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- Every day the Killers †7つの結晶編†
- 日時: 2012/12/02 15:40
- 名前: 鈴音 (ID: LA3FDWTf)
初めまして鈴音(すずね)と申します!!
小説カキコでは初めての投稿となります!
まだまだ中3の未熟者ですが、温かい目で見てください……
誤字、脱字などありましたら、気軽に指摘いただくとありがたいです。
※第一部の最後の方から、斬りのいい場所がないので長くなってしまっています…
※"結晶"は、"クリスタル"と読んでください。最初の方は"結晶【クリスタル】"と、表記されてますが、途中で省略する場合がありますので注意してください(汗
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- Re: Every day the Killers †7つの結晶編† ( No.55 )
- 日時: 2012/03/24 20:56
- 名前: 鈴音 (ID: LA3FDWTf)
……
「あのー…。」
ルナヴィンは巡に言う。
「ん?」
今度は怖がられないようにと、細心の注意を払う巡。その甲斐あってかルナヴィンは安心したようで、態度から恐怖が消え普通に接してくるようになった。
『そう言えば…何を困ってるの?』
ウォーカーが、さて本題に入るよとでも言ってくるような感じで輪に入ってきた。
それを聞いてルナヴィンはあぁ、と言い内容を話し始める。
「友達がさ、ウィルディンにいるんだけどさ、はっきり言って場所が分からなくて困ってるんだ。」
あはは、と頭をかくルナヴィンを見て、ウォーカーはため息をこぼす。
巡は新しい地名が出てきたので首をかしげている。美優も同様。
『それで、僕に案内しろ…と?』
「うん、そうなんだ。」
案外楽に解決出来そうなものだったので、休む必要は無いと思ったウォーカーは、すぐに出発の支度をし始めた。巡達もそれに合わせて準備を始めた。
ルナヴィンは一人皆の支度が終わるのを待っていた。
……
『よし、出発するよ。』
数分後、皆の準備が出来たのでウォーカーがルナヴィンに言う。ルナヴィンは一度うなずき先に歩き出していたウォーカーの後を追いかけるように小走りで走った。
「お、待てよ。」
巡もついてくるようでルナヴィンの後を走ってついてきた。ウォーカーは振り向き立ち止まると、
『何、ついてくるの?』
「え、駄目なのか?」
ついてくるのが当然だろう、という顔をしてくる巡。天然なのか、本当にそう思っているらしく、それに気付いたウォーカーは盛大なため息をし、
『いや、別に…………。』
と、否定でも、肯定でもない曖昧な返事を返す。巡の後ろからは美優が一生懸命ウォーカー達に追いつこうと走ってきている。
———またこのメンバーかぁ………。
と、ちょっと嫌(?)そうな思いをする。
『まあでも………。』
と言い巡の方を見る。巡は何故自分が見られたのか分からず頭の上に"?"マークが浮かんでいる様子が伺えた。
———この人たちは楽しいからいっかぁ。
前向きに考える事にしたウォーカー。何事も考え方が大事だよね、うん。と、一人で納得し歩きだす。
案の定皆自分についてきてくれた。
- Re: Every day the Killers †7つの結晶編† ( No.56 )
- 日時: 2012/03/24 20:58
- 名前: 鈴音 (ID: LA3FDWTf)
……
———1時間後。
『はい、此処がウィルディン。』
とウォーカーが言い眼前にある町を指し示す。看板には、"ようこそウィルディンへ!!"という文字が書かれている。どうやら此処は本当にウィルディンの様だ。
「長かった……。」
ルナヴィンはその場に倒れこむような勢いでへたり、と座りこむ。相当疲れているようだ。それもその筈、1時間ぶっ通しで歩いてきたのだ。疲れるのも無理は無い。
現に巡も少し疲労がたまっているし、美優はそれ以上だ。
しかしウォーカーは見たところつかれている様子は伺えない。どうやらまだ体力が余っているらしい。
———またウォーカー疲れてねーなぁ…。まさか体力"だけ"あるのか?
本人に言ったら必ずぶっ飛ばされそうなことを心の中で思う巡。ウィルディンの町並みは、全体的に赤。赤色の漆を至るところに塗ってあるのだ。故に、建物の表面などは光って見える。
「なんか…中国っぽいな。」
ふと、思った事を言う。確かによく見れば巡達の世界の中国に酷似している。漢字も所々だが使われているし、赤いし、なんといっても建物が古い。
「そうだね、なんか元の世界に戻ったみたい。」
「戻ったみたいって…。お前中国行ったことねーだろ。」
巡が苦笑しながら言う。美優はあ、そっか。といい彼女も苦笑した。残された魔物2人は人間2人の苦笑交じりの会話を静かに聞いていた。
『へぇ、君たちの世界にもこんなところあるんだ。』
会話に入ってきたのはウォーカー。巡は一度うなずき、
「あぁ、だけど此処より人沢山いるけどな。」
と言った。ウォーカーはえ、と驚きの顔を見せてから一拍、
『此処より?此処5億人は超えてるって聞いたけど。』
「5億?全然、俺らのところは13億だぜ。」
13、という数字を出した瞬間驚きの顔をしていたウォーカーの顔が更に驚きの感情に染まっていった。さりげなくルナヴィンも驚いていた様子だった。
- Re: Every day the Killers †7つの結晶編† ( No.57 )
- 日時: 2012/04/08 14:07
- 名前: 鈴音 (ID: LA3FDWTf)
……
「そういやぁ…、友達の名前ってなんていうんだ?」
巡は問う。ルナヴィンは一呼吸おいてから、
「ロンリーっていうんだ。僕の友達。優しい人だよ。」
にこっ、と笑うと、ウォーカーが入ってき、
『つけくわえると、ルナヴィンより強くて、………臆病。』
「お前ら似たもの同士の集まりかよっ!」
『僕は臆病じゃないけど!?』
ウォーカーが言う。巡は一瞬えぇ!?といったような顔をしたため、ウォーカーからの鉄斎を喰らったというのは言うまでもないだろう。
「で、そのロンリー…さん?は何処に住んでいるの?」
数分後、美優が聞く。ルナヴィンは首を左右に振る。彼はロンリーがウィルディンに住んでいる、ということしか分からなく、ロンリーがウィルディンの何処に住んでいるかは分からないらしい。
「ったく、駄目じゃねーかよ。」
ウォーカーからの鉄斎を受け、一応無事だった巡はルナヴィンに駄目だしをする。出されたルナヴィンは俯き困っている表情を見せた。
『ふぅ、いいルナヴィン、これから僕はロンリーを探す手伝いをするけど、そんなに君のことをかまってあげているのは君が長老の孫だからだよ?』
「………孫ぉぉぉ!?」
まさか孫だったのか、と巡が驚き、ルナヴィンは俯き小さくうん、と応答した。と、その時美優が問う。
「っていうか…ウォーカー君ロンリーさんと会った事あるなら住んでる場所分かるんじゃ無いの?」
確かに、会った事があり、ロンリーがルナヴィンより強いということを知っているということは、短い付き合いではないということ。故にロンリーの家をウォーカーが知っている、と美優は思った。
『うーん…。家までは行ったことないんだよね。まあ地域は分かるけど……。』
「よしじゃあ速攻でそこ行こうぜ!」
巡は地域の場所も名前も聞かずに突っ走る。彼は馬鹿なのか天才なのか分からなくなるときがたまに傷だ。
『行ってもいいけど、啓一、場所分かるの?』
ウォーカーの一言でピタリと足を止める。鶴の一声とよんでもいいのかよく分からないが、そういうことにしておく。
「知らん!教えろ!」
『…命令形?』
不服そうに言うウォーカー。巡はこちらに走ってくる。走りながら、腰を低くし、両手を前に出し…、止まる。
「教えてくださいウォーカー様ぁぁぁ!!」
そう、この格好はスライディング土下座。冗談で言ったつもりが様付けになり、路上でスライディング土下座をされ、ウォーカーは赤っ恥をかくことになる。何故なら、周りの人たちがいっせいにウォーカーを見始めたのだ。
『けっ、啓一、何してるの!?教えるから、教えるから!』
テレパシーは巡達にしか送っていないため、周りから見れば手をあたふたしているだけで何も話さないパントマイムのような人になっていた。
- Re: Every day the Killers †7つの結晶編† ( No.58 )
- 日時: 2012/04/08 14:09
- 名前: 鈴音 (ID: LA3FDWTf)
……
「此処は……。暗いなぁ。」
今、巡達は路地に来ている。
「あ、あのっ、お、お化けとか出たりしない……よ、ね?」
『ゴメン、補償出来ない。』
「えぇぇぇぇっ……!!」
路地、では皆が一列になって歩いている。一番後ろに美優がおり、美優は目の前の巡の袖をがっちりとつかんでいる。
「でー、よし、聞き込み調査でもするか。」
「刑事さんだね啓一君!アンパンと牛乳も持ってよ!」
美優の刑事のイメージははっきり言って古い。
「えー…いらないだろ、っていうか無いだろ!!」
「あるよ。」
「あるのかよっ!!」
意外にも美優のポケットからアンパンと牛乳が出てきた。巡は少し引いている。ウォーカーとルナヴィンは興味を示している。
「な、何?その…茶色い物体は…しかもその白い飲料は…?」
どうやらリムーヴァルクではアンパンと牛乳は有名ではないらしい。案内人のウォーカーも珍しそうに眺めている。
「まあこの食品どもは好き嫌いが激しいからな。お前たちの口にあうか分からないが………。」
巡は苦笑、手の中のアンパンを見……。
「ってか人探さねえとじゃねーかよ!」
『何だ啓一、忘れていたのか?』
「忘れるだろこんなくだりしてたら!」
- Re: Every day the Killers †7つの結晶編† ( No.59 )
- 日時: 2012/04/14 14:46
- 名前: 鈴音 (ID: LA3FDWTf)
……
「はあ……。」
「啓一君、ため息つくと幸せ逃げるよ?」
『死合わせになるよ?』
「死と隣合わせとかいやだなぁ…。」
———ため息の原因はお前らだろ!!!
巡はそう叫びたくなるが我慢。そう、何事も我慢が大事だ。今は、ロンリーを探すため手あたり次第に地域の人に声を掛けている。しかし、有力な情報はまだ手に入っていない。
「うーんまさか死んだとか?」
「なんて物騒な!!」
ルナヴィンは顔を青くして言う。仕方ないだろ、と巡は前置きをし、
「だって俺殺し屋なんだからさ。」
「!」
ルナヴィンは驚いた顔をする。巡の事を殺し屋と思っていなかったのだろうか、再びルナヴィンは巡から距離をとる。
「…………。」
余計な事を言ってしまったか。まさか再び距離をとられると思っていなかった巡は、冷や汗を流し、ルナヴィンを見つめる。
———こう言う場合どうしたらいいんだ!?
「ウォーカー、どうしたらい……………?」
い、と言おうとしルナヴィンの前を見ると、ウォーカーの姿がない。何処へ行ったのか。ルナヴィンに聞いてみると、
「あぁ…ウォーカーは多分一人で聞きこみに行ったんだと…思うけど…。」
おどおどしく答える。一人で聞きこみとは、自分たちのことを足手まといだとでも言うのか。なんだか巡は無性に腹が立ってきた。
「何だよウォーカーの奴。俺達が協力してやるってのによ。どう思う美優?」
突然話題を振られたので、え?と首を傾げるが、内容が聞こえていたのでうん、と前置きをし、
「もしかしたら、ウォーカー君私達に協力して欲しくなかったのかも。」
「……何だってそんなことを。もしかして俺らのことウザがってるとか?」
「いや…ウォーカーはそんな事思う人じゃないと思うけど………。」
ルナヴィンが会話に入る。
すると、
『あぁ、いたいた。ちょっと情報持ってきたんだ。』
ウォーカーが小走りでこちらへ来た。
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