二次創作小説(新・総合)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- マスターさんは晩御飯に悩んでいる。(完結)
- 日時: 2019/02/02 11:37
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
原作『衛宮さんちの今日のごはん』『fate/grandorder』
この小説は原作者もちょくちょく描いているらしいFGOの平和世界をうちなりに書いてみたものです
【注意】
基本俺の使っている鯖が登場し、持っていないキャラは出ないかもしれない
俺は無課金プレイヤー
他で見ない主人公のキャラ付け
原作とは違い料理のことはあまり知らないので、あくまで『あの作品のような平和な世界』を重視していきたいと思います
料理は基本的にレシピサイトからの引用
- Re: マスターさんは晩御飯に悩んでいる。 ( No.58 )
- 日時: 2019/01/28 10:24
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: 4V2YWQBF)
「ただいま、ジャック」
立香が帰ってくる頃、ジャックはDVDを取り出して閉まっている所だった
「ああ、観てたんだ...どう?面白かった?私も後で見ないとな」
「うん そうだね」
帰った後のジャックはまた前の日のように暗い表情をしていた
「...面白くなかった?」
「そんなことはないよ ただ...」
「ただ?」
「...それより きょうのばんごはんはなに?」
「ああ、今日はロールキャベツにしようかなって...」
...
別の頃マシュの部屋ではマシュとダ・ヴィンチがDチームの人員のチェック票を眺め、サーヴァントの教育管理が出来ているのか調べている中、ロマニが入ってくる
「失礼するよ」
「ドクター・ロマン、どうしましたか?」
「今回は大事な話があってね...座ってもいいかな」
「はい、紅茶は必要ですか?」
「必要ない...ああ、そちらも日本支部の仕事かい?」
ロマニはダ・ヴィンチの隣に座り、真面目な顔でマシュ達に話す
「日本支部がサーヴァントを我々の知らない目的で動かそうとしている可能性がある」
「というと?」
「今日の昼頃、藤丸君に会ってランチ中にそういう話が出てきたのさ...『カルデアはサーヴァントを正義の為に使う組織と聞いた』と」
「正義のため?カルデアはサーヴァントの使い道をまだ決めていないのではなかったのですか?」
「彼が嘘をついているとという可能性は?」
「可能性は薄い、彼は今時では見ないくらいの純粋な若者だ、何せ昔見ていた正義の味方とやらに今でも憧れ続けてここに来たわけだからね」
「正義の味方...先輩がそんなことを」
「僕ら的には本当に正義の為に使ってくれるなら願ってもないくらいなんだが...レオナルド」
「ああ、是非君にも見てほしい」
ダ・ヴィンチはDチームのチェック票とサーヴァントの健康管理表をロマニに渡す、サーヴァントの満足度とマスターの報告が一致しているものは立香を含め少数だったのだ、サーヴァントを平和利用する事を掲げる組織にしてはあまりにも扱いがぞんざいだ
「虚偽の報告がこうも多いとな...マリーが僕らを日本に送ったのも頷けるよ」
「ちゃんとした食事を与えている事がわかる藤丸君はともかく、他の者達は何をしているのだろう?」
「マシュ、今度は藤丸君以外のマスターの動向も探っておいてくれ」
「了解です、それと...さっき言っていた正義の味方について詳しく教えてくれませんか?」
END
- Re: マスターさんは晩御飯に悩んでいる。 ( No.59 )
- 日時: 2019/01/28 17:28
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
【第十一話】
『ほかほか丼と昨日のストーカー』
ある日から立香の携帯に匿名の電話がかかるようになる、立香が出ると決まって相手はこう言う
「ますたぁ」
立香はそれを聞くたび答える
「貴方は誰ですか?」
立香が返事をするとその日は電話は切れる、そして次の日電話がかかって、またこう言ってくるのだ
「ますたぁ」
...
ひっきりなしに電話がかかってくることに違和感を感じた立香はマシュに相談することにした
「やっぱり先輩にも来ましたか」
「もしかして君にも?」
「いえ、先輩の他にも複数のマスターが同じ電話を受け取ってると聞きましたので」
「そうなのか...マスターって言ってたしサーヴァントかな」
「そうですね、一体どんな方なのでしょうか、先輩達マスターにかたっぱしから電話をかけるなんてただ事ではありませんよ」
匿名の電話の相手は分からない、一度立香が向こうから訪ねたこともあったが何も言わず切れてしまう、こんな状態では誰に聞いても自分と同じような返答しか帰ってこないだろう
と、その時だった...Dチームで働いている同僚が立香を呼びに来る
「あ、居た居た、××がお前を探してたぞ?」
「え?どうしてだい?」
「なんでもサーヴァントを預かってほしいんだとか」
「またかい!?」
...
立香が同僚に連れてこられた場所には、黒ひげとは別のマスターが椅子に座って待っていた、立香はマスターの前に座る
「コレで二回目だよ...それでどうして私を?」
「正直にいうと誰でも良かったんだけど...その...」
「え?」
男は目線も合わせず、もじもじとしながらスマホを見せる
「実はさ、俺なんだ...ここのマスター全員に電話をさせたサーヴァントのマスターは」
「え?」
そう言った後男は頭をテーブルに押し付ける
「す、すまない!悪いことをしたとは分かっているんだ」
「いや、謝られても困るよ...それで?」
「そ、その...俺ではとても扱いきれないんだ、そのサーヴァントは...」
「どうして?」
「理由は言えないけど、ちょっとサーヴァントの扱い方を考えたくて集中したいんだ!でもサーヴァントが...頼む!明日だけでいいから!」
サーヴァントを思っての行為と感じた立香は、必死に頭を下げる彼に同情し、そのまま引き受けてしまった
その翌朝...
- Re: マスターさんは晩御飯に悩んでいる。 ( No.60 )
- 日時: 2019/01/28 18:15
- 名前: 初奈 (ID: FLOPlHzm)
メイドウィン、視点小説スレ立てたよー!
視点小説のおそ松さんってタイトルだよ!確認お願い!
- Re: マスターさんは晩御飯に悩んでいる。 ( No.61 )
- 日時: 2019/01/28 18:39
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
朝、立香がいつものように目を覚ますが不思議と膝と肩の部分が押し付けられたかのように重みを感じる...何度も瞬きをして目を凝らすと、目の前に女性が...
「うおっ!?」
「おはようございます」
「え、ええと...誰ですか!?」
女性は立香の体から離れると丁寧に頭を下げ正座をしながら立香の方を見て話す
「申し遅れました、わたくしは清姫あのますたぁ...××様に仕えるサーヴァントでございます」
「サーヴァント...清姫...ああ!昨日の!」
立香は昨日の告げた約束を思い出す、男は今頃彼女との暮らし方を考えている頃...サーヴァントが姫となると身分の違いによる扱い方に頭を悩ませるのも何となく分かる、女王のマスターであった立香は男に同情した、どんなに善人でも悩みたくもなるだろう
「マスターが今日武者修行を行うとのことで遠くに行ってしまいました」
「...ところで貴方、いつ私のアパートに入ったんですか?」
「深夜です」
「あの、寝る頃窓も扉も鍵を閉めていたんですけど」
「こじ開けてきました」
「こわっ!!」
立香は慌てて玄関の方を見ると鍵の部分が壊れて使い物にならなくなっていた、いくら古くボロい家とはいえ女の子がこじ開けられる耐久性と、壊れたにも関わらず深夜気づかなかった自身の呑気さに立香は冷や汗を流す
「うわぁ...後で直しておくか」
「おかあさん どうしたの」
「ジャック...あまり気にしないで、ほら朝御飯作るから...三人前皿用意しないと」
立香は玄関に重しを乗せて最低限のバリアを用意し、食器棚から皿を取り出す...その姿を清姫は何も言わず隅から見つめていた
...
朝食の後も...
「ジャック、図書館にいこうか」
「うん!」
「.....」
「あ、一緒にどうですか?」
「はい 」
...
「もしもし大家さん、鍵壊れちゃったので新しい奴に付け替えたいのですが...え?結構かかります?わかりました」
「.....」
....
「おかあさん、あれ食べたいな...」
「ん?牛丼か...いいね、夜作ってあげるよ」
「わーい!」
「.....」
....
「清姫さんってなんかおとなしい人なんですね」
「そうでもないですよ」
立香は気付いていない、これまでの行動を清姫がずっと覗いていたことに...鍵をこじ開けられても目を覚まさなかっただけはあるだろう
- Re: マスターさんは晩御飯に悩んでいる。 ( No.62 )
- 日時: 2019/01/28 18:58
- 名前: 初奈 (ID: FLOPlHzm)
…あの、よければ返事お願い!
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20