二次創作小説(新・総合)

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すばらしきスマブラの日常(笑)
日時: 2021/09/23 01:25
名前: トクマ (ID: UgVNLVY0)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7a/index.cgi?mode=view&no=64

   開設日:2016/03/26 11:09

 画面の前のみなさま初めましておはこんばんちは。トクマと言います。

 このスレでは、トクマの分身とも言えるオリキャラを中心にクロスオーバーで扱うあらゆるキャラ達との日常でもあり非日常の文を思い付くまま気の向くままに書いていきます。小説カキコ初心者ゆえに未熟で満足出来ない所もあるかと思いますが何卒よろしくお願い致します。

〈注意事項〉
・トクマには文才がないので所々文章がおかしかったり訳がわからなかったりするかもしれません。予めご了承ください。
・完全な俺得オリジナル設定が盛り沢山です。キャラ設定や世界観設定は随時アップしていきます。
・キャラ崩壊やメタネタ、パロディやクロスオーバーなどが普通に出てきます。その為『このキャラダレだ?』や『こんなキャラじゃないのに!』と思われます。
・時折カプ要素出てきます。基本的にNLが多いですが、時としてBLネタが出てくるかもしれません。
・キャラは初代から最新作までほぼ全てのキャラがいる前提で話を進めています。また、キャラによっては出番が多かったり少なかったりします。ご容赦下さい。
・小説の感想やコラボ、キャラの貸し出し申請やキャラや世界観の質問はいつでも大歓迎でございますが、誹謗中傷や他の閲覧者の迷惑になるような書き込みはやめてください。


※目次や注意事項やキャラ設定は随時更新及び修正していきます。


   【もくじ】

 【世界観等々の設定資料】 >>1


 『〜スマブラ長編〜』
【これが日常ですけどなにか?】
本編 >>2-3 >>4-5 >>6-7 >>8-12
オマケ >>13

【リアル動物ごっこ(笑)】
本編 >>14-15 >>16-17 >>18-20
オマケ >>21-22

【マスターハンドのワクワク☆発明品】
本編 >>137-139 >>145-148 >>156-158
オマケ >>140 >>159

【混沌の宴! その名はオトーリ!!】
本編 >>167-169 >>177-179 >>189-192
オマケ >>170

【ワタボーハザード】
本編 >>300-302 >>310-313 >>325-327

【真っ赤なXマス】
本編 >>349-351 >>354-357 >>365-368

【未知なるニューステージ!】
本編 >>374-377 >>385-389 >>401-403
オマケ~変隊とは?~ >>390

【踊る愛ZO捜査戦線】
本編 >>433-436


 『〜スマブラ大長編〜』
【覚醒・ドルピック島編】
予告編 >>23
準備 >>29-30
一日目 >>39-41 >>47-50
二日目 >>56-58 >>65-68
三日目(前編) >>75-77 >>83-85
三日目(後編) >>94-99 >>106-109
オマケ >>86
あとがき >>110

【激闘!アナザーキャスト編】
序章 >>193
黒いシンデレラと金色猿と闇乳首 >>196-198
別の自分とゆるキャラと衝撃発言 >>206-208
ラーメンと恋罵女と思い出 >>215-217
アラジンとガチ泣きと弱音 >>222-224
逃走と闘争と回想 >>231-233
復帰と侍と母の言葉 >>238-240
死闘と切り札と悪童と姫騎士 >>254-257
変隊創設者と心と拳 >>280-282
私と俺とシンデレラ >>288-290
オマケ >>225
あとがき >>291
エピローグ・A >>297


 『〜スマブラ短編〜』
作者とスマブラメンバーで銀魂パロ >>24
2017年バレンタイン短編小説集 >>123-124
スマテスト >>249
スイカは割るより切る方が美味い >>260-262
世にも奇妙な怪談☆話 >>265-268
トクマ版改変コピペネタ集 >>272
2017年のハロウィン事情 >>334-335
グダグダな日常小話 >>339-340
ファイター達のスマブラ納涼祭 >>409-414 >>421-425


【スマブラの日常(笑)〜エピソード0〜】
彼らとのファーストコンタクト >>117-118
彼らとの親交会(という飲み会) >>130-131
彼らとの共通点 >>243-244
彼らとの分岐点 >>320-322


【スマブラ座談会~ラジオコーナー~】
第一回目 >>440-443



 《タグ》
 スマブラ とある魔術の禁書目録 ストリートファイター ワンダーランドウォーズ クロスオーバー NL キャラ崩壊 裸族 変隊創立本部 変隊

Re: すばらしきスマブラの日常(笑) ( No.164 )
日時: 2017/04/25 20:24
名前: 黒猫δ (ID: DdpclYlw)

どうも、黒猫δです

裸族wwwシュルクがみた未来は裸族乱入でしたかwww
薙刀ってなんぞ、シリーズものかよwww

大事なものを汚されて切れるのは仕方ないです、裸族、そこは注意しよう……


黒猫δ「まぁ、節度を守っていただければ、オールOKだと思います」

サムス「そうなのか。……まぁ、私も気にしないが」

フロイト「感じ方は人それぞれじゃないかな?」

エゴ「……そういや、飲み会ってなにか持ってったほうがいいか?それならこれ持ってくか……」(アルトか作った唐揚げ(鶏肉、魚))



コメント失礼しましたm(__)m

Re: すばらしきスマブラの日常(笑) ( No.165 )
日時: 2017/04/25 21:04
名前: 黒猫δ (ID: DdpclYlw)

重ね重ねすみません、再度、黒猫δです。

中原のサンプルボイスです


「俺は中原中也だ。ヨロシクな」

「…太宰のやつ、またサボったのか…」

「だから、俺はチビじゃねぇよ!!」

「汚レチマッタ悲シミニってな!!」(異能力発動時)


すみませんm(__)m


Re: すばらしきスマブラの日常(笑) ( No.166 )
日時: 2017/04/29 12:55
名前: トクマ (ID: ae8EVJ5z)

 コ・メ・ン・ト・返しッ!

シレネッタ「チョコレートディスコ風に言わないの」


 >No@hさん

 サンプルボイスありがとうございます。

 刀剣乱舞はあまり知らないので、助かりました。


 >黒猫δさん

 感想ありがとうございます。

 あるんですよそんなシリーズが(震え声)

 FEでネタ武器かと思ったら地味に有用だったので、裸族に使わせてみました……ブームがくるか?

トクマ「こねぇよ」

 彼にとって大切なモノですからね……いや、節度を守ればセーフなのか?

 それと飲み会は手ぶらで構いません……酒を飲まないグループにはジュースとかを用意しておりますので……

 サンプルボイスありがとうございます!


 小説に関しては、早ければ今日か明日、遅くても火曜日までには更新できます!!

混沌の宴! その名はオトーリ!! ( No.167 )
日時: 2017/04/30 20:41
名前: トクマ (ID: ae8EVJ5z)

 お待たせしました! さぁ、始めようかぁ!!(愉悦)


 乱闘フィールド――ハイラル城にて四人のファイターが戦っていた。

ルフレ「サンダー!」
当麻「よっと!」

 ルフレは魔導書の魔法を唱えて牽制しつつ、魔法を打ち消しながら近付く当麻を警戒して剣を構える。

トクマ「ハッ! セイ!!」
キリト「……ふっ……フッ……!」

 キリトは持ち前のスピードでトクマを撹乱しつつ、手数の多さでダメージを与えていく。トクマもキリトのスピードに対応しようにも若干遅れている。

 そして隙が出来たトクマにキリトは強スマッシュを打ち込もうとして――

『乱入者出現! 乱入者出現! New Challenger!!』

 突然の放送に動きを止めた。ルフレと当麻も何事かと周りを見渡す。

キリト「乱入者?」
???「汚レチマッタ悲シミニってな!!」

 キリトが首をかしげると空間に声が響き、その瞬間に身体が鉛のように重くなった。まるで上から巨大な何かに押さえ付けられるように四人は地面に倒れた。

当麻「……トクマ!」

 一人を除いて、上条当麻に宿る『幻想殺し(イマジンブレイカー)』によって自分達に襲いかかった能力を打ち消した当麻が三人の拘束を左手で触れて壊していく。

???「解かれた……チッ……太宰と同じ能力か」

 遠目で見てた人影は当麻の能力を見て、どこかイラつくような様子を見せた。すると一人の周りに風が集まり、風が弾けて姿形が変わった。

???「……なるほど……あれが例のハスターか」
トクマ「そこか! ハスタァァァ……」

 納得しているとトクマは呟く人影を見つけ、声とともに目が光輝いて――

トクマ「ウィィィンクゥゥゥ!!」
???「あっぶね!?」

 ――目からビームを放った。

 漫画のような技だがそのスピードは意外に速く、急いで避けた人影は自身の頬をかすった。ビームがかすった頬は焼けたようなヒリヒリする痛みを感じる。

???「話に聞いてた拡散と散弾の二つとは違う集束か……範囲は狭くなるがその分スピードと威力が強化され――」

 一人納得していると人影は気配を感じて蹴りを繰り出して防いだ。蹴りの先には変身を解除して素早く接近し、蹴りを繰り出したトクマがいた。

トクマ「足、強っ!」
???「奇遇だな。テメェと同じ、脚力には自信があるんだ」

 トクマが悪態をつけると人影――マフィアのような姿をした男性が押し返し、トクマはバックステップで男性から離れる。

トクマ「つか、アンタ誰だ!」
???「あー……黒猫を知ってるか?」
トクマ「黒猫……黒猫δさんのことか!」
中原「そうそう、俺は中原中也だ。ヨロシクな……ついでにお仲間は戦闘中だ」

 マフィアのような姿をした男性――中原中也の言葉に後ろを振り返る。そこには自分の仲間達が知らない人物と激闘していた。

影無「斬影剣『鋼一閃』」
キリト「スターバーストストリーム!」

 キリトは和風の服装を着た刀の青年と斬りあいを繰り広げ――

ルフレ「魔法を斬るなんざデタラメだろ……」
妖夢「妖怪が鍛えたこの楼観剣に、斬れぬものなど……あまり無い!!」
ルフレ「そこは嘘でも無いって言おうぜ」

 ルフレは魔法を斬った少女に苦笑しながらも警戒を緩めないで構え――

ジェローム「チマチマ攻撃してんじゃねぇ!」
当麻「武器に対してこっちは素手なんだよ! 上条さんには不利なんでせう!!」

 当麻は……当麻は……その……武器を持った青年にヒットアンドウェイを繰り返しながら地道にダメージを与えている。

中原「……本気で来い……じゃないと負けるぜ?」
トクマ「……振り切るぜ」

 中原の言葉にトクマは生半可な敵じゃないことを認識し、勝つ為に地面を駆けていった。






     ――\シャーンナロー!!/――







 場所は変わってスマブラ館内にある来客室。そこにはマリオの姿と他の作者様の姿が見える。

マリオ「此度の件、募集に応じてくれて心より深く感謝する」

 作者様に対してマリオはいつもとは違う空気を出しながら深々と頭をさげる。

ルキナ(ゆ)「いえいえ、そんな大層にしなくていいですよ。軽い方が話しやすいですし」
マリオ「それでも……言わせてもらいたい……」

 ゆめひめさんのルキナが言うもマリオは頑なに否定して頭をもう一度さげた。

マリオ「モケーレ・ムベンベ……」
ロラン「真剣な空気でおふざけするなよ」

 訂正、いつものマリオだった。どこの世界にネッシー似の未確認生物の名前で感謝するおバカがいるのだろうか……すまない……ここにいた。

マリオ「まぁ、せっかく来たからゆっくりしていくと良い……椛祢って言ったっけ? そんな固くならなくても肩の力を抜いて構わないぞ……てか、自分がやってきた事はオレよりすごい事だから自信持ってもいいが……」
椛祢「えと……私は刀剣男士たちを束ねる者であり、歴史を変えようとする不届き者に天誅を下す者……なんて、かっこいいこと言ってるけど、なーんにもできな いただの一般人ですよ」
マリオ「謙遜しなくていいぞ、それを束ねる器と弱さを自覚できる強さがないと刀剣男子ってヤツはお前は着いて来ないだろ……人望も力の一つだ」
加州「そうだよ! 主はすごいんだよ!!」

 マリオの言葉に大人しそうな女性――椛祢が自虐に近い事を言うとマリオは即座に否定し、椛祢の隣にいた黒い洋装に身を包んだ『かっこいい』より『かわいい』の言葉が似合う女子力が高い青年――加州清光がマリオに賛同する。

マリオ「ほう、それは楽しみだな……よし加州だっけ? どっちがすごいか古今東西で決めようじゃないか! お題は『ウチの主は○○な所が○○』だ!」
加州「見てて主! 絶対勝つから!!」
椛祢「やらなくて良いよ! 恥ずかしくなるから!!」

 ノリノリで参加しようとする加州に顔を少し赤くしながら椛祢は止めようとする。

大和守「あー、はいはい。清光落ち着いて、周りから温かい目で見られてるから」
No@h「ならば『そっちのドレディアさんとウチのヤミカラスの良いとこ好きなとこ』をお題に古今東西を――」
エゴ「No@hさんも乗らなくて良いから」

 その様子を見て浅葱あさぎ色のだんだら羽織りを着た女顔の男性――大和守安定は苦笑しながら加州清光を止め、刀剣男子三人を連れてきた女性――No@hさんも悪ノリしようとして黒猫δさんのエゴに止められた。

 すると、部屋にノックが響いた。

マリオ「入って構わないぞ」
シュネー「失礼します!」

 マリオの言葉とともに入室してきたのはランス状の槍とリンゴの形をした盾を携えた、黒髪ショートの若い女騎士だった。

ロラン「マリオさん……彼女は?」
マリオ「彼女はシュネーヴィッツェン……分かりやすく言うと童話の白雪姫だ」
レオナルド「白雪姫!?」
幽々子「あらあら、妖夢みたいに可愛い子ね」

 自分達が知る白雪姫のイメージが違ったことに驚く黒猫δさんのレオナルドと晴哉さんの幽々子。

シュネー「無事に全員が目的地であるスマッシュブラザーズ本部に到着致しました!」
マリオ「報告ありがとう。夜まで時間があるから疲れを癒してくれ」
シュネー「はい!」

 シュネーの報告を聞き、休むようにマリオが伝えると部屋にノックが響いて誰かが入室してきた。

サンドリヨン「失礼しますマリオさん。今夜、開催予定の件でおはな……し……が……」

 入室してきたのはサンドリヨンだが、彼女がシュネーの姿を見た瞬間に固まり、シュネーもサンドリヨンを凝視している。










サンドリヨン「……」
シュネー「……」















サンドリヨン「……」(冷や汗が流れる)
シュネー「……」(目を輝かせる)













サンドリヨン「……」(冷や汗が大量に流れる)
シュネー「……」(目を先程より強く輝かせる)



















 まるで蛇に睨まれた蛙のごとく動かない二人――この場合、蛙はサンドリヨンで蛇はシュネーヴィッツェンである――だが、しばらくしてサンドリヨンが行動を起こした。

サンドリヨン「し、失礼しました! ガラスの靴よ、私を運んで!!」
シュネー「私もこれで失礼しました! 待ってください、お姉様ー!!」

 速度上昇の魔法を使って廊下を疾風のごとく駆けるサンドリヨンとその後を追うシュネーの姿に来客室にいた全員が呆然とする。

マーク(女)「……嵐のように去っていきましたね」
エゴ「……クセが強いな」
マリオ「まぁ、今に始まった事じゃないから、ゆっくりしてくれ。もうすぐマスターハンドも帰ってくる」
No@h「そういや、マスターハンドはどこに行ったんですか?」

 エゴとゆめひめさんのマークの反応に苦笑で返すマリオ。No@hさんにマスターハンドの居場所を訪ねられ、マリオは少し考えるような素振りを見せてから答えた。

マリオ「……お説教?」


 続きます! コメントはまだ!!

混沌の宴! その名はオトーリ!! ( No.168 )
日時: 2017/05/07 10:49
名前: トクマ (ID: PNMWYXxS)

 現在、大乱闘のステージに転送する部屋にて八人のファイター――トクマ達と中原達が正座で座っていた。彼らをニコニコと笑いながら――しかし目にハイライトが無くて笑っていない――視線をぶつけるマスターハンドがいた。

 普段怒らない人物の怒気と威圧に硬直する八人。しばらくしてマスターハンドが口を開く。

マスターハンド「……何か言いたい事はあるかい?」
全員「申し訳ありませんでした!!」

 謝らないと(精神的に)死ぬ。そう確信した八人は迅速にマスターハンドへ全力で謝罪した。しばらく沈黙が続き、マスターハンドがため息を吐いて威圧を解いた。

マスターハンド「……乱入はシステムに対しての負担が大きいから、今後はやらないと覚えといてね」
全員「はい!!」

 それだけ言ったマスターハンドはスタスタと歩いてトクマ達から去っていった。離れていく足音を聴いたトクマ達はいなくなった事を確認して脱力する。

中原「……悪いな。まさか怒られる事になるとは思わなかった」
ルフレ「いや、オレ達も初めて知ったから謝る必要はないと思う」
キリト「アンタ鋭い剣さばきだったな、誰かに教わったのか?」
影無「……お、俺の隣にいる妖夢が師事して、くれたんだ」
妖夢「影無が努力したからですよ」

 マスターハンドで感じた恐怖を振り払う為か饒舌に話始める八人。しかし、お互いが違う世界から来たという共通点もあってなのか話が盛り上がった。

ジェローム「そういや、ここに来る時に思ったけど変わった姿のヤツが多かったな……人魚とか、海賊の船長とか、見た目がそのまま鬼とか……人の事言えねぇけど珍しかった」
影無「お、俺も見ました……幻想郷にも鬼はいるけど……あそこまで鬼の姿をしたのはいなかった」
トクマ「アイツらは童話の世界から来た本人だしね……人魚姫、ピーターパンの海賊、鬼ヶ島の鬼……他にも色々いるな」
影無「ご、ご本人だったの!?」
妖夢「え!? という事は桃太郎がいるんですか!?」
トクマ「ああ……今日は里帰りでいないけど桃太郎の吉備津彦、いつもトラブル起こす不思議の国のアリスのリトル・アリス、アリスと一緒に行動して悪戯するピーターパンのピーター・ザ・キッド、傭兵部隊に所属するシンデレラのサンドリヨンとか」

 不意にジェローム、影無と妖夢が見た人物について説明すると部屋の出入り口からサンドリヨンが入ってきた。

トクマ「噂をすれば……彼女がシンデレラのサンドリヨンだ」
中原「ガラスの靴じゃなくてガラスのブーツなんだな」
サンドリヨン「みなさん、申し訳ありませんが匿って下さい!!」

 何時もとは違う切羽詰まった様子のサンドリヨンに戸惑うトクマ達。中原達は初めて見るため首をかしげる。

当麻「お、おいサンドリヨン」
サンドリヨン「時間がありません……ここに来る頭にリボンを着けた彼女には私はいないと言ってください!!」
ルフレ「分かりやすく説明をし――」
サンドリヨン「……来ました! 後で言いますので、今だけはお願いします!!」

 当麻とルフレの言葉をスルーして近くのロッカーに入って身を隠すサンドリヨン。身を隠してから十数秒後に誰かが入ってきた。

シュネー「お姉さま! ここにいますか!!」

 サンドリヨンの言う通り頭にリボンを着けた女性――シュネーヴィッツェンがサンドリヨンを探していたが、初めて見る人物に八人は戸惑った。

ジェローム「……誰だ?」
ルフレ「オレ達も知らない……」
当麻「なんだろ……オレの知り合いにどこか似ているんだけど……」
トクマ「……ちょっと聞いてくるわ」
中原「おい」

 その中でトクマは好奇心からかシュネーヴィッツェンに声をかける。

トクマ「アンタは何しに――」




































シュネー「黙れ! ブタ野郎!!」
トクマ「!?」
全員「ブフォッ!?」

 まさかの罵倒である。

トクマ「……」(『オレ、何かした?』と言いそうな表情をしている)
中原「知るか」

 予想だにしない言葉にトクマは悲しそうな表情で後ろの七人に視線を向けるが対応しなかった。

ルフレ「あー……名前はなんだ?」
シュネー「失礼しました。傭兵部隊『灰かぶり(シンデレラ)』所属のシュネーヴィッツェンと言います! 今回、スマッシュブラザーズに参戦しに参りました! よろしくお願い致します!!」

 改めてルフレが聞くとさっきの罵倒がウソだったかのような対応で返され、全員は彼女の言葉に驚いた。

 “傭兵部隊『灰かぶり』”

 サンドリヨン達の世界――ワンダーランドウォーズにあるサンドリヨンが所属する傭兵部隊。対峙する【闇の軍勢】の脅威に対抗する為に王子が創設した部隊でその名の通り、汚れ仕事と呼ばれる過酷な任務を請け負う。

 そこに所属しているという事は、サンドリヨンの後輩だと言う事になる。

トクマ「『灰かぶり』って事はサンドリヨンの――」
シュネー「うるさいブタ!!」

 しかし、シュネーの塩対応ならぬ岩塩対応がトクマを襲う!!

トクマ「……」(『オレ、何か嫌われるような事をしたっけ?』と言いそうな目で見る)
影無「……げ、元気出してください」
妖夢「あの、何故彼を目の敵に……?」

 流石に二回目だと泣きたくなりそうになり、先程より悲しみを含んだ目で七人に視線を向ける。影無が慰めている間に妖夢がトクマに対する岩塩対応の理由を聞き出す。

シュネー「それはお姉さまがよく話してくれたからですわ」

 シュネーの言葉のナイフがトクマに襲いかかる!!

トクマ「」(『オレってサンドリヨンにも嫌われてるのか……』と思い始めて死にたくなってきた)
中原「おい、しっかりしろ。目が濁り始めてるぞ」
キリト「まるで陸に打ち上げられてから一、二時間たった魚だな……」
当麻「それ、遠回しに死んでないか?」

 シュネーの言葉に目が濁り始めるトクマに中原は引き気味でしっかりするように言う。その様子をキリトと当麻は実況するがシュネーは続けて言う。

シュネー「お姉さまがスマッシュブラザーズについて話すとき、この男の名前が出た時は嬉しそうに話すんです……なんでも、意地悪だった元お姉さまの一人と少しだけ和解できたのは彼のお陰だと言うんです……」
ジェローム「そんなことあったのか?」
ルフレ「そういや、あったな」
中原「レオナルドが言ってたな……」

 ジェロームに聞かれ、ルフレはドルピック島で起こった戦いの後にサンドリヨンを目の敵にしていた二人の内一人がサンドリヨンに何か言っていた事を思い出す。

シュネー「私達でさえ出来なかった事をした貴方に……私達でさえ見たことないあんな笑顔のお姉さまを見せた貴方に……私は負けないんだから!!」
当麻「要するに……『とあるクラスメイトの男子と急に仲良くなった姉に嫉妬する妹』ってことか」
六人「それだ!!」
シュネー「何がですか!!」

 当麻の一言に六人が口を揃えて賛同する。確かによく見れば姉が好きな妹に見えなくもない。

シュネー「とにかく! 私は貴方に負けないんだから!!」

 トクマに宣戦布告するような口調で指を指してからシュネーは部屋から離れていった。いない事を確認したルフレはサンドリヨンが隠れたロッカーに声をかける。

ルフレ「……行ったぞサンドリヨン」
サンドリヨン「ありがとうございます」
トクマ「さて……オレはドレディアさんを迎えに行ってくるな。風見さんが面倒見てくれてるけどヘソ曲げてないかな……」

 ロッカーから出てきたサンドリヨンを確認したトクマは早歩きで離れようとしたら、後ろから赤ジャージを掴まれて止められた。振り向くとサンドリヨンが申し訳なさそうな表情で口を開く。

サンドリヨン「私も……ご一緒して、いいでしょうか……?」
トクマ「来なくていいぞ」
ルフレ「おいバカ!」

 即答。もはやシンキングタイムなんて不要と言わんばかりの早い選択は彼がここの生活で身に付けた勘が反射的に答えた結果である。

 しかし、この時だけその選択は悪手である。

 断られた事を理解したサンドリヨンは涙目で左手にトクマの赤ジャージ、右手にトクマの右腕を掴んで駄々をこねる子供のように引っ張りながらお願いし始める。

サンドリヨン「お願いします! あの子は時折怖い瞬間があるので、一人だと心細くて……お願いします!!」
トクマ「おま、あの子がオレを敵視してるの隠れて見てたから知ってるだろ!? 一緒にいる所を見られたら殺意で攻撃してきそうなんだけど!?」
サンドリヨン「そこを……そこをなんとか……!!」
トクマ「ちょ、引っ張んな……力強っ!? 流石傭兵部隊出身だな!!」

 サンドリヨンの意外な力に驚きながらも主導権を渡さない為にも必死に抵抗するトクマ。

 数分後、両者のつばぜり合いを制したのはサンドリヨン。

 なお、決まり手は何時までも迎えに来なかった事に少しだけ怒ったドレディアが二人の争いに乱入し、トクマに対して放ったシャイニングウイザードである。


 続きます! コメントはまだ!!


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