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ポケモンストーリー ハートゴールド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 215ページ)
関連タグ: ポケモン 冒険 友情 第7世代要素有り 
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第29話「まいこはんとの一直線勝負!ブイズ軍団との戦い!」パート7

ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、オオタチ、オニドリル、ゴローニャ、メタモン、デンジュモク


 ヒビキに正座してお辞儀している相手、時折出会うまいこはんとは違う豪華な衣装を着たお姉さんだった。
「まいこはんが言ってたおねえはんって、あんたの事だったのか?」
「ええ、この子等を束ねているおねえはん、それが私、おいらんのコチョウにございます」
 先ほどの掴み所のない感じとは違う、礼儀正しく穏やかな雰囲気を醸し出していた。
「ヒビキはん、この子達と遊んでくださったようで、皆のおねえはんとしてお礼します」
「いやあ、それほどでも・・・」
 絶世の美女とも言える人に感謝されてヒビキも悪い気はしなかった。
「ですが、もう少しお付き合い願えませんでしょうか?」
「お付き合い?」
 ゆっくりと立ち上がると、ジョウト地方で起こっている状況を話した。
「今、ジョウト地方ではけったいな方が現れて大変なことになっております。それを止めるにはあんさんが必要、ですがまだ試させてもらいますえ?」
 袖からボールを手に取ると空高く投げた。六個のボールからリーフィア、グレイシア、キュウコン、アズマオウ、ニンフィア、デンリュウが出て来てコチョウの後ろに立った。
「コチョウさん、あんたもトレーナーだったのか」
「ええ、仰せの通り、トレーナーでなければこの子達を束ねられませんえ」
 コチョウのポケモンが登場したことで客席にいた童子達から歓声の声が上がった。それぞれに推しのポケモンがいるのか応援する声が上がっている、かぶれんじょうから音楽が流れ、空を飛んでいるレディアン達が笊に積もっている桜吹雪を舞い散らせた。
「ヒビキはん、最後の仕上げどす、うちとの勝負に見事に勝利してください、そうすればあんさんにあるポケモンを授けましょう」
「そのポケモンって?」
「まだ秘密・・・」
「桜吹雪か、流す必要があったか?」
「うちはバトルに風情を出したいですから。ただ戦うだけでは華がありまへん。美しさと優雅さ、その中でどのように戦うか、それがうちの信条どす、それに・・・」
「それに?」
「うちのバトルは普通ではありまへんえ?それにポケモン達も、まいこはんよりは厳しいどす。さあ、どうします?」
 フフッと笑うコチョウにどこか妖艶さと底知れない実力が感じられた。ヒビキも覚悟を決して言う。
「お、おう、やってやるぜ!あいつ等が頑張ってるんだ。絶対に敗けられねえ、勝ってやるさ!」
「ふふ、さすがは一切の迷いが無い。そんな所が好きどすえ。さあ・・・」
 手招きをするとリーフィアが前に出た。
「リーフィア、相手をなさい」
「フィア!」
 リーフィアは首を上げて耳を指を上げるように動かしてヒビキにポケモンを出せと挑発して来た。
「おし、オニドリル!」
 ヒビキはオニドリルを出した。
「ではヒビキはん、始めましょうか?」
「おう、よろしくお願いするぜ」
 ヒビキとおいらんのコチョウのバトルが始まった・・・。

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