二次創作小説(新・総合)
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- すばらしきスマブラの日常(笑)
- 日時: 2021/09/23 01:25
- 名前: トクマ (ID: UgVNLVY0)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7a/index.cgi?mode=view&no=64
開設日:2016/03/26 11:09
画面の前のみなさま初めましておはこんばんちは。トクマと言います。
このスレでは、トクマの分身とも言えるオリキャラを中心にクロスオーバーで扱うあらゆるキャラ達との日常でもあり非日常の文を思い付くまま気の向くままに書いていきます。小説カキコ初心者ゆえに未熟で満足出来ない所もあるかと思いますが何卒よろしくお願い致します。
〈注意事項〉
・トクマには文才がないので所々文章がおかしかったり訳がわからなかったりするかもしれません。予めご了承ください。
・完全な俺得オリジナル設定が盛り沢山です。キャラ設定や世界観設定は随時アップしていきます。
・キャラ崩壊やメタネタ、パロディやクロスオーバーなどが普通に出てきます。その為『このキャラダレだ?』や『こんなキャラじゃないのに!』と思われます。
・時折カプ要素出てきます。基本的にNLが多いですが、時としてBLネタが出てくるかもしれません。
・キャラは初代から最新作までほぼ全てのキャラがいる前提で話を進めています。また、キャラによっては出番が多かったり少なかったりします。ご容赦下さい。
・小説の感想やコラボ、キャラの貸し出し申請やキャラや世界観の質問はいつでも大歓迎でございますが、誹謗中傷や他の閲覧者の迷惑になるような書き込みはやめてください。
※目次や注意事項やキャラ設定は随時更新及び修正していきます。
【もくじ】
【世界観等々の設定資料】 >>1
『〜スマブラ長編〜』
【これが日常ですけどなにか?】
本編 >>2-3 >>4-5 >>6-7 >>8-12
オマケ >>13
【リアル動物ごっこ(笑)】
本編 >>14-15 >>16-17 >>18-20
オマケ >>21-22
【マスターハンドのワクワク☆発明品】
本編 >>137-139 >>145-148 >>156-158
オマケ >>140 >>159
【混沌の宴! その名はオトーリ!!】
本編 >>167-169 >>177-179 >>189-192
オマケ >>170
【ワタボーハザード】
本編 >>300-302 >>310-313 >>325-327
【真っ赤なXマス】
本編 >>349-351 >>354-357 >>365-368
【未知なるニューステージ!】
本編 >>374-377 >>385-389 >>401-403
オマケ~変隊とは?~ >>390
【踊る愛ZO捜査戦線】
本編 >>433-436
『〜スマブラ大長編〜』
【覚醒・ドルピック島編】
予告編 >>23
準備 >>29-30
一日目 >>39-41 >>47-50
二日目 >>56-58 >>65-68
三日目(前編) >>75-77 >>83-85
三日目(後編) >>94-99 >>106-109
オマケ >>86
あとがき >>110
【激闘!アナザーキャスト編】
序章 >>193
黒いシンデレラと金色猿と闇乳首 >>196-198
別の自分とゆるキャラと衝撃発言 >>206-208
ラーメンと恋罵女と思い出 >>215-217
アラジンとガチ泣きと弱音 >>222-224
逃走と闘争と回想 >>231-233
復帰と侍と母の言葉 >>238-240
死闘と切り札と悪童と姫騎士 >>254-257
変隊創設者と心と拳 >>280-282
私と俺とシンデレラ >>288-290
オマケ >>225
あとがき >>291
エピローグ・A >>297
『〜スマブラ短編〜』
作者とスマブラメンバーで銀魂パロ >>24
2017年バレンタイン短編小説集 >>123-124
スマテスト >>249
スイカは割るより切る方が美味い >>260-262
世にも奇妙な怪談☆話 >>265-268
トクマ版改変コピペネタ集 >>272
2017年のハロウィン事情 >>334-335
グダグダな日常小話 >>339-340
ファイター達のスマブラ納涼祭 >>409-414 >>421-425
【スマブラの日常(笑)〜エピソード0〜】
彼らとのファーストコンタクト >>117-118
彼らとの親交会(という飲み会) >>130-131
彼らとの共通点 >>243-244
彼らとの分岐点 >>320-322
【スマブラ座談会~ラジオコーナー~】
第一回目 >>440-443
《タグ》
スマブラ とある魔術の禁書目録 ストリートファイター ワンダーランドウォーズ クロスオーバー NL キャラ崩壊 裸族 変隊創立本部 変隊
- 死闘と切り札と悪童と姫騎士 ( No.256 )
- 日時: 2017/08/14 20:04
- 名前: トクマ (ID: .niDELNN)
いま、明かされるトクマが持つ『ハストゥールの鍵』の弱点!
戦況は先程より悪化した。
アシェンプテル「どうした? さっきから逃げてばかりだぞ」
トクマ「……言ってくれるな……」
挑発するように言うアシェンプテルに苦々しい表情で呟くトクマ。アシェンプテルの繰り出される斬撃を紙一重で避けるが、疲労が溜まって攻撃が掠り始める。
アシェンプテル「ハストゥールの鍵を使わないのか……いや、使えないのだな」
トクマ「……」
アシェンプテルの言葉を沈黙で返すもトクマは内心焦り始める。アシェンプテルの言う通り、ハストゥールの鍵は使えないのだ。
理由は三つ程あり、一つ目は殺傷能力が無い。ハスター武装時は光線を放つことができるが最大で生物以外ではガラスが溶ける程の威力を発揮できる……しかし生物だと火傷しか起こせず、精神的負荷を与えるのが主体となる。
二つ目は相性。ハスターの光線を放ってもアシェンプテルは水晶を作り出して防いでしまう。光は水晶といった透明なモノに屈折して威力が下がってしまう。
そして三つ目は簡単な理由……ガス欠である。例えハスターの能力である『魔力制圧』で空気中の魔力を吸収しても微々たるもの。さらに、ただでさえ少ない魔力をフルパワーで発揮すれば燃料の切れるスピードが早くなる。
アシェンプテル「つまり、今の貴様はそこら辺の雑魚と代わらない」
トクマ「やばっ――」
その言葉とともにアシェンプテルは魔力を溜め始め、トクマは避けようにも逃げ場が無いことに気付き――
アシェンプテル「煌き貫け! 衝撃の刃よ!」
――赤黒い水晶の刃がトクマを襲った。
コメントはまだ。まだ続くよ。
- 死闘と切り札と悪童と姫騎士 ( No.257 )
- 日時: 2017/08/14 20:09
- 名前: トクマ (ID: .niDELNN)
ここから先、ある意味、注意があります。気を付けてお読みください。
アシェンプテル「……ふむ……」
赤黒い水晶の刃を見て、アシェンプテルは感心するように頷いた。水晶がピキピキと音をたてて崩れるその先にいたのは――
トクマ「……はぁ……はぁ……」
――血だらけになっても生きていたトクマだった。
……少し甘く見ていたようだ……回避が無理だと判断して、当たりが浅い所に飛び込むとは……激痛を耐える気力はあったようだが……どうやら、終わりのようだな。
アシェンプテルの見つめる視線の先にいたトクマはカタカタと震えていた。そして、その目には“恐怖”がありありと映し出され、一歩踏み込んだアシェンプテルを見て萎縮した。
アシェンプテル「……恐怖に飲まれたか……安心しろ……楽にしてやろう」
トクマ「……ひ、ひぃぃぃぃぃぃ!?」
アシェンプテルの冷たい殺気にトクマはさらに震え、自身の命を狙われる恐怖からもたつく足にムチをいれながら逃げる。
しかし、周囲は水晶の壁に囲まれており、逃げようにも逃げられなかった。焦るトクマの様子にアシェンプテルは嗜虐心を刺激されたのか、どこか艶々しい挑発的な笑みを浮かべて近付く。
トクマ「く、来るな! 来るんじゃねぇ!!」
その様子にトクマは足下にあったゴミや漂流物を投げるも的外れな場所や明らかに届いてない距離を投げるなど錯乱していた。
アシェンプテル「……ふふ……実に愉快だ……さて、終わりにするとしよう」
トクマ「ひっ!?」
アシェンプテルの様子を見てビビったトクマが最後のあがきか投げた。今度はアシェンプテルに向かっているが速度が遅い。目を閉じても避けられると判断したアシェンプテルはタイミングを測る。
ゆっくりと進んでいるモノはスローモーションのように見え、まるで運命の別れ道のように思えた。そして、投げたモノがアシェンプテルの目の前に――
アシェンプテル「!?」
――届く寸前で爆発した。
突然の事に驚くアシェンプテルだが、トクマは先程の怯えた様子が嘘のように消え失せ、懐から缶を取り出して投げた。
飛来する缶に気付いたアシェンプテルは躊躇なくその缶を切断した。
いや、切断してしまった。
アシェンプテル「ぬあぁっ!? ……か、あ……はっ……くっ……ぁあ」
切断した缶からは白く濁った液体が飛散し、困惑していたアシェンプテルは頭から被ってしまった。
瞬間、アシェンプテルは硬直したかと思えば、ぶるぶると震え出す。
その様子を見て、トクマは街中で十人中十人が二度見して悪魔と言い、無駄のない動きで警察に連絡されそうな悪い笑顔を浮かべた。
アシェンプテル「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! は、鼻が! 鼻が! な、なんだこれはぁ!! い、息がぁ!! ああぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
トクマ「ヒャハハハハハ! 引っ掛かったなぁ!! シュールストレミングだファ●キュー!!」
アシェンプテルの絶叫が響き渡り、トクマは中指だけ真上に突き立て、ゲスな笑いが続いた。
いや、なに恐ろしい物を投げてんだ!? 相手は敵とはいえ女性だぞ!!
“シュールストレミング”
世界で一番臭い食べ物。最早、その臭いは兵器の領域に踏み込まれており、開缶で噴出したガスによって失神する人間もいるレベルの最終ならぬ最臭兵器である。
幸いにも、トクマが投げた缶は原材料であるニシンが原型を留めているレベルだったが、もし原型が留めていない二次発酵にまで進んでいたら……悪臭の原因であるプロピオン酸、硫化水素、酪酸、酢酸も大量に生成されて人為的な災害が起こっていただろう。
因みにだが、2014年に25年放置されたシュールストレミングが発見された際には爆発物処理班と缶詰の専門家が出動して処理に当たった事例もある。
アシェンプテル「くぁあ……おの……れぇ……!?」
トクマ「まんまと騙されたな……お前」
臭いに苦しみながらも睨むアシェンプテルだが見たのは血だらけではなく、どこもケガをしていない様子に呆然とする。そんなアシェンプテルを見て、トクマはネタばらしを始めた。
トクマ「お前のスキル……クリスタルスラッシュはサンドリヨンと同じ離れていれば離れるほど威力が高くなる攻撃だ。あの時、水晶の壁とぶつかって出来た穴に飛び込んで避けたあと、持っていたマキシムトマトを潰して身体に塗って演技してたんだよ……慢心を持ったのがテメェの敗因だ」
悪童のように笑うトクマをアシェンプテルは苦しみながらも睨み付ける。
アシェンプテル「……くっ……うっ……」
トクマ「まともに息が出来ないだろ……これで少しは時間をかせ――」
アシェンプテル「…………ん?」
トクマが突然話すのをやめた。さすがにこれには彼女も反応し、トクマを見た。彼は顔を青くし、小刻みに体が震えていた。
トクマ「じ、じか……じか……んを、かせ……がせっ――」
トクマ「――オボロロロロロロ!!」
アシェンプテル「吐くなァァァ!」
すいません。かっこよく決まってたのに、一気に台無しになったんですが……
トクマ「……いや……こっちは、風下だから匂いが、くるんだよ。予想以上に臭くて吐いちまった……うぷ……」
アシェンプテル「策に溺れてるではないか!!」
自身が仕掛けた罠に相手よりダメージを受けるバカがここにいた。まだくる嘔吐感に耐えるトクマをアシェンプテルは指摘するが、目を鋭くさせる。
……迂闊だった。コイツの武器は常人離れした脚力でもハストゥールの鍵でもない……どんな手を使ってでも生きる手段。
先程の慢心を捨て、アッシュヒールを唱えてシュールストレミングの臭いを消し、ガラスの双剣を持ち直してゆっくりと近付いていく。
……ここで斬り捨てる。
トクマ「え!? 待て待てこっち来んな! あぶねぇから離れてろ! 出すぞ! 今度は昼に食べた永劫無極の王麺を出すぞ!!」
アシェンプテル「……同じ手は二度くらわん……それも油断させる為の演技で、あの缶詰を隠し持っているのは知っている」
トクマ「……チッ」
アシェンプテルの言葉に舌打ちし、隠し持っていた缶詰を取り出してアシェンプテルの前に向かって投げる。
アシェンプテル「万策尽きたな」
トクマ「いや、違う」
アシェンプテルの言葉にトクマは薄ら笑いを浮かべながら否定する。
トクマ「策が尽きたんじゃない……作る必要がなくなっただけだ」
即座にアシェンプテルは投げた缶詰を確認すると、缶詰の下に何かが隠れていた事に気付いた。
トクマ「……悪臭に溺死しな」
アシェンプテル「くっ!!」
トクマの首を切るジェスチャーと言葉とともに条件反射で双剣を交差して防ぐようにした瞬間に周囲が白い煙に包まれた。
アシェンプテル「……? クソ、騙された! ヤツはどこにいる!!」
ただの煙幕だと気付いて悪態をつくアシェンプテルだが、落ち着いて考え始める。
……落ち着け、ここは私が作り上げたフィールド……そう簡単に出れないハズだ……
目を閉じて精神統一するアシェンプテル。すると、目の前の壁の近くに気配があることに気付き、跳ぶと同時に武器を振り上げた。
アシェンプテル「もらっ――!?」
気配に向かって降り下ろしたが、誰もいないことに戸惑うアシェンプテル。
……いないだと!? バカな! 逃げ場はないのにどうやって……
瞬間、強大なエネルギーが後ろから感じた。
……最初から……動いていなかっだと!?
トクマ「名も無き咆哮!!」
何かの咆哮のような音とともに放たれた極光がアシェンプテルの頭上を通って赤黒い水晶の壁を破壊した。パラパラと砕けて崩れる壁を抜けるように疾走するトクマ。
アシェンプテル「逃げる気か!」
逃げるトクマを追うアシェンプテル。しかし、その足は突然止まった。
トクマ「逃げる? バカ言うなよ」
そこでアシェンプテルは理解した。なぜ、自分が気配を誤認したのか……その答えはシンプルだった……壁の向こう側にいたのだ。
その人物は黄昏に染まった長い金髪が風に揺れ、エメラルドグリーンの瞳には消えたハズの輝きが戻っていた。その姿にトクマは微笑み、アシェンプテルは愕然としていた。
姫騎士が、帰ってきた。
サンドリヨン「決着を着けましょう……アシェンプテル!!」
もう一人の自分が、そこにいた。
ここまで! コメントや感想OKです!!
- Re: すばらしきスマブラの日常(笑) ( No.258 )
- 日時: 2017/08/15 23:24
- 名前: ゆめひめ (ID: iH8DsO3F)
ゆめひめです。
吉備津彦VS闇吉備津の死闘は何とか吉備津彦が勝利したようですね・・・
そしてトクマさんVSアシェンプテルも、トクマさんが絶体絶命の危機に陥りそうになりましたが、なんとか逆てn・・・待てwwwww逆転の方法がシュールストレミングってwwwwww確かにダメージはデカいけどデカすぎてトクマさんもダメージ負っちゃったwwwww
リョウマ「けどシュールストレミング作戦は良いものだな。運動会でもy」
タクミ「やろうとしたら射抜くぞ」
リョウマ「冗談ですサーセン」
とまぁ、シュールストレミングの流れにギャグを持っていかれましたが遂にサンドリヨン登場!さぁサンドリヨン、今こそ逆転の時だ!!
短いですがそれでは!
- Re: すばらしきスマブラの日常(笑) ( No.259 )
- 日時: 2017/08/17 18:31
- 名前: トクマ (ID: /dHAoPqW)
コメント……返っ信つ !!
>ゆめひめさん
感想ありがとうございます。
吉備津彦と闇吉備津の勝負の命運をわけたのは生きようとする考えの大きさですね。闇吉備津は止めて欲しいが為に戦いましたが、吉備津彦は自身のお供をこれ以上心配させる訳にはいかないと判断し、搦め手を選択しました。
実際にシュールストレミングの臭いは一ヶ月経っても消えないほど強力なので選びました。それにギャグも欲しいと考えていたので……(笑)
次回はいよいよサンドリヨンVSアシェンプテルの激闘回ですので、気合いを入れ直して執筆します!!
まぁ、その前に夏の季節ネタの短編を投稿します。大長編の更新は二週間後になりますので、それまで楽しみにしていただけるなら、幸いでございます!!
それでは!!
- スイカは割るより切る方が美味い ( No.260 )
- 日時: 2017/08/21 19:14
- 名前: トクマ (ID: 1lEcCkWN)
今回は夏にピッタリな話でございます。まぁ、銀魂のパロですが笑って流してくださいませ。それでは、どうぞ……
夏。
衰える事ない太陽が照りつけ、その下にいる人々から体力を奪っていく。スマッシュブラザーズがいる世界でも暑さは変わらず、殆んどのファイター達は涼しい室内でのんびりと過ごしていた。
そんなある日、マリオとルイージ、リンクとゼルダの知り合いからスイカが大量に送られ、メンバーは瑞々しいスイカを食べることにした。
シュネー「美味しいですね。お姉さま!」
サンドリヨン「そうですね。シュネーヴィッツェン」
シュネー「……でも、少し残念ですよね」
まるで姉妹のように並んで食べるサンドリヨンとシュネー。するとシュネーがどこか悔やむような声で呟いた。
サンドリヨン「何故ですか? シュネーヴィッツェン?」
シュネー「スイカって美味しいのに種が邪魔で面倒じゃないですか」
サンドリヨン「確かに……一度は種を気にしないで、少しはしたないですが思いきりかぶりつきたいと思った事はあります」
シュネーの一理ある言葉にサンドリヨンが納得し、少しだけ恥ずかしそうな表情で同意する。
トクマ「わかってねぇな二人とも」
その二人に後ろから声をかけたのは、同じようにスイカを食べているトクマと無心にスイカを貪っているドレディアだった。
トクマ「スイカっつうのはこの面倒な種という障害を乗り越え食すといういわばプチドラマがスイカの味に緩急を生みより旨みを引き出してるんですよ……つまりスイカっつうのは実ではなくそこに生まれたドラマを食うもんなんだよ」
スイカを食べながら、時折種を口から飛ばすトクマをシュネーは怪訝な表情で言う。
シュネー「……なんでアンタがいるのよ」
トクマ「オレの部屋なんだけど。食堂で食えばいいじゃねぇか!」
シュネー「イヤよ! この時間帯はどこも人がたくさんいるから、ここで涼ませなさいよ!」
カーン、どこかゴングが鳴ったように口喧嘩しあうトクマとシュネー。それを見かねたサンドリヨンが仲裁に向かう。
サンドリヨン「まぁまぁ、落ち着いてください二人とも」
ルフレ「そうだ。折角涼しい部屋が暑くなるだろ」
トクマ「なんでテメェがここにいんだ? バカ白髪」
矛先がいつの間にかいたルフレに変わり、いつものように睨みあいが始まった。
ルキナ「すいません。涼しい部屋は殆んど満員だったので、ここぐらいしか涼しい部屋がないんですよ」
ルフル「当麻さんの不幸体質は健在で去年より酷くはないですが地味にキツいので避難させてください……この小説の新刊てありますか?」
トクマ「……そっちにある」
ルキナとルフルの理由に毒気を抜かれ、トクマは渋々納得してルフルに小説の方向を指で示す。ルフルが言った通り当麻の不幸体質はまたもエアコンにダメージを与えた……去年よりは酷くなく、壊れてはいないが、風力が最大にしても弱いのだ。
壊れていない分、地味にキツい。
サンドリヨン「あの、トクマさん。先程のスイカの話で聞きたいことがあって……」
トクマ「ん?」
元の場所に座り、ドレディアにスイカをあげるとサンドリヨンが質問してきた。
サンドリヨン「トクマさんの話は要するにスイカは障害が大きくなればなるほどそこにドラマが生まれるほどおいしくなるってことですよね?」
トクマ「……まぁ……そういう事になるか?」
サンドリヨンの言葉にトクマは首をかしげながら答えると笑いながらサンドリヨンは言った。
サンドリヨン「だったら……もっと工夫しておいしく食べましょう!!」
シュネー「どうやってですか? お姉さま?」
サンドリヨンの言葉に疑問を覚えたシュネー。彼女の言葉にサンドリヨンは笑顔で答えた。
サンドリヨン「大丈夫。私に任せてください!!」
その言葉に周りにいたルフレ達も首をかしげた。
まだ続く。コメントはまだだよ。
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