二次創作小説(新・総合)

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すばらしきスマブラの日常(笑)
日時: 2021/09/23 01:25
名前: トクマ (ID: UgVNLVY0)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7a/index.cgi?mode=view&no=64

   開設日:2016/03/26 11:09

 画面の前のみなさま初めましておはこんばんちは。トクマと言います。

 このスレでは、トクマの分身とも言えるオリキャラを中心にクロスオーバーで扱うあらゆるキャラ達との日常でもあり非日常の文を思い付くまま気の向くままに書いていきます。小説カキコ初心者ゆえに未熟で満足出来ない所もあるかと思いますが何卒よろしくお願い致します。

〈注意事項〉
・トクマには文才がないので所々文章がおかしかったり訳がわからなかったりするかもしれません。予めご了承ください。
・完全な俺得オリジナル設定が盛り沢山です。キャラ設定や世界観設定は随時アップしていきます。
・キャラ崩壊やメタネタ、パロディやクロスオーバーなどが普通に出てきます。その為『このキャラダレだ?』や『こんなキャラじゃないのに!』と思われます。
・時折カプ要素出てきます。基本的にNLが多いですが、時としてBLネタが出てくるかもしれません。
・キャラは初代から最新作までほぼ全てのキャラがいる前提で話を進めています。また、キャラによっては出番が多かったり少なかったりします。ご容赦下さい。
・小説の感想やコラボ、キャラの貸し出し申請やキャラや世界観の質問はいつでも大歓迎でございますが、誹謗中傷や他の閲覧者の迷惑になるような書き込みはやめてください。


※目次や注意事項やキャラ設定は随時更新及び修正していきます。


   【もくじ】

 【世界観等々の設定資料】 >>1


 『〜スマブラ長編〜』
【これが日常ですけどなにか?】
本編 >>2-3 >>4-5 >>6-7 >>8-12
オマケ >>13

【リアル動物ごっこ(笑)】
本編 >>14-15 >>16-17 >>18-20
オマケ >>21-22

【マスターハンドのワクワク☆発明品】
本編 >>137-139 >>145-148 >>156-158
オマケ >>140 >>159

【混沌の宴! その名はオトーリ!!】
本編 >>167-169 >>177-179 >>189-192
オマケ >>170

【ワタボーハザード】
本編 >>300-302 >>310-313 >>325-327

【真っ赤なXマス】
本編 >>349-351 >>354-357 >>365-368

【未知なるニューステージ!】
本編 >>374-377 >>385-389 >>401-403
オマケ~変隊とは?~ >>390

【踊る愛ZO捜査戦線】
本編 >>433-436


 『〜スマブラ大長編〜』
【覚醒・ドルピック島編】
予告編 >>23
準備 >>29-30
一日目 >>39-41 >>47-50
二日目 >>56-58 >>65-68
三日目(前編) >>75-77 >>83-85
三日目(後編) >>94-99 >>106-109
オマケ >>86
あとがき >>110

【激闘!アナザーキャスト編】
序章 >>193
黒いシンデレラと金色猿と闇乳首 >>196-198
別の自分とゆるキャラと衝撃発言 >>206-208
ラーメンと恋罵女と思い出 >>215-217
アラジンとガチ泣きと弱音 >>222-224
逃走と闘争と回想 >>231-233
復帰と侍と母の言葉 >>238-240
死闘と切り札と悪童と姫騎士 >>254-257
変隊創設者と心と拳 >>280-282
私と俺とシンデレラ >>288-290
オマケ >>225
あとがき >>291
エピローグ・A >>297


 『〜スマブラ短編〜』
作者とスマブラメンバーで銀魂パロ >>24
2017年バレンタイン短編小説集 >>123-124
スマテスト >>249
スイカは割るより切る方が美味い >>260-262
世にも奇妙な怪談☆話 >>265-268
トクマ版改変コピペネタ集 >>272
2017年のハロウィン事情 >>334-335
グダグダな日常小話 >>339-340
ファイター達のスマブラ納涼祭 >>409-414 >>421-425


【スマブラの日常(笑)〜エピソード0〜】
彼らとのファーストコンタクト >>117-118
彼らとの親交会(という飲み会) >>130-131
彼らとの共通点 >>243-244
彼らとの分岐点 >>320-322


【スマブラ座談会~ラジオコーナー~】
第一回目 >>440-443



 《タグ》
 スマブラ とある魔術の禁書目録 ストリートファイター ワンダーランドウォーズ クロスオーバー NL キャラ崩壊 裸族 変隊創立本部 変隊

Re: すばらしきスマブラの日常(笑) ( No.44 )
日時: 2016/08/26 11:03
名前: 黒猫δ (ID: STnlKppN)

実は小説を書いていたりもする黒猫δです。
新キャラ、楽しみです。

黒猫δ「作者トクマさん、そちらのルフレさん、なにやっているんですか……」
谷崎「不毛な争いですけど、楽しそうですね」
ラビ「……勢いよく水に落ちて、溺れなくてよかったさ……」
雪音「ヤンキーのドレディア……おおう、少し怖い……イデッおい!ギブギブ!締め上げんなって!」
アリギュラ「NLだわ!カメラ持ってこないと!」(ギュウウウ
黒猫δ「どうどう、アリギュラさん、雪音の首が絞まってる……あれ、幽霊だから、大丈夫……なのか?」
雪音「無理……!早く助けて……」

波乱の展開になりそうな予感です。
続きを楽しみにしています!

Re: すばらしきスマブラの日常(笑) ( No.45 )
日時: 2016/08/26 17:52
名前: 折紙 (ID: rRIugyj2)


どうも!こちらでは初めましての折紙です。いつも読ませてもらっています。デビューしたのが近い時期だったので親近感を感じていたりもしています。今後もよろしくお願いします。
今までの作品も読んでいて面白かったですよwww。全てに書くのは少し大変なので前回と今回の話の感想をば。


・前回

初っ端から当麻の不幸発動って、しかもエアコンほぼ全滅って…。これ今年の白猫プロジェクトで出てきたノブナガさんといい勝負だぞ…!?。トクマさん、それを罠にするとはいえ平然と言うなんてなかなかの精神ですねぇ〜。


折紙「にしてもトクマさんの所のマリオは見た感じ一般的だな」
マルス「ここのみたいなのが何人もいたらやだよ!!。あとなにを持ってホモと思ったのトクマさんは!?」
エドガルド「しかし南の島で恋話たぁ…、なかなかロマンチストなもんだな。」
ミラ「そういえばザックは学校で告白して今付き合っているんでしょ!、幸せ者ね〜」
ピーチ「え!、その話詳しく聞かせて!、ミラ!」
マリオ「実に興味深いな…」
ザック「ちょっとてめーらはなに暴露してんだよ!?、マリオまでのるなよ!?」


・今回

ドルピック島に到着してはっちゃけましたね皆さん(笑)。そういえばワリオも社長ですから別荘もあるんでしょうね、裸族ですが…。トクマさん、海が楽しみなのはわかりますが落ち着いて。てかイカサーフィンがシンクロしすぎwwwww。お前ら仲良しかwwww。


ロト「昔観光で行ったけどなかなか良かったな!。リコハーバーの海はイカサーフィンと競争が楽しかったなメリオダス?」
メリオダス「あああれか。勝った方が昼飯おごりでイカと人の足でどっちが速いかやったな。なんか周りが事故ってた記憶があるけどどっちだったっけ?」
クッパ「いやお前ら!!、平然と話しているがすでにおかしいぞ!!?」
折紙「そしてノマカプきたーーーーーーーーー!!!」
ピーチ「美琴ちゃんと当麻ちゃんが急接近!?。これは本が厚くなるわ!」
スレイダー「お姉様!、アタシたちをあそこへ!!、お願いします!!」
セリノ「いや皆さん落ち着いてくださいって!!。気持ちはわかりますけどって…ガノンさん…」
マリオ「おいそっちのガノン、お前は少し空気読め」
エックス「そして最後怖っ!!。いやあれは暴走族止める目をしてるって!」


いやー、穏やかじゃないですねー。これどうなるの?。少しばかし波乱になりますよ。まあできることは一つ、祈るですかね(笑)。
これからも頑張ってください。それでは。

Re: すばらしきスマブラの日常(笑) ( No.46 )
日時: 2016/08/28 00:13
名前: トクマ (ID: 07aYTU12)

美琴「……」(さめざめと静かに泣いている)
当麻「ビリビリ、まだ目に海水が入っているのか?」
ガノンドロフ「当麻、少しだけ歯を食いしばれ」
当麻「なんで!?」

 コメント返しはーじまーるよー。


 >トーチさん
 A5昇格おめでとうございます。自分も中々ランクが上がらなくて大変ですが頑張っています。えぇ、これぐらい濃くしないとトレ子やもふぷに派に負けてしまう気がしたのでこんなキャラになってしまいました。美琴は上条さんの不幸スキルが影響してしまいましたね。イカサーフィンは自分も初見で予想以上にスピードが早くてパニクったままミスしてしまった記憶がありますね……リコハーバー……イカ……モンテのおっさん……う、頭が……!!

 強化ワニ強いですよね。スカーレットのスキルとも相性悪いですし……


 >No@hさん

 えぇ、楽しみにして下さいNo@hさん。一癖も二癖もある新キャラを予定しております(笑)自分とルフレの戦いはお互い負けたくないという思いだったんです!!

ルフレ「だから波の差は誤差だって言ってんだろ! やり直せ!」
トクマ「ムゥゥゥリィィィ!!」(巻き舌に)
ルフレ「くそうぜぇぇぇ!!」
ピーター「だよなだよな! わかってんじゃんナツ!」
アリス「盛大にイタズラしようよ!!」
ガノンドロフ「しなくて良い!!」

美琴「……」
ピーチ「肩を貸してあげるわ美琴ちゃん。きなさい」
美琴「……っ!!」(さめざめと涙を流す)
ガノンドロフ「……ぬぅ……」(言いようのない罪悪感を感じる)

ピカチュウ「不穏な気配は感じなくていいよ……だって彼女はいい子だから……二割程……」
トクマ「いま、不吉な言葉が聴こえたんだけど!?」


 >黒猫δさん
 新キャラ楽しみにしてくれれば幸いでございます黒猫δさん。なるほど、小説読みに行きますね。

トクマ「不毛な戦いじゃない……これは我慢比べだ!!」
ルフレ「そうだ! 正々堂々とした我慢比べだ!!」
ルフル「その我慢比べで躊躇なく卑怯な手を使ったのはどこの誰ですか」
アリス「ちょ、落ち着いて! 落ち着いて!!」
リンク「幽霊なのに首がしまってるぞ!! タップしてるタップしてる!!」
トクマ「幽霊に物理は効くのか……なるほど……」
リンク「メモするな!!」

 文字どおり波乱にする予定ですが待っててくれたら幸いです! 楽しみにしてお待ちくださいませ!!


 >折紙さん
 こちらこそよろしくお願い致します折紙さん。お互い頑張っていきましょう。

マリオ「そっちのオレはすごい超人なんだな……オレもあんな風だったらよかったのかな……」
ピーチ「私は今のマリオの方が大好きよ」
マリオ「ありがとうな、ピーチ……」
リンク「伊達に最高責任者代理を務めてないだろ……イチャイチャするな……羨ましくなるだろ……」
当麻「俺、ノブナガさんに会ったら愚痴るんだ……」
トクマ「フラグたてるな……オレのホモ発言て驚くモノなのか?」
全員「親しくないヤツでも驚く」
トクマ「そうか……え!? ザックっていう人物が告白して付き合っている人がいるだと!! その話詳しく!!」
NL好き全員「ぜひ! ぜひ詳しく!!」
マック「反応するな!!」

アリス「なにその競争wwwすごく見たかったwww」
ピーター「探そうぜ! もしかしたら動画があるかも知れねぇ!!」
当麻「探そうとするな!!」
ガノンドロフ「申し訳ない……一度断ったのだが、しつこくお願いしてきたのだ……本当にすまない」
美琴「いえ、大丈夫です……その気持ちだけでありがとうございます」
ピーチ「当麻ちゃん、ちょっと裏路地に行きましょう……大丈夫、少し殴り合いが始まるだけよ」
当麻「その言葉が大丈夫じゃないんですが!?」

トクマ「オレ……どうなるんだろ……」
ドレディア「……」(ひたすら睨みつけてる)

 波乱あるドルピック島はまだまだこれからです(笑)


マック「……平和だな」(トレ子さんがいない事に感動と寂しさを感じて少し複雑な気持ちになっている)

覚醒・ドルピック島編【一日目】 ( No.47 )
日時: 2016/09/12 17:50
名前: トクマ (ID: zbxAunUZ)

 〜わかるようでわからない前回の話〜

 イカボードサンオイルからのドレディアさんにメンチをきられた。


―――――――――――――――――――――――――


 目の前にいるドレディアの恐ろしい眼力を受けながらもトクマは意を決して話しかけようと動いた。

トクマ「ピカチュウ」

 ピカチュウに。

ピカチュウ「どうシャクシャクたの?」
トクマ「リンゴ食うな」

 振り向いた先でピカチュウがのんきにリンゴを食べていた事を指摘すると口に含んでいたリンゴを呑み込む。

ピカチュウ「少し小腹が空いてね……心配なら大丈夫だって、その子は見た目は怖くても中身は優しいハズだから……気に入らなかったら殴るけど」
トクマ「この子殴るの!?」

 まさかの言葉に驚くトクマ。殴るとは思わなかったが、振り向くとそこには――

ドレディア「……………………ア"ァ"?」
トクマ「ッ!?」

 あ……ありのままに今、起こった事を話すぜ! “トクマにメンチをきっていたドレディアさんが8メートルぐらいの距離からいつのまにか目と鼻の先にいた”

 な……何を言っているのか、わからねーと思うがトクマも何をされたのかわからなかった……頭がどうにかなりそうだった……催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ、断じてねぇ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……

 『ここで驚いたらダメだ』と内心で必死に言い聞かせながらトクマは決死の覚悟でドレディアに挨拶を行う。

トクマ「こ、こんにちは〜……」
ドレディア「………………………………ディ」

 長い間があったけど挨拶をしてくれたことにトクマは内心喜んだ。

 “この調子で会話をつづ――”

ピカチュウ「二人とも! うし――」
ゴーリキー「リキィガァッ!!」
ピカチュウ「――ろ……ぉふぅ……」

 瞬間、ピカチュウの言葉とともにトクマの顔の右側をドレディアさんの拳(?)が通過し、後ろから不意打ちしようとしたゴーリキーを殴り飛ばした。その際に肉を叩いて骨を折ったような音が間近で聴こえてしまったのは余談である。

ドレディア「……ア"ァ"……」

 心が折れそうになるがそれは無理もない。殴ってくるとは聞いたが、精々通常のドレディアより少し上だと思ったらゴーリキーを物理的にワンパンで倒せる程の力を持っている事を知ってしまったのだ。先程の挨拶できた喜びを帳消ししてしまったトクマは意気消沈し、それでも自分を奮い起たせる。

トクマ「えと、と、隣いいか?」
ドレディア「………………」

 ドレディアはコクン、と頷く。

トクマ「……………………」
ドレディア「……………………」

 気不味い空気が流れ、どうすればいいかトクマの脳内が混乱する。下手に動けばドレディアの拳が襲いかかることに震えながらズボンのポケット部分に手を置くと何かに触れ、取り出すと出発前にピットから貰ったキャラメルだった。

トクマ「キャラメルだけど……食べる?」
ドレディア「……ディ?」

 話すネタがないので食べて考えようと判断したトクマはドレディアにキャラメルを勧める。初めて見た物に警戒と好奇心を持ってドレディアはおそるおそる一粒貰う。

トクマ「包み紙を剥がして、食べると甘くて美味しいんだ……ほら」
ドレディア「……ディア」

 ドレディアはトクマのやり方をマネてキャラメルを口にいれる。しばらくしてドレディアの目が輝きはじめた。

ドレディア「……ディア!? ディ、ディディア!!」
トクマ「落ち着け。まだあるからな」

 キャラメルが美味しくて気に入ったのか、早くくれと催促するドレディアに苦笑しながらドレディアにキャメルをあげようとするトクマ。一人と一匹の姿はまるで親戚の集まりで親しくなった少女とおじさんのようだ。

 お巡りさん、こっちです。

トクマ「……?」

 ふと、何かの違和感に気付いた。それは見逃してしまう程の小さな違和感だが、彼はそれを見つけた。

トクマ「ドレディア……お前もしかして――」

 質問しようと口を開いた。緊張で鼓動がうるさい。

ゴーリキー「リ"ィ"イ"イ"ィィィキィィィィィ!!」
トクマ「――なっ!?」

 しかし、それは突如として遮られた。気絶したゴーリキーが目覚め、拳を振るおうとしていたのだ。気付くのが遅かったトクマは迎撃するために動くもゴーリキーの攻撃が早く、一撃をくらう覚悟で構える。

 瞬間、謎の浮遊感とともに宙にいた。

トクマ「……ふぁ?」

 追い付かない思考からなんとも間抜けな声が出てしまう。必死に考えてドレディアが自分を投げ飛ばした事を理解した直後に背中から木に強くぶつかった。

トクマ「ぶげら!?」
ピカチュウ「トクマ!!」

 心配そうな顔でトクマに近寄って話しかけ、背負ってどこかに運ぼうとするピカチュウ。

 運ばれるトクマが気を失う寸前に見えた光景は陥没した地面にめりこむゴーリキー、その衝撃で宙を踊るように舞う草花、そして……悲しそうな表情でこちらを見るドレディアだった。



       ―\……ディ……/―



 現在、諸事情により離れたガノンドロフを除いて集合したマリオ達は目的地である市場へと歩いている。気絶したトクマもピカチュウに運ばれている間に目覚めたが先程より表情が固い。その理由は――

 “マズイ……あの時聞けなかったなんて……いや、守ろうとしてくれた事は感謝するけど……とにかくあの子にもう一度会わないと……しかし! 彼女をギャグカオスである二人に知られたら――”

ピーター『おいおいクマの旦那ぁ? こんなおもしろい事隠すなんてヒデェじゃねぇかよ〜』(ニタニタ)
アリス『だよねぇ? ということでクマちゃん、私達も行くからねぇ〜』(ニタニタ)
ドレディア『ア"ァ"――ッ!!』(二人のニタニタした笑顔にぶちギレ特攻)
二人『ギャァァァァァァッ!?』

 ――“撲殺現場……待ったなしっ!!”

 どうでもよさそうで良くない事だった。

 ――“幸いドレディアさんの会うルートは覚えている。今日泊まる別荘から遠くに離れていない。問題は……いかに奴らにバレずに行動するかだ”

トクマ「潰すのは無理……拘束は場所が……」
ルフル「トクマさん?」

 静かに呟くトクマに気付くルフルだが、声をかけても反応しないトクマに怪訝な表情で耳をすます。

ルフル「?」
トクマ「気絶させる……いや……今は夕食時だから……



















        ……毒殺したらいいのか!」

ルフル「良い笑顔で何言ってるんですか」

 思わず反応したルフルは間違っていない。

トクマ「る、ルフル!? 盗み聞きとは趣味が悪いぞ!?」
ルフル「毒殺ほどじゃないと思います」

 ルフルに気付いたトクマは慌てながら誤魔化そうとするが的確な反論に返す刃で返された。

ルフル「それで、今度は何を企んでいるんですか?」
トクマ「なんでもない。別に何も隠してなんかいない」
ルフル「わかりました。とりあえず隠してる事全部話して下さい」
トクマ「隠してないと言ってるのに!?」

 もはや裁判で勝訴を勝ち取れるぐらいのスピードでトクマのウソを見破ったルフルがじりじりと近付き、トクマは内心で焦りながら後退する。あと少しで壁にぶつかる時に……

マリオ「おーい」
リンク「夕飯の買い出しに行くぞー」
トクマ「ほ、ほらルフル、呼ばれてるぞ!」
ルフル「あっ!? 話はまだ終わってな――」

 マリオとリンクの呼び声で気をそらしたルフルから猛スピードで走って離れるトクマ。ルフルが呼び止めようとするが一足遅く、トクマはマリオとリンクの側に移動しており、声をかけられないままルフルはマリオ達と一緒に市場へと向かった。

 感想まだ。

覚醒・ドルピック島編【一日目】 ( No.48 )
日時: 2016/09/11 23:12
名前: トクマ (ID: xPB60wBu)

 あらゆる意味でカオス注意報発令(笑)


 市場へと到着したマリオ達。市場にはモンテ族以外の民族もたくさん来ており、おおいに賑わっていた。

マリオ「それじゃ、各自食いたい食材を適当に選んで」
リンク「帰ったら皆で一品ずつ作ろうじゃないか」
ピーチ「いいわね。そういうの好きよ」
ルフル「何作ろうかな」
アリス「楽しみだよねー!!」
ルフレ「ところで、お前ら料理出来るのか?」
ピーター&マック&当麻「……少しだけ」(目そらし)
トクマ「……」(ブツブツ)

 マリオの一言に(一人除く)全員が賛同し、何を作るか話始める。

マリオ「では健闘を祈る!! 解散!!」
一人除く全員「おーっ!!」
トクマ「……」(ブツブツ)

 マリオの一言で全員が散らばる。グループで探す者もいれば単独で探す者もいるが、ほとんどのメンバーは初めて見るモノに興奮を隠さないで楽しんでいた。

美琴「珍しい物がいっぱいね」
ルフル「うん」
アリス「見て見てみこちゃん、ルフちゃん! 魚屋の前に豚の頭部が置いてあったよ!!」
ピーター「こっちは豚足が飾ってあったぜ!」
マック「元に戻してこい!!」
当麻「これは食材選びのセンスが試されるな」

 まるで修学旅行に来た学生のようにはしゃぐメンバーに周りの人達は暖かい視線で見守っている。

ルフレ「そういえば、マリオさん達は何を選ぶんだ?」
美琴「じゃあ私が聞いてくるよ。同じ物買ったら困るから」
アリス「私も行くよー!」

 ルフレの一言に美琴とアリスがマリオを探しにグループから離れ、歩くと髭を生やしたモンテ族の店を訪ねようとしたピーチ姫を見つけた。

アリス「あ、いたいた。いたよみこちゃん」
美琴「わかったけどその『みこちゃん』ていう呼び名はやめてくれないかしら……」

 アリスが呼んでる呼称に苦笑しながら二人はピーチ姫に近付いていき――

モンテ「へい、らっしゃい! 何にしやす?」

ピーチ「えっと、私は――


























        ――オジサンが食べたいわ」

美琴「」
アリス「」

 衝撃のファーストブリット。二人の心境を言葉で表すならこれ以上の言葉はない。そのまま二人は放心状態でルフレ達の所に戻る。

ピーター「どうしたアリス?」
当麻「何かあったのか?」

 帰ってきた二人の様子がおかしいと気付いた当麻とピーターは質問すると美琴とアリスは涙目で震えながら答える。

美琴「……ピ……ピーチさんが……」
アリス「魚屋のおじさんを食べようとしてた……」
ルフル「魚屋のおじさん?」
ルフレ「お前は何を見てきたんだ?」

 二人の答えに疑問を頭に浮かべるルフレとルフル。

美琴「ううん! 今のはきっと何かの聞き間違い!」
マック「そ、そうか」
ルフル「それならいいですけど」

 美琴の気迫に引きぎみになるマック。無理してる感じじゃないことにルフルは気にしない事にするとマリオが店に立ち寄る所を見かける。

美琴「次はマリオさんに聞いてくる」
ルフル「うん」
ルフレ「よくわからんが行ってこい」
当麻「……不安だし、ビリビリについていく」
ピーター「んじゃ、俺も」

 美琴とアリスが不安に感じた当麻はついてくるピーターと一緒に妙齢であるモンテ族の女性に話しかけてるマリオに近付き、声をかける。

当麻「あのーマリオさん――」

マリオ「あぁ、そうなんだ。俺は――
































       ――浜崎の奥さんが欲しい」

当麻「」
美琴「」
アリス「」
ピーター「」

 撃滅のセカンドブリット。マリオの言葉に度肝を抜かれる所か魂まで持っていかれたような感覚に陥り、それでもルフレ達に伝える為に重い足を引摺りながら戻った。

ルフル「四人とも?」
マック「さっきより落ち込んでるけど今度はなんだ?」
当麻「…………マリオさんが…………」
ルフレ「あの人がどうした?」

 まるで蚊の羽音並に小さな声に首を傾げながらもルフレが先を促すと顔を両手で覆った美琴が答えた。

美琴「人妻に……手を出そうと……」
ルフル「ちょっと待って」
ルフレ「お前らはさっきから何を聞いている」

 流石におかしい事に気付いたルフレとルフルは指摘する。

マック「何かの聞き間違いじゃないのか?」
アリス「でも、この耳でハッキリと!!」
ルフレ「幻聴じゃないのか?」
美琴「じゃあ皆で行って確認しようじゃない!!」
ルフル「別にいいですけど」
ルフレ「やれやれ……」

 ウソをついてるように見えない様子にルフレ達は四人と一緒にマリオを探すとリンクが食材を探しているのを見つける。

リンク「うーん、どれにするか」
モンテ「らっしゃい! 何をお探しで?」

 柱の影に隠れて様子を伺うも特に変わった事はない。

ルフル「普通の買い物ですね」
ルフレ「何もおかしな所はないな」
美琴「そ、そうかしら」
マック「やっぱり四人の勘違いじゃないのか?」
ルフレ「そもそもこんな場所で妙なマネをするとは思えないな」
アリス「う……確かに……」

 ルフレの正論に渋々自分たちの勘違いだと納得しようとした瞬間――

モンテ「ウチは何でも揃ってるよ! 遠慮なく言ってくれ!」

リンク「それじゃあ――

































        ――肉付きの良い高校生を」

マック&当麻((アウトぉ――っ!!))

 抹殺のラストブリット。まさかのどんでん返しに当麻とマックも驚きを隠せなかった。

「こんなところで……ウソだろ!?」
「だから言ったでしょ!」
「ここは通報するべきか……」
「その前に一応事情を聞いたほうが……」
「落ち着け! 落ち着いてタイムマシンを探すんだ!」
「お前が落ち着け!!」

 パニックなる六人だが無理もない。問題発言した三人は尊敬するスマブラファイターで彼氏彼女持ち……しかも人が賑わう中での発言だから慌てるのは仕方ないだろう。

ルフル「待って下さい皆さん」

 そんな中で唯一冷静であるルフルがパニックになってる六人に声をかけた。

ルフル「多分ですがそれ、勘違いだと思います」
六人「へ?」

 ルフルの言葉に目を点にした六人にルフルはスマホに出たモノを見せた。

ルフル「これ全部魚の名前です」
美琴「そうなの!?」
当麻「凄いネーミングセンスだな!?」

 そう。ルフルの言ったとおりピーチ、マリオ、リンクの三人が言った言葉は全て実在する魚の名前である。わかりやすく説明すると……

 オジサン:スズキ目ヒメジ科の魚で髭のある顔が特徴。

 浜崎の奥さん:キンメダイ目イットウダイ科の魚で煮付けが美味しい。

 コウコウセイ:スズキ目イトヨリダイ科の魚でキツネウオが本名。

 余談ではあるが、作者がこの名前を見た瞬間に二、三度見して笑った。何を思ってこんな名前をつけたんだろうか……

美琴「じゃあ、さっきのピーチさんもマリオさんも」
アリス「魚を買おうとしていたってこと?」
ルフル「はい」

 美琴とアリスの言葉にルフルが肯定として頷くと二人はホッとした顔になった。

ルフレ「よくよく冷静に考えたらそんなの買うわけないよな」
マック「たく、ヒヤヒヤしたぜ」
当麻「何事も常識で考えろってことでせうな」
マック「パニックでタイムマシンを探そうとしたヤツの台詞じゃないよな」

 和やかな空気になり、少し脱力するメンバーの視界にトクマが映った。

トクマ「すみません」
モンテ「あいよ! いらっしゃい!」

 余裕が出てきたのか、どんな名前の魚を注文するのか隠れて眺め――

トクマ「一口で成人が数時間麻痺するような毒魚を一匹」
モンテ「ねぇよンなモン」
七人「……………………………………」

 ――絶句した。


      〜マリオの別荘〜



トクマ「人の買い物を覗き見とは趣味が悪いぞ!!」
ルフレ「毒魚買おうとしたヤツに言われたくねぇよ!!」
美琴「何を企んでいるのよ!!」

 マリオの別荘に到着したメンバーだがトクマの行動についてルフレとトクマがケンカしている。マリオとリンクはその様子を猫がケンカするのと同じだと判断して傍観に徹した。

トクマ(毒殺は失敗……てか何で毒殺を考えたんだオレ……パニクってたのか……しかしこのままだと……ドレディアさんによる撲殺現場が……!!)

 冷静になったが事態は好転してないことに頭を悩ますトクマ。しかし、思わぬ所でチャンスがきた。

ピーチ「みんな、キッチンで料理を作るけど全員は無理だから二人一組のグループを今から引くクジで決めるわよ。順番はクジにかかれてる数字がその順番よ」

 ピーチがくじを差し出し、マリオとピーチは“一”とかかれたくじを見せる。

 ――“ん? 二人一組で調理……? つまりピーターとアリス以外のメンバーと組めば、計画を練って実行に移せることができる!!”

 この事に気付いたトクマは歓喜にするが、周りには呪詛を呟いてるように見え、メンバーに引かれている事を彼は知らない。

 その勢いのまま彼はくじを引き抜く。くじの番号は“二”そして“二”のペアとなったのは……――



















            ――ルフルだ。

トクマ「ぃぃぃよっしゃあー!!」

 見事引き当て、喜ぶがルフルはその様子に顔の色が青くなる程の寒気と鳥肌が立った。

ルフル「美琴さん、気持ち悪いから変わって下さい」
美琴「え"……」
トクマ「なぜそんな事を言うんだルフル!! 楽しく料理作ろうぜっ☆」
ルフレ「確かにキモいな」
美琴「どうするの?」
ルフル「調理中はずっと包丁握っています」
マリオ「それじゃあ料理を始めるとするか」
ピーチ「そうねマリオ」

 何はともあれ、料理が始まった。

 感想まだ。


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