二次創作小説(新・総合)
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- マスターさんは晩御飯に悩んでいる。(完結)
- 日時: 2019/02/02 11:37
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
原作『衛宮さんちの今日のごはん』『fate/grandorder』
この小説は原作者もちょくちょく描いているらしいFGOの平和世界をうちなりに書いてみたものです
【注意】
基本俺の使っている鯖が登場し、持っていないキャラは出ないかもしれない
俺は無課金プレイヤー
他で見ない主人公のキャラ付け
原作とは違い料理のことはあまり知らないので、あくまで『あの作品のような平和な世界』を重視していきたいと思います
料理は基本的にレシピサイトからの引用
- Re: マスターさんは晩御飯に悩んでいる。 ( No.53 )
- 日時: 2019/01/27 18:32
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
ロマニと立香、そしてジャックは喫茶店で軽い昼食を取りながら買ってきたものを見せ合う、ロマニが持っていたのはアイドルのCD...世間知らずの立香でも名前は聞いたことがあるほどの大物アイドル『マギ☆マリ』だ
「まさかお互いあそこで会うとは思わなかったよ」
「そうですね...ただ、お互いに絶対欲しいものがあって来たというのは変わりませんが」
「ああ、それはそうだね!」
ロマニは仕事中は見せないほどのとびきりの笑顔を向けてくる...想像もしていなかった意外な一面に立香は口を塞ぐのが必死だった
「ロマンさんってアイドル...いや、マギ☆マリが好き...なんですか?」
「ああそうだよ!休日はいつも新しいグッズが出ていないか徹底的に調べ上げているんだ、まぁ僕以上に凄い熱心な人は作ったりもするんだけど...君もどう?」
「私のアパートではコンセントが足りません」
「あ、ああ...それはすまなかった、それで君は何を買ったんだい?」
「はい、私は...」
「お待たせしました、オムライスとナポリタンとハンバーグです」
注文した食べ物がテーブルに置かれながら立香は借りてきたDVDをロマニに見せる
「正義の味方?変わったタイトルだね、特撮かい?」
「ヒーローを題材にしたドラマですね、まあ子供の頃は特撮だと思って見ていましたが...この作品は貴方にとってのマギ☆マリみたいなものですね」
「なるほど、君の全てとも言えるんだ!」
「そうですね、カルデアに来たのもこの作品に出てくるような正義のヒーローになりたかったからですし...」
「正義のヒーローになるために?」
「はい、何と言うかその...カルデアって正義のために活動してると聞いたんです、そしたらいてもたってもいられなくなりここに上京して難しい試験や面接もこなして、今の自分があるんです」
立香が熱心にカルデアについて話している中、ロマニの表情は固くなり何かを考えているような素振りを見せるようになり...立香の顔に気づいたロマニは慌ててオムライスに手を付けながら話す
「あっ、それよりも正義の味方とやらが気になるな!君はそれを見て成長してきたんだろう?そういった話は何か教育の参考になるかもしれないんだ!」
「え、ええ...まだ見ていないのでうろ覚えですがよろしいですか?」
「あ、ああ構わないとも!」
- Re: マスターさんは晩御飯に悩んでいる。 ( No.54 )
- 日時: 2019/01/27 18:36
- 名前: 初奈 (ID: 12rag1tu)
よかった!
あ、よければ一対一で視点小説やらない?
- Re: マスターさんは晩御飯に悩んでいる。 ( No.55 )
- 日時: 2019/01/27 21:42
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
初奈さん
メイドウィン
「あー、視点小説かぁ」
ロストメイドウィン
「俺は名前しか知らないな」
メイドウィン
「もう数年はやってないからなー、出来ないやりたくない、というわけではないが難しいかもな...」
メイドウィン
「ああ、あとお前がいない間に俺、雑談掲示板で専用スレ作ったからさ、そういうのはそっちで話しようや」
メイドウィン
「ぶっちゃけこういう所で話すと俺じゃなかったら怒られるしさ」
ロストメイドウィン
「で、どうする?」
メイドウィン
「来てから考える」
コメント感謝だ。
- Re: マスターさんは晩御飯に悩んでいる。 ( No.56 )
- 日時: 2019/01/27 22:57
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
立香は『正義の味方』の話をロマニに語る、街に現れた正義の味方、尽きない悪、失敗もするが挫けずに立ち向かう勇姿、弱きを見逃せないお人好し...その隣に座っていたジャックは退屈そうにうたた寝をしていた
話を聞く最中ロマニはメニューを読みながら話す
「へぇ...あ、そうだ、一つだけ聞いていいかい?カルデアは正義の組織と言っているけど、どこから聞いたんだい?」
「え?最初はチラシで、入ってからはサーヴァントを平和利用するってよく聞かされて...」
立香はきょとんとした顔で答えるが、ロマニの顔は先程のように明るくはなかった
「あの...もしかして私まずいこと言ってしまいました?」
「いや、君は気にしなくていい...お代は僕が払うから先に帰りなよ」
「え!?そんな悪いですよ!」
「いいって、ここに誘ったのは僕なんだから!じゃ、明日またお仕事頑張りなよ!」
ロマニは財布を取り出し、立香はジャックを揺らして起こし、軽いお辞儀の後店を出ていく...
立香の姿が見えなくなった後ロマニは空を見上げて呟く
「日本支部のサーヴァントの扱い方...思った以上に深刻な内容かもしれないよレオナルド、彼は何も知らないのが幸いだが...少なくとも、彼の回りだけは平和にしてやらないとね」
...
家に付いた立香はDVDプレーヤーを起動してDVDを張り付ける、ずっと憧れてきたヒーローにまた会える立香は成人男性とは思えない純粋な顔をテレビに向け、ジャックを膝に乗せる
「さてさて、一緒に観ようかジャック」
「うん!」
テレビはありがちな試聴時の警告の後、淡い映像から赤いヒーローを撮す...
...
『私はヒーロー、これといった名前はない』
『私はヒーロー、町を守る正義の味方だ』
『ヒーローと言っても、私は怪獣と戦ったり悪の秘密結社を壊滅させるわけではない』
『目の前で困っている人を救い、平和な明日を報酬に生きていく存在、それが正義の味方だ!』
赤いヒーローはテレビの方を指差した後、愉快な音楽と共にタイトルコールが始まる
主婦やサラリーマンに声をかけられ、小学生がよりつき、怪人のシルエットが乱入するも撃退...その後タイトルが飛び出す、ドラマでよくある短くも爽快なOPだ
『正義の味方』
【第一話】
- Re: マスターさんは晩御飯に悩んでいる。 ( No.57 )
- 日時: 2019/01/27 23:42
- 名前: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
よくある町並みをヒーローが市民と共に歩きながらナレーションが始まる
【この町は私が住んでいる素敵なところだ、自然豊かで市民の笑顔も眩しい、こんな所で暮らせる私は幸福者だ、だからこそ皆のために平和を目指して活動しなくてはならない】
とその時だった、ヒーローの目の前で女の子が横断歩道を飛び出しトラックが駆け出す、テレビの内容にも関わらず立香は咄嗟に叫ぶ
「危ない!」
『今助けるぞ!』
その声に答えるようにヒーローは目に見えないほどのスピードで走り、トラックに轢かれる前に女の子を横断歩道から離した
『大丈夫かい?次は気を付けるんだよ』
優しく語りかけた後歩道へ女の子を送り、ヒーローはまた歩き去っていく
「...やっぱりこの人は凄いよ、私の憧れた正義のヒーローだよ」
...
その後もヒーローは超脚力で木の風船を取ったり、不思議な力で平地を公園に変えたり、持てる力で人々を助けてながら、第一話が終わろうとしていた
しかし、作中でヒーロー以外から『ありがとう』という感謝の言葉が出てくることはなかった...
そして次回予告が流れる
『次回も私はヒーローとして平和のために生き続ける!テレビの前の皆も困ってる人、危ない目に合いそうな人は助けにいこう!待っていても何も始まらないぞ!』
立香は涙を流しながらDVDの停止ボタンを押す
「いい話だなあああああああ」
「う、うん そうだね」
立香のあまりの熱狂ぶりにジャックも軽く引いていた、この男が何かにのめり込んだ姿を見たことあるだろうか?これにのめり込んだから今の立香があるのは分かっているのだが...
「おかあさんは これをみて 『正義』を知った...」
「ああ、こうやって見てみると初期は誰でも出来るような、でも何故かやれないような事をやって、怪人と戦ってたのは結構後なんだなぁ...ふふっ、誰かのために頑張れるあの人は素敵だなぁ」
「おかあさん お腹すいた」
「ああごめんごめん、すぐ買い物に行ってくるから」
立香が鞄を抱えて外へ行き、鍵をかけた後ジャックは再びDVDを再生し正義の味方の続きを見る
少なくとも今テレビでやっている作品よりは面白い気がしたからだ。
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