コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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*叶恋華* +実話+ 【完結】
日時: 2011/07/12 23:31
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: JiXa8bGk)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=19180

一生懸命、想いを伝えるよ。
恋を実らせるよ。
愛を描くよ。


華は、優しく貴方を想う。



         『いつかは、叶いますように』







※57話〜74話
188〜200話
シリアス注意!

(●´・ω・)ノ☆☆☆HELLO☆☆☆☆ヽ(・ω・`○)

*2010.3/25*第一期『*切恋華*』完結!!
*2010.4/6*第二期、*切恋華*の続編『*君想華*』すたーと
*2011.1/25*『*君恋華*』完結!!
*2011.1/25*『*叶恋華*』すたーと
*2011.7/12*『*叶恋華*』完結!!


+2011.1/23+
作者、長期休養から復活いたしました!!


↑のURLは前スレ←
一応この小説は実話を元にしたお話です^ω^b
現在進行形の、作者の恋愛です。
依麻の思考とかは、少し手を加えています←
あと、セリフも思い出せる限りメモしてるのですが……全てが正確という訳ではないので、ご理解お願いします。
しかし更新がノロすぎて、現在の更新状況は【二年生3月の出来事】になっております0Д0
頑張って現在の【三年生7月の出来事】になるよう、なるべく頑張って更新したいと思いますので、よろしくお願します!

作者の名前一覧*
絵磨◆VRtMSlYWsU
絵磨(携帯)


       掲 示 板 編 集 中 !
(今は見づらいですが、次第に見やすくなるように修正していきます><)

☆注意☆
*実話をもとにしていますが、細かいところや市名や名前、全部仮名&フィクションです
*基本フリーダムな書き方です←
*馬鹿な作者は恋すると更に馬鹿になりますので、自意識過剰が酷くなると思います; それにつれ色々むかつく点がチラホラ出てくると思いますが、暖かい目で見守って下さると嬉しいです;ω;
*中傷・ケンカは×!!
*長編なので、ぜひ! 暇つぶしに読んでください♪
*今年受験の身なので、更新が更に亀になる場合も…
*作者は中学生です。精神年齢はそれ以上に低いので絡む際にはお気を付け下さい。
*文章力ないので、勉強中です。描写なども下手くそなので、ぜひアドバイスしてくださると嬉しいです^^*
*コメ返しなどで「w」や顔文字など乱用します(特に「w」)ので、苦手な方はご注意ください。
*小説内でメールや手紙の時だけ絵文字顔文字が使われます。ご理解頂けると嬉しいです!



≪だいすき、≫
この想いは、いつ君に届くのかな?


【*叶恋華*】
         〜↑目次↑〜

prologue-ぷろろーぐ->>1
MainCast-めいんきゃすと->>2
classmateⅠ-くらすめーとⅠ->>8
classmateⅡ-くらすめーとⅡ->>121
classmateⅢ-くらすめーとⅢ->>437

第一部≪始まりの華≫
第一章【真夏の転校生】
1.『光葉中学校』>>15 2.『豹変』>>18 3.『転校生』>>21

第二章【六回目の恋】
4.『かっこいい人』>>33 5.『心の変化』>>36 6.『気になる?』>>37 7.『手紙』>>38 
8.『二人のセカイ』>>44 9.『恋』>>45 10.『KISS&YOU』>>50 11.『友情と愛情』>>53
12.『自分の生き方』>>60 13.『甦る気持ち』>>66 14.『好きな所』>>71

第三章【短期間の恋、芽生える恋】
15.『恋愛定義』>>73 16.『芽生えゆく環状』>>74 17.『暖かい気持ち』>>75 18.『気になる人』>>76 
19.『膨らむ気持ち』>>77 20.『朝の出来事』>>98 21.『眩しい二人』>>100 22.『天然発動』>>102 
23.『好きの気持ち』>>117

第四章【七回目の恋】
24.『学校祭一日目』>>118 25.『学校祭二日目』>>119 26.『恋想』>>126 27.『暴露』>>129
28.『天然四天王』>>131 

第五章【メール大作戦】
29.『交換大作戦っ!』>>132 30.『メアド交換』>>133 31.『君への想い、加速中』>>134 
32.『マイナス思考』>>140 33.『空回り×妄想』>>141 34.『メール』>>148

第六章【君×私÷恋=ピンチ】
35.『天然記念物』>>153 36.『恋にピンチはつきものです』>>154 37.『天然観察』>>156 38.『視界の中のキミ』>>159
39.『思わぬ笑顔』>>166 40.『焦る気持ち』>>168 41.『ちっぽけな勇気』>>173 42.『ワガママな想い』>>174
43.『逃走思考』>>176 44.『進む恋時計』>>179 45.『疑問≒期待』>>181 46.『嘘つきな憂鬱』>>183
47.『明日へのココロ』>>185 48.『confession...?』>>198 49.『Panic!!』>>199 50.『天然王子』>>200
51.『恋時雨』>>217 52.『作戦×策戦』>>218 53.『作戦、実行』>>219 54.『とある理由』>>228
55.『reason』>>257 56.『癒思考』>>263

第七章【恋愛と友情】
57.『呼び出し』>>272  58.『残酷Real』>>273 59.『悲痛』>>274 60.『trouble』>>279 
61.『後悔』>>286 62.『despair-絶望-』>>296 63.『謝罪メール』>>297 64.『君の優しさ』>>298
65『過去≒未来』>>303 66.『TimeSlip』>>305 67.『悪口friend』>>309 68.『お手紙friend』>>310 
69.『反省friend』>>312 70.『ごめんねfriend』>>316 71.『ぐちゃぐちゃHeart』>>319 
72.『feeling』>>326 73.『二つの選択』>>332 74.『トモダチ』>>333 75.『気持ちの真実』>>338 
76.『皆の気持ち』>>341 77.『君の気持ち』>>345

第八章【100%の恋心】
78.『甘い妄想』>>346 79.『天然炸裂』>>350 80.『天然lover』>>351 81.『片想いlover』>>356
82.『重なる影』>>360 83.『教訓』>>362 84.『意味深野郎』>>371 85.『嫌々思考』>>372
86.『深々思考』>>373 87.『恋愛思考』>>374 88.『筆談Talk』>>376 89.『一方通行』>>377
90.『気になる発言』>>378 91.『Panic思考』>>379 92.『膨らむ気持ち』>>380
93.『眩しい笑顔』>>381 94.『逃走思考』>>382 95.『Situation』>>399 96.『君の想い人』>>401 
97.『欲張りHeart』>>402 98.『私の知らない、』>>403 99.『恋想色』>>408

第九章【200%のもどかしさ】
100.『モドカシイ、』>>417 101.『言えない言葉』>>426 102.『心理テスト』>>432
103.『気になる会話』>>433 104.『好きの行動』>>434

第二部≪膨らむ蕾≫
第十章【君と私の距離】
105.『LuckyTime!』>>438 106.『君の本音』>>447 107.『遠ざかる距離』>>448
108.『届かない距離』>>452 109.『些細な優しさ』>>453 110.『気まずい関係、』>>454 

第十一章【クリスマス、冬休み】
111.『LoversXmas』>>455 112.『眩しい姿』>>459 113.『急展開メール』>>460 114.『0.1%の期待』>>462
115.『夜の始まり』>>464 116.『壱の伝言』>>465 117.『壱の質問』>>467 118.『ずるい戦法』>>469
119.『新たな決意』>>470 120.『12月31日』>>473 121.『ドッキリ』>>476 122.『悪戯』>>477

第十二章【新学期】
123.『隣』>>479 124.『○cmの距離』>>482 125.『一筋の想い』>>485 126.『大好きな気持ち』>>486
127.『隣の笑顔』>>487 128.『同じ動作』>>493 129.『視線の先』>>494 130.『君の、』>>495

第十三章【それぞれの恋愛事情】
131.『SweetDream』>>499 132.『君の恋事情』>>500 133.『バレンタインの想い出』>>508
134.『バレンタイン計画』>>509 135.『バレンタイン思考』>>512 136.『彼女にするなら、』>>513 
137.『マシな人』>>518 138.『あの子と私』>>519 139.『天然日和』>>522 140.『ドキドキ日和』>>523
141.『速まる鼓動』>>524 142.『問題と解答』>>526 143.『偶然と些細な動作』>>527
144.『救命指導の出来事』>>532 145.『想いの華』>>533 146.『些細な出来事』>>537

第十四章【Valentine†Countdown】
147.『Valentine Countdown』>>539 148.『chocolate』>>540
149.『Valentine Mission』>>549 150.『決戦は月曜日』>>552

第十五章【Valentine】
151.『Valentine当日』>>553 152.『迫る時間』>>554 153.『Bad Valentine』>>559
154.『好きだからこその、』>>560 155.『Valentine後日』>>562 156.『なんともいえない気持ち』>>563

第十六章【諦める方法】
157.『儚い気持ち』>>566 158.『普通』>>567 159.『諦め』>>571 160.『君を嫌いになる方法』>>572
161.『表情』>>576 162.『矛盾≒気持ち』>>577 163.『自然な気持ち』>>582 164.『好きの気持ち』>>583

第十七章【私の気持ち】
165.『嘘をつけない心』>>584 166.『片想いDays』>>586 167.『犬ちゃんとの会話』>>587
168.『偶然≒HAPPY!!』>>588 169.『ほんの些細な出来事』>>589 170.『君を想うだけで、』>>590
171.『単純に、』>>594 172.『抱いた疑問』>>598 173.『健康調査』>>599 174.『片想い的、恋愛論』>>600
175.『私は私なりに』>>603 176.『恋敵出現?』>>604 177.『強い想い』>>607 178.『冷やかし』>>608
179.『思いたくない考え』>>611 180.『志保ちゃんの好きな人』>>612 181.『恋愛の意味』>>619
182.『卒業式』>>621 183.『三月十五日』>>622 184.『Bad Whiteday』>>623
185.『女の勘』>>625 186.『笑顔の理由』>>629 187.『合言葉は、』>>632

188話からを見る際の注意>>633
第十八章【亀裂×波乱】
188.『嫌な予感』>>636 189.『予感的中』>>637 190.『意味深な予感』>>641 191.『謎の理由』>>643
192.『避けたい理由』>>644 193.『その事実、予感的中。』>>645
194.『君の行動』>>647 195.『疾風の言葉』>>650 196.『気になること』>>652 197.『亀裂』>>654
198.『悪夢再来』>>655 199.『暖かい言葉』>>656 

最終章【叶恋華】
200(最終話)『叶恋華』>>658

あとがき>>660






依麻の気持ちイメソン>>63
57〜74話のイメソン>>347

.:*゜..:。:.::.*゜お知らせ&イベント.:*゜..:。:.::.*
返信100&参照222突破記念>>109
返信200&50話突破記念>>215
苺羅様とコラボ企画! 番外編『眉抜きの日』
>>233 >>241 >>245 >>251 >>253
返信400突破記念 番外編『龍くんと壱くんのとある会話』
Scene.1 門外龍の場合(龍目線)>>406
Scene.2 珠紀壱の場合(壱目線)>>407
cast追加&第二部突入のお知らせ>>437
返信500記念(学校紹介)>>507


◆お客様◇(>ω<)カンシャ!

◆苺羅様 ◇宇莉様 ◆闇に光様 ◇あやめ.様 
◆ちか様 ◇偽者様 ◆、璃瑚.様 ◇のの様
◆さわ様 ◇魔王様 ◆ココ様


皆様の温かいコメントに、手が震えてます←
本当にありがとうございます><




作者のモットー(は
【恋をしている皆さんに少しでも共感してもらえる小説を書く!!】
描写下手ですが、自分の想っている恋の感情を素直に表したいと思うので、少しでも共感していただけると嬉しいです^^*

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Re: *叶恋華* +実話+ 122話更新! ( No.478 )
日時: 2011/05/01 02:09
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: s26dq553)
参照: 五月ですねぇ

これで冬休み編が終了☆ミ
次の話から、新学期——二年生の三学期編です!!
もう五月なのに、更新状況は一月……www
どんだけ遅いんですかね、更新←
でもやっと一月ですよ、やっと\(^0^)/(ぇ
あとどのくらいで、三年生に入れるんですかね;ω;


計算してみたら、あと約50〜60話ぐらいですね
文字数の関係もあるので……


……(ノω;)


更新、フルパワーで頑張りたいと思います!!
うむ、GWの間でガンガン更新しなければ←
修学旅行も五月にある0Д0
いやぁぁぁ準備してない(ぇ
修学旅行前に痩せなきゃうあわあわ(ぇ
の前に更新だうああああ蟹ヘルシー!(は

叶恋華の小説ネタ帳(その日起きた事を日記のように書いたもの←)を見るのも恐ろしい(ぇ
追いつく気がしない0Д・
ていうかいまだに百話記念してないよどうしよう←

とりあえずやらなきゃいけないこと!
・更新ハイスピード
・修学旅行前に痩せる←
・自分磨き←
・百話記念
・描写などの勉強

\(^0^)/フリ☆フリソソグ(何

とりあえず、やりたい事いっぱいあるので頑張りたいと思います><
小説のモットーは、『恋する女の子、皆が共感できる小説』!!←
以上、異常な作者絵磨のgdgdな独り言でした〜♪(逃走


P.S
これ書いてるときに、すぐ横の窓の外から突然「ボツボツボツッ」って聞こえてきてビビった←
ちょうど時刻二時だし……うわ←
カーテンあけて窓見たいけど怖い\(^0^)/←
雨だったらずっとボツボツ言ってるはずなのに、すぐボツボツって聞こえなくなったし、なんなんだ0Д0
自分の腕も鳥肌で「ボツボツボツッ」になりました、チャンチャn(逝

Re: *叶恋華* +実話+ 122話更新! ( No.479 )
日時: 2011/05/01 02:10
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: s26dq553)
参照: うわまたボツボツ聞こえてk「細まっちょ〜」ギャアアアアってなった(は

第百二十三話『隣』


**


やってきました、三学期!!
あの零の悪戯以来、冬休みに連続で起きていたハプニングは幕を閉じ——。
冬休みの間、どこにも出かけず平凡に過ごしていました。


「——俺、海外行ったさ〜」
「まじでー? 私はね〜……」


クラスの皆は、冬休み何処に行ったかなんて話をしている。
海外なんていいな、羨ましい。
私は皆の話を盗み聞きしながら、自分の席でぼーっとしていた。


「……」


そんな中でも、やっぱり何度も視界に入っちゃうのが珠紀壱。
うん、やっぱ壱の学ラン姿かっこいい。
冬休みに色々あって気まずいけれど、やっぱ目で追ってしまう……。
何度も何度も逸らしては追いかけ、逸らしては追いかけの繰り返し。
こんなんじゃキリがないので、気を紛らわせるために窓の方を見ようとした時——……、


「宮田、まだ門倉のこと好きなの?」
「一途だねぇ」


後ろから声が聞こえてきた。
チラ見をしてみると、健吾と疾風が優の手紙を見て笑みを浮かべている。
優は少し慌てながら、一生懸命に手紙を取り返そうとしていた。


「メールの返事返ってこない〜! だってさ。壱だな」
「は?」


疾風が笑みを浮かべたまま、壱の方を見た。
あ、あら、いつの間に壱は自分の席に——……。


「メールの返事返さない」
「違うって、俺は! だってメールし——……っ、」


疾風の言葉に、壱は何かを言いかけてやめた。
な、なんだ!?
めちゃくちゃ気になったけど、私が気にする事じゃないよね。
まぁ、壱からメールの返事が返ってこないっていうのは悲しいけどさ。
私はそう思いながらも、前を向いて授業の準備をした。


**


国語のビデオ鑑賞の時間——。
教室は電気を消して暗くなり、静かな内容のビデオと言うことで、寝ている人が続出だった。
私も机の上でリラックスモードに入りながら、ビデオを見ていたが——……。
どうしても、壱が視界に入る。
壱も私みたいなリラックスした体制のまま、ビデオを見ている。
横顔、かっこいい……!!
正面の顔も横顔もかっこいいなんて、犯罪だね。
そんな馬鹿な事を思っていると、


「!」


壱がこっちに顔を向けた。
……またすぐに正面向いちゃったけど。
いやいや、突然こっちを向くなんて反則だ。
だけど、またこっちを向いて——なんて思ってしまう。


「……」


でも、付き合えないんだよねぇ……。
そうだよね……。
話したことないし、メアド知ってるのにメールは出来ないし。
直接メールしないで、由良が間に入ってくれてお互い伝言し合う形だし。
手を伸ばせば届く位、席は近いのに——。


やっぱり、距離は遠いよ。


*放課後*


やっと放課後だ……。
始業式なのに、普通に授業あるとやっぱ疲れるよね。
私はバッグを持ち、由良に話しかけに言った。


「由良ー、一緒に帰れる?」
「あー……、ごめんっ! 今日、亜夢と帰るんだ〜……。でも、玄関まで一緒に行こ!」
「あぁ……、亜夢先輩かぁ〜」


由良は両手を合わせて、申し訳なさそうに言った。
——亜夢先輩。
私たちより一つ上、つまり中学三年生のこの先輩は、女の子みたいな名前をしているけど列記とした男の子。
そして、由良の彼氏サン……である。
話を聞けば、某携帯サイトで出会って友達になり、直メするうちに通学路をいつも歩いてる先輩だと知り、由良の仲のいい友達の兄の親友だと知り——……。
色々絡むうちにお互い気になる存在になったらしく、冬休み中に付き合ったらしい。
正直言って、いつの間にって思うけど——。


ごめんなさい、素直に羨ましいです。


「そういや、冬休み中に亜夢とメールした時に依麻の事話したのさ」
「え?」
「『転校生で友達が少ない子で、私と仲いいんだ』って言ったら、亜夢が『なら、俺が友達になってやろう』って言ってたよ」
「……まじですか」


友達が少ない子って。
事実だけど、亜夢先輩に同情されてるよね。それも思いっきり。
……まぁとりあえず、


「ありがとうございます」
「それを亜夢本人にお礼言ってきな!」
「いやいや、亜夢先輩と私、話したことないし——」
「じゃあ、私が言っておいてあげる」
「ありがとう!」


さっすが、彼女。
てか私、また由良を通して伝言しちゃってるよ。
心の中で自分に呆れながらも、玄関への道を歩いていた。


「あれ? 亜夢、いないなぁ〜……」
「どこで待ち合わせしてんの?」
「玄関らへんなんだけど……。外かな?」
「じゃあ外まで行こうか〜」


亜夢先輩、まだ見た事ないしね。
由良の彼氏はどんな人なのか、この目で見ようじゃないか。


「——……あ、亜夢居た!!」
「え? どこ!?」


由良が叫ぶのと同時に、私は色んな方向を見回した。
どの人? あの人じゃないし、あれは一年生だし——……。
そう思ってると、


「由良」
「!?」


近くで低い声が聞こえた。
私は振り返り、慌てて声がする方を見た。
そこに居たのは——……。


もはや腰パンを超えているケツパン。
着崩した制服。
ワックスで散らした黒い髪。
だるそうなスクバの持ち方。
なんだか不機嫌そうな顔。


とにかく……、全体的にけだるけな雰囲気の男。


「——うわっ、びっくりしたじゃん亜夢〜」


由良は笑いながらそう言った。
どうやらやっぱり、この人が正真正銘の渡部亜夢先輩らしい。
チャラチャラしてる……うおお。
私は目が点になりながら、一歩ずつ後退りした。


「じゃあ亜夢も来たことだし……。依麻、ばいばいっ!」
「うぁ、ば、ばいばい! 頑張ってね」


ぎこちなくなりながらも由良に手を振る。
由良と亜夢先輩は校舎から離れ、自然に隣で歩きだした。
いいなぁ……。
チャラチャラした先輩だけど、由良も派手な方なので釣り合っている。
似合ってるねぇ、二人とも。
いいないいな、二人の世界じゃん。
由良のオーラからピンク光線が見えますよ。


私も壱と付き合えたらなぁ——……。


『——依麻』
『……あ、壱』
『お待たせ。……行こうか』



あは、あはははは。
叶うことのない妄想〜。
でも実際にさ、好きな人と一緒に隣で帰れたらやばいよ!
ドキドキ罪で死ねる。


「……はぁ……」


由良と亜夢先輩の後姿を見て、小さく溜息をついた。
『今は付き合えない』
そんな壱の伝言が、頭の中を駆け巡る。


付き合えたら、いいのにな。
ずっと一緒に居て。
由良と亜夢先輩みたいにさ——……。





          傍にいれたら、いいのに。

Re: *叶恋華* +実話+ 123話更新! ( No.480 )
日時: 2011/05/01 11:48
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
参照:   ▼ 5月にはいりましたよ、姉さん(誰



おぉ〜っ、めっちゃ更新してるや〜〜ん!!!(何
っていうか亜夢先輩って、もしかしてS○Xした人??←
好きな人と一緒に帰る妄想、しちゃうよね〜><

なんかうちも、もっと綺麗さっぱり
絵磨みたいに文かいてみようかな〜〜(は
なんかうちの、やたら横に長いし、gdgdだし
詰め詰め読みづらいしね(汗)

パクりとかいわないの〜〜っ(誰

Re: *叶恋華* +実話+ 123話更新! ( No.481 )
日時: 2011/05/02 22:18
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: k5KQofO8)
参照: 痛みを嫌うより 生きた証を残したい(by.ラセンナワタシ

>>480
いやいやいや0Д0
文章全体的に壊滅アヒョアヒョよ(は
そうそう!! 由良とS○Xした人←
ある意味ネタバレ(ぇ
しちゃうよ〜〜><
亜夢先輩と由良、めっちゃラブラブだったから……余計に妄想が(何

苺羅の小説、書き方変わってたね♪
うちこそ長いしgdgdだよ0Д0
苺羅はまとまりあるし、めっちゃいい><
同じ書き方なのに……オヒョヒョヒョヒョ(は
見習いたいです、姉さん(誰

パクリなんかじゃないわよぅ☆(肝
お揃いじゃないのよぉ〜〜♪(は
↑オネエっぽくなったwww←

Re: *叶恋華* +実話+ 123話更新! ( No.482 )
日時: 2011/05/02 23:19
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: k5KQofO8)
参照: 痛みを嫌うより 生きた証を残したい(by.ラセンナワタシ

第百二十四話『○cmの距離』


次の日——。


「——……」


私は、茫然と立ち尽くしていた。
今は、美術の授業。
教室に入ると、皆席順に座っていた。
今までは班順になっていたのに——。
壱と隣なのはいい、それは嬉しいんだけど……。


なんか、私と壱のとこだけ異常に席が近い。


「……っ」


ずっと立ち尽くしてるのも変に思われるので、私はゆっくり席についた。
な、なんか気まずい……。
先に席に座っていた壱は、こっちに背中向けてるし。


「——では、今日の美術の授業は——」


授業が始まって先生が喋り始めるのと同時に、壱は正面を向いた。
さっきよりは背中を向けてないけれど……なんか、違和感があるというか避けられてるというか。
でも、たまに視界に入る壱の横顔がかっこいい……っ!!
しかも、壱が机に突っ伏した時に、たまにこっちに顔を向けるからドキッとする。
今日は席が異常に近いので、尚更だ。


「……っ!!」


やばいやばい心臓が……っ!!
そう思いながら固まっていると、時間が経つにつれ徐々に壱との距離が離れていった。
さ、さっきのは異常なくらい近かったからね!!
あぁぁ、ドキドキしたぁ……。


時間が経つのが早く感じながらも、私は集中出来ないまま授業を受けていた。


**


「見て見て依麻〜!!」
「うぉっ!?」


休み時間——。
次の授業の準備をするためにバッグを開いた瞬間、由良が後ろから突っ込んできた。
思わず野太い声が出てしまい、慌てて咳払いをして由良を見る。


「ど、どしたの?」
「これっ! 亜夢とデートしたときに撮ったプリクラ〜!!」


由良は効果音が付きそうな位の勢いで、プリクラを出した。
見れば、亜夢先輩とのツーショットプリクラ……。
うわぉ。


「もうデートしたんだ……。早いですのぉ」
「うほほほほ、やばいよもーっ!!」


由良は頬を赤らめて、私の背中を何度も叩いた。
ちょ、地味に痛いです由良さん。


「……」


ふと軽く横を見ると、近くに壱と原田くんと疾風が居た。
うわ、こんな近くに居たんだ……。
さっきの野太い声、聴かれたかもしれない。
やばいやばい。
そう思いながら、由良の炸裂恋バナトークを聞いていた。


「でねっでねっ!? 来週もまたデートするんだぁ」
「いいねぇ〜!! あなたラブラブじゃん」


羨ましいぜ、由良さんよ!!
私は由良の腕をつつきながら、からかう様にそう言った。
しかし、由良には伝わってなかったらしく——。


「ハナタレらぶらぶ?」
「違」


私の滑舌が悪すぎて、『あなた』が『ハナタレ』に聞こえたみたいだ。
どんだけ滑舌悪いんだ、私。
しかも、一文字も聞き間違えの言葉と合っていない悲しさ。
それを微かに紛らわすために、笑みを浮かべながら話を変えた。


これが、墓穴を掘ることになるとは知らずに——。


「本当ラブラブで羨ましい!!」
「依麻ももハナタレとラブラブじゃん」
「え、ハナタレって誰?」


私は笑いながらそう聞いた。
その時に、一瞬だけ壱と目が合った…………気が。
いや、気のせいだよね。
壱がちょうど私の見える視界に居るから、うん。


そう自分に言い聞かせてると、由良が衝撃的な一言を漏らした。


「てか依麻、付き合うんでしょ?」


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