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第28話「滅びと絶望のカウントダウン、アクジキングの暴威!」パート3
ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、オオタチ、オニドリル、ゴローニャ、メタモン、デンジュモク(戦闘中)
切られた腕はビクビクと動いている、やがてこぶができるように隆起していき、生き物へと姿を変えた。
「キュアアアアアクロオオオアアアア!!!」
「何だって?!」
「もう一体のアクジキング・・・」
ヒビキは驚き、ツクシは目を疑った。腕が生き物に姿を変え意志を持つように動き出したのだ。今目の前にいる者、それは通常よりは小型のアクジキングだった。
「小さい・・・」
「ボス、油断は出来ないぜ・・・」
クチナシが言うのも束の間、アクジキングは腕を再生させると口を開けて丸み帯びた無数の液体を飛ばして来た。
「おや?」
「まさか!」
ツクシが目を丸くしていると、落ちた液体が形を作り、アクジキングへと姿を変えた。
「やれやれ、お仲間を増やして来るとはねえ・・・」
「わあ、あっちにも、こっちにも!」
アカネが震えているが、アクジキングの軍団がジリジリと動いて来た。
「畜生、オーダイル!」
ヒビキはボールを投げてオーダイルを出した。オーダイル、デンジュモク、ストライク、バタフリー、レディアン、ミルタンク、イーブイ、ボーマンダ、フーディン、ドンカラスがアクジキングの軍団を倒そうと動いた。
オーダイルはれいとうパンチで吹っ飛ばしてれいとうビームで倒し、デンジュモクは切り合いをしながら頭に鋭利な刃を突き刺して電気を流し込み爆破させた。イーブイが頭に乗って足踏みするが払いのけられてしまった。
「ミルタンク、守って!」
「ミル!」
ミルタンクは体を掴んで持ち上げると豪快に投げ飛ばした。素早く動いてグロウパンチを振るって体を回させ、キックして怯ませるとジャイロボールをして倒した。
ストライクはアクジキングの噛み付き攻撃をかわすと、きりさくで攻撃し、地面に鎌を突き刺して衝撃波を飛ばした。爆風に巻き込まれて消滅させる。
レディアンとバタフリーはりゅうのはどうを飛ばす個体の攻撃をかわしていき、むしのさざめきを放って撃破した。
リラのフーディンはきあいだまを飛ばして一体を撃破してボーマンダはドラゴンクローを振るってこれを倒した。
ドンカラスはスピードを付けて羽ばたき、宙返りをして上空に上がりエアカッターを連射して撃破した。
「グワギャグオオオオウウガアアアアググ!!!」
咆哮を上げる本体は体中から無数の棘を生み出してミサイルばりのように連射して来た。
「棘を飛ばしてきやがった!!」
「フーディン、リフレクター!」
リラの指示でフーディンがリフレクターを張った。ヒビキもデンジュモクにシールドを張らせてこれを防いだが、立て続けに飛ばされる棘にシールドにひびが入っていく。フーディンとデンジュモクが苦悶の表情になっていく。
「頼む、堪えてくれ!」
ヒビキが持ちこたえてくれと叫ぶが遂にシールドが破れてしまった。棘が飛んで爆発を起こしヒビキ達を巻き込んでいった。
「うわあああああ!!!」
爆風に巻き込まれてヒビキ達が宙に浮かされてしまう。ポケモン達も軽石のように飛ばされて地面にぶつかった。
「おおい、ツクシくん、アカネちゃん!」
「大丈夫だよ、ちょっと擦り傷が付いたかな・・・」
「イーブイ、イーブイ!」
アカネがイーブイを探していた。どこへいったのかを探すと、
「イーブイ、やっと・・・!」
ようやくイーブイを見つけて抱き抱えたが、目の前の光景に絶望を感じた。そこにいたのは威圧するように睨んでいるアクジキングだった。アカネが怯えて後ずさりをすると動き出した。腕をクロスさせると両腕を上げて手先をカマキリの鎌のように反らせ、そして、片手を素早く三日月を描くように動かした。
「何だ、ありゃあ?」
「この動き、まさか・・・!」
ヒビキは首をかしげたがツクシはすぐに気付いた。アクジキングが行った仕草はムシZを発動させる動き、そう。
「グロロロオオオオオオ!!!」
くちから糸を吐いてミルタンクをからませると糸を繋いで宙に飛ばし、切り裂きで一閃した。
「今のは、ぜったいほしょくかいてんざん・・・?」
「おやまあ・・・」
ミルタンクが落下して力尽きた・・・・。
続く・・・。