二次創作小説(新・総合)
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- マスターさんは晩御飯に悩んでいる。(完結)
- 日時: 2019/02/02 11:37
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
原作『衛宮さんちの今日のごはん』『fate/grandorder』
この小説は原作者もちょくちょく描いているらしいFGOの平和世界をうちなりに書いてみたものです
【注意】
基本俺の使っている鯖が登場し、持っていないキャラは出ないかもしれない
俺は無課金プレイヤー
他で見ない主人公のキャラ付け
原作とは違い料理のことはあまり知らないので、あくまで『あの作品のような平和な世界』を重視していきたいと思います
料理は基本的にレシピサイトからの引用
- Re: マスターさんは晩御飯に悩んでいる。 ( No.48 )
- 日時: 2019/01/26 20:41
- 名前: 初奈 (ID: nWfEVdwx)
お久しぶりです。初奈です。
覚えてます…か?最近バイトやら何やらで忙しくて来れませんでしたっ
- Re: マスターさんは晩御飯に悩んでいる。 ( No.49 )
- 日時: 2019/01/26 23:25
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
初奈さん
ロストメイドウィン
「随分と久しぶり...いや、『俺』は会っていないか」
メイドウィン
「こっちだなこっち」
ロストメイドウィン
「面倒だから後は頼む黒影」
メイドウィン
「おーし、また会えるとは思わなかったよ、ある意味意外だった」
メイドウィン
「俺は知り合いがリアルやってる間もずーっと書いて書いて書いてきて、結構完結した作品も増えてきた、ああ一応仕事みてーなことはしてたし高校も卒業間際だ」
メイドウィン
「ま、言えるのはそれだけだな」
コメント感謝だ。
- Re: マスターさんは晩御飯に悩んでいる。 ( No.50 )
- 日時: 2019/01/26 23:26
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
「さて、炒飯作りだ。実はまた実家からこんなものが送られてね」
立香は冷蔵庫から三つ合わせになっている市販の納豆パックを取り出す
「これで納豆炒飯にでもしようかなって、手伝ってくれないかな?」
「わかった、なにをすればいいの?」
「まず卵、納豆をよく混ぜよう、ちょっとまってて」
立香は食器棚からボウル代わりの丸いお椀と箸を、冷蔵庫から卵を二個取り出してジャックの所に置く、ジャックはお椀の上で人差し指と親指の圧力で卵を割って箸でかき混ぜていき、納豆のパックを割ってあっという間にタレと混ぜていく...立香はその際にネギを微塵切りにしてフライパンに油を引く...何回も使ってきたフライパンは焦げ目が目立ち始め、そろそろ新しいものの購入を検討しようと考えながら火を付ける
「まぜたよ!」
「よし、まずは卵を流す!」
フライパンに溶き卵が流され、しゃかしゃかと丁寧に混ぜられ形を作っていく
「炊飯器開けて」
「わかった!」
ジャックは炊飯器を開けてご飯を取り出し、しゃもじで皿へと移しそこからフライパンへ放り込む
「よしよし、ありがとう...よし、よし...良い色になってきたな...次は納豆とネギだ!」
その後納豆とネギが入れられ、じゅわじゅわと炒めていく姿をジャックは覗き続ける...立香は幼き頃自分も何故だか炒飯を作る姿をずっと覗き続けていた、あの頃と同じだな、そう思いながら炒飯を炒めていく...
「ねぇジャック...さっき言ってたことなんだけど、ほら正義と平和は同じなのかってやつ、私なりにちょっと考えてみたが、正義の味方は皆世界平和を望んでるわけではないのかもしれないな」
「じゃあ、何を守るの?」
「たった一人の大事な人、かけがえの無いもの...安定した世界平和は結果的なものに過ぎなくて、本当に守りたいものがあったからこそ...世界も守れたんだ」
「だからこそそれらの為に命を懸けられる、私が憧れてきたヒーローのようにね」
「ひーろー...」
「女王とマシュとジャック、後は家族...何があってもこれらは絶対に守る、正義の味方として、カルデアのマスターとして...」
「おかあさん、こげちゃうよ」
「おっといけない!」
- Re: マスターさんは晩御飯に悩んでいる。 ( No.51 )
- 日時: 2019/01/27 10:46
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
「いただきます」
二人は焼き上がった炒飯を食べる...ほかほかで少し焦げ目があっても米だと美味しい...納豆もねばつきがなくなり食べごたえがあった
「はぁ...正義の味方、じっくり考えて努力したあの頃が懐かしいなぁ」
「おかあさん ずっときになってたけどそれってなんなの?」
「私の想像する正義の味方という奴かい?ああ、これだよ」
立香はスマホを操作し検索サイトからウィキにアクセスしてジャックに見せる
「そのまま『正義の味方』っていう作品、10年か15年くらい前にテレビでやっていたドラマ、全35話、私はこれを見てヒーローに憧れたんだ」
「ヒーローってつよいの?」
「お世辞にも強いとは言えなかった、ウルトラマンやライダーと違って怪人には負けることもよくあったし市民に悪口を言われることもあった、けど『正義の味方』はどんなに酷い目にあっても大事な世界を守るために戦ったんだ そんなヒーローが私は好きだった」
「ふーん だからおかあさんは『せいぎのみかた』にあこがれているんだ」
「残念なことに彼みたいなヒーローにはなれなかったけどね...なるためにずっと過酷な事もやってきたんだが...でも私は今カルデアで大事なものを守れている、それでいいじゃないか」
「ねぇおかあさん」
ジャックは立香の携帯を握りしめ、顔を見る
「わたしたちもしりたいな おかあさんがあこがれて おかあさんの象徴でもある『正義の味方』を」
「それって...一緒にこの作品をみたいってことか?」
最初彼はテレビと一緒にDVDプレーヤーを購入している...レンタルでもすればまた見ることが出来るだろう
『正義の味方』を見たのはもう何年も前、テレビで見た程度で何故か親もDVDを買わせてくれなかったので、もしかしたら覚えてない内容もあるかもしれない...
「いいよ、君が望むなら一緒に観よう、つまらないと感じたらすぐ止めてもいい...正義の味方、観ようね」
「うん たのしみにしてる」
「ふふふ...」
...
その夜、ジャックはあのメイヴが立香を呼び寄せるつもりで産み出す空間に再び歩いていた...ジャックがメイヴを呼び出すつもりで願ったら同じものが出来たのだ、目の前にはメイヴがいる
「何?今度は貴方を呼んだ覚えどころか来てほしいとも願ってないんだけど」
「ねがったのは わたしたち」
「貴方が私にね...何?くだらないことだったら許さないわよ」
「平和について」
「平和...?ああ、貴方も観たのねアレ、うっとおしいから私はすぐに消したわ、ずっと聞いてるとイヤになっちゃう」
「...平和と正義って ちがうのかな?」
「何よ、立香がまた何かあったの?」
END
- Re: マスターさんは晩御飯に悩んでいる。 ( No.52 )
- 日時: 2019/01/27 13:49
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
【第十話】
『正義はともかく休息だね』
次の休みの日立香はジャックを連れてレンタルショップの店を訪れる、数週間前に一緒にご飯を食べた黒ひげから令呪祝いとして店の住所を教えて貰ったのだ
「ここがレンタル店か...いっぱいありそうだな」
「うん」
シャッターの先には無数のDVDや漫画、ブルーレイ等の棚が置いてあり、黒ひげが店の服を着てDVDの並び替えを行っていた
「いらっしゃ...おほー!立香殿!」
「こんにちは、お給料が増えてDVDプレーヤーを買えたからジャックに面白いものでも見せようと思って」
「それはそれは、キッズ向けはもちろん深夜アニメから特撮、さらにドラマに洋画や邦画、海外作品まで幅広く取り揃えてあるでござる、DVDの他にもレンタル漫画やCDもアリアリでち」
「どうも...さて、あるかどうか」
立香達はドラマの方へ足を運ぶ、目的は当然『正義の味方』
何年も前の作品なので置いてあるのかはいささか疑問ではあったが、探せばあるはずだと思い懸命に棚を覗く
「えーと、せ、せ、せ...」
「これじゃない?おかあさん」
ジャックが指差した所にそれはあった、正義の味方全七巻、丁寧に全て揃っており、パッケージには遠い昔から憧れた赤いヒーローの姿があった
「こ、これだ!懐かしいなぁ...ちゃんと全部揃ってる!」
立香は1巻を取り出してDVDを眺めながらレジまで歩く
「ずっと見たかったんだこれ...」
「立香殿も好きな作品がございましたかぁ、それは何よりですぞ...えーと旧作だから一週間後に返却で100円でござる」
「え?たったの100円なのかい?」
「おん、新しい作品とかだと700円とかはするけど古いのだったら安いのでござる」
「そうだったのか...始めて知ったよ、はい100円玉」
「毎度」
立香は支払いを済ませDVDを鞄に入れる、何故か二度見ることができなかった話を遂に視聴できる、今この瞬間彼は料理を作るとき以上に期待に胸を膨らませていた...が、すぐに頭の中に別の事が入ってくる、すぐ近くのCDコーナーに見覚えのある後ろ姿があったのだ
「ああ...何て事だ、僕の知らないところで『マギ☆マリ』のNewシングルが発売されてたなんて!観賞するのもいいけどこうやってパッケージを眺めているだけで時間が潰せるなぁ...あ」
「ろ、ロマンさん...?」
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