BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

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だから私は君に恋はしない。
日時: 2017/02/05 23:50
名前: コハク (ID: nCjVBvXr)


恋を拒絶する私と、恋をしたい、君。
君と私は巡り逢うべきではなかった。
これは君がよく言う、私の照れ隠しなんかでは無くて。
そうだな、理由がないと君にまた怒られそうだから言い直そう。
私は恋をしたくないし、君のその手の温もりだって受け止めきれるはずがないのだから、私と君は巡り逢うべきではなかった。

゜・*:.。.*.:*・゜.:*・゜*

この小説はGLです。
苦手な方はブラウザバックを推奨致します。

初めまして。コハクです。
少し前から書き溜めていたものを小説にしてみようと思います。最近は寒いのでこたつから抜け出せず、猫と一緒にこたつで作業をしています…。


Re: だから私は君に恋はしない。 ( No.64 )
日時: 2016/12/27 11:36
名前: コハク ◆2kGkudiwr6 (ID: nCjVBvXr)

「うむむ…はつめちゃん嫌がりそうなんですけど、マシュマロが好きです。」
マシュマロは食感が独特なのではつめちゃんは苦手かもです。
「あ、マシュマロなら平気。」
「基準が分からないです…。あ、嫌いなものは栄養ドリンクだけですよ。」
マシュマロは平気…少し嬉しいな、なんて。
残り一口になったドーナツを口に入れます。
くるみのホワッて甘さが口の中で滲むみたいに広がります。
「よし、書けた。」
はつめちゃんが診察ノートを閉じます。
「あれ、書いてたんですか?私のことは書かなくっていいですよー。」
「何言ってんの。二人のノートでしょ?」
二人のノート。
その響きは甘くて幸せで、でもひっくり返してみると実は苦さが隠れているような。
「"人生を共有するためのノート"」
今の声はどっちのもの?
一瞬息が止まって、どこかの臓器だけの音が慌ただしく鳴って静寂が二人を打つ。
「あ、ドーナツ食べ終わっちゃいました。」
静寂を殺すみたいに言葉を。

Re: だから私は君に恋はしない。 ( No.65 )
日時: 2016/12/28 02:06
名前: コハク ◆2kGkudiwr6 (ID: nCjVBvXr)

「帰る?」
はつめちゃんが学校で使っているスクールバック…スクバをヒョイと持ち上げます。
「はい。今日は結構長居しちゃいましたね。」
私も水をこくんと飲んで立ち上がります。
「新作食べれたし満足。」
「あー、一口もらうの忘れてました…。」
「ははっ。」
はつめちゃんの自然な笑顔。
少しずつだけれど、氷がじわじわと溶けていくように、そういう笑顔が増えている気がします。
とっても可愛くって、嬉しいです。
ミスドを出て、またいつもの分かれ道へ。
「じゃあ、また明日。」
「はい。また明日です!」
ひらひら手を振ってくれるはつめちゃんは右の道を。
それを眺めて寂しくなってしまう私は左の道を。
分かってるんです。
…でも、やっぱりこの寂しさには慣れません。
帰り道と重ねるなんて馬鹿げているのかもしれないけれど。
私とはつめちゃんは同じ道を歩けない運命なんです。

Re: だから私は君に恋はしない。 ( No.66 )
日時: 2016/12/28 12:05
名前: コハク ◆2kGkudiwr6 (ID: nCjVBvXr)

あぁ、でもはつめちゃん今日もかわいかったです…。
学校からそのままくるみ図書館まで来ているので制服なのは当たり前なんですけど、それにしたってかわいすぎるんです。
紺色のブレザーははつめちゃんのための色かのように、ぴったり合っていて落ち着いています。
ブレザーの前ボタンを外していて、そこから覗くベストもベストキュートです。
さらに少し淡めの赤色のリボンが織りなす、さらなる美しさも最高です。
スカートは短すぎず、長すぎず。
淡い紺色に、リボンより少し薄めの赤のライン。
似合いすぎていてかわいすぎるんです。

Re: だから私は君に恋はしない。 ( No.67 )
日時: 2016/12/28 16:18
名前: コハク ◆2kGkudiwr6 (ID: nCjVBvXr)

あ、でもセーラー服もきっとはつめちゃんなら似合ってしまいそうです。
そんな子がいたら、みんなうっとりしてしまうに違いありません。
今更ですが、はつめちゃんが私といない時間…学校での時間。
それが、とてつもなく心配なんです。
何と言っても、はつめちゃんですよ?
あんなにかわいい子がいたら、きっとみんな黙っていません。
もしかしたら全校生徒がはつめちゃんを手に入れようと、スクールウォーズ!?みたいな展開だってあり得るわけです…。
せめて学校にいるはつめちゃんと会話ができたら嬉しいのですが…。
ん…あれれ?
メールの交換ならできるのでは!?
というか、なぜ今まで気がつかなかったんでしょう。
明日のミッションはこれに決まりです。
はつめちゃんのメールアドレスを聞きますっ!

Re: だから私は君に恋はしない。 ( No.68 )
日時: 2017/01/16 14:53
名前: コハク ◆2kGkudiwr6 (ID: nCjVBvXr)

{episode 11}

ー白詰sideー
「…うっさいな。」
ピコンピコンと鳴るスマホに手を伸ばす。
今日はもう寝るつもりなのに…。
乱雑にパスワードを入れてメールを開くと、予想通り花湖ちゃんからのメールだらけ。
【差出人:山城 花湖】11:28
やっほーぅ!起きてるかい??

花湖(^-^)

【差出人:山城 花湖】11:33
起きてるのわかってるんだぞー?

花湖(^-^)

【差出人:山城 花湖】11:35
うりうりー、返事カムヒアー!

花湖(^-^)

【差出人:山城 花湖】11:40
あれ、カムヒアってcome hair!だっけ??

花湖(^-^)

【差出人:山城 花湖】12:42
ほらほら返信come hair〜!!

花湖(^-^)

いろいろやばいな…。
とりあえずこれ以上5分単位でピコンピコンなり続けたら安眠できない。

【差出人:奈崎 白詰】12:48
髪の毛呼んでどうすんの。come here.

白詰

hairは名詞で髪の毛、毛髪って意味。つまりcome hair!だと…ってこれ中学か小学校の問題じゃない?
もういいや。
ピコン
返信はや…。

【差出人:山城 花湖】12:50
やっぱ起きてたっ!別にこれといった相談事とかはないんだけど、人恋しくなる夜なのだっ!
come here!!

花湖(^-^)



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