二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ナチュラル魔法学校 〜キヲクを辿って〜 ★☆完結☆★
日時: 2011/07/31 10:29
名前: ショート ◆P5dIQa6tkI (ID: V2/o1KYD)

初めまして方は、初めまして。
もう知っている方は、こんにちは。

駄作を書き続けている、ショートです。

こんな駄作をクリックしていただき、
心より感謝を申し上げます。

タイトルに入らなかったのですが、これは『とんがりボウシと魔法の365にち』の
お話です。

そして、今回のお話は…

シリアス+恋愛+友情

な、感じです。
次に、ルールです。

*悪口・荒らし・喧嘩をする方
*私の書く小説がお嫌いな方
*私自身がお嫌いな方
*基本的なこと、此処の掲示板自体のルールが守れない方
*このゲームのことがお嫌いな方

このどれか一つに当てはまる方は、
すみませんが[戻る]のクリックをお願いします。

そして、ルールが守れる方々は、どうぞ先にお進みください。


>>1 キャラ紹介

>>2 プロローグ


>>10 蔓と霞(キャラ絵)
>>15 薺と柘榴(キャラ絵)

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Re: ナチュラル魔法学校 〜キヲクを辿って〜 ( No.49 )
日時: 2010/11/03 19:18
名前: ショート ◆XjkrQ1YXPY (ID: c52Pxlps)

27話[ *—疑問と不安—* ]


「…結局、あれから一睡もできなかったよ…」


とはいえ、もう今日は予定が入ってるため、
そんなことは言っていられない。

私の…お母さんって、どんな人…だったんだろう…。

きっと、柘榴くんは分かると思う。
でも、何故だか聞きづらいよ…


「ダメダメ、暗くなっちゃ!!

 今日は皆と遊びに行くんだから!!!!」


私は、さっきよりもペースを上げて、
出かける準備をする。


「そういえば…ピクニックって、お弁当どうするんだろう?」


そんな疑問が浮かぶ。
そうだ、きっともう蔓なら起きてるはず!

私は、廊下をドタドタ、という音をたて、走っていく(こんなことしたらダメですよ〜)


「あ、蔓!!」

「あら、霞、おはよ!

 どうしたの、そんな走って…」

「あ、あのさ、ピクニック行くって…お昼はどうするの?」

「勿論、各自持参よ!」

「あ、ありがとう! じゃあ、後でね!」


というわけで、私は早足で自室に帰り、
昼食の準備をした。

でも、薺くんと柘榴くんは、平気なのかなぁ…
遅起きでお昼ご飯作れなかったら、大変だよね…。


「これで、いいかな!」


私は、ほんの20分程度で作ったサンドイッチをバスケットに入れて、
荷物と一緒に纏めた。

今は…、8時ぴったり…
そろそろ、蔓が起こしに行くんじゃないかなぁ…

そう思った瞬間、


「薺ぁ! 柘榴ぉ!

 早く起きなさい!! おいてくわよっ!」


蔓がそう叫んだ瞬間、2人は部屋から飛び出て、
『おいてくなー!』と、言っていた。

相変わらずだなぁ…

そんな、いつも通りの微笑ましい光景を見て、
私は笑う。
私は、皆が、大好き…。

こんな私に、温かく接してくれる皆が、大好きだよ——————…。


「霞ーっ、準備終わった?」


蔓が、私に問う。
私は自然と笑顔になり、答える。


「勿論、だって、楽しみだもん!」


そう言うと、蔓も笑った。
皆、皆…大好き…!


「もうあの馬鹿2人おいて行っちゃう?」

「あはっ、それもいいかもね!」

「蔓姉さんひでぇ!」

「何で霞ちゃん納得しちゃうのさー!」


私と蔓が話してると、2人がいきなり間に入ってくる。


「わー、乙女の会話盗み聞きするなんてさいてー!」

「今のは乙女のする会話なのか!!?」

「乙女ならもっと乙女らしい会話してよっ!!!」

「毎日寝坊する馬鹿に言われたくないわね」


ってゆーか、何で廊下と部屋の中の人同士で普通に会話してるんだろう…。

何か、面白い…かも。


「よーし、準備終了だぜっ!」

「僕も終わったー。 行こう!!!」

「まったく…トロいヤツが何仕切ってんのよ」

「蔓、思ったことを素直に言うのはいいことだけど、

 流石に酷すぎないかなぁ?」

「いいのよ、じゃあ思ったこと言わないなら起こさないわよ?」

「「何でそーなる!!!!」」

「え、思っただけで言わないんだから、

 遅いなって思っただけで終わりにしていいんでしょ?」

「薄情者!!!」

「鬼!!!」


当たり前な会話を、当たり前のようにできる…

そんな平和なことが、いつまでも…


いつまでも、続くと思って…いいん、だよね?



そんな疑問が、浮かぶ。



平和だと、思っていたいから?

当たり前だ、って言い張りたいから?

それとも—————…


誰かに、平和だって、当たり前だって…

言ってほしいから?

この平和は…、この当たり前は、いつまで続きますか—————?



私は、そんな不安と疑問を抱きながら、

ピクニックへ行くことになった——————…。


27話★終

Re: ナチュラル魔法学校 〜キヲクを辿って〜 ( No.50 )
日時: 2010/11/03 20:11
名前: あきけけ ◆oAtfAdT0ro (ID: Gd7LnyXy)

ピクニックをビクティニと読んだのは、自分だけでしょうか・・。(あたりまえだ)

Re: ナチュラル魔法学校 〜キヲクを辿って〜 ( No.51 )
日時: 2010/11/03 20:21
名前: ショート ◆XjkrQ1YXPY (ID: c52Pxlps)

>>50

ピクニック=ビクティニ(笑)
じゃあ、ピクニックにビクティニはつきものということd(何でじゃ

Re: ナチュラル魔法学校 〜キヲクを辿って〜 ( No.52 )
日時: 2010/11/03 22:28
名前: あきけけ ◆oAtfAdT0ro (ID: Gd7LnyXy)

え・・・∑(゜д゜)
なんか・・複雑な心境・・

Re: ナチュラル魔法学校 〜キヲクを辿って〜 ( No.53 )
日時: 2010/11/05 19:14
名前: ショート ◆XjkrQ1YXPY (ID: cr2RWSVy)

28話[ *—目が笑ってない—* ]


あれから十数分、私たちは目的地を目指し、
歩き続けていた。
3人は、たわいもない話で盛り上がっているようだった。

————…だけど、私は。
朝のことを考え込んで、俯いたままだった。

すごく、失礼だよね…私。

皆が楽しそうにしてるのに、私が、雰囲気をぶち壊してる。
失礼にも程があるよね。

でも、私は————————…、


「霞? どうしたの?」

「う、ううん…何でも、ないよ?」

「そう? ならいいけど」


蔓は、そう言って歩き出す。
私も後を追うように歩く。

…私、どこまで皆を心配させればすむの?

最初から、最後まで…
ずっとずっと…心配かけるつもり?

そんなの、最低だよね。
初めて会ったときも、此間も…
ずっと、心配かけてる…

ましてや、楽しい一時を過ごそう、という時にまで…

…私って、最低だ…っ!!!!


「霞ちゃん!」

「へ、あ、ぅえ???」

「何その返事ー。 何か変だよ!」

「そ、そうだね…ははは…!」


私は、必死に作り笑いをする。
心から笑えてない笑顔。

そんなの…笑顔だなんて、言えないよね…。


「…霞ちゃん、どうして隠すの?」

「えっ…?」


柘榴くんが、真剣な顔になる。
時間が止まったかと思うほどの静けさ。

蔓も、薺くんも、立ち止まる。


「か、くすって、一体何を…?」

「目が、笑ってなかったんだよ…、そんなの、誰だって分かるさ…。

 無理に言えだなんて言わないけど…

 僕は、昔から一緒に居たんだよ。

 霞ちゃんが隠し事してるくらい、分かるよ…」


やっぱり、バレ、ちゃったか…。
そう、だよね…
昔から、居るんだもん…っ、

分かる、よね…。


「いいな、柘榴くんはっ…」


私の口が、勝手に動く。


「え?」

「だって、昔から、変わらない…羨ましい…」

「む、かし…から…って…?」

「霞…記憶、ないんじゃ…っ?」


皆、同じ気持ちのようだ。
そりゃ、そうだよね…

記憶をなくした人間が、昔のことを話してるんだから。

可笑しいって、思うよね…


「このことは、後で、話すから…

 今は、暗い雰囲気にしたくないよ…。 私が言えることじゃ、ないけど…っ、

 でも、皆まで巻き込みたく、ないから…っ!」

「…うん、じゃあ、後で、ゆっくり話そう?

 だから、今は『今』を楽しもうよ!」


柘榴くんが、真っ直ぐで、太陽みたいな…
嘘一つない笑顔で言う。

心が、温かくなれる。

ありがとう——————…



こんな私を、認めてくれて—————————…。


28話☆終


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