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- 東方銀東進 〜学校シリーズ新バージョン〜
- 日時: 2020/05/22 17:48
- 名前: バルト (ID: SHYi7mZj)
前回とは全くの別物です。
原作と苗字等が違ったりしますが、この小説ではそういう設定で行きます。
登場人物
小学生
担任 上白沢慧音
副担任 月詠
レミリア・スカーレット
フランドール・スカーレット
山本神楽
チルノ
大妖精
ルーミア
リグル・ナイトバグ
ミスティア・ローレライ
白夜サクラ
暗夜エリーゼ
黒崎遊子
黒崎夏梨
中学生
Z組
担任 坂田銀八
副担任 鬼灯
特別教師 烏間惟臣
赤羽業
ミカサ・アッカーマン
アルミン・アルレルト
エレン・イェーガー
磯貝悠馬
桐須フェリシア
岡野ひなた
片岡メグ
茅野カエデ
神崎有希子
霧雨魔理沙
ジャン・キルシュタイン
倉橋陽菜乃
近藤総悟
魂魄退
魂魄妖夢
潮田渚
志村新八
杉野友人
博麗霊夢
堀部糸成
前原陽斗
矢田桃花
山本神威
アニ・レオンハート
マルス・ローレン
透魔アクア
シュルク
白夜タクミ
暗夜レオン
編入生
比企谷小町
羽瀬川小鳩
小野寺春
竈門禰豆子
S組
担任 久遠道也
副担任 吉良瞳子
青山俊介
亜風炉照美
天城大地
雨宮太陽
市川座名九郎
一乃七助
一星光
稲森明日人
伊吹宗正
岩戸高志
宇都宮虎丸
海原のりか
円堂守
奥入祐
影山輝
風丸一郎太
壁山塀吾郎
狩屋マサキ
鬼道有人
基山タツヤ
吉良ヒロト
霧野蘭丸
九坂隆二
倉間典人
栗松鉄平
車田剛一
豪炎寺修也
剛陣鉄之助
木暮夕弥
小僧丸サスケ
坂野上昇
砂木沼治
佐久間次郎
三国太一
シュウ
神童拓人
染岡竜吾
立向居勇気
綱海条介
剣城京介
鉄角真
飛鷹征也
菜花黄名子
西蔭政也
錦龍馬
西園信助
野坂悠馬
野咲さくら
灰崎凌兵
白竜
服部半太
浜野海士
速水鶴正
氷浦貴利名
土方雷電
日和正勝
不動明夫
吹雪士郎
吹雪アツヤ
瞬木隼人
松風天馬
真名部陣一郎
万作雄一郎
水神矢成龍
道成達巳
緑川リュウジ
皆帆和人
森村好葉
雪村豹牙
フェイ・ルーン
E組
担任 殺せんせー
副担任 イリーナ・イェラビッチ
岡島大河
奥田愛美
木村正義
東風谷早苗
菅谷創介
コニー・スプリンガー
竹林孝太郎
千葉龍之介
寺坂竜馬
中村莉桜
狭間綺羅々
速水凛香
原寿美鈴
ベルトルト・フーバー
サシャ・ブラウス
ライナー・ブラウン
不破優月
アリス・マーガトロイド
三村航輝
村松拓也
吉田大成
クリスタ・レンズ
律
ユミル
リーリエ
ルキナ
ルフレ・トロン
烈火ロイ
A組
浅野学秀
榊原蓮
荒木鉄平
小山夏彦
瀬尾智也
進藤一考
奥村光舟
由井薫
結城将司
瀬戸拓馬
浅田浩文
九鬼洋平
最上武
高校生
普通科 A組
担任 平塚静
副担任 高橋涼介
桐須咲夜
近藤十四郎
桂小太郎
高杉晋助
リヴァイ・アッカーマン
羽瀬川小鷹
三日月夜空
柏崎星奈
楠幸村
志熊理科
津田タカトシ
天草シノ
七条アリア
萩村スズ
一条楽
桐崎千棘
小野寺小咲
鶫誠士郎
橘万里花
衛宮士郎
遠坂凛
斉木楠雄
燃堂力
海藤瞬
照橋心美
梓川咲太
桜島麻衣
犬塚露壬雄
ジュリエット・ペルシア
今井信女
ディミトリ
普通科 D組
担任 エルヴィン・スミス
副担任 白澤
副担任 横島ナルコ
近藤勲
志村妙
柳生九兵衛
猿飛あやめ
藤原拓海
武内樹
畑ランコ
三葉ムツミ
五十嵐カエデ
轟ネネ
津田コトミ
時カオル
岡崎朋也
古河渚
春原陽平
藤林杏
一ノ瀬ことみ
藤林椋
坂上智代
西行寺幽々子
ハンジ・ゾエ
暁アイク
白夜リョウマ
暗夜マークス
白夜ヒノカ
暗夜カミラ
真中淳平
東城綾
西野つかさ
北大路さつき
南戸唯
クロード
普通科 C組
担任 桐須真冬
副担任 朽木白哉
副担任 冨岡義勇
我妻善逸
阿散井恋次
タクミ・アルディーニ
石田雨竜
一色いろは
一色慧
井上織姫
上杉風太郎
エーデルガルト
男鹿辰巳
緒方理珠
竈門炭治郎
吉良イヅル
朽木ルキア
黒神めだか
黒崎一護
武元うるか
田所恵
栗花落カナヲ
中野一花
中野五月
中野二乃
中野三玖
中野四葉
薙切アリス
薙切えりな
嘴平伊之助
葉山アキラ
比企谷八幡
檜佐木修兵
日番谷冬獅郎
雛森桃
白夜カムイ
白夜晃樹
古橋文乃
松本乱菊
斑目一角
由比ヶ浜結衣
唯我成幸
雪ノ下雪乃
幸平創真
野球科 Y組
担任 片岡鉄心
副担任 掛橋桃子
沢村栄純
降谷暁
御幸一也
小湊春市
金丸信二
倉持洋一
川上憲史
結城哲也
伊佐敷純
増子透
小湊亮介
丹波光一郎
滝川・クリス・優
東条秀明
白州健二郎
前園健太
有原翼
東雲龍
野崎夕姫
河北智恵
宇喜多茜
中野綾香
鈴木和香
岩城良美
倉敷舞子
九十九伽奈
初瀬麻里安
阿佐田あおい
直江太結
天草琴音
近藤咲
永井加奈子
新田美奈子
花山栄美
朝比奈いろは
月島結衣
仙波綾子
秋乃小麦
竹富亜矢
泉田京香
坂上芽衣
逢坂ここ
柊琴葉
塚原雫
本庄千景
椎名ゆかり
我妻天
桜田千代
小鳥遊柚
リンレイファ
草刈ルナ
バスケ科 B組
担任 相田景虎
黒子テツヤ
火神大我
日向順平
伊月俊
木吉鉄平
相田リコ
赤司征十郎
青峰大輝
緑間真太郎
紫原敦
黄瀬涼太
桃井さつき
灰崎祥吾
ヒーロー科 H組
担任 相澤消太
緑谷出久
爆豪勝己
麗日お茶子
飯田天哉
轟焦凍
峰田実
蛙吹梅雨
切島鋭児郎
上鳴電気
八百万百
常闇踏陰
耳郎響香
芦戸三奈
青山優雅
瀬呂範太
障子目蔵
尾白猿夫
葉隠透
砂藤力道
口田甲司
騎空科 K組
担任 ラカム
副担任 ロゼッタ
グラン
ジータ
ルリア
ランスロット
ヴェイン
ゼタ
ベアトリクス
ユエル
ソシエ
アイル
アリーザ
スタン
クラリス
フィーナ
フェザー
ランドル
ククル
グレア
アン
ロミオ
ジュリエット
ゾーイ
ラスティナ
十傑評議会メンバー
一席 柏崎星奈
二席 赤司征十郎
三席 雪ノ下雪乃
四席 天草シノ
五席 七条アリア
六席 日番谷冬獅郎
七席 御幸一也
八席 桐崎千棘
九席 薙切えりな
十席 白夜晃樹
OB.OG
小美浪あすみ
雪ノ下陽乃
虹村修造
朧
通形ミリオ
波動ねじれ
天喰環
ミケ・ザカリアス
唐瓜
茄子
池谷浩一郎
カタリナ
古谷サチコ
砕蜂
いるだけの大人
おそ松
カラ松
チョロ松
一松
十四松
トド松
長谷川泰三
更木剣八
先生
上白沢慧音 算数担当
坂田銀八 国語担当
エルヴィン・スミス 音楽担当 調査団顧問
月詠 女子保健体育担当
鬼灯 日本史担当
ハンネス 理科担当 壁美化部顧問
白澤 男子保健体育担当
松平片栗虎 男子体育担当 野球部顧問
服部全蔵 地理担当
坂本辰馬 数学担当 商業部顧問
高橋涼介 音楽担当
高橋啓介 工業教科担当
お香 家庭科担当
片岡鉄心 国語担当 野球部顧問
横島ナルコ 英語担当 生徒会顧問
殺せんせー
烏間惟臣 対殺せんせー暗殺用強化特訓担当
イリーナ・イェラビッチ 対殺せんせー暗殺用強化特訓担当
オールマイト
相澤消太
相田景虎 バスケ部顧問
平塚静 国語担当 奉仕部顧問
久遠道也 サッカー部顧問
吉良瞳子 サッカー部顧問
桐須真冬 世界史担当
高山マリア シスター 隣人部顧問(仮)
掛橋桃子
佐々木異三郎
朽木白哉 走・拳・斬・鬼担当
浦原喜助 商業教科・鬼道担当
四楓院夜一 白打担当
京楽春水 霊圧担当
浮竹十四郎 剣術指南役
卯ノ花烈 保健室先生
冨岡義勇 国語担当
胡蝶しのぶ 化学担当
市丸ギン
東仙要
ベレス
十三隊
一番隊 鬼灯
二番隊 高橋涼介
三番隊 冨岡義勇
四番隊 卯ノ花烈
五番隊 平塚静
六番隊 朽木白哉
七番隊 オールマイト
八番隊 京楽春水
九番隊 烏間惟臣
十番隊 坂田銀八
十一番隊 エルヴィン・スミス
十二番隊 胡蝶しのぶ
十三番隊 浮竹十四郎
理事長
お登勢
先代理事長
山本元柳斎重國
次期理事長候補
柏崎天馬
浅野學峯
藍染惣右介
校長
閻魔大王
次期校長
マリオ
教頭
八雲紫
次期教頭
ルイージ
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- Re: 東方銀東進 〜学校シリーズ新バージョン〜 ( No.135 )
- 日時: 2020/05/19 18:55
- 名前: バルト (ID: SHYi7mZj)
野球編突入
野球場にて
晃樹
「お疲れ」
翼
「あ!晃樹!高校初日はどうだった?」
晃樹
「中々疲れたよ。今さっき決闘申し込まれてさ。勝ってきたけど」
翼
「大変だったね。でも晃樹が無事なら良かったよ」
晃樹
「心配してくれてありがとな翼」
翼
(あ、あれ・・・呼び捨て・・・ま、まあ高等部に入ったからいいのかな?でも年下だし)
東雲
「晃樹さん、いくら高等部に入ったからといって、年上には敬語で接しなさい」
晃樹
「悪いな龍ちゃん。俺17歳だから」
東雲
「り、龍ちゃん・・・?恥ずかしい呼び方は辞めなさい!」
晃樹
「で、今度の練習試合のオーダー表。何か案はあるのか?」
東雲
「ええ、今回は1年生をメインにしようと考えているわ。残りはポジションの被ってない人を入れるわ」
晃樹
「1年か・・・空と桜田・・・」
東雲
「何か不満でもあるのかしら?」
晃樹
「いや。それより、残りのポジションはどうするんだ?」
東雲
「それは貴方が考えなさい。少しは監督として役に立ってもらうわよ」
東雲はグラウンドに戻って行った。
晃樹
「・・・なんだアイツ。ツンツンしすぎだろ」
和香
「晃樹、一緒にオーダー考えてあげるから。取り敢えずベンチ来て」
晃樹
「ゴメンな和香。手伝わせて」
和香
「元はと言えば、貴方を無理矢理監督にしたのは私達なんだもの。手伝えることは何でもするわ」
晃樹
「なんか、ホントすんません。使えないゴミクズで・・・」
和香
「誰もそこまで思ってないから」
そして
晃樹
「全員集合!」
グラウンドに居る選手を集め、次の試合のスタメンを発表
晃樹
「次の練習試合のオーダーを発表する。1番、センター、竹富」
竹富
「おう!」
晃樹
「2番ショート、柚。3番セカンド、リン。4番レフト、ルナ」
草刈
「1年生使うんですか?」
晃樹
「練習試合だからな、1年生も試し・・・ってあれ?敬語・・・」
草刈
「タメ口の方が良かった?」
晃樹
「い、いや大丈夫。えっと、5番サード、龍。6番ライト、伽奈先輩。7番ファースト、夕姫」
九十九/野崎
「はい」
晃樹
「それで、8番キャッチャー、桜田。9番ピッチャー、空」
桜田
「は、はい!」
我妻
「力みすぎだろ千代」
晃樹
「継投に舞子先輩なんで、当日投げれる準備をしといて下さい」
倉敷
「ええ、分かった」
晃樹
「それじゃ、練習再開!」
皆はグラウンドに戻って行ったが、鈴木だけが残っていた。
晃樹
「どうした?」
和香
「私のバッティングを見て欲しいの」
晃樹
「お、おう」
晃樹は鈴木と共にバッティング専用施設に向かった。
鈴木は何度かバットを振った
和香
「・・・ちょっと振りに勢いがないの」
晃樹
「そうだな・・・肘が伸びきってないのかもな。それから、あんまり力みすぎてもボールは飛ばないから。力入れすぎないように振ってみな」
和香
「分かったわ。ありがと」
晃樹
「試しに俺が投げてみよっか」
和香
「え、それはありがたいのだけれど、晃樹投げれるの?」
晃樹
「それなりには出来るはず。取り敢えず遅めのストレート投げるから。打ってみろよ」
和香
「・・・分かったわ」
晃樹はマウンドに立ち、構える。
晃樹
「ふんっ!」
ヒュッ!
カキンッ!
晃樹
「どうだ?飛んだろ?」
和香
「確かに飛距離は延びたわ。ありがと・・・晃樹、貴方の投球フォーム、スリークォーターだったの?」
晃樹
「投球フォーム?特に意識してないけど、多分アンダースロー以外なら出来ると思う」
和香
「使い分けが出来るの?凄いわね。・・・そんな凄いこと出来るのに・・・なんで選手にならなかったの?」
晃樹
「・・・なんでって言われてもなぁ、今までサッカー一筋でやって来たから」
和香
「そう、貴方にとって野球って・・・」
晃樹
「でも今は違う。お前らといるのが楽しい。お前らと出会ってなかったら俺は野球と向き合っていなかっただろうな。俺は野球が好きだ」
和香
「・・・良かった。野球を好きになってくれて」
晃樹
「もうバッティングはいいのか?」
和香
「ええ。今のである程度は覚えたわ」
晃樹
「そっか、じゃあグラウンド戻るか」
グラウンドにて
翼
「あ、晃樹!!次の練習はキャッチボールでいい?」
晃樹
「おう、やってくれ。空と桜田は次の試合バッテリー組むからピッチング練習してくれ」
空
「わざわざ練習でピッチング確認しなくていいのにな〜」
桜田
「空ちゃん!そんなこと言っちゃダメだよ!監督は最近入ったばっかでそこらへんあんまりわかってないんだから!」
晃樹
「あ?」
小鳥遊
(あーあ、晃樹を怒らせた。滅多にキレないから何しでかすか分からないし・・・)
晃樹
「お前ら、人が黙って聞いてりゃバカにしやがって。天然キャラだかなんだか知らねぇけど・・・お前ら次の試合出さねぇからな!」
我妻
「なんで!!あたしなんも悪いこと言ってないだろ!」
桜田
「そうです!私たちはホントの事を言っただけですよ!」
我妻
「バカ千代ぉ!!」
晃樹
「お前らしばらくグラウンド入ってくんな」
我妻はギャーギャー言っていたが、桜田に連れられてグラウンドを出た。
我妻
「たく!なんなんだよあいつ」
桜田
「空ちゃん、私達が悪いよ。けど、あそこまで怒る必要なんて」
東雲
「貴方達、何も分かっていないようね」
我妻
「なんすか東雲先輩。先輩も説教ですか?」
東雲
「ええ。貴方達、晃樹さんがどれほどチームのことを考えてるか知らないようね」
そう言って、東雲は数冊のノートを取り出す。
桜田
「これは・・・?」
東雲
「彼が今までこのチームを分析してまとめたノートよ」
ノートを開くと、ぎっしりと埋まったページ
桜田
「こんなにびっしり書いて・・・それを何冊も」
東雲
「これで何も感じないのなら貴方達もその程度という事ね」
我妻
「・・・」
グラウンド
晃樹
「えっと、ピッチャー翼のキャッチャーゆかりで・・・」
椎名
「頑張ろ翼」
翼
「えっと、晃樹・・・ホントに良かったの?」
晃樹
「ああ。アイツらには、1度自分の実力を見直させる必要がある。そこらへんは龍ちゃんにお願いした。ノートを持たせて」
九十九
「晃樹くん、ちょっと良いですか?」
晃樹
「あ、はい!今行きます。じゃあ、ピッチング練習しといて」
ダッ
椎名
「晃樹最近熱いよね〜。野球そんなに好きになったのかな〜?」
翼
「無理矢理監督に誘っちゃったけど。楽しんで貰えてるなら嬉しいな」
続く
- Re: 東方銀東進 〜学校シリーズ新バージョン〜 ( No.136 )
- 日時: 2020/04/20 20:17
- 名前: バルト (ID: SHYi7mZj)
部活が終わり、男子更衣室に向かっている途中
晃樹
「やべ、タオル落とした。何処やったかなぁ」
四葉
「ふっふーん、お困りですね晃樹くん!」
晃樹
「よ、四葉!?」
すると突然、四葉は隠してた両手のものを見せつけてきた
四葉
「貴方が落としたのはこのハチナイタオルですか!?それとも、こっちの世界史のテキストですか!?」
晃樹
「・・・はぁ、ハチナイタオル」
四葉
「ワァオ!正直者ですね!両方セットで差し上げます」
晃樹
「要らねぇよ!てかこれ、風太郎に課題でって渡された教材だろ」
そう言ってテキストを開くと、全く手を付けていなかった。
晃樹
「しかも解いた形跡が無いし。お前やりたくないから渡しただろ!」
四葉
「まぁまぁ、貰えるものは貰っておくものですよ!」
晃樹は無視し、男子更衣室に向かう。
晃樹
「あ、トイレ行きてぇ」
晃樹は用を足しに行く、が、四葉はまだついてくる。
そして更衣室へ
晃樹
「いつまで着いてくんの!」
四葉
「まだお礼を言ってもらってません。拾ってもらったらありがとうぐらい言わないとダメですよ」
晃樹
「そう、じゃあこのテキストさっき拾った。これでおあいこだろ」
四葉
「・・・あそっか!ありがとうございます!」
晃樹
(お礼言っちゃったよこいつ。馬鹿か)
晃樹
「ていうか、四葉はなんでまだ学校に残ってんだ?・・・あそっか、風太郎から逃げてきたのか」
四葉
「むむむ〜。なんか鼻に着く言い方です。今日はオフなんですよ!」
風太郎
「オフな訳ねぇだろ!さっさと戻って勉強しろ」
四葉
「うわ!上杉さん!」
晃樹
「なぁ、俺も言っていいか?」
風太郎
「別に構わないが、俺は相手しないぞ。教わりたいなら唯我に頼め」
晃樹
「別に勉強しに行くんじゃないんだけど」
(ただ単純に部活終わったら来るように三玖に言われてるだけなんだよなぁ)
そして教室へ
一花
「あ、やっと戻ってきた〜。遅いよ四葉〜」
四葉
「ごめーん。晃樹くんのタオルを拾ったから届けに行ってたんだ〜」
三玖
「・・・晃樹、来たんだ」
晃樹
「ああ。別に勉強しに来たんじゃないけど・・・で、なんでスズと千棘とヤオモモと雪乃さんがいんの?」
成幸
「俺が頼んだんだ。マンツーマンで教えた方が効率がいいんじゃないかと思ってさ。ホントは二乃と五月もいたんだけど・・・」
スズ
「いないのなら仕方ないでしょ。ほら、さっさと問題解く!」
文乃
「ひぇー!スズちゃんの指導鬼すぎるぅ!!りっちゃん助けてぇ!」
理珠
「・・・」
ぼぉん!
理珠の頭がショートしたようだ。
雪乃
「情けないわね、この程度の問題に・・・」
文乃
「りっちゃぁぁん!!」
一花
「あららぁ。しんどそうだねぇ」
八百万
「随分と余裕そうですわね。なら、問題難易度を上げて差し上げますわ」
一花
「あっははぁ。遠慮しときます」
そして、着々と課題をクリアしていく。
うるか
「はぁーーー!やっと終わったぁ!!」
千棘
「お疲れ様。よく頑張ったわね」
うるか
「ちーちゃんの教え方上手で良かったァ!」
風太郎
「ほらお前ら、さっさと帰れよ」
四葉
「ま、待ってくださいよ〜。少し休憩させて下さい」
三玖
「晃樹、帰ろう」
晃樹
「え、もういいのか?・・・ておい、ちょっと待てよ三玖!」
廊下で
晃樹
「ちょっと、部活後に来てって、一緒に帰りたかったからか?俺今日他の奴と帰る約束してたんだけど」
三玖
「なら・・・その人も一緒に」
晃樹
「いや、気まずくなんない?ちょっと待ってろ、今連絡するから」
そう言って携帯を開いたが、メールが届いていた。
【晃樹遅いね。もう先に帰っちゃうから】
晃樹
「・・・あれ、もう帰っちゃったのか・・・」
三玖
「なら問題ない。帰ろう」
そして2人は学校を後にした。
晃樹
「なぁ三玖」
三玖
「なに?」
晃樹
「なんで、俺の事気にかけてくれるんだ?教育係だから?」
三玖
「・・・そうだと思う」
晃樹
「でも、俺が中等部の時から気ぃ使ってくれてたよな」
三玖
「・・・2人目の理解者になってくれると思ったから」
晃樹
「理解者?」
三玖
「・・・私、戦国武将が好きなんだけど、フータロー以外の人には言えてないの」
晃樹
「・・・戦国武将・・・か」
三玖
「きっかけは四葉から借りたゲームだった。野心溢れる武将たちに惹かれて沢山本も読んだ。でもクラスのみんなはイケメン俳優とかが好き。一方私が好きなのはハゲのおっさん。でもフータローは分かってくれようとした。なんとなく晃樹はあの時のフータローに似てるから」
晃樹
「歴女ねぇ、別にそんなこと隠すことないだろ。歴女なんて世の中にいくらでもいるだろ?」
三玖
「いや、こんなこと、恥ずかしくて誰にも言えない」
晃樹
「じゃあ三玖、俺の秘密を教えてやる」
三玖
「・・・秘密?」
晃樹
「実は、咲夜姉さんは本当の姉じゃねぇんだ」
三玖
「・・・え」
晃樹
「俺は昔行方不明になった。その時咲夜姉さんに拾われて、たまたま親戚の人だったんだ。そして、中等部の時に本当の家族と再会したんだけど、俺はそのまま咲夜姉さんと暮らすことにしたんだ」
三玖
「・・・そう、だったんだ。でも、なんで私にその話をしたの?」
晃樹
「信頼してるからだよ」
三玖
「信頼?」
晃樹
「そうだ。因みにこの話は一族と桐須一家とお前しか知らない。そんだけお前が俺の事を理解してくれているって信じてるんだよ」
三玖
「・・・」
晃樹
「だからさ、俺を理解者としているなら、姉妹達も信頼出来る器なんじゃないのか?」
三玖
「無理だよ。だって私、姉妹の中で1番の落ちこぼれだもん」
晃樹
「落ちこぼれなんてこの世に存在しない。お前はお前のいい所がある。少なくとも気にかけてくれるお前は俺の支えになってるんだ」
三玖
「・・・グスン」
晃樹
「・・・三玖?」
三玖
「やっぱり、フータローみたいに優しいんだね。でも、何でだろう・・・フータローよりも暖かい」
晃樹
「さぁ、何でだろうな。俺は風太郎ほど頭が回らない。多分あいつは勉強で繋がろうとした。でも俺は秘密を交わし合った。そんくらいしか違いはない」
三玖
「・・・もう1つあると思う。初めて会った時、桐須先生から助けてくれたでしょ?あの時のあやふやだった気持ち。今になって正直になれたからかもしれない」
晃樹
「あの時の?」
三玖
「こんな気持ち初めて。責任・・・とってよね」
晃樹
「あ・・・え・・・」
三玖
「家に寄ってって・・・」
晃樹
「あ、ねぇ!責任って何の!」
そして、三玖の家。もとい姉妹の家に招かれた晃樹。
晃樹
「な、なんだこのマンション。デカすぎだろ・・・」
そして、部屋へと案内された
三玖
「ただいま」
二乃
「おかえ・・・り?なんで晃樹がいんのよ!」
三玖
「私が教育係だから」
五月
「だからって家に連れてくることないじゃないですか!」
晃樹
「お邪魔なら帰るわ」
晃樹が玄関を開けようとしたが、同時に一花と四葉も帰ってきた。
一花
「あれ?晃樹くん。どうして家にいるの?フータローくんしか知らないはずなのに」
三玖
「私が連れてきた。教育係だから」
晃樹
「さっきから同じことしか言わない」
四葉
「わーい!晩御飯食べていきますよね!」
晃樹
「え、そんなつもり無かったのに・・・姉さんにメール送っとかないと」
三玖
「大丈夫、もう咲夜には連絡したから」
晃樹
「・・・三玖、お前狙ってただろ」
一花
「察しが悪いなぁ晃樹く〜ん」
晃樹
「なんで」
一花
「あ〜、分かんないならいいや。さ、上がって上がって」
そして、嫌々ながら食卓に招かれた。
晃樹
「・・・タコパ。まるで誰か来るのを見越したかのように」
四葉
「早く取らないと無くなっちゃいますよ?」
晃樹
「え、なんで?」
焼き台にはまだ大量のたこ焼きが残っていたが、残りの全てを五月が全てかっさらってった。
晃樹
「え!俺のたこ焼き!」
五月
「早く取らない方が悪いんですよ」
晃樹
「結局持て成すのか貶すのかどっちなんだお前ら!」
二乃
「まあまあそんな怒んないでよ。ほら、特性スムージー」
晃樹
「・・・なんか怖いな、お前が持ってきたから尚更」
二乃
「人の好意は素直に受け止めるものよ。ほら、早く飲みなさい」
晃樹
(微かに臭う薬品の匂い・・・それに、このスムージー、ドングリを混ぜてやがるな。ドングリ食うなんて暗殺教室でしかやんねぇだろ普通!)
晃樹
「まぁ、美味そうなんだけど・・・俺アレルギー持ちで何入ってるか分からないから。おい、窓から覗いてるストーカーちょっと来い」
殺せんせー
「にゅいや!なぜ見つかったのですか!?」
二乃
「な、何よそのタコみたいな化け物!」
晃樹
「心配だからってついてくんな!罰としてこれ飲め!」
殺せんせー
「ヌルふふふ、こんな脅しに私が屈するとお思いですか?まぁ、飲みますけど」
殺せんせーは二乃のスムージーを一気に飲む。すると、殺せんせーは一瞬にして寝てしまった。
五月
「眠ってしまいましたね・・・」
晃樹
「やっぱりな。睡眠薬入れただろ。しかも殺せんせーが寝るほどの効力・・・どんだけやばい薬品入れたんだよ」
二乃
「えっと・・・これは・・・」
晃樹
「お前、結局反省してないんじゃないのか?」
二乃
「・・・わ、悪いけど、あたしはまだあんたのこと認めたわけじゃn」
晃樹
「今日のところは帰るわ。悪いな三玖、折角連れてきてくれたのに」
三玖
「晃樹・・・」
晃樹は姉妹の部屋から出ていった。
一花
「あーあ、帰っちゃった」
四葉
「やりすぎだよ二乃」
二乃
「ふん、ざまぁないわね」
三玖
(・・・ゴメンね晃樹、みんなに秘密を明かすのはもう少し後になりそう)
続く
- Re: 東方銀東進 〜学校シリーズ新バージョン〜 ( No.137 )
- 日時: 2020/04/23 17:56
- 名前: バルト (ID: SHYi7mZj)
5つ子の部屋を出て、1階まで降りて来た晃樹。そこに五月が駆け寄ってきた。
五月
「あの、晃樹くん?」
晃樹
「なんだ五月?」
五月
「これ、良かったら受け取ってください。先程、あまりたこ焼き食べてませんでしたよね」
そう言って五月は袋に入ったたこ焼きの残りを渡す
晃樹
「お前が真っ先に横から全部かっさらってくからだろうが!」
五月
「私の所為にしないで下さい!晃樹くんが取るの遅かったからでしょう?」
晃樹
「まあそれはいいんだけど、二乃が何か仕込んでるんじゃないかと思ってさ。警戒してたんだよ」
五月
「残念ですけど、その推理は間違ってますよ。私も材料用意してたので、二乃は一切変な物を入れる様子がありませんでした」
晃樹
「・・・俺が深く考えすぎただけだったのか。なんかゴメンな」
五月
「謝るくらいなら最初から来なければ良かったんですよ。でも、このまま何もせず帰すのは気に触るので送っていきます」
晃樹
「・・・マジで言ってんの?お前・・・実は結構良い奴?」
五月
「な、何を言ってるんですか!ほら、早く行きますよ!」
晃樹
「照れ隠し下手くそかよ」
夜中の路地
晃樹
「・・・あ、そういや部活後にクリームパンあったんだったな」
五月
「・・・」
晃樹
「食うか?」
五月
「要りません」
グゥ〜
五月
「・・・(恥)」
晃樹
「ほら、やるから。食i・・・」
五月は晃樹からクリームパンを奪い取る。
五月
「し、仕方がないので受け取ってあげます!」
晃樹
「食いかけって言おうとしたんだけど」
五月
「・・・・は、ハァァァァ!何食べさせてんですか!!この変態!」
晃樹
「確かにあげるって言ったけどさぁ。5個入りの奴のわざわざ俺が食ってるやつ持ってくかよ普通」
五月
「うるさいです!貴方がくれるのが悪いんです!」
晃樹
「にしても、あんなたこ焼き食ってたのにまだ腹減るのかよ。サシャや文乃と大差ないなお前」
五月
「しょうがないでしょう!お腹が空くんですから」
晃樹
「家でなんか食ってくか?ていうか、送ってくれる理由って夜食買いのついでなんじゃ・・・」
五月
「どこまで失礼な方なのですか貴方は・・・それに、私は送っていくだけって言ったじゃ・・・」
ギュルルルル
晃樹
「さっきより音でかくね?」
五月
「ぅぅ〜〜」
晃樹
「ほら、家ついたから上がってけよ」
五月
「・・・す、すみません」
ガチャ
小鳥遊
「あ、やっと帰ってきた!お帰り晃樹・・・」
晃樹
「・・・なんで柚が家に・・・?」
五月
「晃樹くん、この人はどなたですか・・・まさか、三玖というものがありながら・・・」
晃樹
「違う違う!こいつは幼馴染の小鳥遊柚。ていうか家来るって聞いてねぇぞ!」
小鳥遊
「えぇ〜、メール送ったじゃん!今日晃樹の家泊まるって!」
晃樹
「知らねぇよ・・・まぁ、もめても帰らねぇだろお前は。飯は食ったのか?」
小鳥遊
「まだだよ。っていうかその人誰?」
五月
「中野五月です。晃樹くんのクラスメイトです。よろしくお願いします」
小鳥遊
「宜しくね〜」
五月は家に上がり、テーブルで待っていた。
咲夜
「あら、五月じゃない。珍しいわね、あんたが晃樹に連れてこられるなんて」
五月
「私はただお礼をして貰ってるだけです」
晃樹
「あぁ姉さん。さっき五月からたこ焼き貰ったから、晩飯でみんなで食おうか」
咲夜
「あらそうなの?わざわさ悪いわね」
レミリア
「晃樹!今日の晩御飯は何かしら?」
晃樹
「お前は納豆だ」
レミリア
「あら、あたしの好物ね。褒めて遣わすわ晃樹。褒美として血を吸ってあげる」
晃樹
「黙れ穀潰し」
レミリア
「誰が穀潰しよ!あんた主に向かってなんて言葉遣いを・・・恥を知りなさい!」
晃樹
「はいはい、俺はお前みたいな主をもって恥ずかしいですよ〜」
レミリア
「うわぁぁぁん!!咲夜ぁ!!」
咲夜
「大丈夫ですよお嬢様。私は幸せですから」
フラン
「3人のそのやり取り飽きたよ〜」
カムイ
「フランさん、ほっといていいと思います」
フェリシア
「そうですね。流石に毎日やってたら・・・」
五月
「なんか、大変そうですね」
十四郎
「んな事よりマヨネーズちゃんと買ってきてんだろうなぁ」
五月
「・・・なんで土方くんがいるんですか・・・」
十四郎
「総悟の野郎に追い出されんだよ。おかげで最近ずっと咲夜の家に居候だ」
五月
「そうですか、哀れですねぇ」
十四郎
「んだてめぇ!喧嘩売ってんのか!」
晃樹
「ほらほら兄貴、落ち着いて。もう飯出来たから。ほい、鳥の唐揚げ」
フラン
「わーい!いっただっきまーす!」
みんな食べ始める。
小鳥遊
「ん〜!やっぱ晃樹の作る料理は美味しい〜!」
咲夜
「それに、トシが来ることを見越して唐揚げにするなんて」
十四郎
「おいどういう意味だそれぇ!」
咲夜
「唐揚げにマヨネーズは相性バッチリって事よ」
十四郎
「ふっ。ようやくマヨネーズの良さが分かってきたようだな」
咲夜
「いえ、全く」
十四郎
「全身の穴にマヨネーズぶち込んで殺すぞ」
晃樹
「どうだ五月。口に合うか?」
五月
「・・・はい。とても美味しいです」
晃樹
「そっか、良かったよ」
晃樹
「そういやカムイ、お前いつ帰ってきたんだ?」
カムイ
「放課後に五月さんに学校案内して貰って、その後すぐ帰ってきました」
晃樹
「だから勉強会に五月居なかったのか」
五月
「はい。私もその後すぐ帰りましたので」
小鳥遊
「も〜、何かあったら頼れば良いのに〜。一応先輩だからね」
晃樹
「いや俺らの方が年上だかんね」
咲夜
「あら、五月もう食べ終わったの?」
五月
「はい。美味しかったです」
晃樹
「なんならまだあるけど」
五月
「もう十分お腹いっぱいです!」
ギュルルルル
五月
「・・・(恥)」
晃樹
「どんだけ腹なってんだよ!まだ空腹か!?」
五月
「す、すみません・・・」
晃樹
「ほら、俺の残りもやるしたこ焼きも食っていいから」
五月
「なんでそこまで気遣ってくれるんですか・・・」
晃樹
「さぁ?俺あんま人の困ってるところ放っておけねぇんだよ」
レミリア
「じゃあなんで私は放置なのよ!」
晃樹
「お前吸血鬼だろうか!」
五月
「ふふっ、晃樹くんは優しいのですね。三玖が惚れた理由、少し分かったかもしれません」
晃樹
「五月・・・」
五月
「今日は失礼します。また来させていただきますね」
玄関にて
晃樹
「五月。これ持ってけ」
晃樹は紙袋を渡した。
五月
「これは?」
晃樹
「デザートのプリン。5個入ってるからみんなで分け合って食えよ」
五月
「・・・ありがとうございます。今度はちゃんとタコパしましょうね」
晃樹
「ああ。またな」
五月
「お邪魔しました」
五月は帰っていった
小鳥遊
「ふーん。なんかいい感じじゃない?」
晃樹
「馬鹿言え、これは社交辞令だ」
小鳥遊
「そういうとこ、ホントにそっくりだね」
晃樹
「・・・アイツと重ね合わすんじゃねぇよ。あんな野球でしか人と繋がることが出来ない負け組と」
小鳥遊
「そこまで言わなくても」
晃樹
「アイツのせいで野球が楽しくなく感じたんだよ。俺の敵だよ」
小鳥遊
「でも今は野球に向き合ってるじゃん。それで十分でしょ?今日だって天ちゃんと千代ちゃんのこと叱って、あれも2人のため、チームのためでしょ?」
晃樹
「柚、明日は練習試合だ。早めに体休めとけ」
晃樹は階段を上がって行った
小鳥遊
「晃樹・・・」
咲夜
「全く、あの子は相変わらずのようね」
小鳥遊
「・・・咲夜先輩」
咲夜
「確かに晃樹はあの人が嫌い。でも、彼を見習って今野球に関わってる。あの子なりに改善しながら」
小鳥遊
「・・・確かに晃樹は日常生活と野球で分けないで私の事を名前で呼んでくれる。晃樹の事も呼び捨てしていいって言ってくれた。でも、晃樹の眼は・・・冷めていた」
咲夜
「・・・考えすぎよ。少なくとも、柚が居てくれてるから野球部に居るんじゃないかしら?」
小鳥遊
「・・・そうですね。考えすぎですよね。すみません。忘れてください」
咲夜
「部屋は上がってすぐの部屋を使ってちょうだい」
小鳥遊
「ありがとうございます。おやすみなさい」
咲夜
「ええ、おやすみ」
続く
- Re: 東方銀東進 〜学校シリーズ新バージョン〜 ( No.138 )
- 日時: 2020/04/26 15:44
- 名前: バルト (ID: SHYi7mZj)
翌日、明星学園のグラウンド
翼
「そういえば、今日の対戦相手の話聞いてないよね」
晃樹
「俺は薬師高校って聞いてるけど・・・そんな名門にウチの顧問勝負吹っかけないだろ」
掛橋
「あれ、言ってなかったかしら・・・今日の対戦相手は明星学園の中等部よ?」
・・・・・・
晃樹/翼
「えぇ!!??」
東雲
「掛橋先生、どういう事ですか?なぜ同門対決を・・・それも中等部なんて」
掛橋
「だ、だってぇ〜・・・他の学校にお願いするの怖かったんだものぉ!それに、ウチの中等部だって強いのよ〜」
東雲
「まぁ、良いですよ。誰が相手だろうとただ勝つだけです」
そうこうしていると、中等部野球部がグラウンドに上がってきた。
進藤
「アンタらが試合相手か?」
翼
「女子野球部キャプテンの有原翼!宜しくね」
進藤
「進藤一考だ。退屈な試合にならない事を祈るぞ」
東雲
「それはこっちのセリフよ。その余裕がいつまで続くかしら?」
各自ベンチに向かった
フェンスの外には杉野が立っていた
杉野
「よう、元気か晃樹」
晃樹
「杉じゃん。わざわざ来てくれたのか?」
杉野
「俺だけじゃないぜ。E組も来てるし、ほら、男子野球部の先輩方も」
晃樹
「一也!それに結城先輩も」
御幸
「よ!」
東雲
「あなた達、何しに来たのかしら?」
御幸
「来年アイツらが入ってくるんだ。どんな奴がいるか気になるだろぉ?」
結城
「俺は弟がどれぐらい強くなったか見に来た」
東雲
「そう、まぁ精々楽しみなさい」
杉野
「なぁ晃樹」
晃樹
「なんだ?」
杉野
「アイツら、この学校に来てから実力が上がってるんだ。新勢力を追加したらしくて」
晃樹
「前の学校ってなると、椚ヶ丘中学校か?お前らと同じ・・・」
杉野
「ああ。進藤の他に、キャッチャーの由井、セカンドの瀬戸、レフトの結城将司には気をつけろ」
晃樹
「ああ、みんなには言っとくよ」
御幸
「それから、あの補欠のキャッチャー。あいつも見た感じ要注意だな」
杉野
「えっと、奥村のことですか?」
晃樹
「一応用心しとくか」
ベンチに戻り
晃樹
「てな感じだ。進藤の持ち玉はストレートとカーブだけだが、球速140km/h以上だ。それから中継ぎの浅田。あいつはドロップカーブを持ってるから出てきたら気をつけろ」
翼
「ありがとう晃樹。色々分析してくれたんだね」
晃樹
「まぁな。そろそろ始まるな。行ってこい!」
選手は整列した。
審判
「これから中等部男子野球部対高等部女子野球部の試合を始めます。礼!」
選手一同
「お願いします!」
ウグイス嬢
「先攻、女子野球部の攻撃、一番、センター、竹富さん」
竹富
「おっしゃぁ!」
晃樹
「竹富、バントで頼む。だが狙えるなら打ってくれ」
竹富
「OK!任せろ」
竹富はバッターボックスに入った。
進藤
(ふん、初球ストレートで様子見・・・と言ってもストレートだけで十分だろ)
ヒュン!
パシッ
審判
「ストライク!」
竹富
(はや!ホントに中学生か?でも、バントくらいなら余裕だな。沢村栄純に教えて貰ったし)
ヒュン!
カコン
ダッ
進藤
「な!バントだと!?くそ!ファースト!」
由井
「ダメだ間に合わない!」
一番竹富、難なく一塁に進塁した。
相手監督
「ば、馬鹿な!進藤クラスの豪速球を、狙ったところにバントするのは、至難の業だぞ!」
晃樹
(あの先生、選手を生かしきれてないようだな)
ウグイス嬢
「二番、ショート、小鳥遊さん」
バッターボックスに入る
小鳥遊
「さてと、どうしよっかなぁ。まずは1球見てからだなぁ」
ヒュン!
パシッ
審判
「ストライク!」
小鳥遊
(おぉ、なかなかだねぇ。タイムリー狙うのもありだけど・・・かけてみますか)
ヒュン!
カコン
ダッ
進藤
「キャッチャー!一塁だ!」
ヒュン!
ザァー
パシッ
審判
「・・・セーフ!」
晃樹
「よし!ナイスだ柚!」
一塁
朝比奈
「ナイスだよ小鳥遊!」
小鳥遊
「この人たち、恐らくバントが苦手だと思います」
朝比奈
「やっぱりそんな感じする?」
小鳥遊
「まだ中等部なのもあると思いますけど・・・」
ウグイス嬢
「三番、セカンド、リン・レイファさん」
リン
(・・・ここもバントで良さそうだ。御相手の監督は何も考えてなさそうだし)
ヒュン!
カコン
進藤
「くそ!何なんだよ!」
ノーアウト満塁。次のバッターは・・・
ウグイス嬢
「四番、レフト、草刈さん」
晃樹
「ルナ、1発デカいのカマしてこい」
草刈
「了解」
バッターボックスに入る。
進藤
「くそ!こいつもバントしてくんのか?舐めやがって畜生が!」
ヒュン
由井
「まずい!甘い球が・・・」
草刈
(ここ!)
カキンッ!
草刈が打った球は、バックスクリーンまで飛んで行った。
進藤
「ほ、ホームランだと・・・」
晃樹
「よし!ナイスだルナ!」
女子野球部、4点先制
相手監督
「そんな馬鹿な、進藤の球をホームランだと・・・」
學峯
「どうかしましたか?」
相手監督
「り、理事長先生!?い、いえぇ、これは・・・その」
學峯
「今日はあまり体調が優れないようですね。でなければこのような敗戦は有り得ない」
學峯は相手監督の顔面を掴む。相手監督はあまりの威圧に気絶した。
學峯
「あぁ、やはり凄い熱だ。すぐに保健室に」
相手マネージャー
「は、はい…」
相手監督
「い、一体何を」
學峯
「なに、少し指導を加えるだけですよ」
一方、女子野球部のベンチは
晃樹
「遂に気やがったな・・・浅野學峯」
翼
「え?あの先生何かあるの?」
河北
「翼!?次期理事長先生だよ!」
翼
「そうなの?全然知らなかったー」
晃樹
「どんだけ野球バカなんだよ。恐らくこっからバントは通用しないかもしれない」
東雲
「そうね。最も、次の打順は私。何とかするわ」
晃樹
「無茶すんなよ龍ちゃん」
東雲
「ちゃん付けはやめなさい」
ウグイス嬢
「五番、サード、東雲さん」
東雲はバッターボックスに入る。
すると、相手選手の内野は前進守備で出てきた。
東雲
「・・・どういうつもりかしら?」
進藤
「お前達にはこれで十分だ」
東雲
「小賢しいわね。視野のギリギリを狙うなんて」
一方観客側は
前原
「おい、あれって良いのか!?」
竹林
「ルール上問題は無い。審判が注意すれば話は別だが、審判は向こう側の人間。言うだけ無駄だろう」
御幸
「こんなん片岡監督が見たらブチギレるだろうな」
場所は戻って
ヒュン!
パシッ
審判
「ストライク!」
東雲
(・・・この卑怯な作戦、更にそれを抜きにしてもあのストレート。厄介ね)
由井
「すみません、タイムを」
由井は進藤の元に駆け付ける。
由井
「進藤、なぜサインを無視するんだ」
進藤
「そんな事してる暇があるなら、俺の球をしっかり取れよ」
由井
「・・・分かった。今後一切サインは出さない。その代わり、もう俺に頼るな」
進藤
「頼ったことなんて1度もねぇよ」
由井は戻ってきた
東雲
(揉め事・・・随分と余裕のようね)
ヒュン!
パシッ
審判
「ストライク、ツー!」
東雲
(・・・球速は丹波先輩に匹敵するわね。それを考えると降谷さんの方がもっと厄介ね)
進藤
「どうした?ビビっちまったか?」
東雲
「まさか、貴方程度に怖気付く筈が無いでしょう?」
進藤
「舐めやがって。これでも喰らえ!」
ヒュン!
東雲
(ふんっ!)
カキンッ!
御幸
「お、東雲打ったぞ」
結城
「だが、打ち上げたな。そしてレフト線に・・・あそこは将司がいる」
パシッ
審判
「アウト!」
東雲
「くっ!」
瀬戸
「ナイスキャッチ将司!」
将司
「当然だ」
その後、九十九、野崎共に抑えられスリーアウト。中等部の打撃になった。
ヒュン、パシッ
椎名
「いいよ翼!球走ってるよ〜」
翼
「うん!今日は肩の調子凄くいいよ」
椎名
「・・・ねぇ翼?」
翼
「何?椎名さん」
椎名
「・・・晃樹にも出させてあげようよ」
翼
「それは私も考えたよ。でも女子のチームにポツンと男子を入れるのはどうかなって思うよ。それに、晃樹が遠慮すると思うし」
椎名
「でも、どこかで恩返ししないとね〜。あたしも翼も!」
翼
「でもどうやって?」
小鳥遊
「コホン!私にいい考えがありまーす!」
翼
「小鳥遊さん?考えって?」
ウグイス嬢
「一番、セカンド、瀬戸くん」
瀬戸
「おっしゃ!来いや!」
ヒュン!
瀬戸
(なーんちゃって)
カコン
東雲
「キャッチャー、ファースト!間に合うわ!」
ヒュン
パシッ
審判
「・・・アウト!」
瀬戸
「ちぇ、間に合うのか今の」
一方ベンチでは
學峯
「繰り返し言ってみよう。俺は強い。腕を大きく振って投げる」
進藤
「俺は強い。腕を大きく振って投げる」
學峯
「力でねじ伏せる」
進藤
「力でねじ伏せる」
學峯
「踏み潰す」
進藤
「踏み潰す」
奥村
「・・・」
とんで三番
ウグイス嬢
「三番、ショート、最上くん」
最上がバッターボックスに入る。
翼
(ホントにやるのかな。下手したら私たちが危ないよ)
ヒュン
カキンッ!
最上が打った打球はショートに、そして
ゴスッ!
球は小鳥遊の踝に命中した。
小鳥遊
「いっ!」
しかし、しっかり球を取る。
審判
「アウト!」
晃樹
「柚!!」
女子チームは小鳥遊に駆け寄った。
晃樹
「柚!大丈夫か!」
小鳥遊
「あ、あはは。まさかホントに当たるとは思わなかったよ。でもこれで、晃樹も出れるよ」
晃樹
「何言ってんだ。俺は選手じゃない!」
九十九
「いえ、このチームにいる以上、貴方は選手でもあります。それに、これは練習試合」
晃樹
「・・・伽奈さん」
椎名
「それに、晃樹の力が必要だし」
晃樹
「・・・分かった。出る」
翼
「ホントに!?やった!」
晃樹
「一つ、・・・和香とバッテリー組ませてくれ」
東雲
「・・・構わないわ。鈴木さんはいいかしら?」
和香
「ええ。問題ないわ」
晃樹
「ゆかり、悪いけど柚を保健室まで連れてってくれ」
椎名
「OK〜」
晃樹
「それから、ゆかりの代打で琴葉。頼んだぞ」
柊
「ええ、任せて」
2回表に続く
- Re: 東方銀東進 〜学校シリーズ新バージョン〜 ( No.139 )
- 日時: 2020/05/01 16:26
- 名前: バルト (ID: SHYi7mZj)
2回表
ウグイス嬢
「女子野球部の攻撃、八番、キャッチャー、椎名さんに変わり、代打、柊さん」
柊
「行ってくるわ」
バッターボックス
進藤
「ゴォォォォォォォォォォォォォ」
柊
「な、何・・・あれ」
ヒュッ!
パシッ
審判
「ストライク!」
柊
(・・・理事長先生に侵されてる。なんて邪悪な雰囲気)
ヒュッ!
柊
(!!)
ゴスッ!
進藤の豪速球は柊の横腹に命中した。
柊
「ガッ!」
審判
「デッドボール!」
晃樹
「琴葉!!」
柊は立ち上がれなくなってしまった。
ベンチに連れて行く。
シュゥゥゥ
柊
「いっ!」
河北
「・・・!これ以上のプレイは無理だよ!」
柊
「わ、私はまだやれるわ!」
晃樹
「無理すんな琴葉、後のことは任せろよ」
柊
「でも・・・」
晃樹
「今はゆっくり休んでくれ。咲、琴葉を保健室に。芽衣、代走頼む」
咲
「了解よ」
坂上
「分かりました」
翼
「柊さん、仇は取ってくるから」
ウグイス嬢
「九番、ショート、有原さん」
バッターボックスへ
審判
「プレイ!」
ヒュッ!
パシッ
審判
「ボール!」
翼
(やっぱり速いなぁ。でも、私は今までお姉ちゃんの球や降谷くんの球を何回も見てきた)
ヒュッ
翼
(それに比べたらこんな球なんて)
カキンッ!
翼
(なんて事ない!)
打球はライト線まで飛んだ。坂上は一気に3塁まで行った。
晃樹
「よし!ナイスだ!」
翼
「やった!狙い通り!」
竹富
「おっしゃ、有原翼に続くぞ!」
ウグイス嬢
「一番、センター、竹富さん」
結果は犠牲フライ。坂上が戻ってきて1点になったがダブルプレイになってしまった。
東雲
「続くどころか戦犯になったようだけど、何か感想はあるかしら?」
竹富
「ごめん」
晃樹
「さて、次は俺の出番だな」
ウグイス嬢
「二番、ピッチャー、白夜くん」
進藤
「フミツブシテヤル!ビャクヤァァァァ!!」
晃樹
「なんだあいつ。進撃の巨人みたいになってんじゃん」
由井
「・・・気を付けてください。今の彼、自我を失ってます」
晃樹
「・・・敵の心配か?」
由井
「俺はフェアな試合をしたいだけです」
晃樹
「そうかい。じゃ、全力で行かせてもらうかな」
ヒュッ!
パシッ
審判
「ボール!」
翼
「いいよ晃樹!しっかり球見れてるよ!」
ヒュッ!
パシッ! メキッ
由井の手から骨の折れる音が聞こえた
審判
「ストライク!」
瀬戸
「ちょっ、タイムタイム!」
相手選手は由井のところに駆けつける。
瀬戸
「おい由井、今メキッてならなかったか!?」
由井
「だ、大丈夫だよ」
将司
「・・・グローブ外してみろ」
由井は渋々グローブを外した。由井の手首は真紫になっていた。
瀬戸
「おいおい!ガッツリ折れてるじゃん!」
由井
「この位、何ともない」
瀬戸
「ダメだ、交代だ。ついでに進藤もな」
進藤
「あ?なんで俺も交代しなきゃいけねぇんだよ」
将司
「チームプレーも出来ない奴が勝てるはずがないだろ」
學峯
「いや、交代は由井くんだけだ。進藤くんはそのまま投げてもらうよ」
一同黙り込む。
學峯
「奥村くん、準備をしなさい」
光舟
「・・・分かりました」
奥村はグラウンドに入り、由井の肩に手を置く。
光舟
「・・・後は任せろ」
そのままマウンドに向かった
進藤
「なんだ?役立たずの奥村。補欠の癖に俺に命令か?」
光舟
「ああそうだ。俺はミットを一切動かさない。存分にストレートを投げればいい。だが、ミットから外れても一切拾わないからな」
進藤
「ほう?言ったな?」
奥村はホームベースに戻って行った。
審判
「プレイ!」
進藤
(見せてもらうぜ、その度胸をな!)
ヒュッ
ゴスッ
進藤の投球は奥村の左肩に命中した
審判
「ボール、ツー!」
進藤
「な!ホントに動かさねぇのか」
光舟
「どうした。ミットはここだぞ」
進藤
「くそ!」
ヒュッ!
ゴスッ
次は左肘のプロテクターにぶつかった。
進藤
「何だってんだあいつ」
光舟
「俺をおちょくってるのか?」
進藤
「このクソッタレがァァァ!!」
ヒュッ!
晃樹
(待ってたぜぇ!甘く入る球をなぁ!)
カキンッ!
打球はフェンス直撃
その間に3塁まで走る
河北
「晃樹くん回れる!!ホームまで行って!!」
相手センター
「させるかぁ!」
ヒュッ!
ダッダッダッ!
ザァー!
パシッ
審判
「セーフ!」
観戦者
「ウォォォォォ!!」
翼
「凄いよ!ランニングホームラン!!」
野崎
「おめでとうございます晃樹さん!」
晃樹
「進藤の油断だな」
東雲
「でも、無理をしすぎね。あのタイミングでホームに戻ってくるなんて」
中野
「にゃはは、東雲のツンデレが出たにゃ!」
東雲
「な!誰がツンデレよ!」
晃樹
「ほらほら、次は龍ちゃんの番だぜ?」
東雲
「ふん、分かってるわよ。それから、ちゃん付けはやめなさいって言ってるでしょ?」
晃樹
「ふ、つれねぇな」
その後、東雲、九十九が進塁、野崎がホームランを打ち3点追加。
2回裏
晃樹
「フンっ!」
ヒュッ!
パシッ
和香
「中々良いわね。肩の調子はどう?」
晃樹
「悪くない。つっても、相手は進藤スタートだ、最初から飛ばしてかないと俺らがやられるからな」
和香
「そうね。でも晃樹、貴方は初試合なんだから、無理して肩壊さないでね」
晃樹
「分かってらぁ。それに、作戦があるんだ」
和香
「・・・作戦?」
ウグイス嬢
「2回裏、中等部男子野球部の攻撃、四番、ピッチャー、進藤くん」
ベンチから出てきた進藤は物凄い覇気を放っていた。
進藤
「ぶっ潰してやるよ!」
晃樹
「あららぁ、随分と荒れてらっしゃる。まぁ関係ねぇや。お前ら、作戦開始だ」
そう言うと、内野陣は前進守備に入る。
進藤
「えっ・・・」
晃樹
「さっきお前らがやった事だよ。別に文句ないだろ?」
學峯
「成程、これは確かに小賢しい。好きにしなさい。一流の選手は守備位置ぐらいで文句を言わない」
晃樹
「あそう?じゃあ遠慮なくやらせてもらうわ。龍ちゃん、夕姫、プラン2だ」
東雲
「はぁ、全く、こんなの規格外よ」
野崎
「本当に大丈夫なのでしょうか・・・」
東雲と野崎はバッターギリギリまで前進する。
御幸
「おいおい、なんだありゃ。ゼロ距離じゃねぇか。もう反則だろあれ」
結城
「ふっ、だが審判は注意をしていない。適用されたのだろう」
學峯
「進藤くん、構わず振り抜きなさい。例え骨が折れたとしても、反則は相手チームにある」
進藤
(な、何なんだよコイツら・・・本当に女か?思いっきりバットふりゃあコイツらも引く筈・・・)
ヒュッ!
ブゥン!
サッ
東雲と野崎はスレスレでかわす。
パシッ
審判
「ストライク!」
東雲
「どうしたのよ。やるなら、殺す覚悟で来なさい」
進藤
「あ・・・・・あ・・・・・・・・・・」
ヒュッ!
進藤
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
ブゥン!
カコン
打球は目の前に落ち、それを東雲が拾う。
進藤は腰を抜かし、尻もちを着いた
東雲
「残念だったわね」
ポンッ
審判
「アウト!」
その後、試合は13対0のコールド勝ち。相手ピッチャーは進藤から浅田に代わったが適わず、女子野球部の白星となった。
試合後
翼
「ねぇ晃樹、今日の試合はどうだった?楽しめたかな?」
晃樹
「ああ。楽しかったよ」
翼
「ほんと!?良かったぁ!」
河北
「実は晃樹くんを試合に出そうって言い出したのは、東雲さんなんだよ」
晃樹
「え、龍ちゃんが?」
東雲
「・・・なんの事かしら」
椎名
「あれ、なんか東雲が言った事になってる?」
翼
「実は試合始まる前から考えてたんだけど、東雲さんが提案してくれて、いつ出そうか考えてたら、小鳥遊さんが思い切ってくれたんだよ」
小鳥遊
「流石に足首に当たるとは思わなかったですけど・・・」
晃樹
「ホントに大丈夫なのか?」
小鳥遊
「この後病院に行く。それよりも、その後に琴葉先輩も保健室に来たけど」
晃樹
「ああ、琴葉はちょっとヤバいかもな」
小鳥遊
「え?」
晃樹
「あばら骨一本折れたらくて搬送された。暫く復帰出来ないだろうって。それからリンも」
リン
「はい、肉離れしました」
小鳥遊
「ええっ!?筋肉フェチのリンちゃんが!?」
晃樹
「今回の試合は、発見が多かったと共に、犠牲が出過ぎた。相手も由井薫の骨折、進藤一考が再起不能・・・」
東雲
「関係ないわ、私たちは進むのみ。甲子園に向かって行くんじゃ無かったのかしら?」
晃樹
「俺は聞いたことないよ?」
東雲
「少しは察しなさいトンチンカン」
晃樹
「トンチンカン!?」
椎名
「なんか東雲、晃樹の前だと楽しそうに話すよね」
晃樹
「さてと、明日は練習休み!みんなゆっくり休んでくれ。それじゃあ解散!」
解散後、東雲が晃樹の所へ来た。
東雲
「晃樹さん、この後暇かしら?少し付き合って欲しいのだけれど」
晃樹
「龍ちゃん・・・悪い、この後柚を病院に連れてくついでに琴葉の見舞いに行くんだ」
東雲
「そ、そう・・・分かったわ」
晃樹
「・・・明日でよければ付き合うけど」
東雲
「ほんと!?・・・あ、えっと。それじゃ明日の10時、駅前集合よ。遅刻したら許さないわ!」
晃樹
「お、おう」
東雲は早足で去っていった。
晃樹
「・・・なんか機嫌良さそうだったなあいつ」
小鳥遊
「ねぇ晃樹〜。早く病院行こ〜よ」
晃樹
「分かってるって」
病院にて
柊
「晃樹・・・わざわざ来てくれたの」
晃樹
「柚の付き添いでな・・・大丈夫か?」
柊
「ええ、あばらは折れたけど、痛みはだいぶ引いたわ」
晃樹
「・・・すまん琴葉!あの時お前に代打を任せなかったら・・・こんな事にならなかった」
柊
「・・・晃樹が謝ることじゃないわ。誰が出てたってああなってたわ。たまたま私だっただけの事よ」
晃樹
「・・・琴葉」
柊
「ほら、お迎えが来たわ晃樹」
小鳥遊
「泣いてるの?相変わらず泣き虫だね晃樹は〜」
晃樹
「ばっかおめぇ。これはお小水だ」
小鳥遊
「それはそれで問題だよ」
晃樹
「じゃあ、また来るわ」
柊
「またね」
帰りのバスで
晃樹
「それで、医者にはなんて言われたんだ?」
小鳥遊
「全治1週間。すぐに練習には戻れるから大丈夫!」
晃樹
「でも無理すんなよ?」
小鳥遊
「ねぇ晃樹?」
晃樹
「ん?どうした」
小鳥遊
「私、今日から晃樹と一緒に住むことにした」
晃樹
「え・・・はぁ!?なに馬鹿言ってんだよ!」
小鳥遊
「だってそっちの方が便利でしょ?私今実家から出てきてるから効率悪いんだよね」
晃樹
「お前来たら家男子1女子6になんだけど!」
小鳥遊
「でももう咲夜先輩には許可取っちゃったし」
晃樹
「姉さんも巻き込んでんのか。じゃあ俺何も言えねぇや」
小鳥遊
「荷物ももう家に持ってったしねぇ」
晃樹
「お前!?俺の許可得ずに実行!?」
一方、学校では
學峯
「・・・ふん」
???
「何やら機嫌が悪そうだね」
學峯
「これはこれは、お久しぶりですね藍染さん」
藍染
「ああ、確か最後に会ったのは君が塾の講師だったときだ。まさか母校の理事長候補になっているとはね」
學峯
「それで、今日はどのような御用で?」
藍染
「ああ、この学校を明け渡して貰おうと思ってね」
學峯
「なぜそうする必要が?」
藍染
「君はココ最近、なんの成果も治めていない。つまりこの学校にいる必要がない」
學峯
「それを外野の貴方がわざわざ出向く必要があると?」
藍染
「・・・ギン」
ギン
「はい、藍染隊長。射殺せ『神鎗』」
シュン!
ギンの斬魄刀は學峯の頬を掠った。
藍染
「私はこの学校を制し、天に立つ。それだけだよ」
學峯
「・・・良いでしょう」
藍染
「ありがとう浅野先生」
続く
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