鬼 ご っ こ ―――---。 作者/燈 ◆Cydpxggyeo
・・・†・・・2話・・・†・・・
ピピピピ・・・ピ・・・。
「五月蠅いッ!」
私は鳴り響く目覚まし時計を思いっきり叩いた。
勿論、音は止まる。
止まった目覚まし時計の時間を見る。
「遅刻ッ!」
なんと、7時59分ッ!約、8時と言っても良いね。
私は急いで着替え、一階へ降りた。
・・・・あれ?可笑しいな。
なんと、誰も家に居ないのだ。朝ごはんも無く・・・。
適当に辺りをあさり、私は何か適当な物を食べ、学校へ全力疾走。
「オハヨ・・・ゥ?」
学校に着き、クラスに入ると生徒全員居る。
黒板を見ると紅い字で
『鬼 ご っ こ は も う 始 ま っ て い る よ』
と、大きく書かれていた。
「誰が一体参加しようとしたの!!?」
私は大声でクラスの人達に怒鳴った。
静かな教室の中、結奈と龍祐が手を挙げる。
「やって見たかったの。」
「歴史に残るだろう?」
・・・ッ。
この二人が鬼ごっこに私達を参加させたのか・・・。
静かな教室に再び大きな声が響いた。
「ッ!!!先生が、先生がッ!!!」
そう叫んだのは、何時もは大人しい綺羅慶 岼(キラケイ ユリ)
だった。
岼の指差す方をクラス全員で見て見ると―――---。
昨日、先生の着ていた服だけが綺麗に残っているだけで、先生の姿は無い。
そして、服の近くには、
『先 生 は 喰 っ た よ 。』
と、黒板と同じ紅い字で大きく書かれていた。
「先生が一番最初に喰われたんだ・・・。」
龍樹が真っ青な顔で小声で言った。
何か、気配を感じる・・・。
そう思い、後ろを見て見ると―――-――---、
『今 年 の 雛 菊 町 の 挑 戦 者 は 雛
菊 中 学 の 1 - A だ ね・・・。
ル ー ル は 放 送 で 説 明 し よ う。』
と、また同じ紅い字で大きく壁に書かれていた。
もう、鬼ごっこは始まっているんだ―――---―---。
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