コイ ウタ *~koiuta~* 作者/恋歌

33話 もう・・・終わり。



それからは、私と大地は無言のまま何も喋らなかった。

タクシーの中では、無言の状態が続き・・・

女の子もニヤニヤしながら私と大地を見るばかりだった。

むかついた・・・女の子に。

でも、1番むかついたのは。

    大 地 。

「それじゃあ、また夏休み終わったらね♪」

そう言いながら、礼奈とよばれる女の子は服をしまい大地の家から出て行った。

「本当に。何も。してへんよ・・・」

喋って来たのは大地からだった。

分かってた____

大地が何もしてない事くらい。

でもね。信じ切れなかった。

「もう、終わりにせん・・・?」

そういったのは・・・



        私。



34話 吐息



中学の時も何回か付き合ったことがあった____。

でも、1ヶ月くらいで終わって。

また、元に戻るだけだった。


なのに。


どうして____?


大地と離れても、元に戻ることはできない。


それは、まだ大地の事、愛してるから。

そう、分かってる。分かってるのにッ。

大地が他の女の子と1晩同じ屋根の下で寝たなんて・・・

恋しさより、怒りが勝ってしまう。

「大地ぃ・・・。」

もう、大地はいないけど口からあの人の声が漏れてしまう。

吐息といっしょに____。