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第24話「ふゆのヤナギの真骨頂、チョウジジム!」パート1
ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、オオタチ、アローラゴローン、ゴローン、ルージュラ、ウソッキー(手持ちチェンジ)
・今回の注目ポケモン
・アローラゴローン
・ゴローン
・ウソッキー
・ルージュラ
・パウワウ
・ジュゴン
・イノムー
・アローラロコンの進化系
・今回の注目ポイント
・コンビネーションのダブルバトル
・丸くなっての合体バトル?!
・氷と岩の戦い
・ヤナギがZ技を使用
「ようし、着いたぜ」
チョウジタウンに戻り、ヒビキ達はジムの手前にいた。
「チョウジタウンのジムリーダーはこおりタイプの使い手なんだ。凍らされないように注意してね」
ツクシがチョウジのジムリーダーがどんなタイプを使うのかをヒビキに話した。
「へえ、あのヤナギのじいさんと一緒か。さぞクールな奴なだろうなあ」
「わあ、凄い凄い」
アカネがしゃがんで拍手をしている。良く見るとアローラロコンが小さな雪だるまを完成させたのだ。
「へえ、雪だるま作れんのかこいつ」
「可愛いわあ、こんな小さいのが出来るなんて」
「でも、雪だからすぐに溶けちゃうと思うよ」
「ええもん、チョウジのジムに飾っておくから」
「ジムにか?」
ヒビキが言うとアカネはジムの内層を言った。
「だってここのジムって結構寒いんやで」
「へえ、リーダーさんが喜んでくれりゃあいいけどな、そんじゃあ!」
戸を開けて中へと入って行った。
「たのもおわあああああああ?!」
入ってすぐに床に足を滑らせて奥の方へと滑ってしまった。
「おいおい、床が氷になってるじゃねえか」
ステージに到着すると足元が氷で出来ていることを知る。ツクシとアカネも滑ってヒビキの元に辿り着いた。特にアカネはアローラロコンが落ちないようにしっかりと抱きかかえて踏ん張りながらステージに地を付いた。
「うー、寒い。やっぱり寒いよここは・・・」
「せやね、へ、へーくし!」
半袖半ズボンのツクシとアカネは寒さで震えてアカネが大きくくしゃみをした。
「約束通りに来てくれたようだな」
ヒビキ達に歩み寄る人物がいた。暗い中から出て来たのは、
「あ、あんたあの時のじいさん!」
「やあ、また会ったなヒビキくん」
42番道路でとけないこおりを採掘していたあのヤナギだったのだ。
「君なら来ると思っていたよ。さて、君はポケモンとの出会いをどう感じて日々を過ごしているのかね?」
「ポケモンとの出会い?」
「私もここまで生きて様々な出会いと別れを繰り返した。言うなれば君の先輩にもあたることだ。君がどんな若者でどう戦うのか、この私、ヤナギに見せてみたまえ。言っておくが私は常に冷たい水に打たれて精進しておる。このふゆのヤナギと呼ばれる実力を、お見せしよう!」
ボールを二つ投げるとパウワウとジュゴンを繰り出して来た。
「バトルはダブルバトル、四体の手持ちを全滅させたものが勝利だ」
「おう、ならこいつで行くぜ!」
ヒビキはボールを投げてゴローンとアローラゴローンを出した。
「ダブルゴローンや!」
「でも相性はどうかな、一応こおりタイプとのバトルだけど・・・」
ツクシが不安になる。ヤナギはこおり使いだが今出した二体のポケモンはこの二体で戦わせるには不安だった。
「ほう、いわタイプか。確かにこおりタイプの弱点を付けるがパウワウはみず単体、そしてジュゴンもみずタイプを持っている。それで行くのかね?」
「あんたの言うとおりさじいさん、でも何も対策していない訳じゃねえぜ」
「そっか、もう一体は・・・・」
アカネが気付いた。もう一体のゴローンはでんきタイプ持ちである、これなら戦えるかもしれない。
「ふむ、それならよかろう。さあ、バトルを始める!来たまえ!」
「おう、ゴローン、まゆげ、いわなだれだ!」
「ゴロ!」
「ワッシ!」
ゴローンとアローラゴローンは両手を振り上げてファイティングポーズを取るといわなだれをパウワウとジュゴンに落とした。
「ジュゴン、れいとうビームだ!」
「ジュゴ!」
ヤナギの指示でジュゴンは角から回転するようにれいとうビームを発射した。円を描くように四方を回るれいとうビームが落ちてくる岩を砕いていった。
「何い?!」
「飲み込むのだ!」
砕かれて細かくなった岩をパウワウとジュゴンが口を開けて吸い込み口に含むと種を飛ばすように飛ばして来た。吐いたのは雪玉だったが、ゴローンとアローラゴローンに命中して鈍い音を上げた。
その衝撃でゴローンとアローラゴローンを吹っ飛ばした。
「雪玉と見せかけて岩を混ぜておいたのだ」
「それじゃあ、石だるまになるやん」
「アカネちゃん、それは違うと思うよ・・・」
「やるぜじいさん、まゆげ、お前のとっておきをみせるんだ!」
「ワッシシャ!」
アローラゴローンがジュゴン目掛けて岩を投げ飛ばした。しかしジュゴンはその岩をかわしてしまう。
「ヒビキくん、かわされたよ!」
「それも計算してたさ、まゆげ、掴め!」
ヒビキが指示を出すとアローラゴローンは指から細い電撃を飛ばして岩に絡めた。すると岩に磁力が出て浮かび上がりアローラゴローンの自在に操れるようになった。アローラゴローンが自分の方へ引っ張ると、岩は磁力で引き寄せられ、ジュゴンに命中して粉々になった。
「ゴ、ゴン!」
「ほう、中々・・・」
想定していなかった行動にジュゴンは仰天して、ヤナギもさすがと舌を巻いていた・・・。
続く・・・。