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第28話「滅びと絶望のカウントダウン、アクジキングの暴威!」パート4
ヒビキ現在の手持ち
オーダイル(戦闘中)、オオタチ、オニドリル、ゴローニャ、メタモン、デンジュモク(戦闘中)
「ミルタンク!」
アカネが倒れているミルタンクに駆け寄った。体中に糸がへばりついていて腹部には切られた時に出来た傷が付いていた。
「そんな・・・」
目の前を見るとアクジキングが咆哮を上げて拳を前方へ何度も振るい、片手を突き出すポーズを取った。
「あれは?!」
「カクトウZか?」
アクジキングがカクトウZの技をアカネ目掛けて振り下ろした。
「きゃあああああああ!!!」
イーブイとアローラロコンを守るようにかがんんで瞳を閉じた。だが攻撃を受けた気配が無い。目を開けるとフーディンがリフレクターを張ってぜんりょくむそうげきれつけんを防いでいた。だが最後の一振りがリフレクターを破壊し、フーディンを吹っ飛ばした。
「フーディン!」
吹っ飛ばされたフーディンは建物の壁に衝突して大ダメージを受けてしまった。
「大丈夫ですか?」
リラがフーディンを支えて無事を確認する。フーディンは無理に笑みを浮かべて無事であることを伝えた。
(うちには、何も出来ない。この子を守ることも・・・)
アクジキングの強さを前にアカネは自分の非力さを見せつけられた気持ちになった。巨大なる王は更なるZ技を使おうとした。
「まずい、また来るぞ!」
「皆で止めるんだ!」
ヒビキ、ツクシ、クチナシ、リラのポケモン達がアクジキングを止めようとした。だがアクジキングはイワZのポーズを取った。空から巨大な岩、ワールズエンドフォールがポケモン達を押し潰した。
「こいつ、俺も使ってた技じゃねえか・・・」
「ああ、皆が!」
自分が使っていたZ技を使われてヒビキは自分の技の強大さに打ちひしがれた気持ちになった。
「あーらら、ここまで強いとは計算外だったね・・・」
クチナシもいつもの口調ではあったがアクジキングの強さが想定外だったことに口をへの字にしていた。
「オー、グルル・・・!」
「ジャララ・・・」
砕けた岩の破片からオーダイル、デンジュモク、ストライクが立ち上がった。
「クワーっ!」
オーダイル達が上を見上げると、クチナシのドンカラスが羽ばたいていた。
「おうお前、結構しぶといんだねえ」
クチナシが長年のパートナーであるドンカラスにニヤリと笑った。ドンカラスも羽毛に砂が付きながらも主に余裕を見せていた。アクジキングは咆哮を上げて突き進んで来た。
「俺達はまだ戦える、今度こそ勝つぜ!」
「ああ、行こう!」
オーダイル、ストライク、デンジュモクが走り、ドンカラスが羽ばたいてアクジキングに向かって行った。アクジキングが体から無数の棘を飛ばして進撃していく。オーダイルはハイドロポンプ、デンジュモクとストライクは刃で棘を弾き落としていった。
「クワーっ!」
ドンカラスがブレイブバードで衝撃波を飛ばしてアクジキングを怯ませた。デンジュモク、ストライクが腕を掴んで動きを止めるとオーダイルがれいとうパンチを振るって攻撃し、巨体を持ち上げて投げようとするがアクジキングは体内に熱を纏った。余りの熱さにオーダイルは手を放してしまう。
「グググルルルウ、ゴゴゴオオオオ!!!」
アクジキングは口から巨大な火炎弾を放って来た、火炎弾は地面にぶつかり無数の火花が飛び散った。