ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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Every day the Killers †7つの結晶編†
日時: 2012/12/02 15:40
名前: 鈴音 (ID: LA3FDWTf)

初めまして鈴音(すずね)と申します!!

小説カキコでは初めての投稿となります!


まだまだ中3の未熟者ですが、温かい目で見てください……

誤字、脱字などありましたら、気軽に指摘いただくとありがたいです。

※第一部の最後の方から、斬りのいい場所がないので長くなってしまっています…

※"結晶"は、"クリスタル"と読んでください。最初の方は"結晶【クリスタル】"と、表記されてますが、途中で省略する場合がありますので注意してください(汗

*お友達*
紅 琥珀様 陽様

では!友募集しております☆

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Re: Every day the Killers †7つの結晶編† ( No.40 )
日時: 2012/01/31 20:29
名前: 鈴音 (ID: LA3FDWTf)

                   ……

巡はビビジガンに向かって一直線に走って行き、腰のポケットからナイフを探す。どうやらビビジガンに対しナイフで戦うようだ。

しかし———急に地震か…洞窟内が大きく揺れだした。巡は走っていたためバランスを崩し、転びそうになる。美優とウォーカーは洞窟の壁に寄りかかってバランスを保っている。

対するビビジガンはバランスを崩すことなく、巡より遅めのスピードでこちらに向かってくる。相手はバランスを崩さず、こちらはバランスを崩しているので思うように動けない。

ビビジガンが目前まで迫り、巡は左の方によける。———が、体が勝手に右方向に動き、再びビビジガンの目前に立ってしまい、ビビジガンの拳の攻撃を、まともに喰らってしまう。

「うぐっ……………。」

しかし巡はうずくまらずビビジガンとの間を取り、さっきまで自分が居た場所に目をやると、ビビジガンの左側に岩の出っ張りが在る。きっとその岩にあたったのだろうと巡は仮定する。…がしかし、疑問が一つ。

———なんで俺は右方向に動いた…!?

普通に岩にあたったのならば、右方向へ動くわけは無い。と言うことは、岩が動いた…としか考えられない。大方ビビジガンが岩を操作したのだろう。

しかし、ビビジガンが地形を変えたと言うことは、巡達が不利になってしまう。明らかにバランスを保っていた方が有利だからだ。

「ウォーカー…!アイツの能力は、分かるか!」

ビビジガンの拳を避けながら、それにくわえ横から生えてくる岩も避けながら巡はウォーカーにビビジガンの能力を聞く。がしかし、ウォーカーは首を横に振る。

そんな2人の会話が聞こえていたビビジガンは、巡への攻撃をやめることなく、攻撃の回数を増して2人にこう言う。

「俺の能力は"土"だぜ!…もう理解できるだろぉなぁ!?」

まるでチンピラのような言い方をするのはさておき、これでビビジガンが地形を操っているのは確定出来るだろう。

攻撃スピードがだんだん上がっているので、巡は攻撃をかわすことが困難になっている。———否、攻撃が早いのではなく、巡が遅いのだ。

しかし巡は動くスピード自体変わっていない。ビビジガンが巡の足場を悪化させ、巡のスピードを落としているのだ。このままの状況が続けば、明らかに巡はビビジガンに負けるだろう。

「くそ…!地形を変えるなんて、聞いてねぇよ!」

額に脂汗をにじませながら彼は言う。その状況を見ている背後の二人も額に脂汗をかいている。彼を攻撃している大柄の男は脂汗は一切かいておらず笑みがこぼれている。

Re: Every day the Killers †7つの結晶編† ( No.41 )
日時: 2012/12/02 15:48
名前: 鈴音 (ID: LA3FDWTf)

                人物設定(悪魔側)

 名前:悪谷 式也(アクガ シキヤ)

 性別:男

 年齢:?

 属性:闇?

その他:巡の前に現れた謎の少年(青年?)。リムーヴァルクに存在する"ダークサイド校"の校長を務めている。生徒からはあまり好かれて居ない…らしい。ちょっとお調子者。



 名前:ビビジガン

 性別:男

 年齢:本人曰く、数えるのがめんどくさいらしい。

 属性:土

その他:イメルシの洞窟にいるクリスタクトの一人。他の魔物と比べれば攻撃力は断然違う。…が、本人は怠け者なので、そこまで強いと言うイメージを敵に植え付けることが出来ない。



 名前:サイレント=ウォーカー

 性別:男

 属性:水

その他:イルシュオンの案内人。妹と母をなくしており、今は一人。テレパシーで相手の脳に直接話しかけることが出来る。身長は小さめ。



第三部・登場キャラ
ネタバレが嫌な方は次の話までスクロールしてください

 名前:ルナヴィン

 性別:男

 属性:?

その他:ウォーカーの出身地の村の村長の孫。とてつもなく臆病で、片目にアイパッチをつけている。


 名前:ロンリー

 性別:女

 属性:治癒

その他:ルナヴィンの友達…と思われる。愛情表現の仕方が異常。でも優しい女の子。


 名前:メアリ=カジュネス

 性別:女

 属性:?

その他:ウィルディンの街で有名な豪邸に住んでいるお金持ち(?)の女性。双子の姉がいる。影になり相手の影に潜む事ができる。


 名前:エミリ=カジュネス

 性別:女

 属性:?

その他:メアリの双子の姉。一人称はわたし。あえて漢字で表記しない。メアリは温厚な性格だが、エミリはざっくりとした性格。

Re: Every day the Killers †7つの結晶編† ( No.42 )
日時: 2012/03/13 16:51
名前: 鈴音 (ID: LA3FDWTf)

                   ……

巡を攻撃していたビビジガンであったが、巡の背後———ウォーカーと美優を一瞬自分の視界に入れ——すぐさま巡の方へ視線を戻したかと思った時、巡の背後に居た2人は異変に気付く。

『………何か変な音がしない…?』

先に気付いたのはウォーカー。美優は「言われてみれば…」とその異変…"音"に気がつく。そして瞬間…2人を襲う。下から出てきた岩塊が、2人を直撃したのだ。

『うぁぁっ…………!!!』

「きゃあぁぁぁ!」



                   ……

2人の悲鳴を聞き、巡はつい2人の方を見てしまう。ビビジガンは、それを見逃さなかったのか一気に攻撃をたたみ込む。

「うぐっ…………!!」

油断していたのか、防御も全くせずに直撃する。そのまま後ろの壁まで吹き飛び、衝突。先刻のビビジガンの攻撃で美優とウォーカーは左右に倒れたのか、巡とはあたらなかった。

「啓一君!!」

叫ぶ。そして駆け寄る。———が、身体が動かない。美優は手首と足首に違和感を感じたため、其処へ目線を向ける。其処には———地面から生えてきた岩があった。しかもそれは曲線を描いており美優の手首、足首を拘束している。

「な、何…これ!」

美優は必死になって岩の手錠を取ろうとする。が、頑丈で全く取れない。ウォーカーも取ろうと協力するが、全く歯がたたない。背後からビビジガンの声がした。

「俺の岩塊で出来た岩手錠は結構頑丈でな?女子供なんかで取れる物じゃねーよ。…………これで、傷は治らなくなったな。」

どうやらビビジガンは美優が手を使って傷を治すことを知っていたらしい。故に美優達を攻撃したのだろう。巡は未だに動く気配がない。

このままでは次はウォーカーがやられる番だろう。ウォーカーは覚悟を決めたが、まだ希望を持っていた。

『啓一…!聞こえるか、啓一!!』

ウォーカーは、ビビジガンに気付かれないように巡にテレパシーを送る。静かに目線を巡の方へ向けると、巡の指が少し動くのが見えた。どうやら聞こえているらしい。

『聞こえてるね…!今、動ける?』

ビビジガンがゆっくりと、確実にこちらへ迫ってくる中、ウォーカーは少し焦りを見せながら巡へと話しかける。

すると、背後から小さい呻き声のようなものが聞こえた。きっと"Yes"のサインだろう。そう思いウォーカーは話を続ける。

『ビビジガンは体術がすごい。………それと同時に地形も操る。……だけど、防御力はあまりないんだ。だから、アイツの攻撃を避けながら攻撃を入れるんだ。…出来る?』

ウォーカーの問いに、巡は応えない。きっと"No"のサインだろう。流石の巡でも、あれだけの攻撃を受ければへばるのは当然だ。

『じゃあ…啓一の体力が戻るまで、僕が————戦うから。』

そう言うと、ウォーカーは腰をあげ、立ち上がる。ビビジガンを睨み、冷や汗を流す。どうやら倒せる確信がないようだ。少し脚が震えている。"殺されるかもしれない"という思いが、ウォーカーの脳内を這いずり回る。しかし、彼は首を振り、相手をしっかりと見つめる。

Re: Every day the Killers †7つの結晶編† ( No.43 )
日時: 2012/02/10 14:31
名前: 鈴音 (ID: LA3FDWTf)

                   ……

イメルシの洞窟内…其処は戦いの真っ最中だった。土のクリスタクトのビビジガンと相対するのは、イルシュオンの案内人、サイレント・ウォーカー。ウォーカーの背後には、手首、足首を拘束され動けなくなっている神崎美優と、彼女の背後にいる巡啓一の2人がいる。

ウォーカーは出来るだけ時間稼ぎをするため、攻撃には出ず攻撃を避け続けている。しかし、上下左右から襲いかかる岩塊に脚をすくわれ、直撃し、なかなか攻撃が避けれなくなってきていた。

ウォーカーにも限界と言うものがある。今まで攻撃を避け続けてきたウォーカーだが、ついには体力が持たなくなってきた。それというのも、ビビジガンは拳だけでなく、地形を操っているのだから。

しかし、それと同時に巡の体力も戻りつつあった。彼は人一倍傷の回復が早く、切り傷などをしても一日で治ってしまうのだ。

ウォーカーは必死で拳と岩塊を避け続ける。が、次の瞬間、岩塊に脚をすくわれバランスを崩し、防御体制が解けたところをビビジガンの攻撃が一閃。

ほんの一瞬だった。

最初の方は、ウォーカーが動き回り、ビビジガンがもてあそばれていた感じだったのだが、一瞬脚をすくわれただけでウォーカーは戦闘不能になってしまった。それが語るのは一つ。

———ビビジガンの拳が、とてつもなく重いということ。

ウォーカーは動かなくなっているが、かろうじて意識は保っている。ウォーカーに代わり、巡がゆっくりと身体を起こす。

巡が立ち上がったことに対し、目を見開く人物が2人。敵であるビビジガンと、味方である美優の2人だ。

ウォーカーは知っていたので目を見開きはしなかったが、それでも巡の回復力の速さに驚いていた。

「け、啓一君…!怪我は大丈夫なんですか…?」

美優が恐る恐る聞く。巡は一度ビビジガンに視線を送り、直ぐに美優の方へ向くと少し微笑み、「あぁ、大丈夫だ。」と言った。

巡に視線を送られたビビジガンは驚いてはいるが、直ぐに余裕の笑みをこぼし始めた。理由は、今の巡の身体では自分に勝てるわけがないと思ったからだ。

意識がもうろうとする中、ウォーカーは巡にへとテレパシーを送る。

『良かった……もう、立て…るんだね?』

少し言葉が途切れ途切れだが、しっかりと伝える。巡はうなずき、歩き出す。ビビジガンの方へ向かって。

瞬間、ビビジガンの背後からものすごい勢いで土の塊が飛来してきた。

その時ウォーカーのテレパシーが、こう伝えてきた。

『集中して、敵の攻撃を……見るんだよ…!』

今にも消え入りそうな大きさのウォーカーの声。しかし巡はしっかりとキャッチし、自分の頭の中で整理する。ウォーカーのことを信じ、逃げようと思ったが立ち止まり、敵の土の塊を見る。

しかし、土塊が眼前に来てしまったため、巡はつい目を閉じてしまった。

生理的な反応だが、普通戦闘中はやってはいけない行為に近いことを、巡はやってしまった。目を閉じてしまっては、敵の攻撃はおろか、敵の姿さえも確認できないのだから。

しかし…数秒待っても土塊が直撃することはなかった。

なぜなら—————————土塊が巡の眼前で、"止まって"いたのだから。

Re: Every day the Killers †7つの結晶編† ( No.44 )
日時: 2012/02/15 19:47
名前: 鈴音 (ID: LA3FDWTf)


                   ……

巡は状況が理解できず、ついビビジガンの方を見てしまう。ビビジガンは先刻と表情が変わって居ない。不思議に思い後ろを振り返る。ウォーカーと美優も表情が変わって居ない。

それに、3人とも止まってしまったかのように動かない。否—————止まってしまったかのようにではなく…本当に止まっているのだ。時間が。

巡はそれが信じられなく、自分の持っている腕時計を見る。時計は長針、短針とともに止まっている。これは普通なのだが、秒針までもが止まっているのだ。巡はこのことを信じるしかなかった。

しかし、何故急に彼が時間を止められるようになったのかは分からない。彼自身も全く理解していないのだ。

再びビビジガンの方へ向き直った瞬間————土塊が直撃した。

「へぶぅ!」

時が動き出したと同時に、巡の額に直撃する土塊。しかし其処まで威力はなく、巡はしりもちをつく程度だった。巡は急に土塊が動き出したので避けるすべもなく、変な声を出して終わった。

しりもちをつきながら額をさすり、呟く巡を、意識が回復したウォーカーが見つめていた。

対するビビジガンは少し首をかしげていた。どうやら土塊の威力がそこまでなかったことに対して疑問を持って居るらしい。

それを感じ取った巡は、

———時間を止めると攻撃力が少し減るのか…………。

と、関心していた。

巡は懐からナイフを取り出すと、美優のところへ行き、岩手錠を破壊する。手首、足首が自由になった彼女は笑顔を浮かべ、巡に感謝の言葉をかける。巡は美優に一言言うと、ビビジガンの目前にたった。

何かを言われた美優は横たわるウォーカーのところへ行き、傷を治す。どうやら美優は、巡にウォーカーの傷を治すように、と言われたようだ。

傷が治り、身体が楽になったウォーカーは、美優を一度見、礼を言うと、視線を巡の方へ向ける。


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