BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- だから私は君に恋はしない。
- 日時: 2017/02/05 23:50
- 名前: コハク (ID: nCjVBvXr)
恋を拒絶する私と、恋をしたい、君。
君と私は巡り逢うべきではなかった。
これは君がよく言う、私の照れ隠しなんかでは無くて。
そうだな、理由がないと君にまた怒られそうだから言い直そう。
私は恋をしたくないし、君のその手の温もりだって受け止めきれるはずがないのだから、私と君は巡り逢うべきではなかった。
゜・*:.。.*.:*・゜.:*・゜*
この小説はGLです。
苦手な方はブラウザバックを推奨致します。
初めまして。コハクです。
少し前から書き溜めていたものを小説にしてみようと思います。最近は寒いのでこたつから抜け出せず、猫と一緒にこたつで作業をしています…。
- Re: だから私は君に恋はしない。 ( No.69 )
- 日時: 2016/12/29 11:09
- 名前: コハク ◆2kGkudiwr6 (ID: nCjVBvXr)
人恋しくなる…それは例の手紙の新道のことが関係しているのだろうか。
でも、それに首をつっこむつもりはない。
私はただの軽い傍観者であり、真剣な応援者。
【差出人:奈崎 白詰】12:26
今日は月が綺麗に見えないね。おやすみ。
白詰
眠いんだ。
頼むから寝かしてほしい。
ピコン
【差出人:山城 花湖】12:28
それは夏目漱石が月が綺麗ですね、を愛してると訳したと知ってて言ってるのかな??
おやすみなんて言わないでー!今夜は寝かさないっ!
花湖(^-^)
- Re: だから私は君に恋はしない。 ( No.70 )
- 日時: 2016/12/30 16:07
- 名前: コハク ◆2kGkudiwr6 (ID: nCjVBvXr)
今夜は寝かさないって…。
でも寂しい夜ってあるし…それを放って寝ても安眠はできないし。
少しだけメールに付き合おう。
【差出人:奈崎 白詰】12:38
今日の授業のノート、とれてないとこあるから明日かしてー
白詰
【差出人:山城 花湖】12:40
おぉ!めずらしーね!
オッケィ〈キラキラ〉明日朝イチでかすよん〈vさいん〉
花湖(^-^)
【差出人:奈崎 白詰】12:44
朝イチじゃなくてもいいけど、ありがとう
なんか今日、集中できなかったんだよね
白詰
送ってから今日のことを思い出す。
今日授業に集中できなかったのは…小冬のことを考えてたから。
おととい、私は小冬の薬が効くのよりも前にくるみ図書館に来ると言った。
今日、それを実行に移した。
どんどん…小冬に侵食されていく脳と心。
あの無邪気な笑顔に日々を独占されている。
この胸の痛みは、この気持ちは、それに関係してるの?
【差出人:山城 花湖】12:46
そういえば今日の帰り、やけに急いでたけどなんかあったの?
あっ、聞いてよー!今日の部活、試合やったんだけどスーパーシュート決めちゃった〈流れ星〉
花湖(^-^)
私と小冬の妙な関係については内緒。
それがルールだし、互いのためにもそれがいいと思う。
私たち二人の関係を誰かに理解してもらいたいわけじゃないから。
2人だけが知っていればいい。
2人だけが永遠に忘れられない、イビツな形のイビツな関係でいい。
- Re: だから私は君に恋はしない。 ( No.71 )
- 日時: 2016/12/30 21:25
- 名前: コハク ◆2kGkudiwr6 (ID: nCjVBvXr)
だからあえて、急いでたことには触れない。
…てゆーか、もう眠いんだけど。
【差出人:奈崎 白詰】12:58
シュートおめでとう
そろそろ本当に眠いから寝落ちしたらごめん
白詰
【差出人:山城 花湖】1:00
あっ、じゃあどっちが起きていられるか勝負しよ!
負けた方がジュースおごりでっ〈音符〉
花湖
【差出人:奈崎 白詰】1:06
眠いって言ってる私に勝負を仕掛けるんだね。
いいよ。負けたら学食のパンもおごりで。
白詰
そんなこんなで明けない夜の不眠メール合戦が始まった。
まぁ、もちろん勝ったのは私。
2:30にメールを返してから10分返信がこない。
花湖ちゃんが返信に10分もかけるはずがないから寝ちゃったんだろう。
私も寝なくちゃ…。
不思議なもので、さっきまで眠かったのに無理して目を開いていたからか全く眠くない。
「おやすみなさい…。」
無意識に声に出たその言葉を脳内でループ再生して目を閉じた。
- Re: だから私は君に恋はしない。 ( No.72 )
- 日時: 2016/12/31 20:25
- 名前: コハク ◆2kGkudiwr6 (ID: nCjVBvXr)
ジリリリリと目覚まし時計が鳴り続ける。
布団に潜り込んで聞こえないようにして、現実から夢へ逆戻りしようとしてみる。
けど、騒々しすぎる騒音によって起きざるをえなくなる。
体が重い。
…あ、そっか。
昨日、花湖ちゃんとメールしてて夜更かししたんだ。
もう起きないとお弁当作る時間が…って、勝負に勝ったから学食のパンおごってもらえるんだっけ。
時計を見ると、結構な寝坊タイム。
電車に遅れたらまずいし。
ここは花湖ちゃんの敗戦に甘えておごってもらおう。
急いで制服に着替えて、朝食をてきとーに作って食べて
「行ってきます。」
誰もいない家に挨拶を残して鍵をかけて…。
そうやって、今日も1日が始まる。
- Re: だから私は君に恋はしない。 ( No.73 )
- 日時: 2017/01/16 14:56
- 名前: コハク ◆2kGkudiwr6 (ID: nCjVBvXr)
{episode 12}
ー小冬sideー
「くるみ図書館は静かに本を読んだり、情報を収集する公共の場です。大きな声でのおしゃべりや、他のお客様の迷惑となるような行為はご遠慮ください。本の場所がわからない場合は司書の方までお願いします。…って、この張り紙書いたの栞さんなんですか?」
「もう!私以外に書く人いないでしょう?」
えっへんと言わんばかりに胸を張って言う栞さん。
ここはカウンター。
ちょうど読みたい本を探していたところに栞さんが来て、お姉さんに聞いて良いんだよ?って言って探してきてくれた本を借りているところです。
カウンターで本を借りると、見やすく手書きで書かれた可愛らしい張り紙が目に入ります。
でも他のお客様の迷惑となるような行為はご遠慮くださいって…他のお客様を見たことがないです。
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