BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

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だから私は君に恋はしない。
日時: 2017/02/05 23:50
名前: コハク (ID: nCjVBvXr)


恋を拒絶する私と、恋をしたい、君。
君と私は巡り逢うべきではなかった。
これは君がよく言う、私の照れ隠しなんかでは無くて。
そうだな、理由がないと君にまた怒られそうだから言い直そう。
私は恋をしたくないし、君のその手の温もりだって受け止めきれるはずがないのだから、私と君は巡り逢うべきではなかった。

゜・*:.。.*.:*・゜.:*・゜*

この小説はGLです。
苦手な方はブラウザバックを推奨致します。

初めまして。コハクです。
少し前から書き溜めていたものを小説にしてみようと思います。最近は寒いのでこたつから抜け出せず、猫と一緒にこたつで作業をしています…。


Re: だから私は君に恋はしない。 ( No.9 )
日時: 2016/11/13 12:17
名前: コハク (ID: nCjVBvXr)

残念そうな顔をして、私の手をやっと離す少女。
そして今さら目の前のベンチに気づいたみたいで、少女と私は木製であろうひんやりしたベンチに座った。
「嶋 小冬、小さい冬で、こふゆです!小冬って呼んでください!えっと、好きな食べ物はくるみとかマシュマロとか食感のくにってしたもので、嫌いな食べ物は…うーん…あっ、栄養ドリンク系のものが嫌です。年齢は17歳、高校生です。くるみ図書館に来てるのは、勉強のためです。将来、心理カウンセラーになりたかったので。もうなれないって分かってても何となく諦めて図書館に行かないのは、負けるみたいで嫌で。さっき、はつめちゃんに生き急がなくても大丈夫って言ってもらって、嬉しかったから残りの1年間ゆっくり生きようって思い直せました。改めて、私と出逢ってくれてありがとう。そして、これからよろしくです!」
…?
「小冬、残り1年って何?」
「あっ、私心臓を患ってるんです。生まれてきたときに、少し壊れていたみたいで。…あっ、でも全然気とか使わないでくださいね!これからの人生、前向きに生きようって思ってるので、全然悲しくなんてないんです。」
にこって笑う小冬。
私の頭が追いつかない。小冬は、残り1年…?
そこから、小冬と小冬のことについて深く話した。小冬は落ち着いていて、淡々と自分の身体とそれを侵す病気について話していった。
それでも私は上手く受け止められたのか分からないほど動揺してしまったと思う。
君まだ若いんだから。そんなに生き急がなくても、すぐに死んだりしないよ。大丈夫。
さっきの私の言葉がどれだけ軽率で、愚かだったかを思い知らされる。
違う。小冬は違うんだ。
小冬は、若さなんて関係なく死ぬ。小冬は生き急ぐほどに焦っていたんだ。
何が、何が大丈夫、だ。小冬が大丈夫かどうかなんて、私なんかが分かるわけも、保証する権利も、何もないくせに。何を言ってるんだろう。私は。
それなのに…小冬は、きっと優しいんだ。
私の、あんな言葉を嬉しかったと言った。霞むことない笑顔で笑った。
「はつめちゃん?笑ってください。私も笑ってます!」
今度は少しぎこちない笑顔を向ける小冬。
「ごめん。」
今の私の精一杯の笑顔を向ける。
「泣いてちゃ笑えないですよ。」
精一杯の笑顔は、初めての抑えきれない感情で押し潰されてしまったみたいだ。
小冬が拭ってくれる涙は、なぜ出ているのか分からなかった。生まれて、物心ついてから泣いたことのない私が、抑えきれないほどの涙を流す。
別に、小冬が今すぐに死ぬわけじゃない。それに、小冬とは今日出逢ったばかりだ。出逢いたくなかったとあれだけ思っていたのに。
訳が分からない。
ただ、今は小冬に拭われていく涙を押し殺そうと歯を食い縛るのに必死でいる。

しばらくして、私の涙が止まってやっと小冬の方を見ると目がほんのり赤くて、私は小冬を泣かせたんだと気づいた。
「はつめちゃん、泣くようなことじゃないんです。きっと。」
「小冬も泣いてたのに?」
「それははつめちゃんにつられたんです。」
「変わんないよ。」
今度こそ、笑えた。小冬と目を合わせて、久しぶりに心から笑えた。
「はつめちゃんの自己紹介を聞いてないです。」
小冬が唐突に、このときを待ち構えていたかのように言った。


Re: だから私は君に恋はしない。 ( No.10 )
日時: 2016/11/19 23:21
名前: コハク (ID: nCjVBvXr)

「奈崎 白詰、白いに缶詰の詰ではつめ。えっと、17歳高校生…って同い年か。…くるみ図書館には、秘密で来てるの。私は、感情が欠けてるから…無い感情とか気持ちを探しに…理解しに本を読みに来てる。」
本当はこの秘密のことを言うつもりは無かった。でも、小冬のまっすぐな目から目をそらせなかったから…そんな単純な理由で、私は初めてこの秘密を人に話した。
「そんな顔しないでください。私は一応これでも、心理カウンセラーを目指してたんですよ?任せてください!」
「は…?」
「心理カウンセラーっていうのは、不安とか悩みとかを抱えた人の気持ちを和らげるような仕事と、自分の内側にある少し大きめだったり誰かに秘密にしているような悩みを解決するお手伝いをする仕事とがあるんです。正確にはもっといろんな仕事があるんですが、私の目指していた心理カウンセラーはいろんな人を笑顔にする仕事なんです。だから、はつめちゃんのことも一緒に悩んで、一緒に笑顔になりたいんです。」
一緒に悩んで、一緒に笑顔に…?
「…でも、きっと誰かと一緒に色々したって感情を見つけることなんてできないと思う。1人で感情についての知識を増やして、それで理解していくしか…。」
小冬が首を横に振る。
「いいえ。それはきっと間違いです。1人でしか手に入れられないもの、なんて考えちゃだめなんです。もっと、答えは明るいところにあるはずです。それに、私なら感情を持っています。本から学べるのなら、それと並行して私からも吸い取ってください。」
「…吸い取る、ってことは利用するってこと…で合ってる?」
「はい。私を利用してください。…でも利用って言葉はあんまり好きじゃないので、共有、にしましょう。私の感情を、気持ちを、共有しましょう。…それはきっと、いや絶対、暗くて悲しいことなんかじゃなくって明るくて楽しいことです!」
感情を探し、理解しようとする毎日を暗くて悲しいことだと思い込んでいた…それを小冬は見抜いたんだろうか。
いや、変えようとしたのか。
明るくて楽しい毎日を、私と小冬でなら手に入れられる。…小冬はそう伝えてきた気がした。
「…本当にいいの?きっと、すごく大変だし、何より小冬の残りの1年を無駄にするかもしれない。もっと、有意義に自分のしたいことをすべきなんじゃ…」
「私のしたいことは、それです。はつめちゃんと一緒に、同じ時間を過ごして秘密と感情を共有したいんです。」
「…本当に?本当に私なんかのために小冬の人生を使っていいの?…もっと大きく考えたほうがいい。だって、小冬はっ」
「はつめちゃん、ストップです。私は、残りの人生をはつめちゃんと生きたい、そう思ったんです。強く、はっきりと。絶対に後悔しないし、ここではつめちゃんを失えば、それこそ後悔すると思うんです。…1年後、いや正確には11ヶ月と25日後に棺の中で後悔したくはないんです。笑って死にたいんです。…これでも大きく考えてないと思いますか?」
にこって笑う小冬。
なんて言えばいいのか、言葉にできない。
私は弱い。
「私の、最初で最後の患者さん、それと…友達になってくれませんか?」
ひどく頬を赤く染めて、それでも私の目をまっすぐ見つめることはやめない。
「…うん。小冬に、私の最初で最後の先生、そして友達になってほしい。」
私もまた、小冬の目を見つめたまままっすぐな気持ちを伝えた。

Re: だから私は君に恋はしない。 ( No.11 )
日時: 2016/11/19 00:54
名前: コハク ◆2kGkudiwr6 (ID: nCjVBvXr)

「じゃあ、いっちょまえに問診から始めましょう!あ、嘘ついちゃダメですよ?」
「自分の症状については嘘なんてつかないよ。」
「自分の症状以外でも嘘ついちゃダメです。…えっと、〈約束〉その1.嘘はついちゃダメです。…っと、よし。」
背負っていたリュックから、キャンパスのオレンジ色のノートを取り出して表紙に〈診察ノート〉と書いた。そして、ページを開いて〈約束〉その1.嘘はついちゃダメです。と続ける小冬。
「…なにそれ。」
「診察ノートです!」
「さすが、いっちょまえ…。」
「いっちょまえで悪いことなんてないんですー。では、一つ目の質問。」
パタンとノートを閉じて、急に問診が始まる。
目をジッと見つられる。
「今ある感情、持っている失くしていない感情はどういう感情ですか?具体的に教えてください。」
首を右側に、こくっと少し傾けて聞く小冬。
「比較的プラス目な感情。例えば喜びとか。笑顔とかも自然に出るし。あとは今あるっていうのかは分かんないけど、失くしてた感動って気持ちを本で読んで理解したよ。あぁ、ここで感動するんだなっていうのも分かるし、なんで感動するのかも分かる。…あとの世間一般で言う基本的な感情は分かってたり分かってなかったり。」
「なるほど。はつめちゃんの笑顔が可愛いわけです。じゃあ、二つ目。今探している感情はなんですか?」
「…恋心。女子高生らしい感情は持っておかないと危ないなと思って。…でも無理かも。人魚姫を読んでも全然ダメだったし、心が拒絶してる気がする。あんな風になるなら、恋心なんていらないって心が恋心を拒絶してるんだと思う。」
「無理なんかじゃないです。それに、恋っていうのは故意的にするものではなくって自然にするものなんです。落ちるっていうか、落とされるっていうか…。とにかく、はつめちゃんは大丈夫です。どうしても心が拒絶するなら、一緒に少しずつ自然に掴んでいければいいんです。私がついてます。」
小冬がにこって笑うから、なにも反論できない。
この笑顔に勝てない。
「じゃあ、今日の最後の質問です。…はつめちゃんは、私のことを好きになってくれますか?」

Re: だから私は君に恋はしない。 ( No.12 )
日時: 2016/11/20 19:32
名前: コハク ◆2kGkudiwr6 (ID: nCjVBvXr)

「…は?」
"好き"ってどんな?
頭がゲシュタルト崩壊を起こしたように、言葉が分からなくなる。
「…だっ、だから、はつめちゃんは私のこと好きになってくれますか?」
あ、そうか。"好き"か。
「あ、いや、えっと、そういう"好き"ね。…好きにさせるんでしょ?小冬は。」
まだ頭がついていかない。
なにを言ってるんだ…私は。
「ひぇっ、はっ…はい!私のことを好きにさせてみせます!」
…。いけない。気分を切り替えて。
流れを持ってかれないように、流されないように。
「で、この質問にどんな意味があったの?」
なぜか赤くなっている顔を隠すように手をペタンとする小冬に聞く。
「こっ、」
5秒たってもなにも言わない。
こっ、と発したきり小冬は次の言葉を探すようにあたふたしている。
なんでそんなに焦ってんの?
「こ?」
私が聞くと、小冬はパチンと手を叩く。
「こ、今後のため…みたいな?」
「…なに言ってんだか。あー、もうよく分かんないけど暗いし帰ろ。」
「わぁ…あっ!あそこ、夕焼け!見えますか?そこのー」
小冬の薄命さを伝えるような、白く細い指の先が夕焼けを指す。
「本当だ…。夕焼けなんて見たの何ヶ月ぶりだろ…。」
「じゃあ、これから一緒にたくさん見ましょうね!」
「これから…。」
「私とはつめちゃんの未来です!一緒にいっぱいつくっていきましょう!」
夕焼けを指していたその指が、軽く私の頬に触れて。
きっと夕焼けのせいだけど。
いや、絶対夕焼けのせい以外あり得ないんだけど。
小冬の頬の赤さにつられて、私の頬も熱くなった気がした。

Re: だから私は君に恋はしない。 ( No.13 )
日時: 2016/11/23 18:39
名前: コハク ◆2kGkudiwr6 (ID: nCjVBvXr)

その後、私たちはすぐに帰った。
小冬の帰り道は私とは反対方向だった。お互い、くるみ図書館からの一本道を抜けてから小冬は左、私は右だった。
「あ、はつめちゃん右ですか?」
「うん。小冬は左?」
「はい。うぅ…帰り道一緒じゃないんですね。」
「これから多分、毎日一緒にいるんだから帰り道くらい別でも…。じゃ、ばいばい。」
「違う…ダメです。ばいばい、じゃなくって、また明日、にしましょう。お別れの言葉は、また明日。…ばいばいよりも元気になれます!」
「ふはっ。そっか、じゃあ…また明日。」
つい笑ってしまう。
本当に小冬には笑わせられる。
「やっぱり…笑ったはつめちゃん、超絶可愛いです!また明日っ!」
そう言って、小冬はまた笑う。
…小冬の方が可愛いっつーの。


帰宅。
とりあえずお風呂に入ろう。
とりあえず何もかも流そう。
とりあえず整理しよう。
とりあえず、とりあえず…とりあえず。
「あら、はつめちゃん帰ってきてたの?…って、どうしたの、顔真っ赤だけど大丈夫?」
お母さん。リビングのソファでくつろいで6時のニュースを見ている。
…?顔真っ赤…?
え、あれ、私…?
「え?あっ、あぁ…今日暑いし。」
嘘。今日は寒かった。
もう秋真っ只中の10月2日だし。
「そうかしら…今日寒くない?秋風がなんとかーって、あ、ほらテレビでも。今日は寒かったって。」
「いや、その…ちょっと熱あるのかも。とりあえずお風呂はいってくるから。」
足早にリビングを後にする。
…私どうしちゃったんだろう。
なんで、なんで小冬のこと思い出して顔が熱くなるんだろう。
「きっと、気のせい。」
なんとなく声に出して焦りを鎮めて。
「何やってんだか…。」
脱衣所の鏡にうつる、目の前の可愛げのない少女を睨みつけてお風呂に入る。


ー小冬sideー
ベッドにダイブ…していい身体でもないのでゆっくりベッドに座る。
もっと自由な身体になれたなら、なんて。
だめだめ!
今日はすっごく勇気を出した日。
つまらなくって、どうしようもないことを考えてる暇なんてないの。
なんて言ったって、今日ははつめちゃんに出逢えた日。
ずっと見ているだけだったはつめちゃんに、目で追っていただけのはつめちゃんに、勇気を出して声をかけて巡り逢えた日。
身体がどんどん弱くなって、結局心理カウンセラーにもなれないんだって知ってから図書館に行ってもやっぱりつまらなかった。
特等席と称していた私のいつも座っていた席も、どこか虚しく見えるようになってた。
…そんな日々が過ぎていく中で見つけた、一つの眩しい光みたいな花。
はつめちゃん。
最初は最近よく見かけるなぁ、とか1人で来てるんだなぁとか、そのくらいにしか思ってなかった。
でも、偶然に偶然が重なると運命になるように。
私とはつめちゃんは、きっと運命。
読む本が一緒で、席も一緒。
そのことに気づいて、少し意識し始めた日から私ははつめちゃんから目が離せなくなった。
理由は、はっきりとは分からない。
けどね、どうしても関わってみたくて見ているだけだと後悔するって思ったの。
それでも話しかけるのにものすごく時間がかかっちゃった。
あ、でもタイムロスなんて思ってないよ。
これは、私とはつめちゃんが出逢うのに必要な準備の時間。
話しかけるまでの、目で追っている間。はつめちゃんの容姿にも惹かれていった。
少しだけこげ茶のかかった黒目に、まっすぐおろした私よりもずっと長くて、おへそくらいまでありそうな黒い髪。
「髪綺麗ですね。」なんて図書館の人に話しかけられても、たどたどしい反応で少し近寄り難い雰囲気を醸し出していたのをおぼえてる。そこも魅力的だった。
でも実際近寄り難くなんてないし、すっごく優しい人。たどたどしい反応もはつめちゃんならなんとなく分かる。いわゆる口べた?人見知り?きっとそういう類。
感情が欠けているというのも、そこに何か理由があるのかもしれない。
はつめちゃんが告白してくれた秘密は、決して小さいものなんかでは無かった。けれど、その秘密の役に少しでもたてるのなら、それほど嬉しいことはない。
失くしたのなら、一緒に掴んでいける。一緒に未来をつくって、感情を共有して、それではつめちゃんにいっぱいずっと笑っていてほしい。
私とはつめちゃんなら、そうしていける。
つまらなくってどうしようもなかった残りの日々に光をくれた人。
本当に出逢えてよかった。
あぁ、でもはつめちゃんは恋心をどうやって掴んでいくのかな。
誰かに恋心をもつはつめちゃん、を想像すると妬けてくるのは心理カウンセラー…先生としていけないことだよね。
でも…。
"はつめちゃんは、私のことを好きになってくれますか?"
勢いに乗せた言葉はうまく伝わらなかった。私も、何を伝えたかったのか分からない。
ただ、この人は私のことを好きになってくれるのかな、なんて訳の分からない想いが頭を埋め尽くしただけ。
"…好きにさせるんでしょ?小冬は。"
はつめちゃんが私の名前を呼ぶだけで胸が高鳴るというのに。こんなことを言われたら答えはYesってことでいいんですか?なんて。
そんな訳なくっても、私は期待しちゃうんです。
私も恋なんてしたこと一度だけなんだけれど。
つまりそれは初恋で。
しかもそれは現在進行形のはつめちゃんへの気持ちで。
…馬鹿だなぁ、私も。
あと1年もしないうちに死ぬって分かってるのに。
それなのに気持ちをコントロールできなくって。
心理カウンセラーの人はコントロールできるのかなぁ…。それなりに心理カウンセラーの勉強はしてきたけれど、患者さんに恋をしているようでは、向いてなかったのかもしれない。
…まぶたが落ちていく。
なんて心地いいんだろう。
ゆっくり、ゆっくり意識が遠ざかっていく。
夢で、はつめちゃんに会えますように。







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