コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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*叶恋華* +実話+ 【完結】
日時: 2011/07/12 23:31
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: JiXa8bGk)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=19180

一生懸命、想いを伝えるよ。
恋を実らせるよ。
愛を描くよ。


華は、優しく貴方を想う。



         『いつかは、叶いますように』







※57話〜74話
188〜200話
シリアス注意!

(●´・ω・)ノ☆☆☆HELLO☆☆☆☆ヽ(・ω・`○)

*2010.3/25*第一期『*切恋華*』完結!!
*2010.4/6*第二期、*切恋華*の続編『*君想華*』すたーと
*2011.1/25*『*君恋華*』完結!!
*2011.1/25*『*叶恋華*』すたーと
*2011.7/12*『*叶恋華*』完結!!


+2011.1/23+
作者、長期休養から復活いたしました!!


↑のURLは前スレ←
一応この小説は実話を元にしたお話です^ω^b
現在進行形の、作者の恋愛です。
依麻の思考とかは、少し手を加えています←
あと、セリフも思い出せる限りメモしてるのですが……全てが正確という訳ではないので、ご理解お願いします。
しかし更新がノロすぎて、現在の更新状況は【二年生3月の出来事】になっております0Д0
頑張って現在の【三年生7月の出来事】になるよう、なるべく頑張って更新したいと思いますので、よろしくお願します!

作者の名前一覧*
絵磨◆VRtMSlYWsU
絵磨(携帯)


       掲 示 板 編 集 中 !
(今は見づらいですが、次第に見やすくなるように修正していきます><)

☆注意☆
*実話をもとにしていますが、細かいところや市名や名前、全部仮名&フィクションです
*基本フリーダムな書き方です←
*馬鹿な作者は恋すると更に馬鹿になりますので、自意識過剰が酷くなると思います; それにつれ色々むかつく点がチラホラ出てくると思いますが、暖かい目で見守って下さると嬉しいです;ω;
*中傷・ケンカは×!!
*長編なので、ぜひ! 暇つぶしに読んでください♪
*今年受験の身なので、更新が更に亀になる場合も…
*作者は中学生です。精神年齢はそれ以上に低いので絡む際にはお気を付け下さい。
*文章力ないので、勉強中です。描写なども下手くそなので、ぜひアドバイスしてくださると嬉しいです^^*
*コメ返しなどで「w」や顔文字など乱用します(特に「w」)ので、苦手な方はご注意ください。
*小説内でメールや手紙の時だけ絵文字顔文字が使われます。ご理解頂けると嬉しいです!



≪だいすき、≫
この想いは、いつ君に届くのかな?


【*叶恋華*】
         〜↑目次↑〜

prologue-ぷろろーぐ->>1
MainCast-めいんきゃすと->>2
classmateⅠ-くらすめーとⅠ->>8
classmateⅡ-くらすめーとⅡ->>121
classmateⅢ-くらすめーとⅢ->>437

第一部≪始まりの華≫
第一章【真夏の転校生】
1.『光葉中学校』>>15 2.『豹変』>>18 3.『転校生』>>21

第二章【六回目の恋】
4.『かっこいい人』>>33 5.『心の変化』>>36 6.『気になる?』>>37 7.『手紙』>>38 
8.『二人のセカイ』>>44 9.『恋』>>45 10.『KISS&YOU』>>50 11.『友情と愛情』>>53
12.『自分の生き方』>>60 13.『甦る気持ち』>>66 14.『好きな所』>>71

第三章【短期間の恋、芽生える恋】
15.『恋愛定義』>>73 16.『芽生えゆく環状』>>74 17.『暖かい気持ち』>>75 18.『気になる人』>>76 
19.『膨らむ気持ち』>>77 20.『朝の出来事』>>98 21.『眩しい二人』>>100 22.『天然発動』>>102 
23.『好きの気持ち』>>117

第四章【七回目の恋】
24.『学校祭一日目』>>118 25.『学校祭二日目』>>119 26.『恋想』>>126 27.『暴露』>>129
28.『天然四天王』>>131 

第五章【メール大作戦】
29.『交換大作戦っ!』>>132 30.『メアド交換』>>133 31.『君への想い、加速中』>>134 
32.『マイナス思考』>>140 33.『空回り×妄想』>>141 34.『メール』>>148

第六章【君×私÷恋=ピンチ】
35.『天然記念物』>>153 36.『恋にピンチはつきものです』>>154 37.『天然観察』>>156 38.『視界の中のキミ』>>159
39.『思わぬ笑顔』>>166 40.『焦る気持ち』>>168 41.『ちっぽけな勇気』>>173 42.『ワガママな想い』>>174
43.『逃走思考』>>176 44.『進む恋時計』>>179 45.『疑問≒期待』>>181 46.『嘘つきな憂鬱』>>183
47.『明日へのココロ』>>185 48.『confession...?』>>198 49.『Panic!!』>>199 50.『天然王子』>>200
51.『恋時雨』>>217 52.『作戦×策戦』>>218 53.『作戦、実行』>>219 54.『とある理由』>>228
55.『reason』>>257 56.『癒思考』>>263

第七章【恋愛と友情】
57.『呼び出し』>>272  58.『残酷Real』>>273 59.『悲痛』>>274 60.『trouble』>>279 
61.『後悔』>>286 62.『despair-絶望-』>>296 63.『謝罪メール』>>297 64.『君の優しさ』>>298
65『過去≒未来』>>303 66.『TimeSlip』>>305 67.『悪口friend』>>309 68.『お手紙friend』>>310 
69.『反省friend』>>312 70.『ごめんねfriend』>>316 71.『ぐちゃぐちゃHeart』>>319 
72.『feeling』>>326 73.『二つの選択』>>332 74.『トモダチ』>>333 75.『気持ちの真実』>>338 
76.『皆の気持ち』>>341 77.『君の気持ち』>>345

第八章【100%の恋心】
78.『甘い妄想』>>346 79.『天然炸裂』>>350 80.『天然lover』>>351 81.『片想いlover』>>356
82.『重なる影』>>360 83.『教訓』>>362 84.『意味深野郎』>>371 85.『嫌々思考』>>372
86.『深々思考』>>373 87.『恋愛思考』>>374 88.『筆談Talk』>>376 89.『一方通行』>>377
90.『気になる発言』>>378 91.『Panic思考』>>379 92.『膨らむ気持ち』>>380
93.『眩しい笑顔』>>381 94.『逃走思考』>>382 95.『Situation』>>399 96.『君の想い人』>>401 
97.『欲張りHeart』>>402 98.『私の知らない、』>>403 99.『恋想色』>>408

第九章【200%のもどかしさ】
100.『モドカシイ、』>>417 101.『言えない言葉』>>426 102.『心理テスト』>>432
103.『気になる会話』>>433 104.『好きの行動』>>434

第二部≪膨らむ蕾≫
第十章【君と私の距離】
105.『LuckyTime!』>>438 106.『君の本音』>>447 107.『遠ざかる距離』>>448
108.『届かない距離』>>452 109.『些細な優しさ』>>453 110.『気まずい関係、』>>454 

第十一章【クリスマス、冬休み】
111.『LoversXmas』>>455 112.『眩しい姿』>>459 113.『急展開メール』>>460 114.『0.1%の期待』>>462
115.『夜の始まり』>>464 116.『壱の伝言』>>465 117.『壱の質問』>>467 118.『ずるい戦法』>>469
119.『新たな決意』>>470 120.『12月31日』>>473 121.『ドッキリ』>>476 122.『悪戯』>>477

第十二章【新学期】
123.『隣』>>479 124.『○cmの距離』>>482 125.『一筋の想い』>>485 126.『大好きな気持ち』>>486
127.『隣の笑顔』>>487 128.『同じ動作』>>493 129.『視線の先』>>494 130.『君の、』>>495

第十三章【それぞれの恋愛事情】
131.『SweetDream』>>499 132.『君の恋事情』>>500 133.『バレンタインの想い出』>>508
134.『バレンタイン計画』>>509 135.『バレンタイン思考』>>512 136.『彼女にするなら、』>>513 
137.『マシな人』>>518 138.『あの子と私』>>519 139.『天然日和』>>522 140.『ドキドキ日和』>>523
141.『速まる鼓動』>>524 142.『問題と解答』>>526 143.『偶然と些細な動作』>>527
144.『救命指導の出来事』>>532 145.『想いの華』>>533 146.『些細な出来事』>>537

第十四章【Valentine†Countdown】
147.『Valentine Countdown』>>539 148.『chocolate』>>540
149.『Valentine Mission』>>549 150.『決戦は月曜日』>>552

第十五章【Valentine】
151.『Valentine当日』>>553 152.『迫る時間』>>554 153.『Bad Valentine』>>559
154.『好きだからこその、』>>560 155.『Valentine後日』>>562 156.『なんともいえない気持ち』>>563

第十六章【諦める方法】
157.『儚い気持ち』>>566 158.『普通』>>567 159.『諦め』>>571 160.『君を嫌いになる方法』>>572
161.『表情』>>576 162.『矛盾≒気持ち』>>577 163.『自然な気持ち』>>582 164.『好きの気持ち』>>583

第十七章【私の気持ち】
165.『嘘をつけない心』>>584 166.『片想いDays』>>586 167.『犬ちゃんとの会話』>>587
168.『偶然≒HAPPY!!』>>588 169.『ほんの些細な出来事』>>589 170.『君を想うだけで、』>>590
171.『単純に、』>>594 172.『抱いた疑問』>>598 173.『健康調査』>>599 174.『片想い的、恋愛論』>>600
175.『私は私なりに』>>603 176.『恋敵出現?』>>604 177.『強い想い』>>607 178.『冷やかし』>>608
179.『思いたくない考え』>>611 180.『志保ちゃんの好きな人』>>612 181.『恋愛の意味』>>619
182.『卒業式』>>621 183.『三月十五日』>>622 184.『Bad Whiteday』>>623
185.『女の勘』>>625 186.『笑顔の理由』>>629 187.『合言葉は、』>>632

188話からを見る際の注意>>633
第十八章【亀裂×波乱】
188.『嫌な予感』>>636 189.『予感的中』>>637 190.『意味深な予感』>>641 191.『謎の理由』>>643
192.『避けたい理由』>>644 193.『その事実、予感的中。』>>645
194.『君の行動』>>647 195.『疾風の言葉』>>650 196.『気になること』>>652 197.『亀裂』>>654
198.『悪夢再来』>>655 199.『暖かい言葉』>>656 

最終章【叶恋華】
200(最終話)『叶恋華』>>658

あとがき>>660






依麻の気持ちイメソン>>63
57〜74話のイメソン>>347

.:*゜..:。:.::.*゜お知らせ&イベント.:*゜..:。:.::.*
返信100&参照222突破記念>>109
返信200&50話突破記念>>215
苺羅様とコラボ企画! 番外編『眉抜きの日』
>>233 >>241 >>245 >>251 >>253
返信400突破記念 番外編『龍くんと壱くんのとある会話』
Scene.1 門外龍の場合(龍目線)>>406
Scene.2 珠紀壱の場合(壱目線)>>407
cast追加&第二部突入のお知らせ>>437
返信500記念(学校紹介)>>507


◆お客様◇(>ω<)カンシャ!

◆苺羅様 ◇宇莉様 ◆闇に光様 ◇あやめ.様 
◆ちか様 ◇偽者様 ◆、璃瑚.様 ◇のの様
◆さわ様 ◇魔王様 ◆ココ様


皆様の温かいコメントに、手が震えてます←
本当にありがとうございます><




作者のモットー(は
【恋をしている皆さんに少しでも共感してもらえる小説を書く!!】
描写下手ですが、自分の想っている恋の感情を素直に表したいと思うので、少しでも共感していただけると嬉しいです^^*

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Re: *叶恋華* +実話+ 74話更新! ( No.343 )
日時: 2011/03/21 19:20
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: 7zw0g7CO)
参照:   ▼ 2年生もぁと4日



>>342

ぶww小6の某さんも思い出すよね←
でも前ツイッターみたら「スネオうぜぇ」ってかいてあった(ぇ
でもそのかわり、かなりきもくなってた(ぇ
OK!!聴いてみる←
怖いよねwドラえもん自体はかわいいけどね←

そうなったら、消臭剤もっていくぜ(ぇ
平安とおっさんを撃退する←

ロミジュリ…なんか悲恋?っぽい話ってのは
しってるけど、詳しい話はしらない(ぇ
ブレザーなのがちょっとあれだけどね←
なんで平安が学ランで、あの人がブレザーなんだ(何
嫌だよね><まぁどこの中学でもそういうの
あるんだろうけどね〜〜><
でも隣の中学は、もっとヤバいらしい←
1人、その中学に行く予定だった人がこっちの中学に
逃げてきたほどだし(ぇ

焼く!?斬新ねぇ〜〜〜(何
パッケージウケるよねwwうちの家の冷蔵庫
納豆結構はいってるよ(ぇ

社会だけね、とれてた←
算数とか理科は、20点30点…(何
いいよね><なんで中学はあんなに難しいんだ><

まぢで!?
まぁたしかに…そうだよね←
だねwwでも、サッカー部にいるいじられキャラの人も
いじられながら、なんとかやっていってるしね←
前、久保田がその人に
「ついてくんな。お前がきたら俺等まで陰キャと思われる」
って最低なこといってた…←
まぢで!?ちょww綿津なんかウケるwwww

ロックいいよね!!
六区ろっく←

きいてみてぇ〜〜(何
もしよければお泊りも(は

Re: *叶恋華* +実話+ 74話更新! ( No.344 )
日時: 2011/03/21 20:19
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: Go.89if1)
参照: あの夢に君が出てきた時から スネオじゃないの(は

>>343
小6の某さんwwwwwwwww
小6の坊さん(は
ちょwwwwwwあんだけスネオスネオ言ってたのにwwwww
やばいよね、あれは重症←
ぜひぜひきいてみて〜〜〜www
本当、今のうちの恋の心境にぴったり(お前のかい
ドラえもん、一家に一台ほしいね(は

消臭力だすな(ぇ
平安とおっさんwwww
おっさん優志wwwwwwwwwww(ぇ

確か、親だか誰かに付き合うことを反対されて、どっちゃらこっちゃらだった気がする(ぇ
最後は確かどっちも死ぬんだよね、詳しい話はうちもよくわかんないけど←
なんか前テレビで外国のロミオとジュリエット見た時、どっちも最後死んでた(ぇ
ブレザーねぇ〜ww
学ランだったらうはうはだよね(ぇ
平安が学ランとか、想像したくないwwwうぇwww←
怜緒はブレザーだよ(は
まじかΣΣ
隣の中学、よっぽどやばいんだね……0Д0
不良がごろごろいそう←

野菜炒めとかかな、食べるのは(ぇ
あ、でも油使ってる……←
うちも納豆入ってるwwwww
学校ではねばつくしあれだから食べてないけど、家ではめちゃめちゃ食べてる(ぇ
おいしいよね←

うちもまぁまぁ社会はとれてた←
算数と理科は昔からだめだったね、星座とか何がなんだかわからなかった←
勉強だけ小学校の頃に戻りたい(ぇ
今思えば小学校って内申関係ないし、もっと好きな事すればよかったと思う←

由良はすごいね、彼氏作ってすぐ別れてその次の日とかに好きな人が出来て……の繰り返しだからね(何
まじかwwww
うわ、久保田ひど←
最低、うわうわうわ(どうした
そういう男嫌い、男じゃない(ぇ
綿津うけるよねwwww
しかも声がベロロロロって声で変に高いから、更にうける←

六区ロックロックろっく(どうした

きいてみたら、春休みはまだ無理だって0Д0
お金ないし、春休み二週間しかないから……らしい←
「兵庫ってなかなかいけないし、ゆっくり休みがあるときに行った方が楽しめるんじゃない?」って言われた←

Re: *叶恋華* +実話+ 74話更新! ( No.345 )
日時: 2011/03/21 22:07
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: ty0KknfA)
参照: 大丈夫、大丈夫 上手く笑えなくていいんだよ(byピエロ

第七十七話『君の気持ち』


休み時間、私は愛奈と由良の所へ行った。
二人は「た」と「さ」なので、席が近い。
それと同時に、壱との席も近いので——……。
ほんのちょっと近くに行くのは抵抗あったけど、水城依麻頑張ります。
えぇ、頑張ろうと思いますよ。


「——で、依麻は優に手紙をもらったわけね?」


優に手紙をもらって謝られた事を、由良と愛奈に話した。
由良は話をまとめるようにそう言った後、少しだけ顔をしかめる。
やっぱ由良の意志は固いよね……。


「とりあえず……。様子、みない?」


由良はそう言って、私と愛奈を見た。
私と愛奈は黙って頷く。
そうだよね、様子を見るのが一番だよね。
同じこと繰り返すの嫌だし——。


でも、まさか優が謝ってくるとは思ってなかったから。
ほんの少し……いや、かなり驚いた。


「……ていうか、次のテストなんだっけ?」
「社会じゃなかったっけー?」


私は黒板に書いてある時間割を見ようと、振り向いた。
そう、時間割を見ようとしただけなんだ。
見ようとしただけ、なのに——。


「……っ」


私が振り向くと同時に、壱もちょうどよく振り向いて目が合った。
偶然だ、偶然。
こっちも壱を見ようとした訳じゃないし、あっちも私を見ようとした訳じゃない。
うん、偶然しかありえない。
ありえないけど——……。
思わず壱を見つめたまま何秒か固まってしまったが、壱はさりげなく目を逸らす。
私もゆっくりと目を逸らした。


やっぱ、私は壱が好きだ。
こんなにドキドキするなんて、異常だ。
——もう、揺るがない。
私の気持ちは、本当に真剣だ。
簡単に諦める事なんか、出来ない。
絶対に——。


頑張る。
私は私なりの方法で、他人に何を言われても。
頑張って、見せる。
改めて、そう心に誓った。


**


「テスト終わったぁぁ!!」


五時間目終了のチャイムが鳴り響くと同時に、私は背伸びをした。
前に居る優が振り向き、「お疲れ」と笑みを浮かべる。
私は少し戸惑いながらも、笑みを返した。


とりあえず様子は見てみるものの、お互い悪い態度はしないで普通に接していた。
とりあえず、よかったかな……?
なんかこう、物事が一気に解決するとすがすがしいね!!
テストも終わったしね、うん。
見事惨敗したけどね、あひょひょひょ。


「でも六時間目あるよねぇ……。めんどくさ」
「なぬ」


優の言葉で、私は一気に青ざめた。
そう、この学校……。
テストで解放されて気が抜けた後に、六時間目の授業があるのだ。
天国気分から、一気に地獄行きだよ。
……まぁ、数学とか英語とかそういう授業じゃないからまだ楽だけどさ。
私はそう一人心の中で文句言いながら、座席の位置を元の場所に戻した。


「壱ー。寂しかったよ〜」
「あ、おう」


席を元の場所に戻すと、まず飛び込んできた声。
後ろの席の、門外龍の声だった。
龍の隣……私の斜め後ろに居る壱は、少し戸惑いながらも軽く笑った。


「隣にいなかったからね」
「は?」
「壱、隣にきてほしかった」
「え、」


どうやら龍は、壱が大好きらしい。
ごめんよ私みたいな変人が隣でさ。
壱は戸惑いながら、軽く笑っている。


「壱、隣にいたら本当よかったのに」
「いや、ごめん。ちょっとね」
「ちょっとってなぁにぃぃー? ねぇ、ちょっとってさぁー」


龍が突然、何かをねだる小さな子供のような声を上げた。
私はその龍の声に笑いそうになりながらも、二人の会話に耳を傾ける。
すると壱が、少し笑みを浮かべて小さく呟いた。


「……そういうんじゃねぇし」
「じゃあちょっとってなーにー? 壱、——……」


龍が壱に何かを告げる。
龍は壱の耳元で囁いたので聞こえなかったけど——。
壱が明らかに動揺した……、気がする。


「……お前、次そのネタ出したらどうなるかわかってんのか」


ほら、やっぱり動揺してる。
そのネタって、なんなんだろうか。
気になる、気になりまっせ兄さん。


「ちょっとってなぁにぃぃぃ〜?」
「や、りゅううぜぇ〜」


壱が笑いながらそう言った。
そしてすぐその笑いを止め、龍の耳元まで体を近づけた。
ちょ、壱との距離が近い……っ!!
私は心臓が張り裂ける勢いで、硬直していた。


「龍の好きな人——……するぞ」
「別にいいよー。つか好きな人いないし」
「うわ、そうやって」


好きな人……ってことは、きっと今までのくだりは恋バナって事だよね、多分。
壱も動揺してるし。
……ってことは、もしかして……。
壱、好きな人いるの!?


「だって壱下手なんだもん!」


龍が軽く頬を膨らまし、少し甘えた声でそう言い放った。
それはまるで、彼女が拗ねて彼氏に甘えた声で訴えるような——。
なに、それなら壱が彼氏で龍が彼女?
……彼氏より背が高くて、鍛えられたごっつい体の彼女……。
あ、なんか今龍がスカート履いた姿想像しちゃった。


「……は?」
「下手、下手すぎ」
「……っ、」


龍がそういうと、壱は黙ってしまった。
下手……って、何が?
好きな人に対する態度?
じゃあやっぱ、壱には好きな人が——……。


『前にほのかの事じーっとみてたから』


福野の言葉が、頭の中を過る。
やっぱり……。
壱の好きな人は、ほのか……なのかな。


確実に決まったわけじゃない。
そう福野も言ってたけれど——。
やっぱり、胸が苦しかった。

Re: *叶恋華* +実話+ 74話更新! ( No.346 )
日時: 2011/03/21 23:23
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: ty0KknfA)
参照: 大丈夫、大丈夫 上手く笑えなくていいんだよ(byピエロ

第七十八話『甘い妄想』


君の好きな人は、誰?


君の想う人は、誰なの——?




「——じゃあ、45P開いて〜」


帰りたいと思う気持ちとは裏腹に、授業はどんどん進んでいった。
頬杖をついて副読本を開いたとき、


「先生、」


壱が声を上げた。
しかし壱の声は普段から大きい方ではないので、福野には聞こえてなかった。


「せんせー」


今度は声のボリュームを少し上げて、福野を呼んだ。
しかしそれでもまだ福野は聞こえてないみたいで——。
壱は勢いよく立ち上がった。
そして、


「せんせせんせ先生先生せぇんすぇぇぇぇい!!!」


低い声だけど巻き舌気味の口調で、叫んだ。
それと同時に、周りから笑いが巻き起こる。
それにはさすがの福野も気づき、慌てて壱の所へ向かった。


さすが、壱。
普段はクールだけど、こういうところで無意識に皆を笑わせる天然さがいいよね。
私はそう思いながら、周りに紛れて笑っていた。





「——じゃあ、端っこから一文ずつ読んで行って、噛んだら起立ね」


福野はそう言って、小さく笑みを浮かべた。
周りから軽いブーイングが起こる中、龍は壱をからかうように呟く。


「壱噛みそう」
「は? 俺、噛まぬぇっし」


もはや発音がおかしい壱の言葉。
壱には悪いけど、私も龍の意見に賛成だ。
壱は必ず何かをやらかす——。
そう、思った。


前の列から順番に読んでいくが、結構噛む人が居る。
見れば叶汰や愛奈も立ってるし……。
私の番が来て、噛みそうになりながらもなんとかやり過ごして——……。
そして、すぐ壱の番が来た。


「——……」


壱はだるそうな口調で読んでいく。
私は何かしでかすのを期待してたが、ここまで順調。
なぁんだ、噛まないか……。
私はそう思い、小さく欠伸をした。


だけど、やっぱり壱くんは期待を裏切りませんでした。


「裏山を通って登校するぬぁはなぁにか」


周りから、一気に大爆笑が起こった。
そう、壱は見事に噛んだ。
だるそうながらも決めて読んだのに、盛大に噛んだのだ。
『裏山を通って登校するぬぁはなぁにか』ではなく、正式には『裏山を通って登校するとは何事か』である。
何がどうして、どうやって盛大に噛んだのかはわからないけど——。
とにかくやっぱり、壱らしい。


「……あれ」
「はい、壱起立ー」
「ぇ、……はぁ」


福野も笑いながら、壱を立たせた。
壱は小さく溜息をつきながら、だるそうに立ち上がる。
周りからは、未だに爆笑が続き——。


「壱うける! あっあは、するぬぁ! するぬぁ!」


噛むことを予測していた龍が、見事にツボにはまっていた。
壱の真似をして、大爆笑している。
その龍の行動を見た周りのクラスメートたちも更に爆笑し、クラス全体にうるさいくらいの笑い声が響いた。


改めて、壱は色んな意味で凄い……と思った瞬間だった。


**


授業も後半に進み——。
私は何回も時計を見ながら、あと何分で帰れるかなんて事ばかり考えていた。


「次は副読本65P開いてー」


福野の声が響き、副読本のめくる音が教室中に響いた。
私も65Pを開き……目を見開く。


「……っ」


その65Pの話の内容、それは——。
中学生の恋愛——しかも、バレンタインの事であった。
なんか、こういう時にこういう話題……。
これも福野の陰謀ですか? ねぇ、福野サン。


「——……」


福野が副読本を突っかからずに読んでいく。
そのバレンタインの内容は、ある少年に片想している少女。
しかし少年は少女の気持ちを知っていて、少女を気になり始める。
少年が自分の事を気になり始めているのを、少女は知っている。
……まぁお互い両想いだけど、素直になれないみたいな感じだね。
そして、バレンタインの日。
少年は、ある後輩にチョコをもらって告白され、心が揺れ動く。
それで後輩と少女に対して曖昧な気持ちで考えた末、後輩を振る。
だが、両想いの少女に対しても曖昧な態度をしたので、少女が怒り、関係が崩れる……という、なんともブラックな内容であった。


周りの女子からは、「少年調子乗ってる」なんて声が聞こえる。
うん、とにかく内容がブラック。
壱が近くに居るときに……、しかもこういう心境の時に、この内容はきついですね。
なんかさ、ほのかと壱が両想いの少年少女で、告白した後輩が私……みたいな状況みたく考えてしまう。
いや、壱は私にこれっぽっちも心動いてないと思うけどさ。
後輩可哀想だよ、後輩。


「……」


なんかこういう時に限って、騒がしい龍も壱も無口だし。
なんかこの空気、気まずい。
時間が経つのが、長く感じられた。


そこで福野は、爆弾発言をし始める。


「男子に聞くけど『好きです』と『付き合って下さい』、どっちが言いにくい?」


なんちゅう質問してんだ福野おぉぉぉぉぉぉっ!!!
そう思いながら、私は勝手に一人で焦っていた。
告白未遂してあんなことがあった私の心境で、この質問はやばい。
あぁぁ、なんか恥ずかしくなってきた。
そう思っていると、




             「好きです」




そう言った壱の声が、やけに大きく耳に響いた。
それと同時に、心臓が自分のものじゃないくらい速くなる。
私に言ったわけじゃないのに、かなりドキッときた。
やばい、これはやばい……っ!


『好きです』。
低くてちょっとだるそうな感じだけど、なんだか甘い声。
さっきみたいな感じでそんな告白されたら、もう……!!
壱に面と向かって言われたら……、溶ける。溶けれる自信がある。
今でさえもう溶けそうなのに!
壱は、私を殺す気ですか。そうですか、溶かす気ですか。


でもいつか言ってもらいたい……、なんてねっ!
……うん、今鳥肌たった。
きもいぞ、きもすぎる自分。


言ってもらえなくてもいいから、というか言ってもらえる訳ないから。
せめて、いつか壱にちゃんと想いを伝えたいなぁ……。
もう壱に気持ち知られてるし、メールで宣言しちゃったもんだし、告白未遂したし。
うん、今思い返せばなんてことしたんだろう私。
恥ずかしい、違う意味で溶けそう。


でも実際、全然壱と進展ないし、これからどうなるんだろう。
私が行動すればいいだけなんだけど——。
このまま、片思いで終わるのかな?
未来なんて、私にもわからないけど——……。


私の隣に、君が居ればいいな。
——なんて、願う私はおかしいのかな?

Re: *叶恋華* +実話+ 78話更新! ( No.347 )
日時: 2011/03/21 23:51
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: ty0KknfA)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=WwgZgl6niRs&feature=related

あひょあひょ(何
やっとシリアスが終わった……って感じですね!
いやぁ、シリアス話長かった←
57〜74話までかな……? うっわ、長っΣ←
すみません、ダラダラしてて;ω;
文章もなんかおかしいし、もっと勉強しなきゃだめですね><

そんなこんなで、57〜74話のイメソンを見つけました!
前作の依麻の心境→壱に恋する心境でもいけますが、(ぇ
優達と喧嘩して壱に迷惑かけて絶望になった→やっぱり壱が好き→素直になりたい……→諦めようと思ったけどやっぱり好き→悲しみの海を飛び出してやっぱまた頑張ろう……みたいな感じですね(は
またボカロの曲になるのですが……←
すみません、ボカロの曲共感できるものが多いんです←
URLに貼っておいたので、よかったら聞いてみてください><
リズムも歌詞も好きです♪



曲名『深海少女』
歌『初音ミク』(URLの歌い手はのぶなが


悲しみの海に沈んだ私 目を開けるのも億劫
このままどこまでも堕ちて行き 誰にも見つけられないのかな


どこへ向かい、何をすれば? ふと射し込む一筋の光
手を伸ばせば届きそうだけど 波に拐(さら)われて見失った


あれは一体なんだったのかな あたたかくて眩しかったの
無意識のカウンターイルミネーション 嘘つきは誰?


深海少女 まだまだ沈む
暗闇の彼方へ閉じこもる
深海少女 だけど知りたい
心惹かれるあの人を見つけたから


昼も夜も無かったこの場所 なのに眠れない夜は続く
自由の羽を大きく広げて 泳ぐあなたは綺麗でした


そしてまた光は降りそそぐ 見とれていたら目が合った
気付いてこっちを振り返るあなたに 嘘つきな私…


深海少女 わざわざ沈む
暗闇のさなかに赤い頬
深海少女 ハダカの心を見せる勇気
黒い海がまだ許さない


こんなに服は汚れてしまった 笑顔も醜くゆがんでいった
誰にも合わせる顔なんて無いの もう放っておいてよ!


声にならない気持ちが溢れてとけた
次の瞬間、君が突然姿を消した


心配性の 彼女は焦る
闇が彼を隠しひとりきり
限界少女 その手を伸ばす


「ほらね、君も素敵な色を隠してた」


深海少女 腕を引かれる
歌う祝福のマリンスノー
深海少女 もっと知りたい
心惹かれるあの人を見つけたから


この海を出て 今飛び立つの


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