コイ ウタ *~koiuta~* 作者/恋歌

7話 親友じゃないん?
「どうして___?」
「どうしてって、あんたと喋りたくもないわ。」
綾香はそういって、私と撮った写真をバラバラに引き裂いた。
「もう、これからはライバルや。
手加減はなしだからな。」
「どうして__綾香。あたし達親友じゃないん?」
「・・・違う。」
終わった__綾香と、完全に終わった瞬間だった。
みんなも、そっぽを向いて綾香と楽しそうにおしゃべりしている。
みんな・・・仲間だったのに。
ただ、大地が私に告っただけなのに__
友情とはこんなに早く冷めてしまうもの・・・
だったら私は友達なんかいらない__
8話 守る
それから、いじめは続いた__
でも、アニメでやるような教科書に死ねって書かれたり、お弁当をグチャグチャにされる事はなかった。
無視はされていたけど・・・。
私は、1日も休まず学校に通い続けた。
「・・・俺のせい?」
ある日、大地が私を呼び出して話し掛けてきた。
「そうや!お前のせいで綾香も・・・離れてしもうた。」
泣きながら訴える私を見て大地はオロオロしている。
「俺・・・守るわ。」
そういうと、大地は教室に戻り真剣な顔で考え込んでいた。
次の日_
私がいつもどおり無視られてると、急に大地が駆け寄って来た。
「やめろ!綾香!何しとるん。
恋歌は悪くないやろ!親友やないんか!?」
綾香は好きな人に言われたのがよっぽどショックだったのか__
泣き始めてしまった。
そこへ、私は思いっきり駆け寄って・・・
綾香のほっぺを 引 っ 叩 い た 。

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