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*紹介文/目次*
また、お会いします。たくと七星です。これまでスマブラの小説を書いてきましたが、今回から、再びポケモンの小説を書いていこうと思います。今回は「ポケットモンスター 金銀」のリメイク版、「ハートゴールド、ソウルシルバー」を題材とした作品です。
<今作の概要>
・初の男の子主人公に挑戦
前作、ブラック編、ダイヤモンド編と女の子を主人公として来ましたが、今回は初となる男の子の主人公に挑戦しようと思います。
・憎めないキャラにして行きたいと思います
主人公の性格は昔の昭和のアニメの主人公をイメージして書いていこうと思っています。やんちゃでおバカでお調子者だけれども芯はしっかりしていて決めるときは決める、そんなキャラにしていこうと思います。
・ジムリーダーが旅のお供に
今作ではジムリーダーを旅のお供として登場させます。これはアニメの設定でジムリーダーの一人を仲間にして出してみたいと思っていたので今作で書いてみたいと思っていました。もちろん、ただいるだけの存在にはさせず、先輩としてサポートしたり、アドバイスをしたりフォローをしてあげたり、共闘したりしていくのでそれらを見ていただけたらと思います。
・今作でのポケモンの新能力
今作ではバトルにちょっとした工夫を入れてみました。登場するポケモンがちょっとした芸当を持っていたり変わった戦術をしてきたりするのでよろしく見ていただけたらと思っています。
・後半からオリジナル要素を展開
前半、中盤は普通に原作沿いになりますが後半からは実際のゲームではなかった要素を追加していこうと思っています。それは何かはまだ伏せておきます。
以上が本作の概要です。明るい主人公とジムリーダーの二人旅、色んな人たちとの出会い、脅威となるライバルの出現など、時にシリアス、時にはギャグも、そしてクスリとさせられたりするそんな話に出来ればと思いつつ連載していきますのでよろしくお願いします。
<主要人物紹介>
・ヒビキ
本作の主人公、ワカバタウン出身の少年。デザインは原作「ハートゴールド、ソウルシルバー」と同じ。研究所に届いた自分あての差出人不明のタマゴからワニノコが孵ったことで冒険の旅にでる。おバカでお調子者だが、決して諦めない強い心を持った熱血漢。意外としっかりした所もあり、義理堅い一方、激昂したり感情が高ぶると江戸っ子口調になってしまうことがある。
・ツクシ
ヒビキが出会うことになるむし使いの少年。偶然ヒビキと出会い、彼と仲良しになって一緒に行動することになる。しっかり者でヒビキのボケに鋭いツッコミを浴びせたり、先輩としてトレーナーとしてのあり方をサポートしたりする。研究家を目指しており、ウツギ博士には尊敬の念を抱いている。
・レイ
ヒビキ達の前に現れた、赤髪に切れ長の目をした少年。冷徹な性格でポケモンは強ければいいと考えている。至るところでヒビキ達と出会うが弱者とみなして相手にしない態度をとることが多いが・・・本作でのヒビキの生涯の壁。
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第22話「ビーストの脅威!ヒビキvsレイ、本気のバトル!」パート7
ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、オオタチ、オニドリル、メタモン、ウソッキー(ひんし)、アローラゴローン(ひんし)
「何故だ、何故、俺が負ける・・・」
「お前、項垂れてるのか・・・?」
力なく腰を落としていたレイは言った。何故自分がヒビキに負けたのか。
「最強のポケモンを手に入れた。これで最強のトレーナーになったはずだ・・・、それなのに、何故・・・」
「君は、まだそんなことを・・・」
ツクシが歩み寄ってレイにヒビキの強さを話した。
「ヒビキくんにあって君にないもの、それは強さじゃなくて、ポケモンと向き合う心・・・。君は強いポケモンしか頭にない、でもヒビキくんは強弱も関係なくどんなポケモンもあまねく受け入れる心があるんだ。そして負けることがあっても卑屈にならずに前を向き続けるんだ」
「おい、ツクシくん、それツクシくんが言うのか?」
「いや、君じゃ難し過ぎると思ってさ」
「何だよ、ぶーっ、それじゃあ俺がおつむが小せえみたいじゃねえかよ〜」
良いことを言うツクシにヒビキは台詞を取られたと思って唇を突き出してふくれっつらになった。アカネとツクシも笑顔になる。
「て訳だ、お前もさ、自分のポケモンのことをもっと考えれば、今よりもさあ・・・」
「ふん、こんな所で諦めきれるかよ・・・、最強のトレーナーになれるかよ・・・」
テッカグヤ達を戻してレイはうつむいてヒビキ達から去って行った。
「あいつ、何か寂しそうだな・・・」
「相変わらずの一人ぼっちさんや・・・」
「でも、解ってくれるよな、あいつ・・・」
「ええ、ヒビキさん、あいつはろくでもない奴なんやで、まさか改心するわけないって」
「どうかな?さて、ひとまずエンジュシティに戻るぜ」
「ヒビキくん、エンジュシティに?」
「おう、手持ちの二匹がひんしになっちまったからな。回復してやんねえと」
「さすが、君らしいね」
戦ってくれたポケモンのためにヒビキ達はひとまずエンジュシティのポケモンセンターへと戻ることにした・・・。