かめに行ってこよう。

Re: オタクな生徒会長は絶好調!?『コメ求む>< 第32話更新』 ( No.90 )
日時: 2011/07/02 21:49
名前: 棋理 ◆U9Gr/x.8rg (ID: cwdkZwkQ)

登場人物更新しました!
……やたら玲にべたつく、百合気味の後輩キャラ(妹キャラ?)
を追加してみましたw


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