コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- *叶恋華* +実話+ 【完結】
- 日時: 2011/07/12 23:31
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: JiXa8bGk)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=19180
一生懸命、想いを伝えるよ。
恋を実らせるよ。
愛を描くよ。
華は、優しく貴方を想う。
『いつかは、叶いますように』
※57話〜74話
188〜200話
シリアス注意!
(●´・ω・)ノ☆☆☆HELLO☆☆☆☆ヽ(・ω・`○)
*2010.3/25*第一期『*切恋華*』完結!!
*2010.4/6*第二期、*切恋華*の続編『*君想華*』すたーと
*2011.1/25*『*君恋華*』完結!!
*2011.1/25*『*叶恋華*』すたーと
*2011.7/12*『*叶恋華*』完結!!
+2011.1/23+
作者、長期休養から復活いたしました!!
↑のURLは前スレ←
一応この小説は実話を元にしたお話です^ω^b
現在進行形の、作者の恋愛です。
依麻の思考とかは、少し手を加えています←
あと、セリフも思い出せる限りメモしてるのですが……全てが正確という訳ではないので、ご理解お願いします。
しかし更新がノロすぎて、現在の更新状況は【二年生3月の出来事】になっております0Д0
頑張って現在の【三年生7月の出来事】になるよう、なるべく頑張って更新したいと思いますので、よろしくお願します!
作者の名前一覧*
絵磨◆VRtMSlYWsU
絵磨(携帯)
掲 示 板 編 集 中 !
(今は見づらいですが、次第に見やすくなるように修正していきます><)
☆注意☆
*実話をもとにしていますが、細かいところや市名や名前、全部仮名&フィクションです
*基本フリーダムな書き方です←
*馬鹿な作者は恋すると更に馬鹿になりますので、自意識過剰が酷くなると思います; それにつれ色々むかつく点がチラホラ出てくると思いますが、暖かい目で見守って下さると嬉しいです;ω;
*中傷・ケンカは×!!
*長編なので、ぜひ! 暇つぶしに読んでください♪
*今年受験の身なので、更新が更に亀になる場合も…
*作者は中学生です。精神年齢はそれ以上に低いので絡む際にはお気を付け下さい。
*文章力ないので、勉強中です。描写なども下手くそなので、ぜひアドバイスしてくださると嬉しいです^^*
*コメ返しなどで「w」や顔文字など乱用します(特に「w」)ので、苦手な方はご注意ください。
*小説内でメールや手紙の時だけ絵文字顔文字が使われます。ご理解頂けると嬉しいです!
≪だいすき、≫
この想いは、いつ君に届くのかな?
【*叶恋華*】
〜↑目次↑〜
prologue-ぷろろーぐ->>1
MainCast-めいんきゃすと->>2
classmateⅠ-くらすめーとⅠ->>8
classmateⅡ-くらすめーとⅡ->>121
classmateⅢ-くらすめーとⅢ->>437
第一部≪始まりの華≫
第一章【真夏の転校生】
1.『光葉中学校』>>15 2.『豹変』>>18 3.『転校生』>>21
第二章【六回目の恋】
4.『かっこいい人』>>33 5.『心の変化』>>36 6.『気になる?』>>37 7.『手紙』>>38
8.『二人のセカイ』>>44 9.『恋』>>45 10.『KISS&YOU』>>50 11.『友情と愛情』>>53
12.『自分の生き方』>>60 13.『甦る気持ち』>>66 14.『好きな所』>>71
第三章【短期間の恋、芽生える恋】
15.『恋愛定義』>>73 16.『芽生えゆく環状』>>74 17.『暖かい気持ち』>>75 18.『気になる人』>>76
19.『膨らむ気持ち』>>77 20.『朝の出来事』>>98 21.『眩しい二人』>>100 22.『天然発動』>>102
23.『好きの気持ち』>>117
第四章【七回目の恋】
24.『学校祭一日目』>>118 25.『学校祭二日目』>>119 26.『恋想』>>126 27.『暴露』>>129
28.『天然四天王』>>131
第五章【メール大作戦】
29.『交換大作戦っ!』>>132 30.『メアド交換』>>133 31.『君への想い、加速中』>>134
32.『マイナス思考』>>140 33.『空回り×妄想』>>141 34.『メール』>>148
第六章【君×私÷恋=ピンチ】
35.『天然記念物』>>153 36.『恋にピンチはつきものです』>>154 37.『天然観察』>>156 38.『視界の中のキミ』>>159
39.『思わぬ笑顔』>>166 40.『焦る気持ち』>>168 41.『ちっぽけな勇気』>>173 42.『ワガママな想い』>>174
43.『逃走思考』>>176 44.『進む恋時計』>>179 45.『疑問≒期待』>>181 46.『嘘つきな憂鬱』>>183
47.『明日へのココロ』>>185 48.『confession...?』>>198 49.『Panic!!』>>199 50.『天然王子』>>200
51.『恋時雨』>>217 52.『作戦×策戦』>>218 53.『作戦、実行』>>219 54.『とある理由』>>228
55.『reason』>>257 56.『癒思考』>>263
第七章【恋愛と友情】
57.『呼び出し』>>272 58.『残酷Real』>>273 59.『悲痛』>>274 60.『trouble』>>279
61.『後悔』>>286 62.『despair-絶望-』>>296 63.『謝罪メール』>>297 64.『君の優しさ』>>298
65『過去≒未来』>>303 66.『TimeSlip』>>305 67.『悪口friend』>>309 68.『お手紙friend』>>310
69.『反省friend』>>312 70.『ごめんねfriend』>>316 71.『ぐちゃぐちゃHeart』>>319
72.『feeling』>>326 73.『二つの選択』>>332 74.『トモダチ』>>333 75.『気持ちの真実』>>338
76.『皆の気持ち』>>341 77.『君の気持ち』>>345
第八章【100%の恋心】
78.『甘い妄想』>>346 79.『天然炸裂』>>350 80.『天然lover』>>351 81.『片想いlover』>>356
82.『重なる影』>>360 83.『教訓』>>362 84.『意味深野郎』>>371 85.『嫌々思考』>>372
86.『深々思考』>>373 87.『恋愛思考』>>374 88.『筆談Talk』>>376 89.『一方通行』>>377
90.『気になる発言』>>378 91.『Panic思考』>>379 92.『膨らむ気持ち』>>380
93.『眩しい笑顔』>>381 94.『逃走思考』>>382 95.『Situation』>>399 96.『君の想い人』>>401
97.『欲張りHeart』>>402 98.『私の知らない、』>>403 99.『恋想色』>>408
第九章【200%のもどかしさ】
100.『モドカシイ、』>>417 101.『言えない言葉』>>426 102.『心理テスト』>>432
103.『気になる会話』>>433 104.『好きの行動』>>434
第二部≪膨らむ蕾≫
第十章【君と私の距離】
105.『LuckyTime!』>>438 106.『君の本音』>>447 107.『遠ざかる距離』>>448
108.『届かない距離』>>452 109.『些細な優しさ』>>453 110.『気まずい関係、』>>454
第十一章【クリスマス、冬休み】
111.『LoversXmas』>>455 112.『眩しい姿』>>459 113.『急展開メール』>>460 114.『0.1%の期待』>>462
115.『夜の始まり』>>464 116.『壱の伝言』>>465 117.『壱の質問』>>467 118.『ずるい戦法』>>469
119.『新たな決意』>>470 120.『12月31日』>>473 121.『ドッキリ』>>476 122.『悪戯』>>477
第十二章【新学期】
123.『隣』>>479 124.『○cmの距離』>>482 125.『一筋の想い』>>485 126.『大好きな気持ち』>>486
127.『隣の笑顔』>>487 128.『同じ動作』>>493 129.『視線の先』>>494 130.『君の、』>>495
第十三章【それぞれの恋愛事情】
131.『SweetDream』>>499 132.『君の恋事情』>>500 133.『バレンタインの想い出』>>508
134.『バレンタイン計画』>>509 135.『バレンタイン思考』>>512 136.『彼女にするなら、』>>513
137.『マシな人』>>518 138.『あの子と私』>>519 139.『天然日和』>>522 140.『ドキドキ日和』>>523
141.『速まる鼓動』>>524 142.『問題と解答』>>526 143.『偶然と些細な動作』>>527
144.『救命指導の出来事』>>532 145.『想いの華』>>533 146.『些細な出来事』>>537
第十四章【Valentine†Countdown】
147.『Valentine Countdown』>>539 148.『chocolate』>>540
149.『Valentine Mission』>>549 150.『決戦は月曜日』>>552
第十五章【Valentine】
151.『Valentine当日』>>553 152.『迫る時間』>>554 153.『Bad Valentine』>>559
154.『好きだからこその、』>>560 155.『Valentine後日』>>562 156.『なんともいえない気持ち』>>563
第十六章【諦める方法】
157.『儚い気持ち』>>566 158.『普通』>>567 159.『諦め』>>571 160.『君を嫌いになる方法』>>572
161.『表情』>>576 162.『矛盾≒気持ち』>>577 163.『自然な気持ち』>>582 164.『好きの気持ち』>>583
第十七章【私の気持ち】
165.『嘘をつけない心』>>584 166.『片想いDays』>>586 167.『犬ちゃんとの会話』>>587
168.『偶然≒HAPPY!!』>>588 169.『ほんの些細な出来事』>>589 170.『君を想うだけで、』>>590
171.『単純に、』>>594 172.『抱いた疑問』>>598 173.『健康調査』>>599 174.『片想い的、恋愛論』>>600
175.『私は私なりに』>>603 176.『恋敵出現?』>>604 177.『強い想い』>>607 178.『冷やかし』>>608
179.『思いたくない考え』>>611 180.『志保ちゃんの好きな人』>>612 181.『恋愛の意味』>>619
182.『卒業式』>>621 183.『三月十五日』>>622 184.『Bad Whiteday』>>623
185.『女の勘』>>625 186.『笑顔の理由』>>629 187.『合言葉は、』>>632
188話からを見る際の注意>>633
第十八章【亀裂×波乱】
188.『嫌な予感』>>636 189.『予感的中』>>637 190.『意味深な予感』>>641 191.『謎の理由』>>643
192.『避けたい理由』>>644 193.『その事実、予感的中。』>>645
194.『君の行動』>>647 195.『疾風の言葉』>>650 196.『気になること』>>652 197.『亀裂』>>654
198.『悪夢再来』>>655 199.『暖かい言葉』>>656
最終章【叶恋華】
200(最終話)『叶恋華』>>658
あとがき>>660
依麻の気持ちイメソン>>63
57〜74話のイメソン>>347
.:*゜..:。:.::.*゜お知らせ&イベント.:*゜..:。:.::.*
返信100&参照222突破記念>>109
返信200&50話突破記念>>215
苺羅様とコラボ企画! 番外編『眉抜きの日』
>>233 >>241 >>245 >>251 >>253
返信400突破記念 番外編『龍くんと壱くんのとある会話』
Scene.1 門外龍の場合(龍目線)>>406
Scene.2 珠紀壱の場合(壱目線)>>407
cast追加&第二部突入のお知らせ>>437
返信500記念(学校紹介)>>507
◆お客様◇(>ω<)カンシャ!
◆苺羅様 ◇宇莉様 ◆闇に光様 ◇あやめ.様
◆ちか様 ◇偽者様 ◆、璃瑚.様 ◇のの様
◆さわ様 ◇魔王様 ◆ココ様
皆様の温かいコメントに、手が震えてます←
本当にありがとうございます><
作者のモットー(は
【恋をしている皆さんに少しでも共感してもらえる小説を書く!!】
描写下手ですが、自分の想っている恋の感情を素直に表したいと思うので、少しでも共感していただけると嬉しいです^^*
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133
- Re: *叶恋華* +実話+ ( No.588 )
- 日時: 2011/06/10 00:39
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: JZOkdH3f)
- 参照: 君がくれた勇気は おっくせんまんおっくせんまんっ←
第百六十八話『偶然≒HAPPY!!』
放課後。
「——依麻、保健室着いてきて〜」
「おけおけ」
由良にそう言われた為、保健室に行くことになった。
由良いわく、保健委員の仕事で寄らなければいけないらしい。
こう見えて由良は、保健委員だ。サボリがちだけど。
由良がサボる度に、相方の原田くんはのそのそと一人で仕事をしている。
少しだけ原田くんに同情しながらも、私はその姿を傍観していた。
だけど、今日は由良が仕事をするらしい。
原田くん、よかったね。
そう思いながら、保健室に向かった。
「——失礼しましたー」
由良の用事を済ませ、保健室から出る。
その際に何故かテンションが上がった私は、
「あひょあひょ」
奇声を上げながら出てしまった。
それと同時に、壱が私の前を通り過ぎる。
……what!?
「え、え」
慌てて壱の姿を確認すると、壱は一瞬こっちを見た。
もしかして……聞かれたかな、あひょあひょって。
絶対聞かれたよね、奇声上げると同時に通り過ぎて行ったから——。
は、恥ずかしい……っ!!
私は顔を抑えながら、階段まで猛ダッシュした。
しかし、
「依麻、ちょい待って!! これ、保健室に置いてくるの忘れてた」
「え」
はい、再び保健室行き〜。
私は駆け足で由良に近づいた。
今度は奇声上げないようにしなくちゃ、うん。
そう思いながら廊下を歩いていると、前から壱が来た。
「……っ」
な、なんかドキドキする……。
思わず下を向くが、壱は視界の隅に入る。
そのまますれ違い、柔らかな風が頬に当たった。
その際に、壱がこっちをチラ見した気が……した。
壱の顔、ちゃんと見ればよかった……!!
そんな後悔をしながらも、私は保健室へ。
そしてすれ違った壱は、保健室とは反対の方向へ向かっていった。
「——失礼しましたー」
本日二回目の言葉。
同じことを繰り返さないよう、今度は奇声を上げないで保健室を出た。
そしてそのまま帰ろうと玄関の方へ向かおうとした時、
「おうっ!?」
思わず、奇声を発してしまった。
発さずにはいられないだろう。
視界には、掲示してある部活表を見てる壱が居るのだから——。
「……」
放課後になり、まさかの三度目の再会。
これは……きっと、偶然だ。
偶然にしても、今日はツイてるかも。
——明日も、いいことありますように。
そんな事を願いながら、壱の背中を見た。
- Re: *叶恋華* +実話+ ( No.589 )
- 日時: 2011/06/10 02:31
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: JZOkdH3f)
- 参照: 君がくれた勇気は おっくせんまんおっくせんまんっ←
第百六十九話『ほんの些細な出来事』
次の日——。
「はい、全員注意ーっ!!」
朝から響く、福野の声。
な、何事だ……?
今ちょうど来た私は、立ち止まってる福野の後ろから教室を覗いた。
見れば、壱含む大勢の男子が窓側の所に座っていて、注意されたみたいだ。
普段、朝は壱あそこにいないのに……珍しい。
そう思いながら、私は席についた。
「!!」
ふと壱を見ると、壱は理科のワークをパラパラしていた。
そして壱は立ち上がって、理科のワーク出しにいく。
私は毎日理科のワーク派で、壱はノート派だったのに……。
偶然だけど、二人だけ理科ワークっていうのがドキドキする。
こんなの本当に些細なことだけど、嬉しかった。
**
朝の会が終わり、次の授業の準備をする。
朝って……眠い。
何回も欠伸を連発し、重い瞼を擦りながら自分の席でボーッとしていた。
すると、
「……ん?」
眠くていつも以上にぼやける視界の横から、ノートが出現した。
驚きながら顔を上げると、壱が私にノートを差し出してる。
……思考が数秒停止した。
壱がノート……私のノート……? えぇぇ!?
手、手、手渡し……っ!?
学習班だから配ってるのかな……?
数秒固まったままでなかなか受け取らず、茫然としていても。
壱は、私にノートを差し出したままでいる。
——もしかして、受け取るまで待っててくれてるの?
机の上に置いてもいいのに……。
手渡しなんて、勘違いしちゃうよ。
「っ、ありがとう……っ」
眠気が一気に覚め、状況をゆっくりと理解する。
そしてやっと絞り出すように出した声は、震えていた。
「……っ」
壱の手からノートを受け取るほんの一瞬の時間が、とてもゆっくりに感じる。
周りの音が一気に聞こえなくなって、周りなど見えなくなる。
壱は私がノートを受け取るのと同時に、去っていった。
残されたのは、壱に差し出されたノート。
そして微かに残る残像と、もどかしい心。
……頬が、熱い。
「……ほーお?」
「!?」
疾風が、横から笑みを浮かべる。
い、一部始終を見られてた……!?
「……な、何?」
「別になーんにも?」
疾風はニヤニヤと笑みを浮かべたまま、私を見ている。
その笑み、怪しすぎますよ。
「……ほーお……」
疾風、絶対わかってるよね。
私が今、ドキドキしているのも。
壱の事が好きなのも、知っているし——……。
いけないいけない。
一回、冷静になった方がいい。
私はそう思い、立ち上がる。
まだ頬が熱いのを感じながら、水を飲みに廊下に出た。
- Re: *叶恋華* +実話+ ( No.590 )
- 日時: 2011/06/10 03:21
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: JZOkdH3f)
- 参照: 君がくれた勇気は おっくせんまんおっくせんまんっ←
第百七十話『君を想うだけで、』
いっそ、気持ちを伝えたいのに。
もどかしいこの距離じゃ、
『好き』なんて、言えない。
だって、私は貴方と、
近い距離じゃないから。
**
今日の理科も、理科室での実験。
いつものようにファイルを片手に持ち、自分の席に向かう——……が。
「……」
椅子が、ない。
あれれのれ?
理科室は、たまに椅子が紛失する。
まさか今回は私の椅子がなくなるとは……。
そう思っていると、
「依麻、椅子ない?」
「うん……」
乙葉が気づいてくれたみたいで、私にそう言った。
乙葉は自分の周辺に椅子が余ってないか見た後、辺りを見渡す。
そして、
「——ねぇ、壱のとこに椅子ない?」
乙葉と同じ班の男子——壱に向かってそう聞いた。
壱は自分の周辺を見渡し、一つの椅子を発見する。
そして乙葉に向かい、小さく頷く。
すると乙葉は、信じられない一言を発した。
「じゃあ壱、それ依麻に渡して」
な、なんですと……っ!?
一気に、思考回路が硬直した。
待って、ちょ待って!!
壱は立ち上がり、ゆっくり私の方へ近づいてきた。
ちょ、壱の方見れないし、ど、どうしよう!!
心の準備が……っ!!
落ち着け、落ち着くんだ私、そ、そうだ深呼きゅ
「はい」
「——……っ、」
私の想いを、遮るように——。
壱の声が、いつもより少し近くで響く。
気だるけな口調で、低くて少しだけ甘い声が、私の鼓膜を揺らす。
ぎこちなくなりながらもゆっくり振り向くと、壱は片手で椅子持っていた。
そして、その椅子をゆっくり差し出してくれた。
……手渡し、してくれるの……?
「あ、ありがとう……!」
壱の顔が見れないまま、私はそういって椅子を受け取った。
壱が片手で持っているので私も片手で受け取るが、椅子は予想以上に重かった。
だけど壱の渡し方が優しいおかげで、なんとか落とさずに受け取る事が出来た。
「……」
私が受け取るのを確認すると、壱は去っていった。
こんな重いのに、壱は軽々と片手で持っていた。
私より腕が細いのに、やっぱりそういう所は男の子なんだなぁ……。
私は壱からもらった椅子を地面に置き、ゆっくりと腰をかけた。
いつもの椅子だけど、いつもの椅子じゃない。
座った瞬間に、なんとも言えない気持ちが溢れて——。
胸が、痛かった。
……やばい。
なんか、泣きそう——。
悲しい訳じゃない、のに。
胸が苦しい。
辛い訳でもない、のに。
泣きそうだ。
なんだろう、この気持ちは——……?
悲しいから泣きたい訳じゃない。
嬉しいから泣きたい訳じゃない。
よくわからないけれど、壱を想うだけで凄く泣きたくなった。
周りから見れば、ほんの一瞬の出来事だった。
だけど私にしては、すごく長い出来事に感じた。
壱の顔が、ちゃんと見れなかった。
心臓が、おかしいくらいにドキドキしていた。
そして今は、涙腺がヤバイ。
涙を止めるのに、必死だ。
一瞬だけなのに、こんなドキドキするなんて。
こんな気持ちに、なるなんて。
私、おかしいよね。
「……っ」
泣きそうになるくらい、貴方が好きで。
もどかしい気持ちでいっぱいで。
それならいっそ、早く想いを伝えてしまえばいい。
だけど、それが出来ない私は弱虫で。
もどかしいこの距離が、更に遠ざかるのが怖かった。
——ただ単純に。
私は傷つくのが、怖かったんだ。
- Re: *叶恋華* +実話+ ( No.591 )
- 日時: 2011/06/10 04:33
- 名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: 7Qg9ad9R)
- 参照: 受験、本当ヤバイ気がしてきた
*gdgdで意味なしの独り言*
大量こうしーん←
いやぁ、長い長い長かった←
二年生編、やっと三月突入ですね〜〜〜♪
いつごろから三月に突入してるのかわかりませんが、もう三月突入してます(は
実は、あと残り20話〜30話で二年生編が終わります^ω^b
200話でちょっきり終わらせたいなぁ……と思うんですが、計画的じゃない作者には無理そうです←
いや、でも無理矢理200話で終わらせてやる!(ぇ
うへへへへへへh(ry
だけど二年生編、多分後味が悪い終わり方っていうか……「え0Д。」って終わり方になると思います(ぇ
三月編が「え0Д。」って内容なんでね←
いやぁ、あひょあひょあひょ(は
明日(ていうか今日)は学校行かないので、テンションあがりますね←
決してさぼりじゃないですよ← 本当に休みなんですよ、学校自体が←
でもそろそろ寝ますwネムネム(-ω-)zzz
それではここでもう一回、二年生編の予告を復習しましょう!(いらん
三月の話、gdgd警報が出ているのでここら辺は観覧注意ですからね!←
〜観覧注意な注目すべきところ←〜
◇gdgdな日常
◆ライバル登場!?
◇途中&最後らへん、微妙に暗い描写が入ります
◆壱の天然度がパワーアップ←
◇とりあえず、三月は壱がモテます(ぇ
◆作者(依麻)のキモさ更に倍増←
◇とにかくgdgdgdgdgdgdgd0Д。←
色々含めて、観覧注意です←
こんな駄作見てくれる人居ないと思いますがね、見てくれてる人は本当にありがとうございます><
こんな作品ですが、少しでも皆さんに共感していただけるように頑張りたいと思います!!
今月中には、絶対三年生編突入してやるぅぅぅぅっ←
描写うまくなりてぇぇぇっ!!←
文章力ほしいぃぃぃっ←
テスト滅びろおおおおおっ←
受験いやだぁぁぁぁっ←
……では、お目汚し失礼いたしましたm(--)m
2011.6/10 独り言←
作者 依麻
- Re: *叶恋華* +実話+ ( No.592 )
- 日時: 2011/06/10 14:59
- 名前: 苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
- 参照: ▼ プリクラとりたいよ〜
絵磨〜きたよん!!!
おぉ、やっと3月編突入かぁ〜〜〜っ
ってゆうかあと、2、30話って大変だね0Д
自分のペースでぃいからがんばれぇ
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133
この掲示板は過去ログ化されています。