二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ナチュラル魔法学校 〜キヲクを辿って〜 ★☆完結☆★
日時: 2011/07/31 10:29
名前: ショート ◆P5dIQa6tkI (ID: V2/o1KYD)

初めまして方は、初めまして。
もう知っている方は、こんにちは。

駄作を書き続けている、ショートです。

こんな駄作をクリックしていただき、
心より感謝を申し上げます。

タイトルに入らなかったのですが、これは『とんがりボウシと魔法の365にち』の
お話です。

そして、今回のお話は…

シリアス+恋愛+友情

な、感じです。
次に、ルールです。

*悪口・荒らし・喧嘩をする方
*私の書く小説がお嫌いな方
*私自身がお嫌いな方
*基本的なこと、此処の掲示板自体のルールが守れない方
*このゲームのことがお嫌いな方

このどれか一つに当てはまる方は、
すみませんが[戻る]のクリックをお願いします。

そして、ルールが守れる方々は、どうぞ先にお進みください。


>>1 キャラ紹介

>>2 プロローグ


>>10 蔓と霞(キャラ絵)
>>15 薺と柘榴(キャラ絵)

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Re: ナチュラル魔法学校 〜キヲクを辿って〜 ( No.34 )
日時: 2010/10/16 20:49
名前: ショート ◆XjkrQ1YXPY (ID: 0NyvUW87)
参照: http://久々に更新です...

20話[ *—ヒトリデジュウブン—* ]


3人の様子が気になって、眠れなくなってしまい、
結局、熱で自由を奪われかけている体を無理やり起こし、
様子を見に行くことにした————…


「かっ、霞!!? 何で起きてるのよっ、寝てなきゃ!!!!」

「で、でも…、何だかあの2人のおかげで目が覚めちゃって…」


私がそう言った瞬間、クルリ、と蔓さんが後ろを向き、
2人を睨み付けて…


「ちょっと、アンタたち!

 霞に余計な心配かけないでよねっ!!!!

 アンタたちには他のことやって貰うからっっ!!!!」

「そ、そんなこと言われても…」

「僕たち、家事スキル全く無いから…」


ボロボロな2人が言いたいことを言ってから、

蔓さんがふぅ、と溜息をつき、2人に指示を出す。


「もういいわ…、アンタたちは学校に行って来なさいっっ!!!!!」

「「「えええぇぇぇぇっっ!!!!??」」」


蔓さんのこの発言に吃驚した私は、
2人にまじって声を出す。

でも、学校休んだんじゃ…


「待ってよ、何で…しかもこんな時間にっっ!!!」


柘榴くんが、時計を指差す。

只今の時刻 9時45分

確かに、こんな時間に行くのも…、
もう授業始まってますしね…。


「問答無用、さっさと行きなさい!!!

 電話はあたしがしとくわ!」

「「わぁぁぁぁ!!!!」」


2人が蔓さんに蹴られ、学生寮から追い出された。

何だか、お母さんみたい…。


「(ニコッ)今、お粥作るわねっ♪

 あたし特製のお粥よっ!」


ニッコリと微笑み、さっさとキッチンに戻っていく蔓さん…。

本当に、お母さん…みたいだな…。
私のお母さんって、どんな人…だったのかなぁ…?


——————ズキンッッッ!!!!!


頭に、衝撃がはしる。
何で、また…

どうして…っっ!!!?


私は…どうすれ…ば—————…?

勝手に、意識が途切れる。
ここは、どこ?

—————…暗闇?


『やっと見つけた… 今のワタシ。』


後ろから、私そっくりの…

いや、私の声そのものが聞こえた。
どうして?

何で…っ、私、喋って…ない、よ…?

嫌な予感を抱きつつ、ゆっくりと、ぎこちなく後ろを振り返ってみる。

——————そこには。

鏡に映したかのような、でも、どことなく雰囲気の違う私がいた。


「どうして、貴女がいるの…?」

『さぁね。ワタシにも分からない』

「私に何をするつもり?」

『言わなくても分かってるんじゃないの?

 自分の…心の奥で…ね』


…っ、何よ、それ…っ!!!?


「言っとくけど、前の記憶なんか、いらないんだから!

 今が一番楽しいの! 余計なことを…しないでよっっっ!!!!!!!」


思いっきり叫ぶ。

それでも、アノコは笑うだけ—————…。


『ふふ…、最初はあんなに記憶を欲しがってたのに…』

「何を言ってるの!!? 私は貴女とは違う!!!

 一人なんかじゃ…ないの!」

『貴女の記憶が戻ることを望んでいる人たちは?』

「…え?」


唐突な質問に、応答することができなかった。

…私の記憶が、戻ることを願う人、たち—————…、


『貴女が一番知ってるよね? 身近にいる人…みーんなが望んでるの。

 それを、貴女は…裏切ることが、できるの?』

「——————ッ…!!!!!!」


ズルイよ、そんな質問。

でも、それでも、私は—————…っ!!!


「今までのことなんか、どーでも…いいよっ!!!

 私は、貴女なんか知らないの!! 私は一人! 一人で…十分なのよっっっ!!!!!」


ソウダヨ…ワタシハ、ヒトリデジュウブン。


フタリモ、イラナイノ…。


ダカラ、マエノワタシハイラナイ。







             イラナイヨ。




20話☆終

Re: ナチュラル魔法学校 〜キヲクを辿って〜 ( No.35 )
日時: 2010/10/17 15:11
名前: ショート ◆XjkrQ1YXPY (ID: 0NyvUW87)

21話[ *—違い?—* ]


「————ッ…!! 私…、一体何を…?」


あれは…夢だったんだよね?

だって、私は一人でいいんだもん。


「あ、霞…」

「か、蔓さん…?」

「お粥、できたよ。

 起きてて大丈夫?」

「う、うん…っ!

 ありがとう…」


蔓さんにお礼を言って、お粥を貰う。

蔓さんが先に冷ましてくれていたのか、
お粥は、丁度いい音頭だった。


「今日は、あたしが霞のやること…全部やってあげるからね!」

「ありがとう…! そ、そういえば…本当にあの2人、学校に行ったの…?」

「当たり前じゃない!

 あんなメーワク野郎が2人も居たら、たまったもんじゃないわ!!」


め、メーワク野郎…;


「でも、私のほうが蔓さんに迷惑を————…」

「そんなわけないじゃない!

 ってゆーか、風邪ひいてる人をおいて学校に行くなんて、鬼でしょ!」

「え、じゃああの2人のどっちかが風邪ひいたときも?」

「…………、」


私が質問したら、蔓さんは黙り込んでしまった…。


「微妙って、感じね…」

「び、微妙…?」

「だってほら、言うじゃないの。

 『馬鹿は風邪ひかない』って」

「は、はぁ…、」


ば、馬鹿って…どっちなんでしょうね…。


「まぁ、放置しとくときもあれば、ちゃんと看病してやるときもあるわよ♪」

「そーなんだ…」


それにしても、こんな時間に朝ごはん食べて…
お昼ごはん、食べれるかな…

まぁ、いいか…


「あ、そーだ…

 あいつら帰ってくる前にやっとかなきゃいけないことが…、」


蔓さんは、そう言うとそそくさと部屋を出て行った。

何やらかしたのかな…?


「まぁいいや…、私は早く風邪を治さなきゃ…」


そんなわけで、熱を下げるがために、
深い眠りについた。


21話★終

Re: ナチュラル魔法学校 〜キヲクを辿って〜 ( No.36 )
日時: 2010/10/18 21:54
名前: みき (ID: fbqYC.qT)
参照: http://www.youtube.com/watc

シ、ショートさん

おひさしぶりです!!

Re: ナチュラル魔法学校 〜キヲクを辿って〜 ( No.37 )
日時: 2010/10/19 19:10
名前: ショート ◆XjkrQ1YXPY (ID: uDwIp9sO)

>>36
お久しぶりですね!

みきさんも小説頑張ってください(^^)

Re: ナチュラル魔法学校 〜キヲクを辿って〜 ( No.38 )
日時: 2010/10/20 22:17
名前: ショート ◆XjkrQ1YXPY (ID: uDwIp9sO)

22話[ *—帰ってきた—* ]


あれから数時間———————…。

私は、自分のベッドで眠り、気付けばもう午後3時…。
熱、下がったかな?

ギシ…、という音をたて、ベッドからそおっとおりる。
体温計を探し、ベッドに再び戻る。

そういえば、もう2人は帰ってきたのかな?


「やっぱり、一人って詰まらない…」


病人が何を言うんだって感じだけど…、
でも、やっぱり一人は詰まらない。

皆と一緒に居たいな…。

そんなことを考えていると、ピピピッという、聞きなれた音が。
37度7分、微熱だ。


「静か…だなぁ…、」


私の部屋は勿論、学校へまだ皆帰ってきてないのか、辺りはシーン、としていた。
蔓さんは、自室で宿題でもやっているのかもしれない…。

誰か、帰ってこないかな…
暇だよ…。


「…、あ…」


ふと、目に止まったのは、写真。

幼い頃の私(?)と、幼い頃の石榴くんっぽい人。
そして、若いけれど、どちらかの、両親——————…。

記憶がないから、分かんない。

どっちの両親なのか。
そう考えると、すっごく寂しい気分になるよ…

また、一人ぼっちになるの?

そんなの、嫌だよ…
私、一人なんて嫌だよ——————…!


「何で、私には記憶がないのかな…」


考えても、どうにもならない。
でも、疑問に思ってしまう。

私、どうすればいいの…?

何で、どうして…そんな疑問文が、脳裏を過ぎる。


「私は…一人ぼっちじゃなきゃ、いけない存在なのかなぁ…?」


そう思えば、そう思うだけ悲しく、苦しくなるだけなのに————…

勝手に、考えてしまう。


「うぁ…っ、ぐずっ…もう、一人は、いやだ、よぉ…っ…!!」


人の声がない学生寮。
部屋に響き渡る私の声。

それだけ。

それだけしか、ない——————…。

私の周りは、こんなにも寂しいものだったの?
永遠に、この孤独から…逃れることができないの?

私の周りの人が、消えていく錯覚に陥った。

私は…一人…なの…?


「ぐすっ…、いやぁ…私を、捨てないでぇ…っ」


その時。

学生寮の玄関から、大きな音と衝撃が走った。
そして、その音とともに…


「蔓ねぇさぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!!!!」


鼓膜が破れるかと思うほどの叫び声。

声の主はそう、薺くんだった。
その声を聞いただけで、安心することができた…。


「もう、何なのよ、煩いわねっ!」

「あんときメッチャ怒られたんだよ、僕達!!!」

「しかも、校長に居残りさせらるしよぉ…

 蔓姉さんのせいだかんな!」

「そうだよ!!!」

「それはアンタたちの家事スキルがないからじゃないのよ。

 家事スキルさえあれば、ここに居られたのに」

「ムッキー!!!!

 あ、そうだ、霞はっ?」

「う〜ん、今は…見てないけど…寝てるか起きてるかどっちか」

「そりゃそーだろ」

「じゃあアンタが見に行けばいいじゃないのよ」

「へーい」


2人が部屋に来る…。

私は、とっさに布団を被る。
泣いてたのバレたら…嫌だもん…。


「霞ー、元気かぁー?」

「あのね、元気なら学校言ってるから。

 大声出すのやめて」


私は、返事をしなかった。

私、最低だよね…
私のこと、心配してる人が居るのに…

まともに返事もしないで…っ、


「おーい、霞?」

「…私は、平気です…」


それだけ言って、口を閉じた。


「平気なのか? ってか何処いんの?」

「…ごめ…さ…ぃ、今、出れない…」

「何で? って、布団にいるのか。

 ってゆーか、何で頭から被ってんだ?」


痛いとこつく人だなー…。

私は、心配かけたくないから…こうしてるのに。


「もう、熱も下がったので、明日には学校行けます。

 あの…、」

「何だよ?」

「その、えっと…っ、

 バカにしないでよ?」

「はい?」

「ってゆーか、霞ちゃん、よくその状態で普通に会話するね…。

 薺もだけど…」

「えと、あの…私から、離れないでね?

 一人で…寂しかった…の…/////////////////」


この言葉を言っただけで、体温が上昇した気分。

私の思ったことを言っただけ…だけど…。

でも、私がそんなふうに…思ってるなんて…思わない…もんね…////


「も「当たり前だよ! 一人でいるのが寂しいなんて、可愛いね☆」

「ざっ、石榴てめぇ!!!!!!!!」

「かっ…可愛くなんかないよぉ…/////」

「あはっ♪」

「『あはっ♪』じゃねぇ!

 何台詞横取りしてんだよー!」

「あわわ…蔓さん怒るよぉ…?」

「あ、霞ちゃん♪

 大丈夫だよ、気にしない♪」

「でっ、でも…」

「そんなの、僕があとで軽く受け流すから♪

 きっと薺もだろーけどさ♪」

「おいおい…、まぁオレもだけど♪」

「あんたたちっ、煩いわよー!!!!!!」

「や、っぱり…^^;」

「じゃ、逃げるから、後でね♪

 寂しがりで可愛い霞ちゃん♪」

「なっ…/////////////////」

「待ちなさーい!!!!」

「石榴喋りすぎなんだよー!」


そう言って、3人が出て行く。

どうか—————…



どうか、この関係がいつまでも、いつまでも続きますように———————…



22話☆終


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