コイ ウタ *~koiuta~* 作者/恋歌

31話 新しい彼女・・・?
新幹線の席に座っている間、私は落ち着かなかった。
大地に____会える。
ただその思いが私の心をワクワクさせる。
ホームまで大地が迎えに来ていた・・・。
私は笑顔になった。
一瞬だけ____
そう、大地の隣にいる女の人を見るまでは。
プシュー・・・ と新幹線の扉が開いて、私は重い荷物を引きずりながら思い足どりで大地へと駆け寄った。
女の人は私を見ながらニヤニヤしている。
誰・・・?
そう、思った。
大地が私の表情の変化に気付いたのか、あせるように話して来た。
「この子は俺と同じ高校に通ってて、野球部のマネージャーなんよ。
ついてくるって言って聞かなかったんよ。(汗」
「よろしくね^^」
女の子はニコッと笑いかけてきた。
大きな二重に、サラサラとしたロングヘア。
小顔で、何より手でつかめるくらい体が細い。
とても、可愛い女の子だった。
32話 苦しみ
「じゃあ、もうお前は帰れ。」
そう言って、大地はその女の子をずいずいと押した。
「え~・・・。だって服、大ちゃんの家に置いてあるじゃん。」
え? 今・・・ 何て 言った____?
「お・・・お、あ。そうやったな・・・ッ。」
大地が私をちらちら見ながらカタコトで女の子と喋ってる。
「え?何?」
私が、額に汗をにじませながらキツク手を握り締めて女の子に聞いた。
「えっとねぇ♪昨日、あたし大ちゃんの家、泊まったのよ。」
「べっ別に何にもしとらんからなっ。
ただ、礼奈が明日、早いからって・・・
無理やり。」
大地____。あなたはちょっと見ない間に他の女の子を好きになってたの?

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