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第21話「アカネ大ピンチ、ヒビキとツクシ決意のZ技」パート9
ヒビキ現在の手持ち
アリゲイツ(戦闘中)、オオタチ(戦闘中)、オニドリル(戦闘中)、ゴローン、アローラゴローン、ウソッキー
「オニドリル!」
ヒビキの意を汲むとオニドリルはソーラービームを直撃した。ダメージを受けるがすぐにオウムがえしをしてソーラービームをフシギックスに目掛けて飛ばした。ビームの威力の前に後ろに引き摺られて吹っ飛ばされるフシギックス。そこへオニドリルは縦横無尽に飛び回りドリルくちばしをして攻撃、旋回した所でアリゲイツとオオタチがハイドロポンプとかみなりを飛ばして追撃をした。
「デッシャーーーーーっ!!!」
一方アローララッタがストライクにすてみタックルで攻撃に出た。ストライクは鎌の腕をクロスしてこれを防ぐとシザークロスで攻撃、ジャンプしてエアスラッシュを放って爆風を起こさせた。
「ツクシくん!」
「ヒビキくん!」
互いの顔を合わせると二人は腕をクロスさせてZ技を発動させた。
「来た来た!真っ暗闇で噛み砕いてやるぜ!」
「絡め、飛ばせ、切れ!」
ヒビキは両手を開いて獲物に襲いかかるポーズを取り、ツクシは上体をひねりながら手を動かし最後に左腕を体の斜め後ろに伸ばし、右腕をひじに曲げて耳に近付けるような仕草をしてアクZとムシZを発動。
アリゲイツは両手に漆黒のエネルギーを溜めるとそれを上空に向けて飛ばしてフシギックスを引き摺りこんだ。
ストライクは鎌の先から糸を飛ばしてアローララッタを絡め取るとむしのさざめきをして空中に上げた。
「ブラックホールイクリプス!」
「ぜったいほしょくかいてんざん!」
アリゲイツはブラックホールの中に入り込み、中を遊泳して連続して噛み付き攻撃をした。ストライクは羽ばたくとアローララッタを包んだ糸を切り裂き、中のアローララッタに強力なダメージを浴びせた。
二体が着地するとフシギックスとアローララッタが崩れ落ちるように倒れこむ。フシギックスは変身が解けて元のゴースに戻った。起き上がる二体に身構えるもゴースは姿を消してアローララッタは走り去って逃げて行った。
「ふう、何とか勝てたな」
「うん、皆もお疲れ様」
「ああ、良くやってくれたぜ」
ヒビキとツクシが自分の手持ちの健闘を称える。
「あれ、アリゲイツ?」
するとアリゲイツの様子がおかしいことに気付く。やがてアリゲイツの体が光ってその姿が変わった。
「これは・・・!」
「おお、来たな!」
「オーダイル!」
ヒビキとツクシが見るとアリゲイツはオーダイルへと進化を遂げたのだ。
「やったなあ、おい!遂にお前もここまで進化したなあ!」
ヒビキがオーダイルの頭をわしわしと撫でた。
「ツクシくん、Z技はどうだった?」
「あ、そうだね、糸を出す所がむしポケモンの技らしくて良かったかな、けどポーズまでの動きがまだなれないけどね、はは・・・」
照れ隠しをするツクシだが、本当はZ技を使えて嬉しかったのだ。
「おっとと、そうだ、アカネちゃんを早く助けねえとな」
岩場で寝かされているアカネをすぐに起こしてあげた。
「ううん、うち、確かゴースに襲われて・・・ヒビキくん、それにツクシくん!」
「アカネちゃん、無事だったみたいだね」
「あいつ等なら俺とツクシくんが追っ払ってやったぜ!」
「そうなん?!うちを助けてくれてありがとう!」
そう言って二人の頬に口付けをした。
「さ、帰ろっか」
「うんうん。うちが頑張った二人に何か美味しいもの作ったるね」
「それはいいね」
「ああ、そう言えばでんきのゴローンの名前を決めてなかったな、こいつはどう名付けて・・・」
気ままに話をしながらタンバシティに戻っていく三人、彼等を見つめる存在がいたことをヒビキ達は気付いていなかった。
「ふふ、さすがはヒビキはんや、あんさんなら、いずれこのジョウトに訪れるであろうあの脅威を・・・」