ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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Every day the Killers †7つの結晶編†
日時: 2012/12/02 15:40
名前: 鈴音 (ID: LA3FDWTf)

初めまして鈴音(すずね)と申します!!

小説カキコでは初めての投稿となります!


まだまだ中3の未熟者ですが、温かい目で見てください……

誤字、脱字などありましたら、気軽に指摘いただくとありがたいです。

※第一部の最後の方から、斬りのいい場所がないので長くなってしまっています…

※"結晶"は、"クリスタル"と読んでください。最初の方は"結晶【クリスタル】"と、表記されてますが、途中で省略する場合がありますので注意してください(汗

*お友達*
紅 琥珀様 陽様

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Re: Every day the Killers †7つの結晶編† ( No.30 )
日時: 2011/12/31 17:20
名前: 陽 ◆Gx1HAvNNAE (ID: ixlh4Enr)

こんにちはー^^
いつもはファジーで活動しているので、こちらを覗くのは初めてな駄作者です!

絵を塗っていただけるという心優しい神様がどのような小説を書いてらっしゃるのか気になってクリックさせていただきました(∀)

広い心だけでなく文才も画才もお持ちのようで羨ましいです(><。)
そのどれかひとつでも私にくだs((殴

巡さんかっこいい///
めぐりんと呼んでもいいd((殴&蹴

お友達希望です!!
……タメでもいいですか?

では更新頑張ってください♪

Re: Every day the Killers †7つの結晶編† ( No.31 )
日時: 2012/01/01 13:42
名前: 鈴音 (ID: LA3FDWTf)

陽様>
見に来ていただいてありがとうございます!目から涙が零れてます!

文才なんてないですよwwありがとうございます!

めぐりんって呼んで全然いいですよ!w

私は啓ちゃんって呼んでますから!←

お友達希望ありがとうございます!
全然タメ口で結構です!!

更新頑張ります!

Re: Every day the Killers †7つの結晶編† ( No.32 )
日時: 2012/01/04 15:24
名前: 鈴音 (ID: LA3FDWTf)

                   ……

ライオンが巡を標的にしてから数分———

両者とも、微動だにせず相手の出方を待っている。

『長期戦にする気か……………?』

「そう見たいだな。」

ライオンから視線をはずさないように、ウォーカーの問いに答える。

『長期戦って…勝てるの………!?』

今の巡には、立っているのもやっとのことだろう。このまま長期戦に持ち込んだら、間違いなく先に倒れるのは巡の方に違いない。

「勝てるに決まってるだろ。コイツの倒し方は既に分かったからな。」

ニッ、と笑う巡。

『倒し方が分かったって…!』

「伊達に攻撃を喰らい続けたわけじゃねーしな。」

身体を張ってまでして相手の倒し方を見つけるとは、流石といいたいところだがそんなことを何度もしていたら身体が持たないだろう。

『それで…倒し方って…?』

「簡単だ。………………蹴り倒す。」

『えぇ!?』

"蹴り倒す"という単純な攻撃方法に、ウォーカーはつい変な声(?)を出してしまう。

「今まで受けた攻撃の……2倍にして返してやるからな!」

まるでチンピラのような言い方をする巡。………ライオンという野獣を敵に回して部下たちに自分の強さを見せつけようとする馬鹿なヤクザのボスのようだ。

『……………………』

ベタな台詞を吐く巡を、苦笑いをしながら見つめるウォーカー。

しかし、巡は立っているのもやっとだったはずなのに、怪我をする前と同じ速度……いやそれ以上のスピードでライオンの横まで行き、鳩尾に蹴りをお見舞いする。

猛スピードで走り、勢いがついた蹴りは、これまでとは比べ物にならない威力を持っていたらしくライオンは樹木にあたり、木が倒れてくるほどである。

『……………………』

今度のウォーカーの沈黙は、苦笑ではなく驚きを隠せないものである。

怪我をしているのにもかかわらず、怪我をする前以上の威力がある蹴りをお見舞いするほどである。

『……………啓一。』

まだ驚いているのか、目を見開いたまま巡にテレパシーを飛ばす。

「何だ、ウォーカー。ほら、俺が言ったとおり蹴り倒せば勝てるんだって!」

——目の前の男…巡啓一は只ならぬ人種だ。

ウォーカーの本能が、そう告げる。

『!啓一後ろ!』

相手も負けず嫌いなのか、よろよろになりながらも巡を威嚇する。

「何だ、まだやるのか?」

黒い笑みをライオンに向かって放ったところ、ライオンはビクッと一瞬怯えた。その瞬間を、巡は見逃さずにライオンに向かって走っていき仔ライオンの方へ蹴り飛ばす。

仔ライオンにはあたらなかったが、親ライオンは仔ライオンをかすめ、その後ろの樹木にあたって気絶をしていた。

「まあ、こんなものかな。よし、先に進むぞ、ウォーカー。」

『え…………あ、うん。』

まさか本当にライオンを蹴り倒すとは思っていなかったウォーカー。少し返答が遅れる。



                    ……

『………………あそこには、悪い噂が沢山あるんだ。』

ダークサイド校が近くなって来た頃、ウォーカーは急に話す。

「どうしたんだよウォーカー。急に………」

『あそこ……ダークサイド校は、入学生は沢山いるんだけど…………卒業生が一人も居ないんだ。』

「はぁ?卒業生いないのかよ……。まあでも俺は気にしないから、そんなこと言っても無駄だぜ?」

しかし、ウォーカーの言ったことを気にしないという言葉で切り捨てる巡に、少し心配そうな眼差しを向けるウォーカー。

「……………何だよ、さっきから見て…落ち着かねーよ……。」

その視線に耐えかねたのか、巡はウォーカーの方を向いて言う。

『あ、ゴメン。』

ハッとしたのか謝り前を向くウォーカー。


————— 一体、ダークサイド校というのはどんなものなのか。

巡は只、そこに向かって進んで行くだけだった。


Re: Every day the Killers †7つの結晶編† ( No.33 )
日時: 2012/01/07 09:28
名前: 鈴音 (ID: LA3FDWTf)

                   ……

『校長室は最上階だからね。』

長い螺旋階段を上りながら、ウォーカーは言う。

数分前、ダークサイド校に着いた二人。中は暗く、どこか中世のお城のような感じがした。今居る階は1階。下には地下室があるそうだ。

しかし、4階あたりから階段が螺旋状になって行き、今の状況に至る。

「おい、ウォーカー。」

ふと、巡がウォーカーの名前を呼ぶ。

『何。』

ウォーカーは階段を上がりながら答える。

「…………………疲れた……」

今の階は、想定15階。普通であれば息切れをしてもおかしくない。現に巡は息切れを起こしている。

しかし——ウォーカーは息切れ一つもせず、只上を目指して上って行く。

『これぐらいで疲れちゃだめだよ。ほら、もう少しで最上階だから。』

まるでお母さん(?)のような言い方をするウォーカーに、巡はため息を着きながら上っていく。



                   ……

ダークサイド校に入って30分後………二人は無事最上階へ着いた。

「な、長かったぜ…………」

汗を流しながら安心する巡。ウォーカーは彼に校長室の場所を教える。

『この廊下の突き当たりに部屋があるから、そこが校長室。』

廊下の突き当りを指差しながら説明する。

ウォーカーの言うとおり扉があり、"校長室"と書かれていた。

「何だよ、お前は来ないのか?」

まるで巡一人に行かせるような物言いでウォーカーが言ったので、巡はウォーカーに聞く。

『え、行くの?…………僕校長先生あんまり好きじゃないんだけど……』

どうやら式也は生徒に嫌われて居るようだ。可哀想に。



                  ……

薄暗い廊下で、巡とウォーカーは校長室への扉を開く。

中は廊下同様薄暗く、机と応接用のソファが2つ、そして校長机がある。

校長机に座っているのは、巡をこの世界に飛ばした張本人——悪谷式也だ。

「おや、もうここまで来るんだ。そこ、座って。」

式也はお調子者のように笑顔で二人を迎える。

「式也。俺の質問に、嘘偽りなしで答えろ。」

内面ではとても怒っているのだろうか。表面の無表情は崩さず、口から低い声で質問をする巡。

「どうぞどうぞ、何でも聞いてよ。」

校長机の上にあった大量の書類をまとめ、下におきながら巡に相槌を打つ。

「………………俺を、…美優達を何故この世界に連れてきた!?」

書類を片付ける式也を睨みつけるように目に力を入れ、強めに言葉を発する。

式也は、「あぁ、そのことか……」と言い、書類の片づけを一旦やめ巡の方を向く。

「理由はね……簡単なんだけど…あぁ、いいにくいなぁ………」

中々答えない式也。

「あぁ、何て言おうかなぁ………」

「…………」

それを見る巡とウォーカー。

「でも言ったら怒られるよなぁ……絶対なぁ………」

「…………」

『………』

「はぁ……」

「いい加減にしろぉ!!さっさと言えよ!」

ついには巡の忍耐力が尽きたのか、キレてしまった巡。ウォーカーは少し肩を上げる。

「だって、怒るでしょ?」

まだ言っている式也。大の大人が、一体高校生に何を言っているのやら。

「怒らねぇから!むしろ言わないほうがムカっとするから!」

ついには漫才のようになってきてしまった。役割を決めるとしたら、式也がボケで巡がツッコミであろう。ウォーカーはきっと観客席に居るに違いない。

「じゃあ分かった、言う!実はね、君達、間違えてこの世界に飛ばしちゃったの。」

式也の言葉は、巡が予想していたものを大きく下回り……

とてつもなく意外な言葉として巡の心に突き刺さった。

「はああぁ!?」

巡の叫び声が響き渡るダークサイド校………

巡は、元居た世界へ戻れるのであろうか————



Re: Every day the Killers †7つの結晶編† ( No.34 )
日時: 2012/01/07 22:05
名前: 鈴音 (ID: LA3FDWTf)

                   ……

「間違えて飛ばしただと!?」

激昂してしまう巡。当然と言えば当然なのが…………

「ほら怒った!だから言いたくなかったんだよ!」

式也はこう言う。……まるで親父と息子だ。息子が0点のテストを隠しており、父は「怒らない」といい、息子は正直にそのテストを父に見せる。——が父は0点のテストを見た瞬間激昂してしまう。息子のいいわけは、「だってお父さん怒らないって言ったじゃん!」…と言うようなものだろう。そのような現象に酷似している。

「………分かったから。間違えて飛ばしたことを詳しく、かつ正確に言え。」

どうやら巡は怒ることをやめるようだ。

しかし……より式也を睨みつける目に力がこもったように見える。どうやら先刻より怒っているが必死に怒りを抑えて居るようだ。

式也はゴホンッと咳払いをして、先刻のお調子者の雰囲気を出さず、校長らしい雰囲気を出す。

「間違えて飛ばしてしまったのは……僕がこの世界に来ることが癖になってしまったからなんだ。」

「癖だと?」

巡は式也の発言に突っ込む。

「まあ、全部聞いてよ。」

巡の発言を、巡の前で掌を向け静止させる式也。再び口を開く。

「本当は君たちを連れてくる気は無かったんだけど…なんか問題が起きちゃったのかな?連れてきちゃったんだ。だから、元の世界に返してあげたいんだけど……あいにく、あんな大人数を連れてきちゃって魔力が足りなくなっちゃってね……。」

参ったなぁと呟く式也を横目で見ながら、巡は言う。

「じゃあ、お前の魔力が回復したら、帰れるんだな!?」

「え?うん、そうだけど……難しいよ?」

君たちにできるかなぁという挑発的な目線を送ってくるので、巡はその内容を聞いてみた。

「まず……僕の後ろの壁、あるでしょ?」

式也は自分の背後の壁を指す。その白い壁には、7つのくぼみが入っている。一体何をはめ込むのか。それとも只の模様なのか、それはまだ分からない。

「あそこのくぼみにはね、7つの結晶【クリスタル】が入るんだ。」

「結晶【クリスタル】……?」

『……リムーヴァルクに7つ存在するという…結晶【クリスタル】……』

今まで話していなかったウォーカーが、急に反応するようになった。

「なんだウォーカー、知ってるのか?」

巡はウォーカーの方を向き言う。

「おや、ウォーカー君…もう彼と仲良くなったのかい?良かったね。」

式也はウォーカーの方を見てニコニコしている。しかしウォーカーは怪訝そうな顔をする。

「で………その結晶【クリスタル】を、集めて来いと?」

「うん、物分りが早くて助かるよ。」

「………まあ、これで帰れるんなら……なぁ?……じゃあ、行くか?」

巡はウォーカーに言う。ウォーカーは静かに、うなずく。

しかしその時、校長室の扉が開く。

「私も行きます!」

甲高い声が、校長室の中に響き渡る。



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