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ポケモンストーリー ハートゴールド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 215ページ)
関連タグ: ポケモン 冒険 友情 第7世代要素有り 
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第22話「ビーストの脅威!ヒビキvsレイ、本気のバトル!」パート7


ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、オオタチ、オニドリル、メタモン、ウソッキー(ひんし)、アローラゴローン(ひんし)


「何故だ、何故、俺が負ける・・・」
「お前、項垂れてるのか・・・?」
 力なく腰を落としていたレイは言った。何故自分がヒビキに負けたのか。
「最強のポケモンを手に入れた。これで最強のトレーナーになったはずだ・・・、それなのに、何故・・・」
「君は、まだそんなことを・・・」
 ツクシが歩み寄ってレイにヒビキの強さを話した。
「ヒビキくんにあって君にないもの、それは強さじゃなくて、ポケモンと向き合う心・・・。君は強いポケモンしか頭にない、でもヒビキくんは強弱も関係なくどんなポケモンもあまねく受け入れる心があるんだ。そして負けることがあっても卑屈にならずに前を向き続けるんだ」
「おい、ツクシくん、それツクシくんが言うのか?」
「いや、君じゃ難し過ぎると思ってさ」
「何だよ、ぶーっ、それじゃあ俺がおつむが小せえみたいじゃねえかよ〜」
 良いことを言うツクシにヒビキは台詞を取られたと思って唇を突き出してふくれっつらになった。アカネとツクシも笑顔になる。
「て訳だ、お前もさ、自分のポケモンのことをもっと考えれば、今よりもさあ・・・」
「ふん、こんな所で諦めきれるかよ・・・、最強のトレーナーになれるかよ・・・」
 テッカグヤ達を戻してレイはうつむいてヒビキ達から去って行った。
「あいつ、何か寂しそうだな・・・」
「相変わらずの一人ぼっちさんや・・・」
「でも、解ってくれるよな、あいつ・・・」
「ええ、ヒビキさん、あいつはろくでもない奴なんやで、まさか改心するわけないって」
「どうかな?さて、ひとまずエンジュシティに戻るぜ」
「ヒビキくん、エンジュシティに?」
「おう、手持ちの二匹がひんしになっちまったからな。回復してやんねえと」
「さすが、君らしいね」
 戦ってくれたポケモンのためにヒビキ達はひとまずエンジュシティのポケモンセンターへと戻ることにした・・・。


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