二次創作小説(新・総合)
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- マスターさんは晩御飯に悩んでいる。(完結)
- 日時: 2019/02/02 11:37
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
原作『衛宮さんちの今日のごはん』『fate/grandorder』
この小説は原作者もちょくちょく描いているらしいFGOの平和世界をうちなりに書いてみたものです
【注意】
基本俺の使っている鯖が登場し、持っていないキャラは出ないかもしれない
俺は無課金プレイヤー
他で見ない主人公のキャラ付け
原作とは違い料理のことはあまり知らないので、あくまで『あの作品のような平和な世界』を重視していきたいと思います
料理は基本的にレシピサイトからの引用
- Re: マスターさんは晩御飯に悩んでいる。(完結) ( No.88 )
- 日時: 2020/01/26 14:11
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: 9pKwfMIz)
‥‥
マシュ
「先輩の父親がカルデアに?」
立香
「母さんによるとそうらしいけど‥‥‥‥…見たことがなくて」
マシュ
「確かに、身内にカルデア職員がいればすぐに分かると思いますが…………」
立香
(結局あの手紙も誰が送ったのか分からなかったしな…………)
…………
立花
「ふーん、兄さんがカルデアに…………」
立花
「あの調子だとサーヴァントを2体も使徒出来てるんだ、さすが正義の味方」
立花
「イケてると思わない?」
「…………」
立花
「もーお母さん、だから大丈夫って言ったでしょ?」
立花
「ああでもしないと兄さん来てくれないんだからしょうがないじゃん」
立花
「…………それに」
立花
「お母さんが悪いんだよ?」
立花
「数年前、家庭を顧みないなんてありふれた事言って父さんを離そうとして」
立花
「それが決定打でお父さん、サーヴァントに殺されちゃったんだから」
立花
「ホントはただ寂しかっただけなんだよね?そばにいて欲しかった、その為にお父さんは死んだ」
立花
「いい人だったのにね?クリスマスと誕生日にはしっかり帰ってきてくれるし、優しいし」
立花
「兄さんはちょっと変なところあるから本気で突然居なくなったと思ってるけど、その方がいいや」
立花
「とりあえず、兄さんは正義の味方になって欲しいな」
立花
「…………ね?母さん」
立花
「……………あー」
立花
「この世界を丸ごと変えたいなぁ」
立花
「…………なーんて、さすがにあるわけないか」
立花
「兄さんっていう正義の味方が存在しているんだから」
立花
「…………例えばそう、その兄さんが今以上に壊れていなかったら」
立花
「それがありえないから、無理無理」
立花
「第一私、マスターじゃないし………」
立花
「………れんこんチップスおいし」パリパリ
…………
マシュ
「先輩、気になることがもうひとつ」
立香
「何?」
マシュ
「先輩の持ってきた写真、これ………妹さん、髪は染めているのですか?」
立香
「え?ああ、立花は生まれつき赤毛なんだよ」
マシュ
「え?…………」
立香
「なにか?」
マシュ
「いえ…………なんでもありません」
【END】
- Re: マスターさんは晩御飯に悩んでいる。(完結) ( No.89 )
- 日時: 2020/01/26 15:28
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: HpSZdgHn)
【SS】
【ピンポーン】
立香
「…………ん?はい、誰ですか?」
「わたしだよ、わーたーしー」
立香
「ん?この声はまさか……………」
ガチャリ
立花
「兄さん、久しぶりー」
立香
「六花!?どうして私の家に!?」
立花
「兄さんに会いに来たんだよ、ちょっと知りたいこともあってね〜」
立香
「い………今19時だよ!?こんな夜中に来ることないだろうに」
立花
「あれ、晩御飯の途中だった?大丈夫、私食べてきたから平気平気〜」
立香
「あ、ちょっと!」
マシュ
「あれ、先輩………」
立花
「………………」
マシュ
「………………」
立香
「あっ、紹介するよマシュ、この子が藤丸六花、私の妹だ」
立花
「へぇ、兄さんも色恋沙汰とか興味あったんだ、意外」
立香
「え?正義の味方は恋なんてするわけないじゃないか」
マシュ
「…………そうです、私と先輩はあくまで、仕事上の関係です」
立花
「……………だよね〜!!そうだと思った!」
………
立花
「私、ここの近くに住むことにしたんだ」
立香
「え………大学はいいの?」
立花
「平気平気、単位は取れてるしバイトする時間が欲しいの、だから都会に出てきたわけ」
立香
「なるほど」
マシュ
「………………」
立香
「マシュ?どうかしたの?」
マシュ
「いえ、なんでも………」
立香
「あ、そういえば六花………この間私も疑問に思ったけど、君ってなんで地毛が赤色なのかな?」
立花
「え?私の毛?」
立香
「父さんも母さんも黒だったじゃないか、私の知り合いに赤い人はいないし」
立花
「さあ?なんでだったかな?」
立花
「私、分かんないや」
立香
「変な話」
立花
「ん………あ、このDVD………兄さんまだこのドラマ見てたんだ」
立香
「ああ、【正義の味方】は私の全てだからね」
マシュ
「六花さんもこの作品を見ていたんですか?」
立花
「まあね、兄さんと違って何が面白いのか全然分かんなかったけど」
立花
「兄さん、あれ何がいいの?」
立香
「何が?そうだな………憧れなんだよ」
立香
「何がしたいかも分からない私だけど、ああいう事の為に生まれてきたんだなってくらいの」
- Re: マスターさんは晩御飯に悩んでいる。(完結) ( No.90 )
- 日時: 2020/01/26 19:34
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: C28utGkl)
マシュ
「あの…………」
立花
「何?後輩さん」
マシュ
「マシュ・キリエライトです、先輩はここに来る前は………日常だとどんな方だったのですか?」
立花
「学校だと結構浮いてたんだよ兄さん」
立香
「え、そうなの?」
立花
「そうだよ!小中高と気味悪がられてたよ、虐められることはなかったけど」
立香
「そうだったのか…………知らなかったなぁ」
立花
「呑気すぎる!妹として呆れるよ本当に!」
立花
「あ、でも言われたことはやるし優しいから先生からは慕われてたんだよ」
立香
「まぁあの時はがっつり正義の味方やってたからね」
立花
「……………まー、あの時は度が過ぎるっていうか、なんというか」
立花
「私はそんな兄さんも好きなんだけどね」
立香
「はは、ありがとう」
立花
「じゃあ私、ルームメイト待ってるしそろそろ帰るね」
立香
「うん、また明日………今度は私の方から様子を見に行くよ」
立花
「ありがと、んじゃー」
…………
マシュ
「………………先輩」
立香
「どうしたのマシュ、唐揚げに手をつけないで」
マシュ
「いえ………なんというか先輩って、特殊な人だったんですね」
マシュ
「………学校生活の中で辛いこととかありましたか?悩みとか………」
立香
「辛いこと?………あ、中学の頃」
立香
「タカシくんがお母さんが病気でやばいからお金貸してって皆に触れて回って………」
マシュ
「出したんですか?」
立香
「うん、助けなきゃと思って当時の全財産5万円をタカシくんに」
マシュ
「返してもらいましたか?」
立香
「返してもらってない、流石に大金だったから待てるけどせめて1万円だけでもなぁ………」
マシュ
「…………ちなみに、その方のお母さんは?」
立香
「3日後様子を見に行ったら治ってたみたい、良かった良かった」
マシュ
「……………え、それって」
…………
マシュ
「今日はありがとうございました」
立香
「またいつか一緒に料理作ろうね」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
マシュ
「ヒッ!!?」
立花
「…………<〇><〇>」
マシュ
「り……六花さん?」
立花
「………………そうだったんだ」
マシュ
「え?」
- Re: マスターさんは晩御飯に悩んでいる。(完結) ( No.91 )
- 日時: 2020/01/26 20:25
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: kyaGGoYV)
後日
立香
「ここが六花の家か…………下手すれば私のアパートより広いんじゃないのかこれ」
立香
「お邪魔するよー」
立花
「あー、いらっしゃい兄さん」
立花
「どうよ私のハウスは、ローン掛けちゃったけど」
立香
「ローン!?それは流石に無理しすぎじゃないのか!?」
立花
「へーきへーき、さぁ入って入ってー!」
立香
「う、うん…………!!」
…………
立香
「なんて広いキッチン………羨ましいなぁ」
立花
「最初に見るところ、そこ?」
立香
「それにしても、随分酒が多いようだけど」
立花
「ああそれルームメイトのだよ、酒好きなんだよ」
立香
「へー、こんなにいっぱい………」
立香
「そのルームメイトってどんな人なの?」
立花
「さっきも言ったように酒が好きで………」
立花
「背が高くて………声が良くて………」
立香
「よく分からない」
立花
「性別は女性だよ」
立香
「ふーん………」
立花
「兄さんのルームメイト程奇抜じゃないけど、面白い人だよ」
クー
「奇抜で悪かったな」
立香
「クーさん!?いつの間に!?」
クー
「マシュ・キリエライトから色々聞いて後を追ってた」
クー
「そのついでで、あいつが父親の事を色々調べていた」
立香
「…………父さんのことを?」
立花
「………あれ、もしかして貴方サーヴァントなの?」
クー
「そうだ、サーヴァントの存在を知っているとは………テメェ、何者だ?」
立花
「正義の味方の味方よ」
クー
「…………同類か、腐っても兄妹…………」
立香
「でもサーヴァントの事は………父さん、カルデアの事は何も話してなかったのに、どういう………」
「にゃー!!」
立香
「っ!?」
立花
「あ、ごめん飼ってた猫が起きてた」
立香
「………………猫?」
クー
「おい、さっさと行くぞ………立香」
立香
「わ、分かった………じゃあね、六花」
立花
「…………」
「あれ?どうかしましたか?」
…………
メイヴ
「…………」
立香
「女王!?」
クー
「お前も来てたのか」
メイヴ
「クーちゃんから色々聞いたわ、はっきり言うわねマスター」
メイヴ
「貴方の妹は危険よ」
立香
「え!?」
- Re: マスターさんは晩御飯に悩んでいる。(完結) ( No.92 )
- 日時: 2020/01/26 21:05
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: txrgkWTz)
クー
「お前の父親のデータが残っていた」
クー
「そいつはお前と同じでサーヴァント教育課に属していた」
メイヴ
「対象サーヴァントは【長尾景虎】………ころころと名前を変えていって、最終的には謙信に変わったそうよ」
立香
「謙信って、あの上杉謙信ですか?」
メイヴ
「多分そいつよ………失踪している父親は恐らく」
クー
「そいつにぶっ殺されてるな、そして…………」
クー
「藤丸六花はそれを知っている」
メイヴ
「恐らくだけど、父親の物と偽って荷物を送ったのも彼女よ」
立香
「……………そ、そうだった、のか、でもどうして?」
クー
「んな事言ってる場合じゃねぇ、事はお前が思ってる以上に深刻だ」
メイヴ
「クーちゃんの言う通りよ………サーヴァントってのはマスターが死のうが魔力さえあれば存在出来る」
クー
「もし、長尾景虎がまだ生きていたとしたら?」
立香
「………そんな、あるわけ」
クー
「そして」
クー
「そいつは今、六花のサーヴァントとなっている」
クー
「本当は分かってんだろ?」
クー
「猫は、あんな声してたか?」
立香
「………………認めたくないよ、それ、六花が危ないじゃないか」
メイヴ
「危ないというか、イカれてるわよ」
メイヴ
「これまでは私たちの憶測でしかないけど、事実だった場合」
メイヴ
「自分の親を殺した奴と同居してるのよ…………?」
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立花
「景虎さん景虎さん、酒が入ったよ」
景虎
「おおこれはありがとうございます」
立花
「……………ねぇ、景虎さん?近いうちにまた…………遠出するよ」
景虎
「遠出ですか、となるとまた」
立花
「そうだよ」
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立香
「…………手紙?六花から?」
【兄さんへ】
「あのドラマ、私もよく見てたよ………兄さんが追い求める正義の味方はとても素晴らしい人だったよ」
「でも……正義の味方を味方する人はどこにも居ない、だから私がしてあげるね」
「私が兄さんの正義を邪魔させないから」
藤丸六花より
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立花
(………見つけた、あそこに居たのか)
立花
「景虎さん、やろっか」
景虎
「にゃー!!」
【END】
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