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Every day the Killers †7つの結晶編†
日時: 2012/12/02 15:40
名前: 鈴音 (ID: LA3FDWTf)

初めまして鈴音(すずね)と申します!!

小説カキコでは初めての投稿となります!


まだまだ中3の未熟者ですが、温かい目で見てください……

誤字、脱字などありましたら、気軽に指摘いただくとありがたいです。

※第一部の最後の方から、斬りのいい場所がないので長くなってしまっています…

※"結晶"は、"クリスタル"と読んでください。最初の方は"結晶【クリスタル】"と、表記されてますが、途中で省略する場合がありますので注意してください(汗

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Re: Every day the Killers ( No.20 )
日時: 2011/12/31 13:55
名前: 鈴音 (ID: LA3FDWTf)

                    ……

「美優!」

勢いよく体育館の扉を開ける。しかし中には美優の姿は無く———

和弥の姿のみ、体育館に存在した。

「残念でした♪美優ちゃんはいないよ〜」

子供をからかうように、ふざける和弥。

どうやら巡を挑発(?)しているようだ。

「………美優に何かしてないだろうな?」

とても低い声で訊ねる。誰でもわかるぐらい、怒っている。

「何もしてないよ。…にしてもこの学校は凄いね」

「?」

一般の人から見たら、神專高等学校は偏差値が高く天才高校かもしれない。

——しかし転校できた和弥が言うのは少し違和感を感じる。

「だってさ…特殊な人間がこんなに、いるんだよ!」

両手を大きく広げ、"特殊"という言葉を出す。

「特殊…?一体何を言っている。」

先刻から、和弥しか話していなかったが、ようやく巡が口を開いた。

「だから…特別な力を持った人間がいるんだよ!———例えば、君。」

和弥は指を巡に指し、和弥は黒い笑みを浮かべている。

対照的に、巡は驚いているようだが。

「…俺が…特殊な人間?」

和弥の言ったことを、深く考える。

「いや………俺はそんなんじゃない!」

が、巡が出した答えは、"否定"だった。

「キミが否定したって無駄だよ。ほら、彼らも来たみたいだ。」

和弥がそう言うと、ステージの方から生徒が出てきた。何人も、何人も。

軽く十人は超えている。彼らはステージから飛び降り、和弥の後ろに規則正しく並んだ。

「…お前ら…俺のクラスの…!」

そう、並んでいるのは巡と同じクラスメイトであり…巡を虐めていた男子達だった。

しかし彼らの目に光は無い。どうやら操られているようだ。

巡が生徒たちの顔を確認していると、目が止まった。

巡の目線の先には———美優がいた。

巡は慎也がいるか確認したが、慎也は居なかった。

「おい!美優!!」

巡は美優に叫ぶ。しかし美優に反応はない。やはり彼女も操られている。

美優が操られていることに気付き、巡は和弥の方へ向く。

「おい和弥!!お前、美優に何をした!」

叫びに近い問いを、和弥は涼しい顔で答えを返す。

「何もしてない…って言ったよね?」

「嘘だ!じゃあ何で美優や他の奴らの目には———光が無いんだ!」

巡がそう言った。和弥は何も答えない。

長い沈黙が彼らを包む。———数十秒後、和弥が口を開いた。

「…………はぁ。バレちゃったか♪」

明るく、何時ものお気楽な調子で話す和弥には———普段と違い物凄い殺気を感じた。

「………金銭和弥…お前の目的は何だ———」



Re: Every day the Killers ( No.21 )
日時: 2011/12/31 13:57
名前: 鈴音 (ID: MDpJUEHb)

                   ……

「僕の目的?キミには関係ないね。」

子供を嘲笑うかのように上からものを言う和弥。

巡には、怒りを抑えることしか出来なかった。

「……そうだ!僕の"本当"の姿、見せてあげよか?」

"本当"という言葉に巡は反応する。

———どういうことだ?あの姿は、"本当"の姿ではない———?じゃあ
一体アイツの正体は何なんだ……?

巡の頭の中は、和弥の一言で混乱してしまった。

「僕がこの指を鳴らすとね、姿が変わるんだよ♪」

楽しそうに顔の横まで右手を持ってくる和弥。巡に本当の姿を見せたく
てうずうずしているようだ。

巡は、和弥の"本当"の姿が一体何なのか、とても苦戦しているようだ。

「いくよ—————————」

パチンッ、という指の音が響き渡り、瞬間和弥の周りに黒い霧が発生した。

彼の服が変わり、背丈も巡より大きくなっていた。

見た目は———20歳前後の男性。

「どう?これが僕の"本当"の姿。」

何処かで聞いたことのある声。巡に依頼してきた男性———金銭の館から出てきた黒髪の少年の声だ。

「!…………」

巡には、驚くこと以外出来なかった。当然だろう。

目の前で、自分と同じ歳の少年が指を鳴らしただけで背丈、年齢、声、服装が変わってしまうのだから。

「ちなみに金銭和弥って言うのは偽名ね。」

そして金銭和弥という名前が"偽名"———巡はふと思った。

「金銭ではない…………?なら何故お前は金銭の館に居た!?何故偽名を———お前は一体何者だ!」

一気に沢山の質問を聞く。相当パニックになっているようだ。

「まあまあ落ち着きなよ。」

巡を宥める和弥(?)。どうやら彼は巡の質問に一つ一つ答えるつもりらしい。

「まず…僕が館に居た理由だね。それは簡単だよ、僕が金銭和弥に"成りすまし"ていたんだから。」

「成り……すまし?…ってことは金銭和弥という人間は居た…のか?」

「そうだね。まあ正しくは存在した、かな。彼、僕が殺しちゃったし。」

「殺した…っ!?………じゃあ死体は何処に…」

「何処だったかな…あぁ、金銭宅の地下室にでも置いてあるよ。」

——既にその死体は、白骨化しているであろう。しかし、巡の中に新たに疑問が浮かび上がる。

「…何故金銭…あるいはメイドたちはその異臭に気付かない…?」

普通、死体が腐敗してきたら異臭がする。地下室といってもそこまで深くないだろう、必ず異臭が1階まで届くはずだ。しかし金銭達は全く気付いていない。

「さあね、皆鼻が悪いんじゃないの?じゃあ次の質問ね。あぁ、これは先に自己紹介しとかないとね。」

———アイツの…本当の名前は一体…何故金銭の館に…アイツは何者なんだ…

やはりまだ考えているのか、巡はフルで頭を動かしている。

「じゃあ改めて…僕は金銭和弥。———もとい"悪谷 式也"、よろしくね♪」

「悪谷…式也…」

「で、僕が何者かって話だよね。」

「…………あぁ。」

「My identity is the devil.」

和弥…もとい式也が謎の言葉を放つ。

瞬間、目の前が真っ白になった。

真っ白といっても、何も思い出せないときになる事ではなく———本当に目の前が白いのだ。

巡はあまりの眩しさに思わず目を瞑ってしまう。

「—————」

式也が何か言っているが、何故だか音が聞こえない。

きっとその光は人間の五感を奪ってしまうのだろう。

巡は今でも目を開けられない。

数秒後———巡の皮膚に"風"があたった。

———おかしい、不自然だ。何故俺は体育館に居たのに、俺の身体に
は"風"があたっている…?

まさか…何処かに————飛ばされた?いや…そんな筈は…

恐る恐る、目を開ける巡。どうやらもう白い光は無いようだ。

ふと、空を見上げると————月が、血のように紅く染まっていた。

Re: Every day the Killers ( No.22 )
日時: 2011/12/29 17:42
名前: 三月兎 (ID: MDpJUEHb)


式也…貴様何者だ!
いや、これから出るんだろうですけどね…

先走りました
すいません…

なんか…死体を何処へやった!!
って刑事っぽいですねー

巡以外にも特別な力を持った人…
これからが楽しみですね!

更新頑張ってください!

Re: Every day the Killers ( No.23 )
日時: 2011/12/29 19:11
名前: 鈴音 (ID: LA3FDWTf)

三月兎様>
何度もコメントありがとうございます!

式也の正体は一体何なのか…まあ、とりあえず敵ですねw

いや、この間本で「死体を何処に隠した!」みたいなセリフすごい印象的だったので引用しましたw


更新頑張ります!

Re: Every day the Killers ( No.24 )
日時: 2011/12/29 19:22
名前: 三月兎 (ID: MDpJUEHb)


一応…
コメしたばっかなのに来てしまいました!!

巡がどこに連れてかれた(運ばれた?)のかも気になります!


引用w

なるほど、印象的な台詞ですか

私は日常生活での台詞(どっちかっていうと台詞じゃないような…)から取ることが多いです!

私も今度本から引用してみましょうか…


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