完結小説図書館
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~ 170~ 180~ 190~ 200~ 210~
*19*
第7話「金曜日のポケモン、レイ再び」パート1
ヒビキ現在の手持ち
ワニノコ、オタチ、イシツブテ、オニスズメ
・今回の注目ポケモン
・ズバット
・金曜日のポケモン
・今回の注目ポイント
・あの話が登場
・レイがヒビキ達の前に立ちはだかる
・金曜日のポケモンを巡って戦いに
アルフのいせきの激闘の後、ヒビキ達は32番道路に来ていた。イーブイが走っている。
「オタチーっ!」
オタチがイーブイに飛びかかって押し倒した。
「ブイー、ブイブイ!」
「タチ!」
イーブイとオタチは手や前足をばたつかせたり、くすぐり合ったりしてじゃれあった。
「イーブイ、あんまり遠くに行ったらあかんで!」
アカネが心配してイーブイに声をかけた。
「はは、オタチの奴、はしゃぎまくってるな」
ヒビキは仲良くイーブイと遊ぶオタチを見て、心が嬉しくなる気分で一杯だった。
「ここから先へ行くと、つながりのどうくつだね」
ツクシがタウンマップを見て、ヒビキとアカネにこんな事を言ってきた。
「ヒビキくん、アカネちゃん、今日は何曜日か解る?」
「え、何曜日?」
アカネは頭をひねって言った。
「ええと今日は、土曜日やったっけ?」
「おいおい、金曜日だぜ今日は・・・」
「あ、そやったな。で、その日に何かあるん?」
アカネが聞くとツクシはその通りとヒビキとアカネに説明した。
「そう、今日は金曜日なんだ。その日にしか現れないとされているポケモンがこの先にいるかもしれないんだ」
「金曜日にしか出ないポケモン?!」
「それってどんなの!」
ツクシの話にヒビキとアカネが食いついた。
「それは、どうくつに入れば解るよ」
「えー、今教えてくれてもええやん」
「まあ、入った時のお楽しみって奴だよ」
少し拗ねるアカネをツクシが宥めていると、
「ねえねえ、そこの君達?」
太っちょの青年が声をかけてきた。
「うん、何だ?」
ヒビキが言うと、その人はある話をしてきた。
「君達、ヤドンのしっぽは欲しくないかい?超が付くほど美味だよ。今なら何とたったの100万円で買ってあげるよ」
「へえ〜、100万か、じゃあ早速そのしっぽを100万円で・・・・て買えるかよ、てやんでえ!豆腐の角に頭をぶつけて来やがれ!」
青年のとんでもない取引にヒビキは乗るフリをして盛大に突っ込んだ。
「うちら、そんな金もっとらんで!」
「そんな大金、子供は持ってないです・・・」
ツクシとアカネも持ってないと断った。
「そうかい!じゃああっちへ行った!ち、最近の子供は金持ちだと思ったのによ、しけてんな・・・」
青年は声を荒げて、不機嫌に去っていった。
「全く、100万なんて金を払わそうなんて、太え丸太ん棒だぜ」
ヒビキは腕を組んで気分悪そうにしていた。
「それにしても、どうしてヤドンのしっぽが売られてるんだろう?」
ツクシはどう言う事何だろうと考えていた。
「ヤドンってツクシくんの街にいる、あのポケモン?」
アカネはそう言ってヤドンの顔真似をした。
「うん、そうだよ。のんびりした顔をしたみずタイプのポケモン」
「俺も知ってるぜ。でも、しっぽが切られてるなんて初めて聞いたぜ」
「噂で聞いたんだけど、ヤドンのしっぽは切れるみたい。それで切られたしっぽはかなりの珍味で取引されてるらしいんだ・・・」
「うわ、何か気分悪いぜ。まあ、ポケモンが大好きな俺は絶対食わないけどな」
「へえ、でもヒビキくん、本当は食べたいんじゃないん?」
「べらんめえ、おちょくってもらっちゃ困らあ!今のは本心だぜ、ギャラドスのお造りもオクタンのゲソだってぜってえ食わねえぞ!」
アカネがからかうとヒビキは他の例えを盛大に言って、ポケモンを使った料理は食べたりしないと言った。
「まあまあ、ヒビキくん、ほら、どうくつが見えてきたよ」
ツクシが指を差すと、目の前につながりのどうくつが見えてきた。
「お、あれが洞窟だな」
「金曜日のポケモン、て何なんやろ、今から楽しみ」
ヒビキとアカネは胸を膨らませ、三人はつながりのどうくつに入った。暗い洞窟の中を歩き、アカネが躓きそうになったり、高い段差を何とか登ったりしながらだったが、一行はようやくそのポケモンがいると思われる場所へ到着した。
「へえ〜、ここなん?」
「洞窟の中の水辺が涼しいぜ」
ヒビキが水の冷気に涼んでいると、ツクシが早速、そのポケモンについて説明した・・・。
続く・・・。