二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

ナチュラル魔法学校 〜キヲクを辿って〜 ★☆完結☆★
日時: 2011/07/31 10:29
名前: ショート ◆P5dIQa6tkI (ID: V2/o1KYD)

初めまして方は、初めまして。
もう知っている方は、こんにちは。

駄作を書き続けている、ショートです。

こんな駄作をクリックしていただき、
心より感謝を申し上げます。

タイトルに入らなかったのですが、これは『とんがりボウシと魔法の365にち』の
お話です。

そして、今回のお話は…

シリアス+恋愛+友情

な、感じです。
次に、ルールです。

*悪口・荒らし・喧嘩をする方
*私の書く小説がお嫌いな方
*私自身がお嫌いな方
*基本的なこと、此処の掲示板自体のルールが守れない方
*このゲームのことがお嫌いな方

このどれか一つに当てはまる方は、
すみませんが[戻る]のクリックをお願いします。

そして、ルールが守れる方々は、どうぞ先にお進みください。


>>1 キャラ紹介

>>2 プロローグ


>>10 蔓と霞(キャラ絵)
>>15 薺と柘榴(キャラ絵)

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25



Re: ナチュラル魔法学校 〜キヲクを辿って〜 ( No.9 )
日時: 2010/08/17 09:16
名前: ショート ◆P5dIQa6tkI (ID: hvvY4hVb)

5話 [ *—2人で—* ]


「おはよう、霞!」

「か、蔓さん…! おはようございます…。」

「はよ、霞!」

「薺くん…、おはようございます。」


記憶のあった頃の私の朝はどうだったのかな?

…きっと、今みたいじゃなかったのかもしれない…、

いつも、ヒトリボッチだったから…。


「あたし、今日ホイップと行く約束してるから…、

 薺、案内くらいできるわよね^言^」

「で、でき、る、けど…」

「じゃああたしはもう行くから!」


蔓さんは、ホイップさんって子と行くのか…
仲がいいのかなぁ?

って、私は薺さんと行かなきゃいけな…
え、あれ…?
よく考えれば、2人で行くの!!?

しゃ、喋れないよ、私…


「じゃあ行くか…。」

「あ、あの…、私、一人でも行けると思い、ます。」

「え?」

「えと…、一応昨日場所は教えて貰ったし…」

「そーかもしれないけど…、蔓に学校の中の案内もしろって言われてさ…」


学校の中…、それは流石に…;
確かに、教室に行けなそうですよね、一人じゃ…

でも、やっぱり迷惑なんじゃ…?


「兎に角、時間ないから…っ、行こう!」

「は、はいっ!」


こんなんで大丈夫なのでしょうか…。


私の周りには、桜の花が沢山咲いていた…。

今は、4月…、出会いの季節…。
だから、私もあのお二人に会えたのでしょうか。

桜の花弁が舞い散る中、私たちは無言で歩く…。
とても、気まずいです…。


「そういえば、霞…って、親とかに連絡しなくていいのか?

 この魔法学校のこともそうだけど…、記憶のこととか…。」

「親…ですか。それが、親のことに関して、一番覚えてないんです。

 前の私が…伝えたくないことが、あったのかもしれません…。」

「そっか…、ごめんな。」

「いえ、大丈夫です。

 あれ…、服のポケットに何か入ってる…?」


何故今まで気付かなかったのだろうか?
いや、今はどうでもいい。

私は、服の中にあるかたいものを取り出した。

其処まで大きくはない…けど、
私の生まれた(と聞かされた)月の誕生石、
エメラルドのはめられたネックレスだった。


「………、これ、どこかで…!!」

「お、思い出したのか?」

「そう、じゃないんですけど…、

 よく分からないんです…、何か、引っかかったものが取れそうで取れないような…、」

「そっか…、」

「とりあえず、これはしまっておきます、ね…。」

「だ、大丈夫か?」

「大丈夫です…、

 あの、ありがとうございます…。」

「え? オレ何もしてないけど…、」

「いいえ、私に優しくしてくれたり、心配してくださたり…、

 私は、それだけで嬉しいんです。心が、温かくなったような気がするんです…。

 だから…、ありがとうございます(ニコッ)」

「(ドキッ...)いや、それくらい…普通だよ////」


? 何か顔が赤かったような…。
気のせいですかね?


5話★終

Re: ナチュラル魔法学校 〜キヲクを辿って〜 ( No.10 )
日時: 2010/08/17 11:21
名前: ショート ◆P5dIQa6tkI (ID: hvvY4hVb)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_test/view.html?374955

↑霞と蔓の絵です。
緑の髪⇒霞
青の髪⇒蔓

Re: ナチュラル魔法学校 〜キヲクを辿って〜 ( No.11 )
日時: 2010/08/17 21:18
名前: ショート ◆P5dIQa6tkI (ID: hvvY4hVb)

6話 [ *—再会—* ]


「そっ、そうだ…!」


話を逸らすかのように、薺くんが喋りだした。
何か、あるのでしょうか?


「あのな、この学校にはもう一人、オレ等以外に…人がいるんだ!」

「そうなんですか…、」


でも、私、人見知り激しいから…
仲良くする自信、ないです…。

それに、『記憶』がないのだから、
自己紹介すら儘ならないというのに…
仲良くできるわけ…ないですよね…。


「あ、柘榴! こいつ、今日からこの学校に通うことになった———…」

「霞ちゃん!!!??」

「え…っ!!?」


どうして、私の名前を…?

あ、でも…記憶がないのは、私だけでした…。
それじゃあ、前の私の知り合い…?

でも、本当に仲が良かったのでしょうか?


「あの、」

「やっぱり霞ちゃんだ! 久しぶりだね!!」


久しぶり————…
今の私には、意味のない言葉。

でも、私は、私は———————… …っ!


「あ、あのな、柘榴…ボソボソ」

「そ、そうだったんだ…ゴメンね、馴れ馴れしくて。」

「い、いえ…。 貴方は?」

「霞ちゃんの、記憶があった頃の…幼馴染なんだ。」


幼馴染…じゃあ、仲が良かったってことですよね?

でも、そしたら、何で私はヒトリボッチだったの?
矛盾してます、可笑しいです…、

記憶がないから、何もワカラナイ—————…


「あ、ゴメン、分からないんだよね…、僕、2年前に引っ越しちゃったからさ…、」

「そ、そうだったんですか…、でも、貴方とは初対面じゃないんですね?」

「そうだよ!」

「じゃあ、お久しぶりです、柘榴くん!」

「え…っ、記憶、ないんじゃ…」

「だって、初対面じゃないのに『初めまして』では可笑しいでしょう?

 それに、貴方が『久しぶり』って言ったじゃないですか。」

「でも、僕のこと、分からないんでしょ…?」

「たとえ、今分からなくても、いつか分かるはずです。

 いつかは…、」

「うん、久しぶり、霞ちゃん!」


私に、友達…いたんですね。
だから、何処か懐かしい雰囲気だったのかもしれません。

いつか、柘榴くんのことも…両親のことも、
分かるはずなんです…。

どんなに、怖くたって、事実は事実…
何があっても、受け入れます…。


「そうだ、霞ちゃん、前はね、僕と喋るとき、タメ口だったんだ。」

「タメ口…ですか?」

「だから、折角再会したんだから、タメ口で話そうよ!

 あと、呼び捨てでね♪」

「あ、は…じゃなくて、うん!」

「じゃあオレも呼び捨てとタメ口でいいぜ!」

「え、でも…、」

「だって、オレだけお前のこと呼び捨てでタメ口は変だろ!」

「…えっと、わかっ…た?」

「何でオレのときだけ疑問形なんだ!」

「あゎゎ…、すみませぇん!」

「あ、今敬語使ったじゃんか!」

「えっと、えっと…ご、ゴメンね!」

「よし、それでいいっ!」


偉そうにしてる薺と、喋るのに苦労する霞…
そして、それを笑いながら見ている柘榴…、

このままで、大丈夫なのか、ナチュラル魔法学校!


6話☆終

Re: ナチュラル魔法学校 〜キヲクを辿って〜 ( No.12 )
日時: 2010/08/20 17:16
名前: ショート ◆P5dIQa6tkI (ID: hvvY4hVb)

7話[ *—魔法使い—* ]

「あ、校長先生って、何処にいます…じゃなくて、いる?」

「普段、『塔』にいるんだけど…って言っても分からないよな。

 案内してやるよ!」

「僕も行くよ!!」

「あ、あり、がとう…っ!!!」


やっぱりタメ口は難しい…><
馴れ馴れしいと思わないのでしょうか…?

それに、私なんかと喋ってもいいことはないはず…

不思議な方たちです…


「着いたぞっ♪」

「霞ちゃん、頑張ってね!」

「う、ん…!!」


ガチャ… キィィ…


私は、緊張しながらも、塔のドアを開けた…。
開けた先の空間は、とても不思議な感じだった。

前には、2つの本があった、此方をジーッと見ていた。
って、え…、目がある…!!?

片方は、ぱっちりと目を開けた青い本…
もう片方は、詰まらなそうに目を半分閉じてる緑色の本…、
そして、ぐるっと一周ある、高い本棚にズラッと並べられた本…

不思議な場所だな…。


「キミが噂の記憶をなくしてしまった、霞ちゃんかな?」


う、噂!!?
そんな噂があったんですか!!!??


「は、はい…////」

「緊張しなくてもいいんですよ。

 では、行きましょう。」


魔法学校では、どんな勉強をするのでしょう…
今からワクワクしますっ!


 *—教室前—*

「では、私が呼んだら来てください。」

「はい。」


そ、そういえば…、自己紹介…
でも、私、何を言えば…?


「霞くん、入ってきなさい。」


私が不安に思っていたら、ふいに校長先生に呼ばれた。

もう、行くしか…!


タタ…ッ、


「…!!!」


私が教室に入ると、クラスの皆の視線が一気に私に集中した。
は、恥ずかしいです…


「皆さん、静かにしてください。

 この子が、今日から皆さんの新しいクラスメートになる、霞くんです。」

「よ、よろしくお願いします…。」

「霞ちゃんって、何処から来たんだ?」

「(ドキッ…)え、と…あの…、」

「マシュー、こいつは記憶がないんだ。

 だからそーゆー質問は駄目なんだよ!」

「そ、そうだったのか…ゴメン!」

「(ドキッ…////)い、いえ…/////」


な、何なんでしょう…?
今の『ドキッ…』というのは…?

でも、嬉しかった…

すごく、すごく嬉しかった…。
ありがとう、薺くん…。


7話★終

Re: ナチュラル魔法学校 〜キヲクを辿って〜 ( No.13 )
日時: 2010/08/21 13:07
名前: ショート ◆P5dIQa6tkI (ID: hvvY4hVb)

8話[ *—掃除—* ]

「じゃあ、とりあえず霞くんは蔓くんの隣に座りなさい。」

「霞ー、こっちこっちー!」

「は、はいっ…!」


よ、よかった…。
隣の席の人が、知っている人で…、
ほんの少し、安心です…。

それにしても…、何かこの教室…ゴミだらけで、散らかってます…^^;


「じゃあ一時間目は…、皆で掃除をしましょう。」

『えーっっっ!!!!』←霞は言ってないです


ですよね…、この教室、かなり汚いですもん…。
それに、彼方此方に誰かの私物が落ちています…。

掃除しないほうが可笑しいですよ…。

校長先生は、周りを見て…、


「えー、じゃないです。こんな教室で過ごそうとするほうが、えー、ですよ。」

「(同感です…)」

「でもさー、また汚くなるじゃんか!」

「そしたらまた掃除するのです。教室を綺麗に保ちましょう。」


このクラス…、いつもこんなに汚いのでしょうか…
それって、健康に良くないですよね…^^;

私は掃除するの好きなのでいいのですけど…
他の人はあまり好きじゃないみたいです…


「じゃあ分担して、頑張ってくださいね。

 終わったら声をかけてください。」


そう言い、校長先生は教室を去っていった…。


「オレサボるー。」

「じゃあ私もー。」


えぇ!!?
サボッちゃうんですか!!?
だから汚いんですよ!

ちゃんとに掃除くらいしましょうよ!


カタン…


「え、霞?」

「教室が汚いのは良くないですよ。

 皆さんがやらなくても、私はやります。」


それだけ言って、私はまた掃除を始めた。
箒で埃や塵等を捨て、雑巾で床や棚の上を拭いた…。


「(何か、罪悪感が…;)」


クラスの皆が罪悪感を持ち始めるのと同時に、
教室はどんどん、綺麗になっていった。


「…、僕手伝うよ。」

「ざ、柘榴?」

「霞ちゃんの言うとおりだよ。

 教室が汚いのは良くないし…、僕たちの教室でしょ?」

「柘榴くん…。」

「じゃああたしもやるわよ!」

「蔓ちゃん…。」

「私も!」

「ぼくも!」

「み、皆…。」

「早く終わらせちゃおうぜっ!」

『おー!!』


皆で協力して教室を掃除し始めた。
最初、私物やゴミだらけだった教室が、
見違えるように綺麗になった。

それもこれも、皆のお陰だと思う。


「これからは、皆で教室を綺麗にしようね!」

「そうね!」

「じゃあ、校長先生んとこに行こう!」


その後、全員で校長先生の所に行き、
OKを貰い、2時間目から授業を始めることになった。

これからは、皆で協力して掃除をする約束もした…。

きっと、もう教室が汚くなることはなさそうです!


8話☆終


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25



この掲示板は過去ログ化されています。