コイ ウタ *~koiuta~* 作者/恋歌

21話 あなたの コイ ウタ



「ふぅ。着いたついた。」

大地はふぅっと息をして額からにじみ出た汗を大きな手のひらで拭いた。

そして持ってきたギターを取り出すと、私の顔をよせ、熱いキスをした。

「歌・・・作ってきたんよ。」

「え?」

「コイ ウタ や。」

大地は私を見て、また太陽のような笑顔でこちらを向く。

そして___素敵な声で歌い始めた。




眼を開けたら そこには君が居る。

愛しくて 抱きしめたくて キスをする__


いつも笑顔の君が居なくなったとき・・・

いつも泣く君がいなくなったとき・・・

いつも僕にキスをしてくれる君がいなくなったとき・・・

僕は どんなに寂しいだろう


君に コイ ウタ を 捧げましょう 

君に 恋の歌を 捧げます

だから ずっと 僕の側にいておくれ____

大好きだから

愛してるから

僕が恋してるから


ずっと・・・ずっと__

コイ ウタ を歌います



22話 愛情



私は大地が歌うたびに顔が赤くなっていくのを感じた。

それと、同時に幸せが浮かんでくる。

「すごいわぁ!大地、上手いなぁ。歌とギター。」

大地も顔が真っ赤だった。

確かにこんな愛情がたくさんこもった歌を歌えば恥ずかしくなるよね・・・^^

こんなに愛されてるなんて・・・私はどうしてこんなに幸せなんだろうっ!

「コイ ウタ かぁ・・・ずっと歌い続けてくれるん?」

私は、照れくさくなりながらも、大地に聞いた。

大地はもちろんと言うように、私のおでこにキスをする。

「大地・・・。ずっと側にいるからな。」

私は大地が遠くに行ってしまいそうで力強く大地を抱きしめた。

それと、同時に涙がでた___

後から・・・

後から____

涙がポロポロ落ちてくる。

「どうしたん?」

大地が自分のハンカチで私の眼から出てきたしずくを丁寧にふく。



何故か・・・・

あなたが、どこかに行ってしまいそうで____

私はとても怖かったの・・・