二次創作小説(新・総合)

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作者代理とオリキャラとキャラが送る日常(小ネタ更新)
日時: 2024/10/29 18:24
名前: 月詠 (ID: 86FuzJA.)

どうも、初めまして。
小説カキコ初心者の月詠と申します。
pixivでも小説を書き、更新してます。
気まぐれに更新するので更新速度はバラバラになると思います。
それでもよろしかったら閲覧していただけると幸いです。
あと、BLとNLが出ます(GLは考え中)。
キャラ崩壊あります。
地の文章が多いです。

(このスレッド内で何を更新したか分かりにくいので、タイトルに一時的に何を更新したか書き込みます)

追記(2024/03/21)

入力して表示されたトリップは「月詠 ◆dhGnme9vOg」になりました。


オリキャラ&世界観紹介>>1-6

プロローグ>>7-13

小ネタ>>14 >>31
>>32 >>35 >>43
>>105 >>135
>>171 >>272 
>>286 >>330
>>338 >>413
>>414 >>427
>>451 >>458
>>461  >>462
>>467  >>468
>>483 >>484
>>492 >>493
>>504 >>508
>>518 >>523
>>533 >>536
>>540 >>558
>>569

削除済み>>15-22 >>24-30

花火大会・準備>>36-42

花火大会>>44-58

黒い龍と巫女の話 >>59-66

地属性の魔法使い >>67-74

異世界バトン!(自作) >>128-129

年始のお話 >>130-132

王様ゲーム >>196-201

彼の一日 >>216-222

悪魔の城が崩れた後 >>282-285

「名」という呪縛 >>289-292

隠す心 >>309-312

【普通なら】この写真を拡散希望【逆のはず】 >>320-322

妖が魅せる一夜の夢 >>339-351

簪を贈る >>354-356

雪降る月の花嫁達 >>365-372

かつての敵 >>383-384

聖なる夜の舞踏会 >>385-396

新たな年の始まりに >>399-402

【I love】月と都々逸【you】 >>415-417

悠姫の実験クッキング >>420-426

【執事と】主犯はツキトである【メイド】 >>439

【ストレス】コスプレ衣装披露スレ【爆発】 >>482

続【執事と】主犯はツキトである【メイド】 >>505-507

スマホに買い換える話 >>509-511

【カラオケ】歌うことになりました【コスプレ】 >>522

【あけまして】新年あいさつスレ【おめでとう】 >>566


「美味しく危険な料理対決」シリーズ(第一回料理対決)
料理対決の始まり >>75-82
実食 一番~三番 >>89-94
実食 四番 >>95-104
vs四番のケーキ >>106-117
実食 五番~七番 >>118-122
実食 八番~十番 >>123-127
実食 十一番~十三番 >>136-140
結果発表! >>141-147


「偽りの剣を救い出せ」シリーズ(青蓮編)
陰陽師の見る夢 >>85-88
夜警、遭遇 >>148-151
襲撃、連行 >>152-155
失った記憶 >>156-159
平穏 >>160-164
記憶と契約 >>165-170
消える青の蓮 >>174-178
術式 >>179-182
真相 >>183-189
偽りの剣vs風の大鎌 >>190-195
吸血鬼vs神々と陰陽師 >>202-205
君臨するは偽りの剣王 >>206-212
その後のこと >>213-215


ライダー料理対決大戦(第二回料理対決)
破壊者による大戦開始の合図 >>223-229
実食 一番&二番 >>230-234
実食 三番 >>235-241
対決 三番の料理 >>246-250
実食 四番~六番の料理 >>253-257
実食 七番&八番の料理 >>260-265
実食 裏回 >>295-306
結果発表 >>331-335


「二つの世界に紡がれし歌」シリーズ(シンフォギア編)
注意! >>268
始まりは静かに >>269-271
その出会いは何をもたらすのか? >>273-276
存在せぬモノの介入 >>315-317
目覚める歌姫 >>325-327
異なりし双つの世界 >>359-364
歌姫達と他の世界 >>375-380
反転したが故の歴史(無印編) >>403-410
剣と銃との手合わせ >>428-436
風の街と漆黒の槍 >>440-448
陽だまりへの襲撃 >>469-476
因縁は姿を見せる >>477-481
語られるのは昔 >>494-503
番外編 それぞれの話 >>524-531
加速する運命 >>541-548
陽光が射す鏡 >>549-553


ゲストを交えた料理対決(第三回料理対決)
始まりは唐突に >>452-457
実食 一番&二番 >>487-491
実食 三番&四番 >>514-516
実食 五番&六番 >>519-521
実食 七番&八番 >>537-539
実食 九番&十番 >>554-557
結果発表 >>559-565






ジャンル
クロスオーバー、キャラ崩壊、オリジナル設定あり、オリキャラ、平成仮面ライダー(主にこれが設定にも話にも出てくる)、ぬらりひょんの孫、少年陰陽師、D,Gray-man

語られるのは昔 2 ( No.495 )
日時: 2023/11/04 09:45
名前: 月詠 (ID: 86FuzJA.)

麻琴は帰りに引き取るということになり、話が始まる。
まずはセレナからドクター・ウィルと呼ばれた銀髪の男のことからだ。


ウェル『…まず、未来さんを襲ったウィルという男は僕の遠戚らしく、名はウィリアム・フォルトゥーレスと言います。愛称がウィルです』

調「えんせき?」

切歌「って何デス?」

ウェル『遠い親戚ということですよ。と言っても、僕もF.I.S.に所属して、しばらくしてから知りましたが……本人から少し顔が似てるからもしかしたら親戚だったりしてと言われ、なんとなく親に聞く機会があったので聞いたら肯定されましたね』

ナスターシャ『二人は専門が違いますが、仕事などで聖遺物に関しては繋がりがあるので私もよく話していました。落ち着いている時の二人はどことなく雰囲気が似ていましたね』

未来「そっか、だから…」


初めて会ったはずなのにどこかで見たように感じられた理由が分かり、未来が納得する。
壁に背中を預け、腕を組んで難しい顔をする燐と彼に気づきながらも考える月音に気づかず話は続けられる。


ナスターシャ『ウェル博士が専門としていたのは生化学で、聖遺物と生体を繋げる研究をしていました』

マリア「こちらのドクターと変わらないわね。LiNKERなども作れるのか?」

ウェル『そちらの僕も作れたんですね。もちろん作れますよ、副産物であるAnti-LiNKERも。今は奏さんのことも考えて櫻井先生とともにもっと負担を少なくしつつ、効果が強いLiNKERを作れないかと研究してますがことごとく失敗してます』

了子『奏ちゃんの負荷や仕事も考えると、そうそう治験とか出来ないものね。最高でも多くて一週間に一回やるくらいだし』


今日はまとめた茶髪に眼鏡をかけた櫻井了子の状態になった彼女も口を挟む。
思わず、あぁ…、と声が漏れたのは「立花ワールド」の要LiNKER装者組とエルフナインだ。
エルフナインは今はLiNKERについて研究しており、マリア達は“天羽奏”が使用していた“櫻井了子”産の旧式のLiNKERを使っている。
強力である分、負荷も強いそれは今は緊急時の切り札として使われることになっている。
「天羽ワールド」との協力関係が正式に結ばれた際、何本か渡されており負荷が少ない改良型を使うようにしている。
一刻も早く改良型を作らなければとエルフナインは頑張っているが、どうしても上手くいかないのだ。
心配にして手伝おうとするキャロルだが、本人から出来る限り自力で解決したいと言われてしまっていて、動けないでいる。

語られるのは昔 3 ( No.496 )
日時: 2022/05/29 21:27
名前: 月詠 (ID: 86FuzJA.)

話の内容はウェルの専門からウィルの専門へと変わる。


ナスターシャ『ドクターは聖遺物一択でした。どういう力があるのか、何の聖遺物か調べるものでした。その過程で「櫻井理論」を見て、シンフォギアにも着手しました』

セレナ「私達が持つ、神獣鏡のシンフォギアは彼が開発したものになります」

マリア「そこは違うのか…」


思わず小さく呟くマリアの声は誰にも届いていない。
互いの世界で起こった出来事は、把握してはいる。
してはいるのだが、それは大まかな流れのことで細かいところまでは把握が出来ていない。


クリス「神獣鏡、か…」


神獣鏡のシンフォギアは、「立花ワールド」では未来が一度だけ纏い、そして響の身を蝕んでいた方のガングニールの欠片とともに自らが放った光によって消え去ったもの。
一応、まだシンフォギアにはなっていない、未加工の神獣鏡の一部はあるのだが米国が所有している。
「天羽ワールド」ではシンフォギアとして加工された神獣鏡はそのまま存在しているらしい。


ウェル『まぁ、諸々はすっ飛ばして……内容は違いますが共通した名をつけられた、あの戦い………フロンティア事変の後ですね。僕はそちらと同じく深淵の竜宮で隔離されましたが、ウィルは国際裁判のために国際裁判所へ護送車で移動するはずでした』

弦十郎「何者かからの襲撃を受け、そのまま行方知れずになった…」

ナスターシャ『ええ』


真剣な表情で頷くナスターシャ。
捜索はしているものの、ウィルの痕跡は見つからなかった。
まさか、こんな時に現れるとは思わなかった。

語られるのは昔 4 ( No.497 )
日時: 2022/05/29 21:32
名前: 月詠 (ID: 86FuzJA.)

それはソロモンの杖にも言えることだった。
こちらはセレナの絶唱にて休眠状態になり、ウェルとは違う日に深淵の竜宮へと送り込まれるはずだった。
奏とフィーネが護衛としてつきながら、着いた時には既に無くなっていた。
警戒は誰も怠らなかったし、襲撃が無かったのも確認している。
なのにソロモンの杖だけが無かったのだ。
こちらも捜索しているが、見つかっていなかった。


了子『さっき、データを見せてもらったけどあれは確実に起動していたわ。けれどどうやって起動したのかは…』

月音「………それですが、一つ心当たりがあります。確信は持ててませんが…」


「戦姫絶唱シンフォギア」組が話している間、ずっと黙っていた月音が言葉を発する。


キャロル『本当か?』

月音「さっきも言ったように確信は持ててませんよ。その前にウィリアム・フォルトゥーレスのことで気になることがあるんですが」

ナスターシャ『何でしょうか?』

月音「そいつがF.I.S.に所属し始めたのはいつ頃です?」


月音が尋ねると、燐がぴくりと反応する。
が、それを無視して彼女はナスターシャを見る。


ナスターシャ『七年半ほど前ですね…中途半端な時に来たと思いましたし…』

月音「七年半か………時系列としては合うか」

ウェル『時系列…?』


首を傾げてウェルが聞き返すと。


燐「そうだな、忌々しいことによ」


ウィルと会った時のように、燐から殺気が放たれた。
が、抑えられているのか僅かであり、反射的に反応したのも装者達と弦十郎のみだ。


燐「まず、俺の過去について話す必要がある。俺が元人間のキメラだってのは知ってるな?」

エルフナイン「はい。その情報は知っています」


代表して答えるエルフナインと、頷くシンフォギア組を見て、ならいいと彼は呟く。

語られるのは昔 5 ( No.498 )
日時: 2022/05/29 21:39
名前: 月詠 (ID: 86FuzJA.)

壁から背を離し、組んでいた腕を解く。
片手を掲げると、そこだけキメラ化する。
人と似た形をしながらも紅い鱗に覆われ、指の先には黒く鋭い爪が生えている。


燐「俺がキメラになったのは八年前で十歳の時、小学生の頃だ。学校から帰ってる最中に拉致されたんだ。なんか、キメラを現実世界にも生み出そうとか考えた研究者が集まった機関だった……らしい」


手が人のものに戻った。
十歳の時と聞き、シンフォギア組は絶句する。
エルフナインとキャロルも幼い姿であるが、二人には事情がある。
だが、燐は拉致されたと言った。
つまり、それは無理矢理にということで…。


窮奇「燐、少しいいか?現実世界にも、ってことはお前の世界は魔法などの異能が無い、あるいは表には隠されてる世界ってことか?」

燐「隠されてる世界だな、俺も自分の能力とかおふくろに聞くまで知らなかったし。まぁ、あのことが無ければ今の俺は確かにいないのは自覚してる」

月音「能力は目覚めないで平凡な男の子としての人生を歩むはずでしたからねぇ」


窮奇が口を挟んで質問すると答えられ、月音はなんとも言えない表情をする。
元々、月音が言ったように燐は能力を目覚めさせず、どこにでもいるような者として生きる運命だった。
キメラを生み出そうとする研究者に拉致された瞬間から、狂ってしまい、世界の理から外れてしまったのだ。


燐「発現した能力は二つ。様々なものを融合させる能力「融合」と、考えた力などを付加させる能力「付加」……ま、分かるだろ?」

了子『それって、燐くんは…』

燐「そう、俺は自分の能力で奴らが用意したもの……どこから連れてきたのか、ドラゴンと悪魔と融合した。あとは面白かったのか、それとも研究の一環かは知らねぇが剣に槍、ナイフまで融合するようにさせられたな」


思い出すように斜め上を見ながら語る燐。


燐「………拉致されてから二ヶ月。人間がベースだから人間と変わらない知能を持つ成功被験体として監禁されて様々な実験をされていたが、機関を壊滅させた」


何でだか分かるか?と、感情が抜け落ちたような表情になる。

語られるのは昔 6 ( No.499 )
日時: 2022/05/29 21:46
名前: 月詠 (ID: 86FuzJA.)

けれど、すぐに自嘲するような笑みを浮かべ、告げた。


燐「お前の家族は処分した、我々に従えって言われたんだよ」

響「え……」


思わず響の声が漏れた。
処分とはどういうことか?


燐「最初は処分ってのは何なのか分からなかった、だから聞いたんだよ。そしたらあいつら、殺したということだってあっさり言ってきて……気づいたら、言ってきた奴の首が取れてた」


え、と誰かの声が漏れる。


燐「一緒にいた奴が慌てて逃げていったけど、どうでもよかった。父さんと母さんと、生まれてくるはずだった妹なのか弟なのか、まだ分からない子を奪ったんだ、だから、だから俺は……!」

月音「燐」


当時の感情を思い出したのか、虚空を見ていた瞳は虚に、瞳孔が縦に細長くなっていく。
頭からは角が少しずつ生えていき、ミシミシ、メキメキと音がして服の背中部分が膨らんでいく。
鱗も少しずつ出現してきて、ゆっくりとキメラ化しようとしていくが月音が名を呼ぶとそれらがピタリと止まる。
目を閉じて両手で顔を覆うと、深くため息を吐き出しながら人の姿へと戻っていった。


燐「…………すまん、荒ぶった」

弦十郎「いや…」

燐「続きだ。結論から言えば、研究機関を壊滅させた。研究者も、俺と同じように拉致された被害者も全員殺した。中途半端にキメラになってしまった者、死なないようにされながらも体をぐちゃぐちゃに弄られた者、精神が壊れた者……被害者はそんな人達しかいなかった。もう戻れないって、帰れないって泣いてもいた。だから……殺してやるしかなかった。理性も保てなくなったキメラにされた人を、虫の息で死にたいと泣く人を、ずっと笑い続けたり頭を打ち付けてたりする人を。……あの人達が助かる方法を、俺は知らなかった。単純に、殺す以外の方法を知らなかった。「融合」も、「付加」も役立たないって直感で分かった」


顔を覆う両手の下で自嘲する笑みを浮かべ、燐は言葉を続ける。
目の前にある手は、赤黒く染まったように見える。
幼かったとか、関係ない。
自分は人殺しの化け物だと、自覚している。
だって、助けられなかった。
被害者達を家族の下にかえすなんて、しなかった。


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